逆転裁判の登場人物の一覧 脚注

逆転裁判の登場人物の一覧

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逆転裁判 > 逆転裁判の登場人物の一覧

逆転裁判の登場人物の一覧(ぎゃくてんさいばんのとうじょうじんぶつのいちらん)は、カプコンの法廷バトルゲーム『逆転裁判』シリーズ、およびその漫画版、小説版に登場する人物の一覧である。

以下に登場話別に記述する。なお、個別記事がある登場人物についての詳細な説明は、リンク先を参照のこと。

登場人物の名前について

逆転裁判シリーズの登場人物には極めて個性的な名称が用いられており、これは「ミステリーで一番面倒なのは名前を覚えることなので、わかりやすく覚えやすい名前を付けた」との製作者側の配慮である。また、名前の付け方にはいくつかのパターンがある。

ダジャレや物の名前をそのまま付ける
「成歩堂」「王泥喜」「矢張」「糸鋸」など。大半のサブキャラクターはこのパターンである。
名前に使用する漢字の意味から付けられる
「御剣」「千尋」など。
名前そのものを矛盾点や物語の核心に使用する
「須々木 マコ」「華宮 霧緒」「森澄しのぶ」など。ボルジニア語(ゲーム中での架空の言語)を含めれば「ラミロア」も該当する。
ヒロインの名前の漢字はシンメトリー(左右対称)
「真宵」「春美」「冥」「茜」。これはディレクターである巧舟の信条であるが、『4』のみぬきと『検事』『検事2』の美雲と『5』の心音はこの条件に該当していない。
登場タイトルの新システムから命名
「みぬき」「心音」。
氏名ではなく呼称を用いて表現する人物
例外的に氏名が登場しない人物も存在し、物語に関係する登場人物では裁判長とその弟である裁判官、板東ホテルのボーイなどが該当する。警察署の課長、法廷の係官、糸鋸の部下の刑事(いずれもテキスト欄に「カチョー」「カカリカン」「ケイジ」などカタカナの名前が書かれる)などもこの類と言える。オバチャンなど、名前は設定されているがもっぱら呼称で呼ばれる人物もいる。
シャーロック・ホームズシリーズから引用する
『大逆転裁判』で見られる。代表例としては1作目第3話のベッポや、2作目第3話のイーノック・ドレッバーなどがいる。

成歩堂 龍一編(『逆転裁判 蘇る逆転』-『逆転裁判3』)

主要登場人物

成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)[ナルホド]
声 - 巧舟(ディレクター、ゲーム『1』-『4』『蘇る』)・近藤孝行(『3』『4』プロモーション映像・『特別法廷』・ゲーム『5』[1]『6』・ドラマCD ・『パチスロ 逆転裁判』)・成宮寛貴(実写版映画・『レイトン教授VS逆転裁判』)・鳥海浩輔(『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』日本語版)・サム・リーゲル(『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』英語版)
オールバックで後ろにトゲトゲした髪形が特徴の主人公で弁護士。初登場時24歳。
基本的名字で呼ばれ、真宵などから「なるほどくん」とよばれ、ゴドーからは「まるほどう」と呼ばれる[2]
以前は師匠である綾里千尋が所長を務める「綾里法律事務所」に所属していたが、ある事件による千尋の死後から同事務所を「成歩堂法律事務所」に改称し、同所の所長として活動する。青色のスーツと、後方に向かって尖った髪型が特徴。千尋から受け継いだ「発想の逆転」で事件の真相に喰らいつく。
なお、名前の由来は、「成歩堂」は納得を意味する「なるほど」、「龍一」は音楽家の「坂本龍一」からで、仮設定段階の名前は「爽果(そうか)なるほど」[3]
綾里 千尋(あやさと ちひろ)[チヒロ]
声 - 河原深雪(開発サポート業務担当、『3』)・大原さやか(ドラマCD・『パチスロ 逆転裁判』[4])・花村怜美(10周年記念特別法廷)
もう1人の主人公[5]。弁護士。綾里真宵の姉で倉院流霊媒道の家元候補であった。享年27。
元は「星影法律事務所」に所属していたが、後に独立して「綾里法律事務所」を設立し、敏腕弁護士として話題になる。成歩堂の初法廷後、ある事件に巻き込まれて故人となるが、それ以降は真宵か春美に霊媒される形で登場し、窮地の成歩堂をサポートする。妹の真宵によると、倉院流霊媒道における霊力は桁違いに強かったらしい。ちなみに、弁護士として初めて法廷に立った際には同じく検事として初めて法廷に立った御剣(当時20歳)と対峙した経験を持つ。
名前の由来は、「千回尋問する」という意味から[6]
綾里 真宵(あやさと まよい)[マヨイ]
声 - 川上未遊(『3』プロモーション映像・ 『蘇る』特別法廷)・花村怜美(『4』以降の特別法廷・ゲーム『6』 ほか)・桐谷美玲(実写版・『レイトン教授VS逆転裁判』)
霊媒師(『1』では修行中の身)。『1』『2』『3』のメインヒロインで成歩堂のパートナー。初登場時17歳。綾里千尋の妹で、倉院流霊媒道の家元候補である。
食べ物に目がなく、特に味噌ラーメンに関しては並々ならぬ愛着を持っていたりする。
千尋が巻き込まれた事件がきっかけとなって成歩堂と知り合い、以後はパートナーとして成歩堂を様々な形でサポートする。作中では逮捕や誘拐など、度々酷い目に遭っているが、持ち前の明るい性格で乗り切っている。
綾里 春美(あやさと はるみ)[ハルミ]
声 - 佐伯美由紀(ゲーム『5』[7])・豊崎愛生(『パチスロ 逆転裁判』[4]
霊媒師見習い。愛称は「はみちゃん」。初登場時8歳。『2』『3』のサブヒロイン。真宵の従妹で、倉院流霊媒道の分家筋にあたる。
本家の家元候補である真宵を姉のように慕い、尊敬している。真宵が不在の時は成歩堂のサポーターとなり、千尋を霊媒する役目も引き受ける。また、分家筋でありながら、本家の真宵に匹敵、あるいは凌駕するほどの絶大な霊力を持ち、心の秘密を導き出す「心理錠(サイコ・ロック)」の力を込めた勾玉を成歩堂に授けるなど、物語の展開に重要な役割を果たす。
心配のあまりに真宵を追って事務所を訪れた時まで倉院流霊媒道の総本山「倉院の里」から出たことがないため、少し世情に疎い部分がある。また裁縫は得意だが図画工作は大の苦手で作中では割ってしまったツボを変に直していた。
御剣 怜侍(みつるぎ れいじ)[ミツルギ]
声 - 岩元辰郎(キャラクターデザイン、ゲーム『1』から『3』・『蘇る』・『検事』シリーズ)・竹本英史(『3』『検事』『検事2』プロモーション映像・『特別法廷』・『レイトン教授VS逆転裁判』・ゲーム『5』『6』 ほか)
検事。成歩堂の小学校時代からの親友だが、現在は職務上のライバルである。初登場時24歳。ワインレッドのスーツが特徴。
法曹界で生きる伝説とうたわれた狩魔豪の弟子であり、狩魔の掟「狩魔はカンペキをもってよしとする」に忠実に従う。20歳という日本最年少の検事デビュー時から5年にわたって完璧な無敗を重ね、検事局では「天才」と称される一方で、「有罪判決のためなら何でもやる」という黒い噂が囁かれていた。その後、成歩堂に敗北したことで徐々に考え方を見直し、検事としての自分の在り方を再確認するようになる。幼少期に巻き込まれたある事件の経験から、地震に強い恐怖を示す。
名前の由来は「御剣」はその頭脳の切れ味の鋭さ、「怜侍」は怜悧・侍といった『張りつめた静』のイメージから[8]
糸鋸 圭介(いとのこぎり けいすけ)[イトノコ]
声 - 石井康嗣(『特別法廷』・『検事』『検事2』プロモーション映像・ドラマCD)・大東俊介(実写版映画)
刑事。通称は「イトノコ刑事」。初登場時30歳。深緑色のコートが特徴で見た目やドジを踏む姿に反し機械関係には詳しい。
初動捜査担当であるために事件現場には必ず姿を現し、本来は敵対関係にある成歩堂に捜査状況を教えている。御剣を心から尊敬している。脇が甘い性格で見落としや勘違いなどが非常に多く、審理での事件概要説明では毎回のようにドジを踏み、検察側を不利な状況に陥らせるため、その度に御剣や狩魔冥などから給与査定での減点を言い渡されている(そのため、安上がりで済むソーメンなどを主食としている)。
『蘇る』で警察を解雇されるが復帰。さらに『2』第4話でも成歩堂に捜査状況を教えているところを狩魔冥に発見されて解雇されたが、事件の解決後に御剣の便宜もあって2度目の復帰を果たした。
名前の由来は、「糸鋸」は「鋸」が入った名前の人を見た時に巧が思い付いたもの、「圭介」はロックミュージシャンの「桑田佳祐」から[9]
矢張 政志(やはり まさし)[ヤハリ]
声 - 小野坂昌也(ドラマCD・『特別法廷』・ゲーム『6』)
逆立った茶髪に顎鬚が特徴の成歩堂の小学校時代からの親友でトラブルメーカー。初登場時23歳。
成歩堂が担当した最初の被告人で、成歩堂が弁護士を志すきっかけを作った。お調子者で、小学生のころから「事件のカゲに、ヤッパリ矢張」と称されるほど、彼が関わると何かしらの事件を巻き起こす人物であり、法廷内でも非常識な振る舞いで成歩堂たちを困惑させる。会うたびに自分の彼女を自慢するものの、後に必ず振られている。定職を持たず作中でも様々なアルバイトを転々としているが、絵や工作に非凡な才能を発揮し、後に絵本作家として活躍するようになる。
名前の由来は成歩堂龍一の友人で「なるほど!」に対して「やっぱり、まさしく」であり、名前は一瞬で決まったとのこと[10]
狩魔 冥(かるま めい)[メイ][カルマ]
声 - 諏訪部ゆかり(開発サポート業務担当、ゲーム『2』『3』『検事』シリーズ)・沢城みゆき(『検事』プロモーション映像・『特別法廷』・ドラマCD ほか)
水色のミディアムヘアが特徴の『2』から登場する女検事。狩魔豪の娘(正確には次女)であり、真宵と同い年。
性格は父とは違って感情の起伏がやや激しいが、年長者などには敬意を払って接する礼儀正しい一面もある。
天才検事であり、13歳の時に母国アメリカで検事となり、以来5年間の無敗を誇っている。狩魔の掟「狩魔はカンペキをもってよしとする」に異常なまでの執念を持ち、狩魔の名前に泥を塗った成歩堂から完璧な勝利をもぎ取るためにアメリカの検事局を捨てて来日した。父の豪と同じく、完璧な有罪判決のためには不利な証拠の隠滅や有利な証言の操作なども辞さない(『3』以降は多少改善された)。常にを携帯しており、審理中のみならず、日常でも気に入らない人物に対面すると容赦なく振るう。
ゴドー[ゴドー]
声 - 神谷英樹(『デビルメイクライ』などディレクター、ゲーム『3』)・小山力也(ドラマCD・『特別法廷』)
『3』で登場する、本名・年齢・国籍すべてが不明の検事。成歩堂のことを「まるほどう」と呼び、彼に敵意を抱いている節がある。
ハードボイルドを絵に描いたような男で、褐色の肌に逆立った白髪と顔の半分を覆うゴーグル状のマスクが特徴。
有罪判決よりも事件の真相究明を最優先とし、まるで成歩堂の実力を試すようにして審理を進める。無類のコーヒー好きらしく、法廷でも裁判長の意に介さずコーヒーを飲んでおり(本人の談では、法廷で飲むコーヒーは17杯までと決めているらしく、裁判長から「胃に穴が空きますよ」と突っ込まれている)、独自のブレンドコーヒー「ゴドーブレンド」を何種類も開発している。成歩堂にコーヒーをカップごと投げつけることがある。意味不明な比喩表現(コーヒーで例えることが多い)を用いる他、「クッ‥‥!」「そいつが俺のルールだぜ」「話してみな‥‥聞いてやるぜ」など、独特の言い回しが多い。
名前の由来は『ゴドーを待ちながら』という戯曲から[11]
BGMは「珈琲は闇色(やみいろ)の薫り」。自身の携帯電話の着信音にも使用している。
亜内 武文(あうち たけふみ)[アウチ]
声 - 浜亘(サウンド・SE担当、ゲーム『1』から『4』・『蘇る』)・いずみ尚(『パチスロ 逆転裁判』[4]
全シリーズを通して第1話[12]の担当検事として登場する、やや弱腰気味のベテラン検事。初登場時52歳。妻帯者であり、は会った人が首を傾げてしまうほどの美人。
かつては巧妙な審理手法で7年間の無敗を誇り、「新人つぶし」、「新人キラー」の異名を取った辣腕検事だったが、千尋に敗北してから急にその面影を失っている。そして性質上、「初心者が入門編として対峙する、あまり強くない敵キャラクター」といった位置付けになっている。
名前の由来は《亜内》は実在の歯医者からとられている。[13]
登場ごとに髪型とスーツの色に変化があり、『1』『2』では後退気味の頭髪に鼠色のスーツで登場しているが、『3』で登場した過去の亜内検事はリーゼント風の髪型に深緑色のスーツで登場。
裁判長(さいばんちょう)[サイバンカン][サイバンチョ][14](『蘇る』では[サイバンカン]で『2』以降『サイバンチョ』)
声 - 外波山文明(『特別法廷』・『レイトン教授VS逆転裁判』・ゲーム『5』『6』・ドラマCD・『パチスロ 逆転裁判』[4])・柄本明(実写版映画)
全シリーズに登場する地方裁判所の裁判長。本名、年齢共に不明。スキンヘッドと灰色の髭が特徴で、シリーズを通して外見に一切の変化が見られない。
同じ地方裁判所で裁判官を務める弟がおり、たまに話題に上る孫は後述の「マキシミリアン・ギャラクティカ」および「ガリューウエーブ」のファン。
『2』の第1話に成り行きで成歩堂に名刺を渡したが、草書風であまりの達筆のために読めなかった。
検事の横柄な態度や強面の証人に尻込みすることもあったり、他人の意見に左右されやすく審理の迷走を引き起こすこともある人物だが、最終的には必ず正しい判決を導き出す。
性格はかなりの天然ボケで、『蘇る』ではID番号を1桁目から読み間違えるほどである。
裁判官(さいばんかん)[サイバンカン]
裁判長の弟。風貌は似ているが鼻髭は無く、頭には栗色の髪がたっぷりと残っている。こちらも本名・年齢共に不明。
温厚で呑気な兄とは対象的にせっかち[15]で真面目だが気難しく、法廷のルールには厳格[16]。「しめやかに」「どうかと思いますな」が口癖。
子供のころの夢は落語家。兄である裁判長はよく彼から「勉強不足だ」と言われている。
『3』第2話、第4話、第5話で登場し、御剣および千尋の初法廷の裁判官でもあった。御剣とはこの裁判以降、第5話まで対面が一度もない。
ちなみにデザインは裁判長のドットを基に岩元が即興で作り上げたもの。そのためデザイン設定やラフ画などの資料が一切存在しない[17]

