銀河鉄道999
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電子配信
- まんが動画『銀河鉄道999』
- 本作は携帯電話やパソコン向けにデジタル配信も行われているが、「漫画ともアニメとも違う新ジャンル」という触れ込みで登場したiPhone、iPad用配信コンテンツ「まんが動画」第1弾として、原作第1話が2011年1月4日より配信されていた。
- これは彩色を施した漫画の原画を使用し、それに音声をつけて動かしたりして見せていくというものである。コンテンツ制作はモーションメディアが担当。テーマ曲として★STARGUiTARの「"PiECE"」が、挿入曲としてピアニスト・豊田裕子による「銀河への旅立ち」が使われている。なお、声優はアニメ版とは異なる。
- 現在は配信を終了しているが、動画投稿サイトのYouTubeなどでプロモーション映像を見ることができる。
鉄道事業者とのコラボレーション
本作は鉄道に関する作品であるため、現実の鉄道事業者とコラボした臨時列車・団体専用列車やラッピング車両の運行などが行われてきた。
- 日本国有鉄道(国鉄)
- 1979年(昭和54年)7月22日 - 23日の2日間、劇場版第1作とタイアップしたミステリー列車(団体専用列車)として、上野駅 - 烏山駅間に「銀河鉄道999号」が運行された。発売当初は「行き先不明のミステリートレイン」という触れ込みで、事前に多く報道されたためこの列車は話題となった。延べ2日間・2往復の募集定員は列車名をもじった999名であったが、申込・抽選会場となった上野駅前は長蛇の列となり、チケットの競争率が70 - 80倍になったという。
- 12系客車9両編成。松本零士が車掌として乗務していただけでなくアニメ版のキャストも多数乗車し、星野鉄郎役の野沢雅子、メーテル役の池田昌子、車掌役の肝付兼太、ハーロック役の井上真樹夫、クレア役の麻上洋子などが同乗した。終着駅で下車した付近の会場で劇場版第1作の試写会を行う予定だったが、トラブルにより全ての上映ができなかったため、作者である松本零士本人が舞台に上がり陳謝するとともに、ミステリートレインのチケットを映画館に持っていけば無料で見られるという説明を行った。
- 烏山駅はその後も数年間、駅玄関にアンドロメダステーションの看板を設置していた。この列車は、その後国鉄・JR各線で多く見られるミステリートレインの嚆矢ともなり、この他にも夏休み期間中に各地で「銀河鉄道999号」の運行が行われた。
- このほか直接のタイアップ企画ではなかったが、アニメ版TVスペシャルのオープニングには「SLやまぐち号」の映像が使用された(車体のロゴなどは合成で再現)。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 1997年に「平成9年9月9日」を記念したミステリー列車のツアーが企画され、松本零士も同行した。品川駅を出発し、御殿場線を経由して沼津駅で折り返し、帰りは貨物専用の神奈川臨海鉄道を経由した。
- また、JR東日本全線が1日乗り放題の「999乗り放題きっぷ」を9,990円で発売した。
- 1999年8月1日 - 9月12日には、品川駅にて「アニメドリームトレイン1999」が催されたが、その際には梅小路蒸気機関車館に動態保存されているC62 2 が貸し出され、999のヘッドマークを付けて展示された。イベントスペースとして、当時廃車予定だった113系・103系が客車を模したぶどう色2号に塗装されて使用されていた。
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 2016年(平成28年)3月より、山陽新幹線の新神戸駅・岡山駅・広島駅・小倉駅・博多駅の発車予告音(発車メロディー)として、映画版アニメ主題歌の『銀河鉄道999』が使用されている。
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 1999年(平成11年)7月18日 - 8月31日、臨時快速列車「あそBOY」を「銀河鉄道999号」として運行した。機関車には999のヘッドマークを装着し、炭水車にはメーテルと星野鉄郎のイラストが掲示された。また、スタンプラリーの実施や、特製のオレンジカードの発売が行われた。
- 1999年9月9日、九重町で開催されるイベントに合わせて、久大本線の大分駅と豊後中村駅の間で「999号」を運行した。機関車は「999」のヘッドマークを付けたDE10形ディーゼル機関車で、車体の一部にイラストをあしらった4両編成の12系客車を牽引した[51]。
- 北海道ちほく高原鉄道
- 2002年(平成14年)11月2日から、ふるさと銀河線で、メーテルや星野鉄郎のイラストをラッピングした車両が運行された。メーテルの髪の色が白のものと黄色のものがあり、一般公募によってそれぞれ「999ホワイト号」「999イエロー号」と命名された。車内にもイラストが掲示されており、2006年4月21日の廃線の日まで走り続けた。廃線後もこの外観を維持したまま旧陸別駅構内で動態保存されている。
- 西武鉄道
