銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 08:24 UTC 版)
日本と銃
日本では、銃砲刀剣類所持等取締法第二条において金属性の弾丸を火薬やガスで発射するものを銃砲と定義して、所持や使用を規制している[10](金属性に「性」の文字が使われており、必ずしも金属製の弾丸でなくともこれに含まれると解釈される)。
警察官、自衛官、海上保安官など、一部公務員に対する銃の貸与はあるが、これらは厳重に管理されており、使用についても慎重である。一般に対する銃規制も厳しく、狩猟やスポーツを目的とした銃の所持については、審査を伴う許可制[10]と古式銃に対しては美術品としての登録制が設けられている[11]。
このため、現在の日本における銃問題は、これらの規制をかいくぐる形で行われる密輸や、遊戯銃の改造が主である。特に暴力団の手による密輸は後を絶たず、これらは銃が容易に手に入る国、例えばロシアや中国、東南アジア(たまに韓国、台湾、アメリカ、グアムなどから密輸することもある)などから流入することが多い。遊戯銃の改造については、ごく一部の銃愛好家が行う傾向にあるもので、プラスチック製の弾を撃ち出すエアソフトガンや、本来模型であるモデルガンを改造強化するなどして、殺傷力を生じさせるものである[12]。
日本の銃器メーカー

その他
- 実銃の入手が難しい地域では、鑑賞用のモデルガンや遊技用のエアソフトガンが親しまれている。
- 演劇の舞台やドラマ・映画の撮影で使用される模造の銃をステージガンといい、特に実際の撃発を再現するプロップガンが知られている。プロップは「小道具」の意。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『銃』 - コトバンク
- ^ 『弾丸』 - コトバンク
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq “日本大百科全書(ニッポニカ)「銃」” (英語). コトバンク. 2015年11月24日閲覧。
- ^ 中島楽章「銃筒から仏郎機銃へ:十四〜十六世紀の東アジア海域と火器」『史淵』第148巻、2011年3月、1-37頁、hdl:2324/19793、NAID 40018769571。
- ^ “軍事訓練を志願する市民 「占領下で生きたくない」51歳母親の覚悟:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年2月28日閲覧。
- ^ 銃砲(猟銃等)を所持したい。 - 京都府
- ^ https://news.ntv.co.jp/category/international/228017 「全米ライフル協会、銃規制強化に改めて反対」日テレNEWS24 2013年5月5日
- ^ http://www.bbc.com/japanese/35239828 「オバマ米大統領、涙ながらに銃規制強化訴え」2016年01月6日 BBC NEWS japan 2016年3月25日閲覧
- ^ http://www.afpbb.com/articles/-/3072213 「オバマ氏、涙流し銃規制の必要性訴え 大統領権限行使を発表」2016年01月06日 AFPBB 2016年3月25日閲覧
- ^ a b 銃砲刀剣類所持等取締法 - e-Gov法令検索、2016年3月25日閲覧
- ^ http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kenjyuha/koshiki.htm 「古式銃について」警視庁 2016年3月25日閲覧
- ^ http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kenjyuha/modelgun.htm 「モデルガン、エアーソフトガンについて」警視庁 2016年3月25日閲覧
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