『逆転裁判』

『はじめての逆転』(『逆転裁判 蘇る逆転』では『はじめての逆転』/『逆転裁判』では『初めての逆転』)

高日 美佳(たかび みか)
被害者。モデルだが収入は少ない。享年22。矢張と交際していたが、検察側の調査報告で複数の男性と援助交際をしていたことが判明した。事件の前日まで矢張とは無関係にニューヨークへと旅行しており、検察は「矢張は振られていた」と認識している。ただ、凶器となった「考える人の置時計」をわざわざニューヨークに持って行っていることから矢張に確かな愛情を持っていたと考えられる。名前の由来は、「高日」は「高飛車」から。「美佳」は特に理由は無い[18]
山野 星雄(やまの ほしお)[ヤマノ]
声 -後藤ヒロキ(パチスロ 逆転裁判)
目撃者。新聞勧誘員。『1』では36歳とされていたが、『蘇る』で44歳に設定変更された。不自然な髪型ともみ手をしており、妙にクネクネしている。名前の由来は、警察隠語「事件(ヤマ)の犯人(ホシ)」という意味から[18]

『逆転姉妹』

松竹 梅世(しょうちく うめよ)[ウメヨ]
目撃者。情報調査会社「コナカルチャー」社員で小中の秘書。23歳。ピンクのボブヘアーにハートをあしらったピンクのボディコンスーツが特徴。大きなバストや綺麗な脚といった色っぽい容姿をしている。事件当時に事務所向かいのビジネスホテル「板東ホテル」に宿泊しており、事件の一部始終を目撃した。持ち前のチャーミングな美貌と猫のような可愛らしい振る舞いで男性を虜にするが、自分に都合の悪い場面になると顔と性格が豹変し凶暴になり、ハートのブローチも逆さになる。初期設定では彼女に見とれた成歩堂の目がハートになるという演出も考えられていたが、ボツになった。名前の由来は「松竹梅」で、仮設定段階の名前がそのまま採用された[19]
ボーイ[ボーイ]
板東ホテルのボーイ長。本名は不明で、証言台に立っても名乗っていない。初登場時26歳。右手には常にティーセットを持っている。堅苦しい口調であり、一見するとまともな人物のように見えるが、事件を利用してホテルの規模を拡大しようと画策するなどやや物騒な思想を持つ。梅世のような美人の宿泊客には甘い一面もある。
小中 大(こなか まさる)[コナカ]
演 - 鮎川誠(実写版映画)
「コナカルチャー」社長。20階建ての本社ビルを構え、本人曰く「依頼人の必要な情報を調査、収集して売買を行う画期的なビジネス」を行っている。39歳。髪は紫色で、桃色のスーツを着用している。極めて自信過剰な性格で日本人ながら怪しげな英語交じりの発言を好み、両手の指輪を始め悪趣味と思えるほど煌びやかなアクセサリーを着けるなど、かなりの成金趣味。体格が良く、社長室には自身をモデルにした像やデスクがある。名前の由来は「小中大」で、仮設定段階での名前をそのまま用いたらしい[19]
星影 宇宙ノ介(ほしかげ そらのすけ)[ホシカゲ]
弁護士。「星影法律事務所」の所長で、千尋の師匠に当たる。初登場時64歳。「ウォッホン!」という咳払いと、二人称の「君」を「チミ」と言い、台詞の「じ」が「ぢ」になるのが特徴。茶色のスーツの上から分かるほど恰幅が良く、形の良い鼻髭を蓄え、所長室のインテリアはマホガニーなどの高級志向といういかにも「先生」という言葉が似合う人物。壁に掛けている大きな釣り人の絵を非常に大切にしている。

『逆転のトノサマン』

荷星 三郎(にぼし さぶろう)[ニボシ]
被告人。「成歩堂法律事務所」の最初の依頼人で、通称は「ニボサブさん」。初登場時23歳。映画制作会社「英都撮影所」に所属し、人気ヒーロー「大江戸戦士トノサマン」(ゲーム中での架空のヒーロー)のトノサマン役を務めるアクションスターだが、着ぐるみで出演しているため素顔は世間に知られていない。ライオンのような強面と大柄で屈強な体格をしているが、実は非常に気が小さく優しい心の持ち主であり、レースのハンカチでよく涙を拭っている。「恐縮です」が口癖。名前の由来は、「荷星」は「煮干」(メジャーになれない「小さい魚」のイメージ)、「三郎」は「三男のようなイメージ」から[20]
衣袋 武志(いぶくろ たけし)
被害者。荷星の先輩に当たる二枚目顔のアクションスター。享年37。「大江戸戦士トノサマン」でライバルのアクダイカーン役を務めているが、かつては撮影所の絶頂期を築き上げた、押しも押されもせぬ大スターだった。仮設定段階での名前は「衣袋サケル(胃袋サケル)」だった[21]
大場 カオル(おおば カオル)[オバチャン]
声 - 井関佳子(『特別法廷』・ドラマCD)
目撃者。撮影所の警備員一人称と通称は「オバチャン」。年齢不詳。ミーハーで押しの強い初老の女性。荷星によると「偉い人には弱いが、一度ナメられると一生頭が上がらない」という人物。語尾には「ヨ」を付けて話す。衣袋の大ファンであり、その情熱は誰にも負けない。かつては大道具担当のスタッフだった。法廷内で出会った御剣に一目惚れして「ミッちゃん」と呼び、彼の前では頬を赤らめて乙女の顔つきになるが、彼からは非常に嫌がられている。糸鋸から巧みに捜査情報を引き出したり、成歩堂への情報提供に交換条件を突きつけたりと抜け目がなく、時にプレイヤーが読めないほどの速度で一方的に話を進める「マシンガントーク」を繰り出す。そのマシンガントークの中で、「ムスコも三年も電話をよこさない」と発言していることと左手の指輪から、既婚者であることがわかる。
大滝 九太(おおたき きゅうた)[キュータ]
目撃者。撮影所に無断で忍び込む小学生で、トノサマンに関して知らないことはないほどの熱狂的なファン。7歳。子どもながらに頭も言葉も鋭く、真宵の装束を「狂ったファッションセンス」と称して泣かせるなど攻撃的な性格だが、真宵の霊媒で現れた千尋の前では非常に素直に振る舞う。買ってもらったばかりのデジタルカメラを肌身離さず持っている。
間宮 由美子(まみや ゆみこ)[スタッフ]
英都撮影所で大道具や小道具を担当するアルバイトスタッフ。茶色のシャツを着用、丸い眼鏡にポニーテールの髪型、顔に雀卵斑があるなど地味な外見。初登場時18歳。手先がかなり不器用らしく、撮影用の道具を懸命に修理しても却って状況を悪くしてしまう。トノサマンのトレーディングカードを熱心に集めている。
宇在 拓也(うざい たくや)[カントク]
「大江戸戦士トノサマン」の撮影監督。オタクを絵に描いたような人物で、語尾に(笑)や(怒)、(汗)などの感情記号を付ける。ちょんまげが付いたキャップ帽が特徴。初登場時32歳。以前はそれほど有名ではないB級映画の監督だったが、姫神の鶴の一声でトノサマンの撮影監督に抜擢されて以来、業界にその名を轟かせている。名前の由来は「宇在」は煩わしさを表す「うざい」で、「拓也」は「オタク」から[22]
姫神 サクラ(ひめがみ サクラ)[ヒメガミ]
演 - 蜷川みほ[23](実写版映画)
「大江戸戦士トノサマン」のプロデューサー。キセルを吹かし、セピア色を強調したセクシーな服を着ている。髪型はショートヘアだが普段はフードに隠れている。34歳。撮影所が倒産寸前だったところに現れ、立て続けにヒット作を連発して撮影所の経営を立て直した「神様」とも称される敏腕プロデューサー。そのため、撮影所の関係者は彼女に頭が上がらない。名前はイメージで付けられた[24]

