遠すぎた橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 02:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動遠すぎた橋 | |
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A Bridge Too Far | |
監督 | リチャード・アッテンボロー |
脚本 | ウィリアム・ゴールドマン |
製作 |
ジョセフ・E・レヴィン リチャード・P・レヴィン ガブリエル・カツカ |
出演者 |
ダーク・ボガード ジェームズ・カーン マイケル・ケイン ショーン・コネリー エドワード・フォックス エリオット・グールド アンソニー・ホプキンス ジーン・ハックマン ハーディ・クリューガー ローレンス・オリヴィエ ライアン・オニール ロバート・レッドフォード マクシミリアン・シェル リヴ・ウルマン |
音楽 | ジョン・アディソン |
撮影 | ジェフリー・アンスワース |
編集 | アントニー・ギブス |
製作会社 |
ジョセフ・E・レヴィン・プロダクションズ ユナイテッド・アーティスツ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 175分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $27,000,000[1] |
興行収入 | $50,750,000[1] |
配給収入 |
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概要
コーネリアス・ライアンの著作『遥かなる橋』(A Bridge Too Far)を原作として、俳優で、後に映画監督としても大成するリチャード・アッテンボローが映画化した。日本公開は1977年7月2日。
ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ローレンス・オリヴィエ、エリオット・グールド、マイケル・ケイン、ダーク・ボガード、ショーン・コネリー、アンソニー・ホプキンス、マクシミリアン・シェルなど、往年の名優がオールスターキャストで出演している。
あらすじ
ノルマンディー上陸作戦から3ヶ月後の1944年9月、潰走するドイツ軍を追撃していた連合国軍の補給線は、600キロにも伸びきってしまった。連合国軍は戦力を二分し、ジョージ・S・パットン中将率いるアメリカ第3軍は南方ルートで、バーナード・モントゴメリー元帥率いるイギリス第21軍は北方ルートで進軍していたため、どちらの補給を優先するかの問題も浮上していた。シチリア上陸作戦以来、パットンに強いライバル心を抱いていたモントゴメリーは、後の歴史家に彼最大の汚点と言われた「マーケット・ガーデン作戦」を立案、連合国軍最高司令官アイゼンハワー大将を説得する。彼は政治的配慮から、結局この無謀な作戦を承認する事となる。
この作戦は、3個空挺師団(英第1、米82、米101)と1個空挺旅団(ポーランド第1)が敵中深く降下し(マーケット作戦)、ベルギー・オランダ間の5つの橋(Oversteek、Waalbrug、その他に移動式Bailey bridge)を占領、橋頭堡を築くことで機甲軍団(英第30)が駆け抜けて(ガーデン作戦)、一気にライン河を渡りオランダを解放。ドイツの喉元にクサビを打ち込んでベルリンに侵攻し、クリスマスまでには戦争を終らせるという思惑だった。 連合軍は、天候や情報の錯綜に苦しめられながらも、第3の橋の占領まで成功する。しかし、第4の橋の攻略の頃から、作戦の無謀さが露呈し始め、戦闘は悲惨さを増していく。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | |||
イギリス軍 | ||||
フレデリック・ブラウニング中将 (第1空挺軍団副司令官、マーケット作戦司令官) |
ダーク・ボガード | 佐々木梅治 | 土屋嘉男 | |
ブライアン・ホロックス中将 (第30軍団長、ガーデン作戦司令官) |
エドワード・フォックス | 牛山茂 | 羽佐間道夫 | |
ロイ・アーカート少将 (第1空挺師団長) |
ショーン・コネリー | 長克巳 | 瑳川哲朗 | |
ジョー・バンドルール中佐 (近衛機甲師団アイリッシュ近衛連隊第3大隊長) |
マイケル・ケイン | 目黒光祐 | 小林修 | |
ジャイルズ・バンドルール少佐 (近衛機甲師団アイリッシュ近衛連隊所属) |
マイケル・バーン | 小野丈夫 | ||
ジョン・フロスト中佐 (第1空挺師団第1落下傘旅団第2大隊長) |
アンソニー・ホプキンス | 宝亀克寿 | 石田太郎 | |
ハリー・カーライル少佐 (第1空挺師団第1落下傘旅団第2大隊所属) |