- 2009年(平成21年)5月1日より、西武鉄道の3000系1編成にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「『銀河鉄道999』デザイン電車」が運行され、2014年(平成26年)12月20日の西武球場前駅 → 池袋駅間の臨時列車(松本零士もゲストとして乗車)まで運転された[52]。その後2016年(平成28年)10月8日より、20000系電車1編成を使用した2代目の「銀河鉄道999デザイン電車」が運行され[53]、2019年(平成31年)3月まで運転された。
- 大井川鉄道(現・大井川鐵道)
- 1997年9月6日に「平成9年9月9日」を記念して、銀河鉄道999記念「夜行SL列車」が走った(9月9日が平日のため、やむなく9月6日に走らせた)。C56 44とC11 227による重連運転で、その上り列車がC56 44牽引の夜行列車であった。「999」のヘッドマークをつけての転車台撮影もあり、このときの帰りの夜行は会員制のビール列車として運行された。
- 北九州高速鉄道
- 2010年(平成22年)3月27日より、1000形にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「『銀河鉄道999』ラッピングモノレール」が運行されている。出発式当日、小倉駅では、松本零士やアジアンビートコスプレ大使が参加した出発式が行われ、記念乗車券の発売などが行われた[54]。
- 肥薩おれんじ鉄道
- 2010年(平成22年)7月7日より2015年(平成27年)10月3日まで、HSOR-100形のイベント兼用車1両にメーテル・星野鉄郎・車掌のイラストをラッピングした「銀河鉄道999号」が運行されていた。運行開始に合わせ、記念入場券の発売などが行われた。
著名人のファン
元SMAPの木村拓哉は、本作のファンであることをバラエティー番組『SMAP×SMAP』で公言しているほか、同番組内で本作をネタにしたコント「アルカディア」ではハーロックに扮し、原作者の松本とも共演している。詳細は木村の項を参照。
ファッションモデルの杏も本作のファンである。2009年9月9日に劇場版3作品のBlu-rayビデオ発売記念として同年8月8日 - 14日に劇場版第1作HDリマスター版を上映したイベント「銀河鉄道999映画祭」では、初日の8月4日を「スペシャルナイト」と銘打ち、東京・新宿バルト9で開かれた舞台挨拶にてメーテルの姿で登場。原作者の松本零士、野沢雅子、池田昌子、タケカワユキヒデらと共に出演した。杏は2010年8月9日から8月13日にかけてNHK-BS2で5夜連続で放送された「全駅停車!銀河鉄道999全部みせます」でもメーテルの姿に扮して出演している。
注釈
- ^ 宙一は打出の小槌で地面を叩いて地球と同じ大きさになり、彗星に乗って太陽系内を旅するが、系外に出ようとして誤って太陽に落ちるところをおとめ座から抜け出した女神フォトン(光子の意。メーテルの原型とも見られる[独自研究?])に助けられて旅を続ける。
- ^ 意図としてあったのか、SLが国鉄から完全に姿を消したのは、本作が執筆される直前の1976年のことであった。
- ^ 地球に住んでいた際に”学校に通う”、あるいは”列車内で日本語以外の言語を学ぶ”、”翻訳機械の類を使用する”といった描写が無い鉄郎がどの惑星に行っても現地の人間と不自由なく会話が出来ていたり、昭和時代の日本(「昔の地球」「20世紀の地球」と例えられる)によく似た町が度々登場したり、日本人の名前(太郎など)や日本語、英語といった文字の他、ラーメン(カップ麺も含む)なども多く登場する。
- ^ 当初は浅野温子の出演が予定されていたが、体調不良のために降板し、代役として松下が起用された[38]。
出典
- ^ 「'79-'80 アニメ10大ニュース 1 零士ブームの頂点『銀河鉄道999』'79日本の夏を制覇!!」『アニメージュ』1980年2月号、p.24
- ^ 「まにあ小黒のコマ送り倶楽部 第6回 みんなが泣いた…『さらば宇宙戦艦ヤマト』」『アニメージュ』1989年9月号、p.178
- ^ 「まにあ小黒のコマ送り倶楽部 第8回 理想の美女メーテルの正体は? 『銀河鉄道999』」『アニメージュ』1989年12月号、p.106
- ^ a b 「松本零士氏よりファンに最後の『999』メッセージ!! 999はみなさんの胸におわたしします…」「アニメージュ」徳間書店、1981年8月号、p.67。松本零士インタビュー
- ^ 『朝日新聞』1997年9月11日付夕刊
- ^ サンエイムック 『完全保存版 松本零士大解剖 無限の零次元宇宙編』 P.41-43、三栄書房、2016年、ISBN 978-4-7796-2823-8
- ^ 『アニメ画集 銀河鉄道999』少年画報社、1978年。松本零士インタビュー。
- ^ 松本零士『ぴーぷる最前線』福武書店、1983年、p.126
- ^ メーテルの名前も『青い鳥』の原作者であるモーリス・メーテルリンクに由来する。
- ^ 松本零士『遠く時の輪の接する処』東京書籍、2002年、p.176
- ^ 『松本零士の世界』辰巳出版、2005年、p.209。松本零士インタビュー。
- ^ 松本零士『遠く時の輪の接する処』東京書籍、2002年、p.117.