『逆転、そしてサヨナラ』

生倉 雪夫(なまくら ゆきお)
演 - 篠井英介(実写版映画)
被害者。これまでの事件と異なり最初は身元不明だが、真宵が被害者を千尋が以前勤めた星影法律事務所の弁護士だと思い出し成歩堂は再び星影の元へ行くことになり、そこで身元不明の被害者が「生倉 雪夫」だと判明。「DL6号事件」を担当した弁護士。星影曰く「生倉は腕の立つ弁護士だったが、依頼人の為ではなく自分の為に弁護する」悪徳弁護士だったらしく、その結果生倉が弁護した灰根は無罪になったが灰根は社会的地位を失ってしまったらしい。この事から元・上司の星影に嫌われてた模様。享年48。『123』で顔が若干変更された。名前は巧舟が以前から考えていた面白い名前の中から適当に選ばれた[25]
大沢木 ナツミ(おおさわぎ ナツミ)[ナツミ]
演 - 谷村美月(実写版映画)
目撃者。自称「大学の研究生」。大阪弁と茶髪のアフロヘアーが特徴で、緑色のフリースを着用。初登場時22歳。流星群を撮影するためにひょうたん森でキャンプをしていた。その際に偶然殺人の瞬間を捉えた現場写真を撮り、それと同時に自分も殺人を目撃したことを思い出し、目撃者として証言台に立つことになる。成人式を終えた妹がいる。名前の由来は、「大沢木」は「大騒ぎ」、「ナツミ」は夏のイメージから[26]
狩魔 豪(かるま ごう)[カルマ]
声 - 杉森雅和(BGM担当、ゲーム『1』『蘇る』『検事2』)・武虎(特別法廷)・小村哲生(『パチスロ 逆転裁判』[4])、石橋凌(実写版映画)
検事。御剣の師匠。初登場時65歳。検事就任以来、40年の無敗記録を今なお更新し続ける検事局の生ける伝説。狩魔の掟「狩魔はカンペキをもってよしとする」の体現者。御剣曰く「私の10倍(直後に20倍に変更)タチが悪い」。その言葉の通り、御剣以上の証拠隠滅と証言操作、関係者への根回しなどで成歩堂に付け入る隙を与えない。裁判の進行も裁判長をねじ伏せてまで自分で行おうとする。名前の由来は、仏教用語の「カルマ」から[27]
ボート小屋の管理人(ボートごやのかんりにん)[オヤジ]
目撃者。本名および年齢は不詳。ニット帽を被った白髭に白髪頭の初老男性。「サユリ」というオウムを飼い、「サユリさん」と呼ぶ。極度の認知症の模様で言動に曖昧な部分が多く、自分のことを老舗の蕎麦屋「長寿庵」の主人だと思い込んでいる上に自分の名前すら忘れている。それにもかかわらずひょうたん湖公園でボート小屋の管理人をしているのは「ボートに乗りたがる客のために仕方なくボートを置いてある」との事。忘れっぽいことに自覚がある模様で、大事なことはサユリに記憶させている。常に体を左右に揺らし、ぼんやりした顔を浮かべ眠そうにしている。そのため鼻提灯を膨らませて居眠りしていることが多い。自立して家を出て行った2人の子供がいるらしく成歩堂を息子の「ユキヒロ」、真宵を娘の「メグミ」と誤解して彼らに長寿庵の暖簾を継がせようとした。同じようにボート小屋に来た糸鋸を友達の「タミオくん」と誤解した。この曖昧な記憶から糸鋸もボート小屋の管理人の素性が分からず目撃者としての信憑性も薄いと判断された。
サユリ[オウム]
演 - キバちゃん[28](実写版映画)
ボート小屋の管理人が飼っているオウム。「オハヨー」など数種類の言葉を記憶している他に、極度の認知症で記憶が混乱しているボート小屋の管理人から大事なことを記憶されている。ボート小屋の管理人から「サユリさん」と呼ばれ、そう呼ばれないと返事しない。ところが「サユリさん」と呼ばれると誰に対しても反応してしまうために、ボート小屋の管理人の大事なこともあっさり喋ってしまう。
灰根 高太郎(はいね こうたろう)[ハイネ]
演 - 小日向文世(実写版映画)
法廷係官。事件当時37歳。「DL6号事件」の被告人で裁判の末に無罪を受けたが生倉の自分の為の弁護で社会的地位を失い、その後は行方不明。名前の由来は「灰根」は詩人の「ハインリヒ・ハイネ」、「高太郎」は彫刻家の「高村光太郎」から[29]
御剣 信(みつるぎ しん)
演 - 平岳大(実写版映画)
弁護士。「DL6号事件」の被害者で、怜侍の父。享年35。敏腕弁護士として名を馳せ、かつて法廷で狩魔と対峙した経験がある。名前は適当に付けられた[25]
綾里 舞子(あやさと まいこ)
演 - 余貴美子(実写版映画)
倉院流霊媒道家元。「DL6号事件」の関係者で、千尋と真宵の母。46歳。千尋と真宵の父親にあたる夫を亡くしている。御剣信の霊を呼び出して灰根を告発したが、灰根が無罪となった後、失踪し行方不明となる。後日談あり。
星影 宇宙ノ介(ほしかげ そらのすけ)[ホシカゲ]
星影法律事務所所長。真宵が被害者を千尋が以前勤めた星影法律事務所の弁護士だと思い出し、成歩堂は再び星影の元へ行くことになる。若い人を見ると「“青春の日々はぁ・・・・青いレモンのカオリぃ・・・・”かァ」と呟く。呑気な性格で、起きるのが非常に遅く以前自分の法律事務所で勤務した生倉が御剣に射殺された事件のことも知らなかった。第2話で非常に大切にしていた大きな釣り人の絵をある被害で手放し、絵に対する未練こそ断ち切っていたものの掛けていた壁の色が非常に目立ち被害届を出したくても出せない状況になっている。
ミサイル[ミサイル]
所轄署で訓練中の警察犬。とても可愛く円らな瞳が売り。公園に連れて行くと、矢張のアルバイト先のまんじゅうを食べ尽くしてしまう。

『逆転裁判 蘇る逆転』

『蘇る逆転』

宝月 茜(ほうづき あかね)[アカネ]
声 - 花村怜美(『特別法廷』・『4』プロモーション映像)
成歩堂に巴の弁護を依頼した高校2年生の少女。初登場時16歳。科学捜査官に憧れている。制服の上に白衣を着ている。真宵に似た雰囲気を持ち、成歩堂をサポートする。トレードマークのピンクのサングラスは普段は額にかけている。細かな情報をいちいちメモする癖がある。
BGMは「逆転姉妹のテーマ2005」。
宝月 巴(ほうづき ともえ)[トモエ]
被告人。御剣の上司にあたる地方検事局の主席検事であり、宝月茜の姉。両親を亡くしているため、唯一の肉親でもある。29歳。勲章など軍人を意識した服装。千尋の法科大学院時代の先輩にあたる。
多田敷 道夫(ただしき みちお)[タダシキ]
被害者。捜査官。白で統一された服装が特徴。享年36。検事局と警察局の両方で刺殺されている。
罪門 恭介(ざいもん きょうすけ)[ザイモン]
保安課の巡査。直斗の兄で、検察局の事件の現場責任者。33歳。カウボーイのような格好をしており、キザな言い回しをする。ポンチョの下に制服を着ている。愛用のナイフと飲み物が入ったスキットルを携帯している。検事に対して不信感を抱いている。元・捜査官だが巡査に降格。機械が苦手で、証拠保管庫の管理もたびたびサボっている。響華の「ステーキ弁当」が好物。
市ノ谷 響華(いちのたに きょうか)[キョウカ]
目撃者。弁当屋「ベントーランド」の販売員で、検事局と警察局を行き来している。31歳。弁当屋らしからぬゴージャスな風貌が特徴。片目は前髪で隠れており、前髪の向きで口調が変化。左目を出しているときは優しく、右目を出しているときは強気になる。その弁当の味は絶品だが、ソース、ケチャップ、キャビアなど異色系のものも多く、輪ゴムなどもはや食べ物ではない弁当まで扱っている。元・捜査官であり、取調べで必ず自白(ゲロ)させる腕前から「ゲロまみれのおキョウ」と呼ばれていた。罪門と同じく、検事に対して不信感を持っている。開発段階では分かり易く、「明日か今日か」で明日香 響華(あすか きょうか)になる予定だった[30]
巌徒 海慈(がんと かいじ)[ガント]
地方警察局長。65歳。紫眼鏡を掛けた白髪と白髭の老人で、常に笑顔で口調や雰囲気はとても軽い人物だが、その実警察のトップという地位に見合った凄まじい実力と威厳を持つ。裁判長を「チョーさん」と呼ぶほどの親しい間柄で仕事以外の付き合いも長い模様。誰にでも親しく接しているが、真面目になった際の威圧感は御剣ですら気圧される。元・優秀な捜査官で副局長を務めながら巴と組んで捜査をしており、警察局では伝説となっていた。SL9号事件の解決により局長に就任した。
原灰 ススム(はらばい ススム)[ハラバイ]
声 -後藤ヒロキ(パチスロ 逆転裁判)
総務課の巡査。初登場時22歳。勢いだけが売りで、成歩堂曰く「頭も運も良くない」。後に警察局で多田敷を殺害した容疑で逮捕される。常に拡声器を肩から下げており、感情が昂ぶると人が目の前にいるにもかかわらず、それを使用して叫ぶ度に拡声器がハウリングを起こす。左手を怪我しており、包帯を巻いている。事あるごとに右手で敬礼する。二回に一度は自分の名前を「灰原」と書き間違える。一人称は「本官」。口癖は「〜でありますッ!」「〜でありましてッ!」。
青影 丈(あおかげ じょう)
「SL9号事件」の犯人の元サラリーマン。死刑執行当時42歳。2年前に逮捕されて死刑判決を受けており、既に刑が執行されている。
罪門 直斗(ざいもん なおと)
検事。恭介の弟で、兄と同じ趣味の服装をしている。享年27。「SL9号事件」の捜査を行っていた際、青影に刺殺された。
ボーイ[ボーイ]
『蘇る』第2話で登場した板東ホテルのボーイ。この時点で同ホテルの支配人でもある。御剣にストレートティーを注文され、態々ホテルから御剣の執務室まで運んで来ている。また何故か成歩堂を忘れてしまっている。

『逆転裁判2』

『失われた逆転』

須々木 マコ(すずき マコ)[マコ]
声 - 花守ゆみり(ドラマCD『逆転の裁判SHOW』[31]
被告人。元気一杯の婦人警官。初登場時22歳。眼鏡を掛け制服に赤い羽根を付けている。研修生時代に世話になった糸鋸を尊敬しており、糸鋸同様語尾に「ッス」と付ける癖がある。自他共に認める不幸体質。非番の日には裁判を見に行くほどの法廷マニアで、特に成歩堂の大ファン。今回の裁判で成歩堂に弁護を依頼していたが、成歩堂が何者かに消火器で頭を殴られ記憶喪失になったことに気付かないまま法廷に出廷した。これまでの被告人と違い被告席に座らず成歩堂共々弁護席に立ち、記憶喪失になった成歩堂に弁護のやり方を教える。『蘇る』第5話で写真で登場したが、マコが直接登場したのが本話(『2』第1話)から。
町尾 守(まちお まもる)
被害者。派出所勤務の警察官。検察側は「マコとは恋人同士だった」と認識しており、糸鋸も「結婚の話が出ていた」と話しているが、マコは否定している。好きな色は黄色。野球が大好きだった。わんぱく公園の石垣の上からマコに突き落とされたとされ、首を骨折して死亡し、それと同時に落ちた弾みに腕時計が壊れており、解剖の結果、時間がはっきりした。即死に近い状態だったが、死に際に右手で地面の砂にマコの名字を示したダイイングメッセージを残し、彼の死体の下にはマコから突き落とされる寸前に奪ったとされる壊れた眼鏡があった。検察側はこの眼鏡をマコの眼鏡と見ているが、マコは「事件当日に偶然踏み潰した」と主張。事件当日である9月6日が誕生日だった。享年30。名前の由来は、「街を守る」という意味から[32]
諸平野 貴雅(もろへいや たかまさ)[モロヘイヤ]
目撃者。自称「ほぼ大学生」の浪人生。22歳。プライドの塊のような男で、全てにおいて一流でなければ気が済まず、それを理解できない者を三流呼ばわりし、やたらと見下す。首にマフラーを巻いている。