クリストファー・グッド | 広瀬正志 | ||
ジェラルド・ラスベリー准将 (第1空挺師団第1落下傘旅団長) |
ドナルド・ダグラス | 寺島幹夫 | ||
ビンズ二等兵 (第1空挺師団第1落下傘旅団第2大隊所属) |
ベン・クロス | |||
空軍気象観測将校 | デンホルム・エリオット | 村越伊知郎 | ||
空軍将校 | ジェレミー・ケンプ | |||
スタニスラウ・ソサボフスキー准将 (ポーランド第1独立落下傘旅団長) |
ジーン・ハックマン | 三木敏彦 | 上田敏也 | |
アメリカ軍 | ||||
マクスウェル・D・テイラー少将 (第101空挺師団長) |
ポール・マクスウェル | 木村幌 | ||
ジェームズ・M・ギャビン准将 (第82空挺師団長) |
ライアン・オニール | 滝知史 | 柴田侊彦 | |
ジュリアン・クック少佐 (第82空挺師団第504落下傘連隊第3大隊長) |
ロバート・レッドフォード | 川島得愛 | 広川太一郎 | |
ボビー・スタウト大佐 (101空第506落下傘連隊長) |
エリオット・グールド | 内田直哉 | 小林勝彦 | |
グラース大尉 (101空第502落下傘連隊第2大隊F中隊長) |
ニコラス・キャンベル | 池水通洋 | ||
エディ・ドーハン軍曹 (第502落下傘連隊第2大隊F中隊所属) |
ジェームズ・カーン | 佐々木睦 | 青野武 | |
軍医大佐 (第101空挺師団所属) |
アーサー・ヒル | 内田稔 | ||
ラフリー中尉 (第101空挺師団憲兵中隊所属) |
ギャリック・ヘイゴン | |||
ドイツ軍 | ||||
ゲルト・フォン・ルントシュテット元帥 (西方総軍司令官) |
ヴォルフガング・プライス | 原語 | 神田隆 | |
ヴィルヘルム・ビットリヒ親衛隊中将 (第2SS装甲軍団長) |
マクシミリアン・シェル | 家弓家正 | ||
カール・ルートヴィヒ親衛隊少将 (SS装甲師団長) |
ハーディ・クリューガー | 内海賢二 | ||
ギュンター・ブルーメントリット少将 (西部方面軍参謀長) |
ハンス・フォン・ボルソディ | 宮田光 | ||
ヴァルター・モーデル元帥 (B軍集団司令官) |
ヴァルター・コーウト | 山内雅人 | ||
ヴィクトール・グラブナー大尉 (第9SS装甲師団偵察隊長) |
フレッド・ウィリアムズ | |||
民間人(オランダ) | ||||
ヤン・スパンダー医師 | ローレンス・オリヴィエ | 永田博丈 | 河村弘二 | |
ケイト・テル・ホルスト夫人/ナレーション | リヴ・ウルマン | 武藤礼子、伊藤惣一(ナレーション) | ||
レジスタンスのリーダー | サイエム・ブルーム | 村越伊知郎 | ||
レジスタンスのリーダーの妻 | マーリーズ・フォン・アルクメイヤー | |||
メガネをかけた少年 (レジスタンスリーダーの息子) |
エリック・バント・ウット | 鳥海勝美 | ||
アーネム橋袂の屋敷の老婦人 | マリー・スミザイセン | 堀越節子 | ||
メガネをかけた精神病患者 | リチャード・アッテンボロー[3] | |||
演出 | 小林守夫 | |||
翻訳 | 飯嶋永昭 | 飯嶋永昭 | ||
調整 | 平野富夫 | |||
効果 | 倉橋静男 | |||
選曲 | 鈴木清司 | |||
解説 | 水野晴郎 | |||
制作 | 東北新社 | |||
初回放送 | 1978年10月11日(前編) 10月18日(後編) 『水曜ロードショー』 正味約160分[4] |
- 現在本作品のDVDは3種類発売されているが、吹き替え音声の有無や収録されているバージョンがそれぞれ異なっているため注意を要する。通常版は吹替未収録。<特別編>DVDには日本テレビ版が収録、アルティメット・エディションには新録版が収録されている。
- ^ a b “A Bridge Too Far (1977)” (英語). Box Office Mojo. 2010年11月5日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)352頁
- ^ ノンクレジット
- ^ 日本テレビ開局25年記念番組として放送。世界ではじめてステレオ音響で吹替が製作されテレビ放送された作品(同枠ステレオ初放送は前週10月4日「007 ドクター・ノオ」)
- ^ イアン・ウッドワード(著)『Audrey Hepburn: Fair Lady of the Screen』ヴァージンブックス社 324頁
- ^ “Why my dad was cinema's Mr Mean by Steve McQueen's son” (英語). dailymail. 2015年9月3日閲覧。
固有名詞の分類
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