阪神高速11号池田線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/15 23:11 UTC 版)
延伸計画
池田木部ランプからさらに北へ延伸し、新名神高速道路の川西インターチェンジ付近を結ぶ計画がある[4]。距離は約7km。川西市から伊丹空港へのアクセス強化などが期待されている。
構造

大阪市北区中之島・堂島では中之島掘割・堂島掘割の水路を利用して建設されている。西横堀川西国橋跡と中之島掘割秋月橋跡を結ぶ全長192.8mの3径間連続鋼床版曲線箱桁橋は中之島S字橋と通称され、土木学会選奨土木遺産に認定されている。堂島掘割から梅田貨物駅へ至る梅田入堀川の水路の一部も利用しており、出口名に使用されている出入橋は梅田入堀川に架かっていた橋名である。
また、中之島では旧朝日新聞ビルの中を通っていた。同ビルは2013年より建替え工事に入っており、高速道路よりも上の部分はすでに解体されているが、高速道路の橋脚となる部分については解体されずそのまま使われることになっている[5]。
梅田出口付近では、16階建て高層ビルであるTKPゲートタワービルの5〜7階部分の開口部が長さ27mのトンネルになっており、ビルの中央を道路が貫通する。ビルへの環境対策として、振動については道路部分とビル部分は直接接触しないようにつくられており、さらに騒音公害を抑止するため道路部分の周囲を防音壁で囲った構造としている[6]。 梅田出口がこのような構造になったいきさつは、当初梅田には入口だけで出口がなかったことに始まる。 当時阪神高速道路公団(現・阪神高速道路株式会社)は、交通渋滞緩和を目的に、このビルの位置に出口を新設する計画を進めていた。 そのため、1983年(昭和58年)に出口予定地の会社に9階建ビルへの建て替えを希望したが、建築申請の許可が下りなかった[6]。このため、移転をしたくない会社と公団との話し合いによる交渉が続けられるうちに、1989年(平成元年)に都市空間を有効活用するための法的な立体道路制度が創設され、この制度に基づいてビルの中を道路が貫通するという構想が生まれて、1992年(平成4年)に完成したものである[6]。
また、大阪万博開催に間に合わせるため、大豊橋では大阪府道として建設されていた橋桁を利用して池田線を通したが、高さ調整のために打設したコンクリートや、一般道より激しい交通量からの負荷により、老朽化が進行している[7]。
地理
通過する自治体
接続する高速道路
- 阪神高速1号環状線(中之島JCTで接続)
- E1名神高速道路(豊中IC/豊中南出入口で接続)
沿線
- 中之島(大阪市北区)
- 堂島(大阪市北区)
- TKPゲートタワービル(大阪市福島区)
- JR大阪駅(大阪市北区)
- 新淀川(大阪市北区/淀川区)
- 大阪国際空港〈伊丹空港〉(伊丹市/豊中市/池田市)
- 猪名川(池田市/川西市)
- ^ “土木学会 平成30年度度選奨土木遺産 中之島S字橋”. www.jsce.or.jp. 2019年3月12日閲覧。
- ^ 兵庫県高速道路交通警察隊管轄路線図
- ^ a b “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について (PDF)”. 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月10日閲覧。
- ^ ひょうご基幹道路ネットワーク整備基本計画、兵庫県.2020年4月14日閲覧。
- ^ 中之島プロジェクト西地区を着工へ (PDF, 朝日新聞社 2014年4月1日)
- ^ a b c ロム・インターナショナル編 2005, pp. 12-13
- ^ 11号池田線 大豊橋付近 | 阪神高速道路の大規模更新 阪神高速道路、2019年3月17日閲覧。
- 1 阪神高速11号池田線とは
- 2 阪神高速11号池田線の概要
- 3 路線状況
- 4 延伸計画 
- 5 ギャラリー
固有名詞の分類
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