『再会、そして逆転』

霧崎 哲郎(きりさき てつろう)[キリサキ]
被害者。「霧崎外科医院」院長。享年35。医者の腕は確かだが、ヒステリックで神経質な性格。話している最中に眼鏡がずり落ちることがある。看護師医療ミスを巡る一件で患者離れが進んでいる。医療ミスを起こした直後に死亡した看護師を倉院流霊媒道の霊媒で呼び出し、事件に関する謝罪文を書かせることで、医院に対する悪評を振り払おうとした。
綾里 キミ子(あやさと キミこ)[キミコ]
春美の母。綾里舞子の姉であり、千尋と真宵の伯母にあたる。非常に大きな結髪と呪詞が書かれた黒の着物が特徴。年齢不詳(人物ファイルには記載されない)。「ござあます」などの言い回しをする。渋いお茶と口がひしゃげるほど甘い大福を好む。本家の長女に生まれながら霊力が弱かったため、やむなく素質に恵まれた妹の舞子に倉院流家元の座を譲ったものの、家元であった舞子が失踪して以降は里の実質的な指導者として後進の指導にあたっている。娘の春美を大切に育てるあまり、異常なまでの溺愛ぶりを見せる。
葉中 のどか(はなか のどか)[ノドカ]
超心理学超常現象オカルト)を研究している大学生。21歳。倉院の里の不思議な霊力について調べている折に、霧崎に倉院流霊媒道を紹介した人物。梵字の書かれたオレンジのセーター、奇妙な形のブレスレットなどのオカルトグッズに身を包み、どこか方向がずれた発言が特徴。そばアレルギー持ち。
大沢木 ナツミ(おおさわぎ ナツミ)[ナツミ]
演 - 谷村美月(実写版映画)
目撃者。自称「スクープカメラマン」。本作品の時点で23歳。前作の最終話で撮影した写真心霊写真であることに気付き、これを契機に「オカルト系カメラマン」に転向して倉院の里を訪れていた。
葉中 未実(はなか みみ)[ミミ]
「霧崎外科医院」に勤務していた看護師で、のどかの姉。三白眼が特徴。享年不明。生前は高級車を乗り回すほど羽振りの良い生活を送っていた。重大な医療ミスを起こして14人もの患者を死亡させてしまい、その数日後に交通事故により死亡。この一連の事件がゴシップとして取り上げられ、霧崎医院の風評被害を引き起こした。
堀田院長(ほったいんちょう)[ホッタ]
自称「堀田クリニック院長」だが、実際は聴診器と白衣を無断で拝借している入院中の男性患者。すきっ歯と一本だけの金歯に加え、僅かに残った桃色の頭髪が特徴。若い女性に目がなく、女性の話になるといやらしい笑みを浮かべる。健康そうに見えるが、長期の入院患者らしく病院の内部事情に精通している。
綾里 供子(あやさと きょうこ)
「倉院流霊媒道」の創始者。享年不明。倉院の壺の中に魂が保存されていると言われている。元々は神に供える子としての巫女であったが、口寄せとして霊媒師の創始者となった。

『逆転サーカス』

マキシミリアン・ギャラクティカ[マックス]
被告人。通称「マックス」で「マックス・ギャラクティカ」と呼ばれることもある。本名・山田 耕平(やまだ こうへい)。21歳。空中飛翔で名を馳せる世界的マジシャン。「ゴージャス」が口癖で、真宵や成歩堂などを「ハニィ」と呼ぶなど普段はキザな言動をとるが、実は小心者で田舎育ちらしく、ステージ前には牛乳を飲まないと落ち着かず、我を忘れると東北弁の訛りが出る。マジシャンを目指したのは「田舎の父ちゃんの借金を返したかった」ためである。ステージ衣装は「シルクハット」「マント」「白いバラ」の三点セットが特徴で、つけ睫毛を始めさまざまな化粧をした端正な顔立ちだが、動揺すると涙で化粧が流れるため黒い涙を流す。サーカス団「タチミサーカス」と独占契約を結んで人気を博しているが、何かと鼻につく言動が多いために団員たちとの折り合いは悪い。本名の「山田耕平」に関するネタは思い付きで入れたもの[33]。人物ファイルには本名の記載なし。
ベン[ベン]
腹話術師。リロの相方。本名・木住 勉(きずみ べん)。31歳。長身で白のタキシードに大きな赤い蝶ネクタイが特徴。奇妙なほど口下手かつ臆病な人物で、リロがいないと会話すらままならない。実は腹話術が下手で口が動いている[34]。名前およびコンビ名の由来は腹話術を意味する「ventriloquism(ベントリロキズム)」から[34]
リロ[リロ]
ベンの相方である人形であり、実際にはベンが腹話術で喋っている。ベンとは正反対の性格で、饒舌かつ情熱的だが少々ガラが悪い。自称「テノール歌手」で、しばしば即興の歌を披露するが歌詞は最悪。名前の由来はベンと同様。
ミリカ[ミリカ]
タチミサーカスの猛獣使いで団長の娘。タチミサーカスのアイドル。本名・立見 里香(たちみ りか)。16歳。頭に王冠を乗せ、額を見せた金髪縦ロールに右手に猛獣使いのステッキを持ち、スパンコールが付いた赤いレオタードを着用しており、常に体がキラキラしているのが特徴。サーカスで生まれ育ったため、トミー曰く「サーカスで繰り広げられる夢の世界が彼女の現実」という大変な世間知らず。マックスの帽子をデザインしたのは彼女である。サーカス団員の中ではマックスを嫌っていない数少ない人物。
立見 七百人(たちみ なおと)[ダンチョー]
被害者。タチミサーカス団長。ミリカの父でアクロとバットの伯父。享年52。恰幅の良い体形に燕尾服を着用し、僅かに髪が残った禿頭に大きな髭が特徴。髪と髭は金色。他人のことを第一に考える優しい性格で苦労を共にしてきた古株のトミーを始め団員全員に慕われていた。名前の由来は、「立ち見が700人」という意味から[35]
トミー[トミー]
目撃者。ピエロ。本名・富田 松夫(とみた まつお)。46歳。タチミサーカス創設時からの団員で、立見団長とは親友だった。ジョーク(ダジャレ)を連発しては自分で大笑いしている剽軽者だが、実は真面目な苦労人で、ベテランであるにもかかわらず観客の反応が薄いことを常に気にしており、自分より人気の高いマックスに嫉妬している。離婚した妻と、妻に引き取られたトモコという娘がいる。
アクロ[アクロ]
アクロバット芸人。バットの兄で、団長の甥。本名・木下 大作(きのした だいさく)。26歳。落ち着いた物腰で、日焼けした肌に筋骨隆々な身体が特徴。半年前に起こった練習中の事故で脊椎を損傷し、下半身麻痺となった現在は車椅子でのリハビリ生活を送っている。名前の由来は、実在のサーカス団「木下大サーカス」から[34]
バット
アクロバット芸人。アクロの弟で、団長の甥。本名・木下 一平(きのした いっぺい)。22歳。半年前に起こった練習中の事故が原因で意識不明の重体となり、病院で眠り続けている。名前の由来はアクロと同様。

『さらば、逆転』

王都楼 真悟(おうとろう しんご)[オートロ]
被告人。映画制作会社「英都撮影所」に所属し、「大江戸戦士トノサマン・丙!」のトノサマン・丙役を務める人気絶頂のアクションスター。ホテル・バンドーの近くに私邸を構える。通称は「オートロ」。21歳。前髪が降りていて右目が常に隠れている。バイクレーサーとしても有名であり、劇中でも赤いバイクスーツを着用している。少々頼りない感じが漂い、何かにつけて通話機能のついたブレスレットで関係者に連絡を取る癖がある。藤見野とは公私にわたって険悪なライバル関係と噂されていたが、本人は眼中になかったとのこと。名前の由来は、「煮干」との対比にある「大トロ」から[36]
藤見野 イサオ(ふじみの イサオ)
被害者。映画制作会社「光映撮影所」に所属し、「大江戸戦士トノサマン・丙!」に対抗して制作された「忍者ナンジャ」のナンジャ役を務めるアクションスター。享年21。年齢の割には少々老けており、暑苦しい雰囲気を漂わせている(開発当初はベテランで、若手に押されているという設定だったため[36])。常に口には草をくわえている。自伝でクマと格闘したという話を語ったことからクマがトレードマークとなっており、控室にはクマのグッズが犇めいている。好きな色は赤で、キムチやケチャップを冷蔵庫に入れるほか、忍者ナンジャのギターの色にもなっている。王都楼とは公私にわたって険悪なライバル関係にあった。名前の由来は、「不死身なのに死んじゃった」イメージから[36]
華宮 霧緒(かみや きりお)[キリオ]
目撃者。王都楼のマネージャー。初登場時23歳。眼鏡をかけ、徳利首のホルターネックを着ており、左手には常にスケジュール帳を携帯している。小柄な女性だが頭脳明晰でしっかりしており、王都楼から非常に頼りにされている。名前の「霧緒」は男か女かわからないような名前にしたくて入れた[37]。苗字の「華宮」は神谷英樹に由来[38]
荷星 三郎(にぼし さぶろう)[ニボシ]
目撃者。王都楼の先輩に当たるアクションスターで、現在は子ども番組で体操のお兄さんをしているが着ぐるみ姿のため未だに顔は知られていない。本作品の時点で24歳。「ケチな」という枕詞を付けて話すまでに自分を卑下することが多い。『1』の事件以降も成歩堂たちと付き合いがあるようで、「全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー」授賞式典が開催される「ホテル・バンドー・インペリアル」(成歩堂法律事務所前にある「板東ホテル(『2』以降はホテル・バンドー)」の系列店舗)に招待した。『トノサマン・丙!』にも続投を希望していたが、売れっ子の王都楼に押されて断念している。本作品で芸能界のゴシップが好きであったことが判明。
大場 カオル(おおば カオル)[オバチャン]
目撃者。警備員。イサオの大ファン。自称「魔性の女」。本作品では年齢不詳の理由について「二十歳から年齢を数えたことがない」としており、裁判長によると調書にも年齢が書かれていなかったらしい。前作では通常の警備員の服装だったが、本作品では金魚鉢のようなフルフェイスヘルメットをかぶり、通信機のようなテープレコーダーを首から下げ、右手には「カタカタカタ‥‥」と音をたてる玩具光線銃を持ち、まるで宇宙人のような風貌で登場する。調書にもこのヘルメットをかぶった姿のまま載っていたらしく、御剣は証言台に立つまで気付けなかった。前作の事件で英都撮影所の警備員をクビになったため、当初は御剣のボディガードになろうとしたが「そのようなアレは、困る」と断られた。今回も「マシンガントーク」は健在。
大沢木 ナツミ(おおさわぎ ナツミ)[ナツミ]
演 - 谷村美月(実写版映画)
自称「イヤらしい芸能カメラマン」。倉院の里での事件をきっかけに標的を変更し、スターのスキャンダルを追いかけている。授賞式典会場となったホテルでの張り込み中、高価なカメラを何者かに盗まれてしまった。
堀田院長(ほったいんちょう)[ホッタ]
負傷した冥の担当医。御剣からは本物の医師と勘違いされている。
天野 由利恵(あまの ゆりえ)
霧緒の先輩マネージャー。享年不明。2年前に自殺したが、遺書は見つかっていない。
田中 太郎(たなか たろう)[タナカ]
王都楼家の執事。初老の男性。左目にモノクルを装着し、顔面中央に縦一文字の縫い目があり、常に朗らかで優しい笑みを浮かべる。王都楼や自身のことなど多くを語らない。成歩堂は「いかにも執事」といった印象を受けているが、本人は去り際に「人は見かけによらないと申しますよ」と、意味深な言葉を残す。
虎狼死家 左々右エ門(ころしや さざえもん)[コロシヤ]
プロの殺し屋。「虎狼死家」は屋号であり、100年前から続いている老舗で、彼は3代目。年齢不詳。殺害現場に必ずサザエのカードを残す。仁義を何よりも重んじており、依頼人との信頼関係を大切にし「サービス」や「アフターケア」を徹底する一方で、裏切りを最も憎む。警察では一般の署員には知らない者も多く、特別捜査課がずっと追い続けているが未だ逮捕の手がかりはない。