- ^ 「星野鉄郎」の生みの親・松本零士の半生を10冊の本でふりかえる 週刊現代 2019年10月12日閲覧。
- ^ a b c 「銀河鉄道999 松本零士は語る」『別冊宝島 いきなり最終回part2』宝島社、1991年、p.158
- ^ a b 大下英治『仮面ライダーから牙狼へ 渡辺亮徳・日本のキャラクタービジネスを築き上げた男』竹書房文庫、2014年、pp.246-248
- ^ a b c 「銀河鉄道999の汽笛が鳴る」『アニメ大好き! ヤマトからガンダムへ』池田憲章編、徳間書店、1982年、p.140
- ^ 「画業61年に向けて…… 松本零士からのメッセージ」『松本零士の零次元漫画館 松本零士の60年全部』松本零士監修、アニメディア編集部編、学研パブリッシング、2013年、pp.134-135
- ^ 「波瀾万丈、大ロマン、奇想天外、空前絶後の最大作 新作長編『銀河鉄道999』の製作にあたり…… 松本零士は語る」『季刊ファントーシュ』第1号、1979年1月1日、ファントーシュ編集室、p.10
- ^ a b c 中村宏治「銀河鉄道999が誘う零次元宇宙の旅」『松本零士無限創造軌道』松本零士、小学館、2018年、p.129
- ^ 「老舗週刊少年マンガ誌の悲劇 『少年キング』はなぜ消えた!? 元編集長戸田利吉郎インタビュー」『別冊宝島288 70年代マンガ大百科 こんな名作・快作・珍作があったのか』宝島社、1996年、pp.198-199
- ^ 「銀河鉄道999 もう一度、999を発車させよう!?」『アニメディア』1988年7月号、p.22
- ^ 「Leiji Matsumoto Special Interview 松本零士 今、明かされる松本宇宙のすべて!」『別冊宝島982 松本零士大宇宙ファンタジー』宝島社、2004年、p.116
- ^ 原作およびテレビ版では、鉄郎はトチローと面識はない。鉄郎が受け継いだ戦士の銃の元の持ち主については名前も姿も明かされないため、トチローだとは断定できない
- ^ 原作でのハーロックは「時間城の海賊」でマントで素顔を隠した姿でゲスト出演したのみである。
- ^ ただし、鉄郎が映画版第1作・第2作を纏めて「プロメシュームを倒すための1つの旅」として扱っている上での発言である場合はこの限りではない。
- ^ ただし劇場版旧2作で着用していたのと同じデザインのジャンパーを着ているシーンが登場する。
- ^ 劇場版第2作での入浴シーンではサンマ傷の位置と大きさが異なっている。
- ^ 劇場版の鉄郎はビフテキを好んで食べておりラーメンを食べるシーンは描かれなかった。
- ^ 映画版でクレアが死んだのは惑星メーテルの重力圏離脱直後の999の車内であり、鉄郎とメーテルを追って999号に入ってきたプロメシュームはクレアによって倒されている。ただ原作ではクレアの母親のメノウに渡したはずのクレアのかけらを鉄郎が所有しているという矛盾がある。
- ^ 同様の内容を『クイーン・エメラルダス』の主人公であるエメラルダスも海野広に対して説いている。
- ^ 「銀河鉄道999 ANOTHER STORY アルティメットジャーニー」ではワルハラ族の再生の女神あるエターナル星の女王フォトンにより。
- ^ 『アニメージュ』1978年12月号、徳間書店、p.12.
