長尾淳三 長尾淳三の概要

長尾淳三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 08:49 UTC 版)

長尾 淳三
ながお じゅんぞう
生年月日 (1952-03-15) 1952年3月15日(71歳)
出生地 日本 大阪府東大阪市
出身校 大阪市立大学大学院創造都市研究科
静岡大学
所属政党 日本共産党
親族 父・長尾一郎(東大阪市議)

当選回数 2回
在任期間 1998年平成10年)7月12日 - 2002年(平成14年)7月11日
2006年(平成18年)7月12日 - 2007年(平成19年)9月14日

東大阪市議会議員
当選回数 5回
在任期間 1979年昭和54年) - 1997年(平成9年)
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略歴

東大阪市出身、大阪府立八尾高等学校卒業[5]静岡大学を卒業後、共産党系大阪民主新報の記者となる[6]

1979年昭和54年)日本共産党の東大阪市議3期12年を務めた父、長尾一郎[7][8][9]の後継として、9月23日に執行の東大阪市議選に日本共産党公認で立候補し、得票率1.73%(得票数3,756)22位で初当選(議員定数56)[10]。以後5期18年間、同党市議団幹事長なども務めた。

市長選に立候補6回、うち当選2回

1997年平成9年)、東大阪市長選に日本共産党推薦で立候補。父・一郎が現職の清水行雄に挑んだが、得票率34.51%(得票数5万6,696)に終わり、得票率46.10%(得票数7万5,742)の1万9,046票差で清水が3選を果たした。

しかし、翌1998年に清水が詐欺容疑などで逮捕され、市長3期目の途中で辞職[11]したため、7月12日の出直し東大阪市長選挙に出馬(日本共産党推薦・新社会党支持)。得票率43.49%(得票数9万9,471)で4,847票の僅差で逃げ切り、NHK記者の松見正宣(得票率41.37%、得票数9万4,624)を破って初当選した[12]

2002年、再選を目指して任期満了に伴う6月30日の東大阪市長選挙に出馬。3候補で争った結果、得票率35.81%(得票数6万5,508)に終わり、前回の市長選挙で下した松見(得票率45.41%、得票数8万3,066)に大差で敗れ、落選した[13]

2006年、任期満了に伴う7月2日の東大阪市長選挙では、日本共産党東大阪地区委員会など75団体で構成する「明るい東大阪をつくる会」の推薦を受けた形で出馬。保守(自由民主党)分裂選挙となり、自民党と公明党推薦の現職の松見(得票率36.11%、得票数5万0,842)と、前大阪府議会議員の西野茂(府議会議員時代は自民党所属)を破り、わずか979票差(得票率36.80%、得票数5万1,821)で当選[14]、市長に復帰した。

2007年9月3日、議員任期満了直前の議会で不信任決議が可決される。長尾は議会解散せず、9月14日に失職した[15]9月23日投票の市議選では不信任に反対した与党・日本共産党は2倍以上の議席を獲得。一方、不信任に賛成した野党・自民党、公明党は議席を減らした。

同年10月28日の出直し市長選挙に出馬。再び西野茂も出馬し、再び保守票が二分される追い風にもかかわらず、前市議会議長の野田義和(得票率44.06%、得票数7万2,820)に僅差で敗れ、落選した(野田:72,820票、長尾:70,454票、西野:22,014票)[16]

2011年10月2日、三たび返り咲きを狙い、任期満了に伴う東大阪市長選挙に6回目となる立候補。三たび保守票分裂の追い風を生かせず、西野茂を上回る得票率30.78%(得票数5万7,353)を得たものの、2万9,391票差で現職の野田(得票率46.55%、得票数8万6,744)に惨敗した(野田:86,744票、長尾:57,353票、西野:37,706票、美馬:4,550票)[17]

人物

フリージャーナリスト柳原滋雄日本社会党系「社会新報」元記者)によると、市長に在任中も日本共産党「東大阪地区委員会」に献金。2006年度は51万4,000円だった[18]

なお、公職のほか2006年NPO法人八尾ベースボールクラブ(社会人野球クラブ)の名誉顧問(前任は社会党出身の八尾市長、柴谷光謹)などを務め[19]2015年には「脱原発を目指す首長連合」に大阪府で初めて参加した[20]


  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、291頁。
  2. ^ 東大阪に共産党員市長、長尾氏再び - 日本共産党衆議院議員穀田恵二の活動日誌2006年平成18年)7月3日
  3. ^ 日本初の共産党員市長は東京都狛江市長の矢野裕
  4. ^ 第三文明社雑誌「第三文明」2007年1月号(2006年12月)
  5. ^ エコノミスト2017年12月5日 名門高校の校風と人脈(267)八尾高校(大阪府立・八尾市)
  6. ^ JCP OSAKA-日本共産党大阪府委員会: 民主市政で活路開こう 長尾氏が出馬表明〝人を大切にする市政に〟来秋の東大阪市長選 市民の良識に働き掛けて - 日本共産党大阪府委員会2010年12月24日
  7. ^ 昭和42年9月24日執行市議会議員選挙 | 東大阪市
  8. ^ 昭和46年9月26日執行市議会議員選挙 | 東大阪市
  9. ^ 昭和50年9月21日執行市議会議員選挙 | 東大阪市
  10. ^ 昭和54年9月23日執行市議会議員選挙 | 東大阪市
  11. ^ 清水行雄氏死去/元東大阪市長 - 四国新聞2005年12月3日
  12. ^ 平成10年7月12日執行市長選挙 | 東大阪市
  13. ^ 平成14年6月30日執行市長選挙 | 東大阪市
  14. ^ 平成18年7月2日執行市長選挙 | 東大阪市
  15. ^ 市政だより 平成19年10月1日号 2面(テキスト版) | 東大阪市
  16. ^ 平成19年10月28日執行市長選挙 | 東大阪市
  17. ^ 平成23年10月2日執行市長選挙 | 東大阪市
  18. ^ 日本共産党「東大阪地区委員会」  財政の「10%」を“議員ピンハネ”で賄う。長尾淳三前市長からも「51万円」を徴収 【2006年】2007年10月21日
  19. ^ NPO法人八尾ベースボールクラブ 八尾BC小史
  20. ^ 当会に長尾淳三 元・東大阪市長が加入しました。 - Facebook - 2015年10月15日
  21. ^ “共感よんだ長尾さん 住民犠牲 “体張って市民守る”東大阪市長選”. しんぶん赤旗. (2006年7月4日). http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-07-04/2006070403_01_0.html 2014年1月12日閲覧。 
  22. ^ ええやんか - 大阪自治労連 - 大阪自治体労働組合総連合2007年10月15日「おおさか自治体の仲間」第225号


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