『逆転裁判3』

『思い出の逆転』

成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)[ナルホド]
被告人。勇盟大学芸術学部に在籍する3回生。当時21歳。ある事情のために、弁護士を目指して猛勉強をしている。風邪をひいての出廷のためにやたらと咳き込み、ちなみの話題になると途端にのろけ話になってしまう。
呑田 菊三(のんだ きくぞう)[ノンダ]
被害者。勇盟大学薬学部薬科学専攻に在籍する4回生で、ちなみの元恋人。享年22。その風貌などから「イギリスかぶれ」と呼ばれていた。名前の由来は、「薬を飲んだら効くぞう」という意味から[39]。デザインについては岩元辰郎によると神谷英樹をモデルにするよう指示があったとのこと[40]
美柳 ちなみ(みやなぎ ちなみ)[チナミ]
目撃者。勇盟大学文学部に在籍する3回生で、成歩堂の恋人。20歳。お嬢様のような美女で、3匹の蝶が舞っており、法廷内でも日傘を差しており、清楚な色香で裁判長や亜内検事を惑わす。彼女が編んだセーターは成歩堂が愛着している。名前の由来は、発言の付与を表す「ちなみに」から[41]
星影 宇宙ノ介(ほしかげ そらのすけ)[ホシカゲ]
「星影法律事務所」の所長で弁護士。当時61歳。このころのスーツは、茶色でなく赤だった。本来ならば彼が成歩堂の弁護を担当する予定だったが、千尋のたっての希望により交代する。痔を患っているらしく、感情が昂ぶると疼き出す。千尋からは胸倉を掴まれたり、足蹴にされたりとはけ口の対象にもなっている。

『盗まれた逆転』

天杉 優作(あますぎ ゆうさく)[アマスギ]
被告人。王子様のような風貌の青年でバネのような髪型が特徴。23歳。怪盗「怪人☆仮面マスク」として自首した。声が細くなるほど消極的な性格で、何か疑問が生じると首を傾げて独り言を呟きながら考え込む癖があるが、急に感情が爆発することもある。名前の由来は、「天杉」は「甘過ぎる」、「優作」は「優しい」から[42]
毒島 黒兵衛(ぶすじま くろべえ)
被害者。警備会社「KB警備」社長。享年48。社長室にある特殊な金庫の中から撲殺体で発見され、社長室にあった置き物で殺害された。生前は金に目が無く、かなりあくどいことをして儲けていた。社名の由来は、名前のイニシャル「Kurobē Busujima」から。名前の由来は、先に「KB」の名称を決めていたため、「B」から始まる苗字として巧が以前読んだ小説の主人公である「毒島」を採用したもの[43]
怪人☆仮面マスク(かいじん☆かめんマスク)[カイジン]
世間を騒がせている怪盗。白いマスクをつけ、タキシード風の服装に唐草模様の風呂敷を背負った外見をしている。独特の犯行予告状と華麗な手口が持ち味で、犯罪者にもかかわらずブロマイドが販売されるほどの人気がある。
天杉 希華(あますぎ まれか)[マレカ]
優作の妻。23歳。赤いバイクスーツが特徴。夫の優作とは正反対に男勝りでさっぱりとした性格で、金遣いが荒い上に常にスリルを求めているが、卑怯なことを何よりも嫌う。結婚前は銀行員で、優作とはそのころに知り合った。名前の由来は、巧の幼馴染の「まれか」という名前の女性から[44]
星威岳 哀牙(ほしいだけ あいが)[アイガ]
私立探偵。自称「名探偵」で、仮面マスクのライバルを主張している。34歳。尖った長い鼻に黄色のモヒカン、モノクルのように装着している虫眼鏡レトロチックな服装の他、「やあれ!」「あいや!」「ズヴァリ!」などの独特の口癖と漢字を多用した古風な言い回しが特徴。左手の中指に填めている赤いダイヤの指輪をとても大切にしている。ファンが多く、バレンタインデーには彼に宛てたチョコレートがカプコンに送られたことがある(成歩堂やゴドーよりも数が多かった)[45]。名前の由来は、「愛が欲しいだけ」という意味から[46]。BGMは「愛がほしいだけさ」であり、彼の「探偵事務所」内の蓄音機からもこのBGMが聞こえるが、そこでは自身の作品として「哀牙のエレジイ」と紹介されている。
華宮 霧緒(かみや きりお)[キリオ]
前作の事件の後にマネージャー業を廃業し、現在は創業200年を迎える老舗デパート「高菱屋百貨店」に勤務している。本作品の時点で24歳。「倉院の里・秘宝展」の企画とプロモーションを手がけ、責任者を務めている。『2』とは色違いのホルターネックを着用しており、さらに髪をアップにしている。性格は前作に比べて明るく前向きになっているが、しっかりした才女ぶりは健在。

『逆転のレシピ』

須々木 マコ(すずき マコ)[マコ]
被告人。前作の事件が原因で警察を退職し、フレンチレストラン「吐麗美庵(とれびあん)」のウェイトレスとして勤務している。本作品の時点で23歳。成歩堂を装った偽者の弁護で殺人罪の有罪判決を受けている。自身の体型を「悩ましいボディライン」と言っている。
岡 高夫(おか たかお)
被害者。株式会社「バグダス」社員で優秀なコンピュータープログラマー。左目にモノクルを付け、ニット帽を被っている。享年28。無類のギャンブル好きだったらしく、特に競馬に熱を上げていた。名前が回文になっている。
本土坊 薫(ほんどぼう かおる)[ホンドボー]
目撃者。「吐麗美庵」店長。39歳。話の節々にフランス語を交え、その口調や態度こそ女性だが、誰がどう見ても筋骨隆々のれっきとした暑苦しい男性(いわゆるオネエ)。ポエムとアロマテラピーに凝っている。料理の腕はひどく、成歩堂は法廷記録にてそのランチのことを「想像を絶するマズさ」と表記しており、ゴドーもコーヒーについて「こんなにすっぱいコーヒーは初めて」「ヒトクチ飲む以上の価値はない」と発言している。おまけに割高で、通常のランチでも2980円(さらにドリンクやデザートやお土産をつけると6400円で、成歩堂は驚愕している)、コーヒー一杯が980円もする。『蘇る』第5話では糸鋸が御剣に送った捜査の報告書として「吐麗美庵」の開店予告チラシの裏が使われた(御剣はその際、「吐麗美庵」を「うまいフランス料理のレストランらしい」と語っている)。名前の由来は、「『フォン・ド・ヴォー』が薫る」という意味から[47]
五十嵐 将兵(いがらし しょうへい)[ジーサン][イガラシ]
目撃者。「吐麗美庵」の常連客。熟練の紋章上絵師だが、時代ゆえ本職はなかなか上手くいかず、ハンバーガー屋のバイトなどをしている。真っ赤で大きな鼻をしており法被に腹掛け、角刈りにねじり鉢巻という格好をしており、江戸っ子を絵に描いたような人物。68歳。非常に頑固な一方で卑屈な面があり、気に入らないことがあると枡に入った豆を投げつけてくる。その一方「吐麗美庵」のウェイトレスの制服が好みで、それが目当てで高いコーヒーを飲みに「吐麗美庵」に通い詰めている。名前の由来は特に無い[48]
小池 ケイコ(こいけ ケイコ)[コイケ]
「株式会社バグダス」社長。ロボットを髣髴とさせる容姿と教育番組の司会者のような説明口調が特徴で、無機質な雰囲気を漂わせている。年齢不詳。彼女含め「バグダス」社員は全員名前が回文になっており、左目にモノクルと呼ばれるコンピューターを装着して社員にも左目にモノクルを装着させる。
芝九蔵 虎ノ助(しばくぞう とらのすけ)[ゼニトラ][シバクゾー]
金融会社「カリヨーゼ」社長。通称「ナニワのゼニトラ」。42歳。大柄で龍と虎の刺繍が縫い込まれたワイルドな朱色のスーツを着込み、鬼のような風貌と恐ろしい怒鳴り声を持つ極めてガラの悪い人物。ただしうらみの前では非常におとなしくなる。信条は「三日坊主」。これは「一度捕まえた客は、3日で丸ボーズにムシるべし」という経営理念。名前の由来は、「芝九蔵」は「しばくぞ」(関西弁で「叩くぞ」あるいは「殴るぞ」という意味)、「虎ノ助」は成歩堂龍一の「龍」との対比にある「虎」から[49]
鹿羽 うらみ(しかばね うらみ)[ウラミ]
金融会社「カリヨーゼ」社員。虎ノ助を「トラ様」と呼び慕っている女性で、強大な勢力を持つ組織「鹿羽組」組長の孫娘。25歳。頭に包帯を巻いている。恐ろしく恨めしげで湿っぽく、影があるどころか影そのもののような人物で、来客に差し出すお茶などに何かを一服盛ったかのような発言を好む。『123』では目元に影が出来てさらに不気味さが増している。名前の由来は「屍」で、仮設定段階での名前は「ナンバミナミ」や「シカガネ」(「鹿」の下に「金」(鏖)で「皆殺し」と読むことから)[50]
鹿羽 権太(しかばね ごんた)
うらみの祖父。「鹿羽組」組長で、街の闇金融の総元締。78歳。本人は物語に登場せず、人物ファイルで登場。スキンヘッドで頭に傷がある。名前の由来は、サザンオールスターズのツアー名である「ゴン太君のつどい」から[51]

『始まりの逆転』

尾並田 美散(おなみだ みちる)[オナミダ]
被告人。脱走した死刑囚で、千尋が担当した最初の被告人。25歳。長身で額、顔面中央、顎の3箇所に横一文字に走る傷跡がある。手には鎖で繋がれた鉄球を持っている。突然叫んだ後に鉄球を噛む凶暴な人物に見えるが、実は根は片言な口調で話す気弱な人物。現に思わず嘘を付いた際は少し泣きながら謝罪する。5年前に誘拐殺人事件を起こすまではちなみの家庭教師を務めていた。名前の由来は「涙が美しく散る」という意味から[52]で、囚人ナンバーも「073D(オナミダ)」になっている。
美柳 勇希(みやなぎ ゆうき)[ユウキ]
被害者。巡査部長。急流「吾童川(ごどうがわ)」に架かる吊り橋「おぼろ橋」付近に駐車されていた車のトランクから死体で発見された。享年23。誘拐殺人事件で尾並田を逮捕し、死刑判決の際の決定的な証人となった。名前の由来は、「勇気」というイメージから[53]
無久井 里子(むくい さとこ)[サトコ]
目撃者。現場付近を散策していた大学生で、文学部の1回生。19歳。
神乃木 荘龍(かみのぎ そうりゅう)[カミノギ]
「星影法律事務所」ナンバーワンの実力の持ち主で後輩の千尋を「コネコちゃん」と呼ぶ。27歳。常に右手にコーヒーカップを持っており、たとえ審理中であっても手放さない。千尋に「発想の逆転」「弁護士はピンチの時こそふてぶてしく笑うもの」の信条を教えた人物でもある。
美柳 ちなみ(みやなぎ ちなみ)[チナミ]
勇希の妹。尾並田が惚れていた。公式に死亡認定を受けている。

