釣り 文化

釣り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/11 06:36 UTC 版)

文化

団体

関連する逸話

太公望
太公望

文王太公望を見出したとき、太公望は渭水のほとりで釣りをしていた。もっとも、太公望は文王の目にとまるために釣りをしているふりをしていただけで、実は餌も釣り針もつけておらず(釣り針が直針だったという話もある)、更に水面から三寸上に離れていたという。しかしこの故事から、日本では釣り人のことを太公望とも言うようになった(中国では釣りが下手な人を指すとのこと)。

海幸彦と山幸彦
古事記』には、山幸彦と海幸彦の話が載っている。2人は、ある日自分たちの道具を交換し、海幸彦が山に狩に行き、山幸彦が海に釣りに出かけることにした。ところが山幸彦は何も釣れなかったばかりか釣り針までなくしてしまう。海幸彦は怒り、山幸彦が佩刀の十拳剣をつぶして五百の釣針を作ってあげても、許しをあたえようとはしなかった。
釣りの記者
ヨーロッパで、釣りの記事を書く人間は、ユーモアや自分の釣りの対象となる魚に由来するようなペンネームで書く伝統のようなものがある[12]。17世紀初頭から風潮がみられ、18世紀に全盛期となる[12]

比喩・派生語

何らかの方法で誘っておびき寄せて獲物を捕獲するという行為なので、これに似たような行為を比喩で「釣り」と呼ぶことがある。また釣りを細分化したものに譬えることがある。

  • 釣り野伏せ - 戦国時代に考案され使われたと言われる戦術の一つ。戦う部隊の真ん中に当たる部分を餌とし、逃げると見せかけて敵をおびき寄せ左右に置いておいた兵で挟み撃ちにし、逃げていた部隊も反転して攻撃する高度な戦法。
  • 釣り餌法 - 試料にある餌を入れることで、それを好む特定の微生物だけを釣り出す分離法。
  • 一本釣り - 原義は「1本の釣り糸で行う釣り」であるが、転じて「(複数人を説得する際に)ひとりひとり別々に口説き落とす」という意味でも用いる[13]
男女関連、インターネット上の詐欺関連
  • 陸釣り(おかづり、「岡釣り」とも) - もとは「海岸川岸などで魚を釣ること」であり、「沖釣り」や「船釣り」と対比する言葉だった(1747年の俳諧・五元集に使用例あり)[14]が、(それが約50年後には)「(幇間などが)店の外で、それとなく待ち受けて客引きをすること」も比喩的に指すようにもなり(俚言集覧、1797年頃)[14]、やがてさらには男が女をあさること、いわゆる「おんなあさり」も指すようになった[14]。現代ではナンパの意味でも使われる。
  • 出会い系サイト等)あたかも異性に出会えるかの様に誤認させ、待合せ場所等に誘導する行為を「釣り」と呼ぶ場合がある。
  • フィッシング詐欺
  • クリックベイト - 扇情的な見出しなどの表示を用いてユーザのクリックを誘っておいて、表示とは違うものをユーザに閲覧させる詐欺宣伝。釣りの時に用いる餌(bait)からきている言葉である。
  • インターネット掲示板で、議論を盛り上げるために他人が憤りそうな話題をわざと出すのを「釣り」と呼ぶことがある。逆に、発言自体は釣りではないのに、「釣り」のレッテルを貼って、その発言を無効化させる用法もある。議論以外でも、架空の出来事や作品を捏造するなどの巧妙な嘘をついてほかのユーザーを騙す場合にも用いられる。いずれの場合も「釣る」相手(釣られる「さかな」)は個人とは限らない。虚偽の話題を投稿して他人の注目を集めようとする人を「釣り師」と言う[15]

注釈

  1. ^ Amazonで釣魚大全と入力すると]、2020年時点で、平凡社版、角川選書版など4種類ほどの版が入手可能だと表示されており、そこにはAmazonのKindle版も含まれておりkindle利用者なら一瞬で入手できる(Amazonの『釣魚大全』kindle版のページ1653年に出版された本が、今でも版を重ね、普通の人々に読まれている、というのはある意味、驚異的なことである。
  2. ^ 安全な環境に見え、たしかに磯釣りよりは安全なことは多いと言えるが、防波堤釣りは、数日~数週間に一度、不意を突くように、突発的に起きる高波には要注意。全身ずぶぬれになったり、荷物を流されたり、運が悪いと波にさらわれ命を落とす。
  3. ^ 磯や浜など、いかにも人がいそうな場所から離れた場所に足場を組むと、魚も、まさか人がいるはずはない、と油断するらしく、魚がかかりやすくなる、と言われている。
  4. ^ なお渓谷渓流というものは、カヤックを趣味とする人々のフィールドでもある。同じフィールドを仲良く共有することが望まれている。渓流を釣り人だけで独占できないからといって、カヤック乗りに向かって怒鳴ったりするのは、重大なマナー違反、最低の行為である。

出典

  1. ^ a b c d e f ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. “釣り”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年8月2日閲覧。
  2. ^ a b c 洋上風力発電等における漁業協調の在り方に関する提言”. 社団法人海洋産業研究会. 2020年6月27日閲覧。
  3. ^ 漁業種類分類(神奈川県)”. 神奈川県. 2020年6月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ). “釣り”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年8月2日閲覧。
  5. ^ 「スポーツフィッシングの意味とその歴史(釣り人からの質問に答えて)」”. Japan Game Fish Assosiation. 2022年8月2日閲覧。
  6. ^ “釣りの人気がV字回復? 魚との駆け引きが超魅力=釣人割烹”. 週刊エコノミスト Online (毎日新聞出版). (2021年5月17日). https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210525/se1/00m/020/057000c 2022年6月25日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g 海釣り用語集”. daiwa. 2013年1月11日閲覧。
  8. ^ 「T字式 図解早わかり つり入門百科 著者土橋鑛造」290から296頁
  9. ^ 「釣り穴場」鹿島港南防波堤 後を絶たぬ侵入者 茨城 産経新聞 5月29日(水)7時55分配信
  10. ^ ストローなど使い捨てプラスチック禁止=EUが規制案”. jiji.com (2018年6月2日). 2018年6月4日閲覧。
  11. ^ 日本国語大辞典,世界大百科事典内言及, 百科事典マイペディア,デジタル大辞泉,精選版. “禁漁期とは” (日本語). コトバンク. 2022年6月6日閲覧。
  12. ^ a b Magazine, Smithsonian. “The World’s Greatest Angling Authors Went by Names Like ‘Badger Hackle’ and ‘Old Log’” (英語). Smithsonian Magazine. スミソニアン博物館. 2022年6月5日閲覧。
  13. ^ 一本釣り”. 三省堂『大辞林』第三版. 2020年2月21日閲覧。
  14. ^ a b c 精選版 日本国語大辞典. “陸釣・岡釣”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年8月2日閲覧。
  15. ^ ネット釣り師もツライよ…なんの目的で?内幕は?緻密な計算と徹底した気の使いよう”. Business Journal (2014年5月23日). 2022年8月2日閲覧。





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