- ^ a b NHK番組発掘プロジェクト通信 『銀河鉄道999』登場!秋のラジオアーカイブス拡大版(NHK公式サイト内) 2021年9月24日 2021年12月19日閲覧
- ^ 『中日新聞』1978年4月30日付。ラジオ番組表
- ^ 幻のラジオドラマも放送『全駅停車!"銀河鉄道999"ぜんぶみせます』BS2 8月9日(月)から出発進行! NHK-FMブログ(NHK公式サイト内)2010年8月4日
- ^ “「銀河鉄道999」舞台化!原作40周年記念 松本零士、鉄郎&メーテル役に太鼓判”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2017年9月9日) 2017年9月9日閲覧。
- ^ “銀河鉄道999:新作舞台が来春上演 メーテル役に伊波杏樹&木下晴香 浅野温子らも”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2018年10月31日) 2018年10月31日閲覧。
- ^ “浅野温子が舞台降板、体調不良のため 「銀河鉄道999」代役は松下由樹”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2019年3月27日) 2019年3月27日閲覧。
- ^ a b 「『銀河鉄道999』 舞台に復活 6年ぶりSKD乗せて」『中日新聞』1986年7月8日付夕刊
- ^ “「銀河鉄道999 THE MUSICAL」上演決定!中川晃教・神田沙也加が鉄郎&メーテルに”. ステージナタリー (2021年10月14日). 2021年10月15日閲覧。
- ^ “『銀河鉄道999』ミュージカル化、星野鉄郎役に中川晃教&メーテル役に神田沙也加 - 日本青年館ホールで”. FASHION PRESS (2021年11月8日). 2021年11月14日閲覧。
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- ^ パソコン教室事業をより身近なイメージに アビバ 新CMの放映を3月より開始 PR TIMES 2013年3月5日
- ^ 医薬部外品の育毛剤ローション・チャップアップ
- ^ キミが銀河鉄道999の運転手だ メーテルの優雅な声に従え! ITmedia 1998年8月25日
- ^ 任天堂の銀河鉄道999DS紹介ページ
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- ^ 藤吉不三夫「久大本線の「客車列車」」 財団法人西日本文化協会『西日本文化』第449号 2011年 P.18-19
- ^ 2 月 20 日(土) 今年最後の鉄道イベント!「さよなら銀河鉄道 999 デザイン電車イベント」を開催します! - 西武鉄道 2014年11月27日
- ^ 2016年10月8日(土)より「銀河鉄道999デザイン電車」が新しいデザインで運行を再開 運行初日に「出発式」などイベントを開催 - 西武鉄道 2016年9月28日
- ^ 「銀河鉄道999 モノレール」北九州で出発式 アジアンビート公式サイト
- ^ 切手のデザイン(郵政公社HPより)
- ^ http://www.tsuruga.or.jp/moni/
- ^ 銀河鉄道999 誕生30周年公式記念貨幣 発売開始!、Dream News、2007年7月11日。
- ^ 松本零士「銀河鉄道999」が記念貨幣に 「画業60周年」クックアイランド・ドル Livedoor News 2013年9月6日
- ^ 84年目で初 『JTB時刻表』999号に「銀河鉄道999」起用、オリコン、2009年3月9日。
- ^ JTB時刻表が999号 表紙に「銀河鉄道999」、ITmedia、2009年3月10日。
- ^ JTB時刻表:通算999号で表紙に「銀河鉄道999」登場[リンク切れ]、毎日新聞社、2009年3月12日。
- ^ 野村宏平「日本怪獣年代記」『動画王 Vol.06』キネマ旬報社、1998年、p.18
- ^ オリジナルキャラクター「ゆめーてるちゃん」発表。 – 大泉学園北口ゆめーてる商店街 | 東大泉商栄会|練馬区|西武池袋線|銀河鉄道999の街
- ^ “練馬のアニメの新名所『大泉アニメゲート』オープン!アニメのまちの玄関口で等身大モニュメントたちがお出迎え!”. 練馬アニメーションサイト (2015年4月4日). 2015年7月7日閲覧。
- ^ ジャパンネット銀行のローン広告に『銀河鉄道999』を起用、2014年9月11日閲覧
- ^ 「銀河鉄道999」スペシャルコンセプトルーム ホテルグランパシフィック LE DAIBA
- ^ “『ドラゴンポーカー』と『銀河鉄道999』がコラボで“メーテル”ほか限定カードが多数登場”. ファミ通App. 2017年4月24日閲覧。
- ^ “メーテル×ビオレがコラボ、松本零士がこんがりベタベタな“ダメーテル”描く”. コミックナタリー (2017年6月6日). 2017年6月9日閲覧。
- ^ “THE銀鉄999(松本零士 石原まこちん) | ピッコマ” (日本語). THE銀鉄999(松本零士 石原まこちん) | ピッコマ 2018年10月5日閲覧。
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