『華麗なる逆転』

毘忌尼(びきに)[ビキニ]
目撃者。「葉桜院」の住職を務める尼僧であやめの育ての親。48歳。一人称は「オバサン」。倉院流霊媒道の流れを汲む霊行道の繋がりから綾里家とは遠い血縁に当たり、「DL6号事件」で失踪するまでの綾里舞子について知る数少ない人物。大笑いすると頬肉が揺れるほどふくよかな顔付きと体型をしており、豪快な性格。冬の腰痛が悩みの種。全シリーズ中の証人で最も背が不自由で、目撃証言のために出廷した際にはあまりの背の低さに驚いた裁判官が係官にみかん箱を2個用意させたほど。冥からは「ジューショクさま」と呼ばれ、優しく接されている。名前の由来は「坊さんらしい漢字」として選んだ「毘」と「忌」を見て思い付いたものから[54]。作中ではその名前から幾度か誤解を生んでおり、誰も法名の漢字を聞かない。
あやめ[アヤメ]
被告人。街から遠く離れた山奥にある霊行道場「葉桜院」の尼僧。苗字が「葉桜院」となっているが、これは便宜上で本来の苗字は不明。25歳。美柳ちなみと瓜二つな容姿をしており、成歩堂はそのことで「葉桜院」に向かう決意を固めている。顔立ちの通りちなみの双子の妹、春美の異父姉にあたる。幼いころに毘忌尼に引き取られた孤児であるため、彼女との血の繋がりは無い。普段は世俗との関わりを絶った本堂で毘忌尼と2人暮らしをしているが、たまに山を降りて街へ出かけることがあるらしく、携帯電話とパソコンを使いこなせたり、スノーモービルの運転も可能など、ある程度都会への順応もあるという一面を見せる。
天流斎 エリス(てんりゅうさい エリス)[エリス]
被害者。絵本「まほうのびん」で賞を受賞した有名な絵本作家。読者に癒しを与える作風で知られる。絵本を読む子供たちが抱く魔法使いのイメージを壊さないためとして、常に黒いローブに身を包み、水晶が埋め込まれた杖を持って自ら魔法使いの扮装をしている心優しい人物。

その他

ここでは『3』EDで登場した人物を紹介。

大場 カオル(おおば カオル)[オバチャン]
『2』と同じ服装で登場する。現在は「KB警備」に勤務しているらしく、同じ会社でアルバイトをしていた矢張からは先輩と呼ばれていた。なお、このエンディングでの登場によって、主要人物を除いた登場人物で唯一の成歩堂編皆勤を果たした。
本塚 カズトモ(もとづか カズトモ)[プログラマ]
顔だけ登場。岡高夫の補充でバグダス入社。『3』第3話でも登場したが、『3』第3話でも顔だけ。眼鏡の上にモノクルを掛け、無精髭を生やした男性。区切らず喋るのが特徴。『3』第3話では名前不明だったが、『3』EDで名前が判明。高夫と小池同様名前が回文になっている。

成歩堂 龍一・王泥喜 法介・希月 心音編(『逆転裁判4』-『逆転裁判6』)

主要登場人物

成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)[ナルホド]
声 - 巧舟(ゲーム『4』)・ 近藤孝行(ゲーム『5』『6』)
成歩堂編の主人公。『4』(最終話の一部パート)『5』『6』の主人公。凄腕の弁護士だったが、7年前に担当したある事件の裁判の後、法曹界から追放された。『4』の時点で33歳。現在はロシア料理店「ボルハチ」の専属ピアニストとして活動する一方、無敗のポーカープレイヤーを裏の顔として名を轟かせている。本来は霧人が担当するはずだった事件の被告人だったが、王泥喜に事件の弁護を依頼した。7年前と比べて実直さや情熱は影を潜め、どこか飄々として掴み所の無い雰囲気を漂わせているが、千尋から受け継いだ信念と、依頼人を信じる誠実は忘れていない。後に『5』で弁護士バッジを取り戻し、再び弁護士となる。
王泥喜 法介(おどろき ほうすけ)[オドロキ]
声 - 荻原光之郎(キャラクターデザイン、ゲーム『4』)・KENN(『4』プロモーション映像・『特別法廷』・ゲーム『5』『6』・ドラマCD)
弁護士。『4』『6』の主人公で『5』では準主人公。愛称は「オドロキくん」。伝説の弁護士として活躍していた成歩堂に憧れ、自身も弁護士になった。初登場時22歳。当初は「牙琉法律事務所」に所属していたが、初法廷後に成歩堂の下で働くようになる。赤色の襟付きウェストコートと、上方に向かって角のように整った前髪、左腕に着けた腕輪が特徴で、「大丈夫です!」が口癖。発声練習を毎日欠かさず行っているため、地声が大きい。証人の「癖」を見抜く能力を駆使して事件の真相に迫る。
希月 心音(きづき ここね)[ココネ]
声 - 潘めぐみ[55]
『5』のヒロインで『5』第1話冒頭・第3話と『6』第4話の主人公。成歩堂なんでも事務所の新人弁護士。18歳。黄色のショートスーツを着用。感情豊かでどんな状況でも強がって見せる負けず嫌い。猪突猛進で考えずに行動しようとして、成歩堂や王泥喜を焦らせることもしばしば。成歩堂や王泥喜から学びながら弁護士として成長していく。渡米中の成歩堂と出会い、ある人物を救うために必死で勉強して弁護士になった。人の声から相手の心を読み取る心理分析のスペシャリストであり、ココロスコープを用いて証人のカウンセリングを行いながら事件の真相に迫る。胸元にモニ太と呼ばれる機械を身に付けており、この機械を使いココロスコープを動かしている。また、モニ太は自分の考えていることを喋ってしまうため、時折発言で自爆することもある。
奈々伏→成歩堂 みぬき(ななふし→なるほどう みぬき)[ミヌキ]
声 - 樋口智恵子(『4』プロモーション映像・ドラマCD・ゲーム『6』)
『4』のヒロインで王泥喜の助手。成歩堂龍一の義理の娘で大魔術師を目指す中学生、『4』第3話・最終4話にて出目と成歩堂の義娘となった経緯が判明。或真敷一座の注目魔術師・或真敷ザックこと影郎の娘。一座で生まれ育ち、両親たちの舞台を見るうちに魔術に憧れを抱き始め、7年前は父と同じピンク色の衣装を身に纏っている、その後成歩堂の単独調査により王泥喜の父親違いの妹と判明。『5』からは高校生。初登場時15歳。自らが所長を務める「成歩堂芸能事務所」(後の「成歩堂なんでも事務所」)に所属し、バー「ビビルバー」でマジックショーを行うなどして生計を立てている。素直で明るく物怖じしない性格で、基本的に怖いもの知らずな様子を見せるため、共に行動する王泥喜の肝を冷やすことが多い。得意なマジックは、あらゆるものをパンツから取り出す「マジック・パンツ」と、折り畳み式マリオネットの「ぼうしクン」。王泥喜と同様に、証人の「癖」を見抜く能力を持っている。王泥喜に「マジック・パンツ」のことをしばしば「パンツ芸」と呼ばれるが、その度に激怒する。『6』では第2話にて殺人事件の被告人となり、終了後王泥喜を強引に剣の串刺しマジックを助手をさせ、王泥喜がクラインに旅立った以降は心音に強引に伝授させている。
牙琉 霧人(がりゅう きりひと)[ガリュウ][キリヒト]
声 - 山本亮治(サウンドチーム、ゲーム『4』)・津田健次郎(『4』プロモーション映像)
弁護士。「牙琉法律事務所」所長。王泥喜の師匠であり、響也の兄。32歳。金色の長髪で、後ろ髪を巻いて束ねた上で左肩から前に出している。眼鏡をかけており、服装は紺のスーツにピンク色のリボンタイを着用し、男性ながら爪に高級ブランドのマニキュアを塗るなど身だしなみにも気を遣う、法曹界で最もクールな弁護士。成歩堂の弁護士資格剥奪の処分に対して唯一異議を申し立てた人物であり、その一件を通じて成歩堂の親友となる。
牙琉 響也(がりゅう きょうや)[ガリュウ][キョウヤ]
声 - 山本亮治(サウンドチーム、ゲーム『4』)・楠田敏之(『4』プロモーション映像・『特別法廷』・ゲーム『5』・ドラマCD)
検事であると同時に、警察関係者で結成された人気ロックバンド「ガリューウエーブ」のリーダー(ボーカル・ギター担当)。初登場時24歳。17歳の時に、アメリカで検事の資格を取得した。検事局始まって以来のサラブレッドと称される、王泥喜のライバル。霧人の弟で、成歩堂が弁護士として最後に対峙した検事。霧人と同じ髪型(7年前は短髪だった)だが肌の色は黒く、紫のジャケットとガリューウエーブのシンボルを象ったペンダントと一体化したベルトを着用している。ガリューウエーブを始めたきっかけは好きな人に振り向いてもらうためである。しばしば、法廷内の雰囲気(BGM)を変えたり、エアギターを始めることがある。有罪判決よりも真実を追求しているため、「弁護士と無理に張り合う気は無い」と発言しており、王泥喜やみぬきに対しても普段の言動は非常に友好的(ただし、当初は王泥喜に対して挑戦的な態度を取っており、王泥喜の実力を試すような言動も多々ある)。
宝月 茜(ほうづき あかね)[アカネ]
声 - 花村怜美(『4』プロモーション映像)・井上麻里奈(ゲーム『6』)
刑事。『4』の初動捜査担当。『蘇る』第5話から9年の歳月が経過しているために風貌と性格は変化している。『4』の時点で25歳。科学捜査官にはなれなかったが相変わらず科学捜査を趣味として好んでおり、通信販売で購入した道具を使って独自の科学捜査を行っている。また、「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」(ゲーム中での架空の薬品)という謎の薬品の実験をしており、捜査の邪魔をすると顔にかけようとする。不機嫌な場合が多く、「不機嫌な時にはかりんとうを食べる」ということから、常にかりんとうを持ち歩いて「さくさく」と音を立てながら食べている。また、さらに不機嫌を高める何かに直面すると、かりんとうを投げつけることすらある。かつて世話になった成歩堂を尊敬しており、彼が弁護士を廃業したことを残念に思っている。また、成歩堂に娘がいると知って衝撃を受けていた。理想の検事は「クールで眉間にしわのよったヒラヒラした検事」であるため、響也を苦手としている。
『6』では試験に受かり、念願の科学捜査官として働いている。そのため、不機嫌であることが少なくなり、「かりんとうとはお別れした」と発言している。ただ、みぬきが被告人となった際に彼女に不利な証言をするようナユタに言われた時は『4』同様、「さくさく」と音を立てながらかりんとうを食べており、心の中で王泥喜に突っ込まれていた。
夕神 迅(ゆうがみ じん)[ユガミ]
声 - 咲野俊介[55]
『5』『6』に登場した検事。白と黒を基調とした陣羽織のようなジャケットを羽織り、白髪交じりの長髪を後ろで束ねている。7年前の殺人事件で服役している囚人であり、検事局長の御剣の計らいで特例で法廷に立ち、常に手錠を掛けている。28歳。相手を「○の字」[56]「おめえさん」などと呼び、傍若無人で捻くれた性格をしているが、心理学のスペシャリストであり、裁判長や被告人の心理を揺さぶりにかける戦法を得意としている。事件現場には立たないが、資料だけで弁護士と互角に戦う実力を持っている。心音のカウンセリングを正当としているが、王泥喜の見抜く能力はインチキな能力として認めていない。よく、同じ囚人仲間の話を例にして意見することもある。常に手錠を付けているが、本気を出すと検事席に手錠を叩き付けて壊す。弁護人の発言にキレがないと手刀で居合を飛ばし威圧する。だが、ストッパーである番轟三が手錠から電流を流されて止められることもある。しかし、『5』で成歩堂と姉の夕神かぐやの活躍により、無罪が証明され、手錠を外されたことで晴れて自由の身となる。相棒としてペットでパートナーののギンを飼っている。資料を届けるだけでなく、弁護士や証人を襲わせて威圧する際にも使用している。
『6』では『5』で無罪が証明されたことから手錠を外した姿で登場。心音にある理由から知り合いである被告人の弁護を依頼する。成歩堂も王泥喜もいない中、1人で弁護しなければならない状況になった心音が精神的に不安定になるのを見かねて共に弁護席に立ち何かとアドバイスを送る。
番 轟三(ばん ごうぞう)[バン]
声 - 佐藤美一[55]
刑事。『5』の初動捜査担当。明るく元気でハイテンションな人物であり、とても明瞭で快活な刑事。33歳。どんな時でも笑顔で振る舞い正義を語っている。口癖は「ジャスティス」。自分の正義は正しいと信じており捜査を妨害することもあるが、自分の行動が正義でないと言われて思い悩むことも多い。また、心音の口車に乗せられて協力することも多い。夕神のパートナーで、夕神に威圧されても全く物ともしない。また、夕神はやり直せると信じており、彼を更生させるべく努力している。
御剣 怜侍(みつるぎ れいじ)[ミツルギ]
声 - 竹本英史
『5』『6』に登場。地方検事局の局長を務める天才検事。成歩堂編とは異なり、眼鏡を着用している。
綾里 春美(あやさと はるみ)[ハルミ]
声 - 佐伯美由紀
『5』『6』に登場。霊媒師の見習い。成歩堂編のパートナーである綾里真宵の従妹。『5』の時点で17歳。成長したが身長は147cm未満と相変わらず低い。
綾里 真宵(あやさと まよい)[マヨイ]
声 - 花村怜美
『5』(回想のみ)『6』に登場。霊媒師で成歩堂の師匠、綾里千尋の妹。『5』の時点で27歳。『6』第3話ではクライン王国での修行が終わり、最後の儀式を受ける前に成歩堂に連絡。今年の「水清めの儀」において鳥姫様の役に抜擢された。迎えにきた成歩堂と共に帰国する予定であったが、儀式の最中に事件に巻き込まれ被告人となってしまう。
矢張 政志(やはり まさし)[ヤハリ]
声 - 小野坂昌也
『6』に登場。成歩堂と御剣の小学校時代からの親友。
大人気絵本作者『天流斎マシス』として一世を風靡したが、一発屋で終わってしまったらしい。
亜内 武文(あうち たけふみ)[アウチ]
声 - 浜亘
成歩堂編に引き続き、『4』の第1話を担当するベテラン検事。『4』時点で61歳。落武者を思わせる奇抜な髪形になっているが、相変わらず弱腰で貫禄がない。
亜内 文武(あうち ふみたけ)[アウチ]
声 - いずみ尚[55]
『5』に登場した第1話を担当する検事。亜内武文の弟。「新人いびり」と「被告人いびり」の異名を持っている。55歳。兄同様奇抜な髪形をしており貫禄もない。顔立ちは兄と似ているが、サングラスをかけている。『6』でも第1話の検事として登場。これまでのシリーズ通り、チュートリアル相手として争うこととなる。弁護士の存在しないクライン王国で当たり前であるが「無敗」を誇り、首席検事となり、全身金の服装に沢山「亜」と書かれた襷を掛けている。クライン教の教えに感銘を受けてクライン王国にやってきたというが実際は日本の法曹界から追放され「弁護士のいない国で無敗を誇りたい」という我欲でクライン王国に移住しただけである。
裁判長(さいばんちょう)[サイバンチョ]
声 - 外波山文明
成歩堂編に引き続き、地方裁判所の裁判長を務める。
レイファ・パドマ・クライン [レイファ]
声 - 早見沙織(ゲーム『6』)
クライン王国の姫巫女で、インガの娘。14歳。裁判で霊媒の力によって死者の言葉を代弁する『御魂の託宣』を行う能力を持つ。厳格な性格。一人称は「ワラワ」で古風な口調が特徴。大人ぶってはいるが、知らないことわざの意味を知ったかぶりする・覚えたての言葉を得意げに使う・トノサマンやトリサマンに興味を持つなど子どもっぽい一面を持っている。
ナユタ・サードマディ [ナユタ]
声 - 浪川大輔(ゲーム『6』)
王泥喜が対決するクライン王国出身の検事。25歳。羽衣が特徴。国際検事として世界中の法廷で裁判で活躍している。「裁判は被害者の魂を弔う儀式であり、罪人を裁くことが魂の救済となる」「弁護士は魂の救済を阻む者である」という持論を持つ。穏やかで礼儀正しい性格だが、犯罪者と弁護士にはその性格はそのままに容赦ない一面を持つ。成歩堂を「後ろトゲウニ」、王泥喜のことを「赤ピーマン」、希月のことを「ピータン」と呼んでいる。王泥喜とはかつてクライン王国で幼少期に共に過ごした幼馴染・義理の兄弟であった事が第3話で判明。
異国裁判長(いこくさいばんちょう)[サイバンチョ]
クライン王国裁判長。日本の裁判長とよく似た顔が特徴。弁護士不在の裁判を長年続けてきており、検察官の言われるままに尋問もせずに判決を下そうとしたり、用事があるからと裁判を切り上げようとするなど状況に流されやい問題がある。しかし成歩堂や王泥喜が弁護罪覚悟で弁護をした際はその主張を聞き入れるなど、弁護士が嫌われるクライン王国の国民としては比較的公平な人物でもある。

『逆転裁判4』

『逆転の切札』

浦伏 影郎(うらふし かげろう)
被害者。年齢不明。最近帰国した身元不明旅行者。強面の顔が特徴。成歩堂と接点は無いとされている。
逆居 雅香(さかい まさか)[マサカ]
目撃者。ロシア料理専門店「ボルハチ」のウェイトレス。21歳。上品な口調を用いる童顔のおとなしい女性で、ロシアンハットを始めとしてロシアの伝統的な防寒具に身を包み、商売道具としてボルシチの入った土鍋と来客へのサービス撮影のためのカメラを持っている。本人曰く「プロは商売道具を手放さない」とするプロ根性から、目撃証言のために出廷した際にも持ち込み、時にはカメラ撮影を行っていた(本来は固く禁止されている)。「イカサマサカイ」という裏の顔を持っており、この時は服装だけでなく、口調も強気な感じになる。最終話の『メイスンシステム』パートの「ボルハチ」店内に時系列が事件発生数時間前の為時節登場する。

『逆転連鎖の街角』

北木 滝太(きたき たきた)[タキタ]
被告人。極道一家「北木組」(通称「キタキツネ組」)の跡取り息子。キツネのような髪型が特徴。キツネの絵があるスカジャンを着ている。19歳。美波との結婚を来月に控えていた。攻撃的で手が早く、厳格な性格の父親と意見が合わず対立している。
宇狩 輝夫(うかり てるお)[ウカリ]
被害者。「宇狩外科医院」院長。享年46。近隣住民宅への日光を遮るほど豪華な建物をはじめ同医院の評判があまり良くなかった。異様な状況で発見された。
並奈 美波(なみな みなみ)[ミナミ]
滝太の婚約者。滝太の弁護を王泥喜に依頼した。21歳。ホルターネックのワンピースに、胸にクローバーと羽をあしらったブローチを付けている。髪型はナースキャップをイメージしている。
河津 京作(かわづ きょうさく)[カワヅ]
目撃者。勇盟大学理工学部の学生。22歳。学士帽とガウンに身を包み、常に分厚い本を持ち歩いており、長ったらしい言い回しを多用する。また、自分が変人であることを自覚している様子である。
矢田吹 麦面(やたぶき むぎつら)[ムギツラ]
屋台ラーメン「やたぶき屋」15代目主人。46歳。屋台が盗まれる被害に遭う。主にしょっぱい味噌ラーメンを出しており、ネギが嫌い(スープを味わっている最中に紛れ込んでくるからだという)。丼を模した帽子の下からは、中華麺の色をした縮れ毛が垂れている。首にハーモニカを下げている(矢田吹曰く、チャルメラであり、それでチャルメラのメロディーを奏でる)。父が屋台を引いていたころは、成歩堂と真宵がよく来店していた。レンゲという名前の雌犬を飼っている。
北木 小梅(きたき こうめ)[コウメ]
常勝の妻で、滝太の母。豊満体型で、後ろ髪が花札の札になっている。42歳。事件時にみぬき同様パンツが盗まれた。凄みを利かせた声で話す。門前の掃除のために手にしている箒の柄には、ドスが仕込まれている。
北木 常勝(きたき つねかつ)[ツネカツ]
「北木組」4代目組長で、滝太の父。56歳。ある事情から「きれいな金」を大量に必要としており、極道から足を洗おうとしているために滝太から反感を買っている。黒羽二重紋付羽織姿にエプロンという奇妙な格好をしている。北木組本部の向かいにある「人情公園」は彼が造った。
引田院長(ひきたいんちょう)[ヒキタ]
自称「引田クリニック院長」だが、実は『2』に登場した自称「堀田クリニック院長」と同一の男性患者(王泥喜は患者ということに気付かず、そのまま本物の医師と信じ込んでいた)。

『逆転のセレナード』

マキ・トバーユ[マキ]
被告人。ボルジニア共和国から来日した盲目ピアニスト。前髪が羽根のような形をしている。14歳。最初はボルジニア語で話していたが、実は日本語が少し理解できており、片言で喋る。
ローメイン・レタス[レタス]
被害者。ラミロアとマキのマネージャー。日本語も堪能で通訳も務める。享年35。銃撃されるが、発見された時点ではまだ生きており、王泥喜に最後の言葉を残して絶命した。
ラミロア[ラミロア]
ボルジニア共和国から来日した歌姫。少しだけ日本語を話せる。40歳。星座が描かれた青いローブと紫のベールを身に着けており、神秘的な雰囲気を漂わせている。「ラミロア」はボルジニア語(架空の言語)で「女神」を意味する。
BGMは「音の風景画家」。
眉月 大庵(まゆづき だいあん)[ダイアン]
国際課所属の刑事であると同時に、ロックバンド「ガリューウエーブ」のギタリスト。24歳。粗暴な性格で、鮫を思わせるジャケットと巨大なリーゼントヘアーが特徴。
或真敷 バラン(あるまじき バラン)[バラン]
魔術団「或真敷一座」の人気マジシャン。黄色いステージ衣装を身に纏っている。44歳。口調や行動は極めてオーバーで、「あるまじき」が口癖。

『逆転を継ぐ者』

絵瀬 まこと(えせ まこと)[マコト]
被告人。絵描きの少女。19歳。過去に誘拐されかけた経験があり、それ以来ほとんどアトリエから外出しなくなったが、大ファンである「或真敷一座」の記念館には行ったことがある。緊張すると爪を噛む癖がある。非常に内気な性格で常に持ち歩いているスケッチブックに絵を描いて自分の感情を表現する。左利き。
絵瀬 土武六(えせ どぶろく)[ドブロク]
被害者。画家でまことの父。顔と髪と服に絵の具の染みが都道府県のようにところどころ付着して常に絵の具の染みをそのままにしているずぼらな性格。享年52。猛毒「アトロキニーネ」(ゲーム中での架空の薬品)で毒殺された。7年前の事件で成歩堂と面識がある。極貧生活を送っていたころは、非常に哀愁の漂う台詞が多かった。
葉見垣 正太郎(はみがき しょうたろう)[ハミガキ]
目撃者。フリージャーナリスト。長身で歯ブラシのような髪型にヒゲの濃い顔をしている。彼がかけている眼鏡は度がかなり強いらしく、眼球が異様に拡大して見える。36歳。土武六が毒殺された当日にアトリエで取材をしていた。周りのありとあらゆるものに対して間違った知識を持つ。よく首を動かし非常に落ち着きの無い性格をしている。メモ帳は所持せず、左腕に書き込む癖がある。名前通り歯磨きが趣味で笑うときついミントの臭いがし、茶髪の短髪の髪型もブラシのような髪型をしている。右耳に青く太いボールペンを挟み、Yシャツの左の胸ポケットには歯ブラシと歯磨き粉と羽根ペンと櫛を入れている。ニュースの匂いには非常に敏感で、その気配を嗅ぎ付けると鼻の先端をピンクにして匂いを嗅ぎ膨らませる。
或真敷 ザック(あるまじき ザック)[ザック][ナナフシ]
7年前の事件の被告人。本名「奈々伏 影郎(ななふし かげろう)」。事件当時40歳。みぬきの実父でかつて一世を風靡した魔術団「或真敷一座」の人気マジシャンの一人で、バランの兄弟子。ピンク色のステージ衣装を身に纏っている。バランと共に国際マジック協会のコンテストでグランプリを受賞した経歴を持つ。ポーカーの腕前は相当なもので、成歩堂と天斎以外の相手には負け知らずだった。バランとは異なり、葉見垣を気に入っている(ただし葉見垣曰く気に入られる過程で10発ほどパンチを食らっているらしい)。
或真敷 天斎(あるまじき てんさい)[テンサイ]
7年前の事件の被害者。みぬきの祖父。日本マジック界の先駆者で、「或真敷一座」の創設者であり座長。ザックとバラン、優海を育て上げた偉大なマジシャン。享年67。贅沢三昧の生活を続けていたため、晩年は重度の糖尿病と末期の悪性腫瘍を患っていた。
或真敷 バラン(あるまじき バラン)[バラン]
7年前の事件の証人。「或真敷一座」の人気マジシャンの一人で、ザックの弟弟子。黄色いステージ衣装を身に纏っている。事件当時37歳。このころは鼻髭を生やしていない。ザックとは異なり、葉見垣を嫌っている。
或真敷 優海(あるまじき ゆうみ)
ザックの妻で、みぬきの母、天斎の一人娘。事件当時33歳。「或真敷一座」の人気マジシャンの一人だったが、練習中の事故で行方不明となった。
糸鋸 圭介(いとのこぎり けいすけ)[イトノコ]
7年前の事件の初動捜査担当刑事。
原灰 ススム(はらばい ススム)[ハラバイ]
7年前の事件の法廷係官。成歩堂とは『蘇る』第5話で面識があるが、原灰本人は覚えておらず、その後間もなく警察をクビ同然で退職。なお、この時に警官の制服一式をこっそり持ち出しており、法廷係官となってからもそれらを着用している。左手の傷が完治したために『蘇る』第5話で巻いていた包帯は外している。

『逆転裁判5』

『逆転のカウントダウン』

森澄 しのぶ(もりずみ しのぶ)[シノブ]
声 - 大関英里
被告人。心音の幼馴染であり、彼女を「ココちゃん」と呼んでいる。18歳。普段は祖母と一緒に森で生活しているが病弱でよく咳き込み、頭のヒマワリ飾りを酸素吸入器よろしく吸って呼吸を整えている。王泥喜のことを「太陽のような人」と慕っている。
賀来 ほずみ(かく ほずみ)
被害者。爆弾事件専門の刑事。享年27。4話の法廷の目撃者として立つ予定だったが、法廷で発生した爆発に巻き込まれて死亡した。
馬等島 晋吾(ばらしま しんご)[バラシマ]
機動隊の爆発物処理班の一人。爆破された法廷で扱っていた事件にて爆発物処理を担当していた。42歳。赤と青のスコープを目に装着し、腕に付いているキーボードで合成音声を出して会話する。普通に話をすることは出来るらしいが非効率という理由で普通に話すことは滅多にない。常に爆弾HH-3000の見本を持ち歩いており、分解しては組み立てることを繰り返している。

『逆転の百鬼夜行』

天馬 出右衛門(てんま でえもん)[テンマ]
被告人。天馬市の市長であり、妖怪天魔太郎の末裔と言われている。45歳。みぬきの友達である天馬ゆめみの父親であり、一人娘のゆめみのことを大事にしている。九尾村の合併を進めようとしていた。強面で恐ろしげな風貌だが心優しい人物である。
九尾 銀次(きゅうび ぎんじ)
被害者。九尾村の村長。享年46。天馬出右衛門との会談中に刺殺されている。元レスラーであるため体格がいい。村民からは慕われていた。
天馬 ゆめみ(てんま ゆめみ)[ユメミ]
声 - 佐伯美由紀
目撃者。みぬきの友達。天馬出右衛門の娘であり、九尾屋敷のメイドをしている。常におでこにお札を付けている。15歳。怖がりでお化けなどを嫌い、知り合い以外は妖怪と勘違いしてお札を貼り付けてくる。特に王泥喜のことは、髪型が原因で鬼だと思っている。
銭洗 熊兵衛(ぜにあらい くまべえ)[クマベエ]
目撃者。九尾屋敷の管理人。狸のような風貌の男。50歳。常にそわそわ、きょろきょろしている挙動不審な人物。スリが上手く盗みをよく働くが、発覚するとすぐに盗んだ物を返し、平謝りをする。
美葉院 秀一(びよういん しゅういち)[ビヨウイン]
声 - 佐藤美一
目撃者。天馬出右衛門の秘書。自分の美貌に常にこだわっている。33歳。相手を常に見下しており、気に入らない相手に対しては目に香水をかけてくる。機能美を追求したという独特なジャケットを着ており、両肩には折りたたみ式の携帯電話が内蔵されている。実業家でもあり、自身のブランド「アイ・アム・ビヨウイン」を開発しているが、CMを流しておきながら一切販売していない。
グレート九尾(グレート きゅうび)[レスラー]
狐のマスクを付けた覆面レスラー。九尾村の妖怪ブームの火付け役であり、九尾村を活気づけた人物でもある。正体不明であり、プロレス界に殴り込みをかけている。覆面を賭けた試合が特に人気が高く、ファンも多数いる。

『逆転学園』

森澄 しのぶ(もりずみ しのぶ)[シノブ]
声 - 大関英里
被告人。心音の幼馴染。私立テミス法律学園裁判官クラス3年生であり生徒会長を務めている。18歳。『5』第1話以前に起きた事件であるため、心音と再会したばかりであり、よそよそしい態度が残っている。弁護士クラスの静矢零と検事クラスの厚井知潮と友情を誓い合っている。
道葉 正世(みちば まさよ)
被害者。裁判官クラスの担任教師であり美術部顧問。享年47。成歩堂たちを学園に招いた人物だが、出会う前に殺されていた。独特の美術センスの持ち主であり、作品も奇抜なものが多い。
一路 真二(いちろ しんじ)[イチロ]
弁護士クラスの担任教師。鼻の上に非常に小さな眼鏡を掛けた古代ギリシャの哲学者のような顔で、茶色い地球儀を付けた茶色い杖を持つ温厚そうな人物だが、笑顔が不気味。時には地球儀を回したりする。45歳。勝つためには手段を選ばないという教育方針を持ち、その考えに触発された生徒も多い。
静矢 零(しずや れい)[レイ]
目撃者。私立テミス法律学園弁護士クラス3年生。弓道部の部員であり弓矢を常に持っている。18歳。自らのことを天才と呼び、テストでは100点以外の点数を取ったことがない。森澄しのぶと厚井知潮と友情を誓い合っている。
厚井 知潮(あつい ちしお)[チシオ]
声 - 堀井千砂
私立テミス法律学園検事クラス3年生。常にギプスを付けており、赤いジャージを着ている。18歳。熱血気質で、声を張り上げて会話することが多い。美術部に所属している。森澄しのぶと静矢零と友情を誓い合っている。
宇和佐 集芽(うわさ あつめ)[アツメ]
目撃者。私立テミス法律学園裁判官クラス3年生。常に段ボールで上半身を隠している。17歳。たった1人しかいない新聞部の部長で段ボールに成り済まして様々な情報を得てゴシップ記事を作っている。常に被っている段ボールに様々な物を入れ特にノートパソコンを非常に大事にしている。顔が見えないが名前と制服から女性だと分かる。

『星になった逆転』『未来への逆転』

星成 太陽(ほしなり たいよう)[ホシナリ]
被告人。宇宙船「HAT-2号」の乗組員であり葵大地の師匠。赤く染めた髪をロケットのような形にしている。33歳。7年前に起こったHAT-1号の奇跡と呼ばれる事件の体験者。本来は熱い性格の人物だが、葵が死亡したショックからネガティブな発言が目立つ。
葵 大地(あおい だいち)[アオイ]
被害者。宇宙船「HAT-2号」の乗組員。王泥喜の親友。享年23。中学時代から王泥喜とは親交を持ち、声が大きく情に厚い元気な奴だと言われている。中学時代に母を亡くしており、似た境遇の王泥喜とはお互い「大丈夫」と励ましながら生きてきた。
大河原 有忠(おおがわら うちゅう)[オオガワラ]
目撃者。機関「GYAXA」運営、大河原宇宙センターの館長。62歳。星をちりばめた制服を着てセグウェイのような乗り物に乗っている。
夕神 かぐや(ゆうがみ かぐや)[カグヤ]
夕神迅の姉で大河原宇宙センター・ロボット研究室に勤める研究員。37歳。豪快な性格。弟が有罪判決を受けた7年前の事件の再審議を訴えるも、聞き入れてもらえなかったことから法律そのものへの不信感が強い。同僚の真理とは親友であるが、なぜか彼女の娘である心音のことを歪み嫌っている。心音を「お姫様」と言って馬鹿にしては煽っている。
ポンコ[ポンコ]
宇宙センターの案内を務めるロボット。ロボットでありながら非常に表情豊か。認証を完了すれば誰に対しても友好的になる。
ポンタ[ポンタ]
宇宙センターにいるロボット。開発者はかぐやで正式名称はPONCO・2(ポンコ・ツー)。この名前のためにかぐやから「ポンコツ」と呼ばれ乱暴に扱われている。
希月 真理(きづき まり)
大河原宇宙センターの研究員。心音の母親であり、夕神かぐやと同僚で親友だった。享年不明。宇宙センターのロボット研究室で夕神がロボットのボディパーツ、希月が「感情」など人格のプログラムを開発。その成功例がPONCOとPONCO・2である。HAT-1号打ち上げの前日にロボット研究室で殺害された。夕神迅に心理学を使った追及を教えている。

『逆転の帰還』

荒船 エル(あらふね エル)[エール]
声 - 堀井千砂
初の人間ではない被告で、荒船水族館のシャチ。年齢不詳。「海賊姉妹エールズ」の姉役としてショーに出演しているが、荒船船長を殺害したとして殺処分されそうになっている。
羽美野 翔子(うみの しょうこ)[ショーコ]
声 - 大関英里
荒船水族館でシャチのショーに出演しているトレーナー。22歳。成歩堂にエールの弁護を依頼した。海賊の出で立ちに星形のメイク(実際にはヒトデだという)を施し、付け髭を付けると「海賊姉妹エールズ」の妹の役に成りきる。言葉の一部を魚介類の名前に置き換えて話す癖がある。
荒船 良治 (あらふね りょうじ)[リョウジ]
被害者。荒船水族館の館長。通称「船長」。享年57。シャチの管理不届きによる事故死と判断されていたため、司法解剖が行われていなかった。
浦鳥 麗華 (うらとり れいか)[ウラトリ]
目撃者。水族館に来ていたノンフィクション作家。36歳。飛行服が特徴で成歩堂を「青いの」心音を「黄色いの」と着ている服の色で呼ぶ。10年前と姿が変わっているが、出版した本には昔の写真を掲載している。
伊塚 育也(いつか いくや)[イクヤ]
荒船水族館で働く新人飼育員で、翔子を先輩と慕っている。21歳。ラップが得意で、望遠鏡の模型をマイク代わりにして歌うことがある。仲良くなった人を男女問わず「ブラザー」と呼ぶ。
巣古森 学(すごもり がく)[ガク]
荒船水族館の専属獣医。40歳。ボサボサの白髪をしており、ペンギンのアイマスクを着用している。荒船船長は親友にあたる。髪の中に子どものペンギンが棲みついている。
夏風 涼海(なつかぜ すずみ)
翔子の先輩トレーナー。享年不明。1年前のショーの最中に死亡した。
ライフル[ライフル]
荒船水族館のペンギン。年齢不詳。常にリュックサックを背負っており、頻繁に脱走しては館内を歩き回っている。魚の匂いに敏感。
スナイパー[スナイパー]
ライフルの息子のペンギン。産まれて最初に巣古森を見たため、彼を親だと思い込んでいる。巣古森の髪の中に棲みついている。

『逆転裁判6』

『逆転の異邦人』

ボクト・ツアーニ[ボクト]
声 - 加藤英美里
被告人。クライン王国に住む少年で、ツアーガイド兼ジーイン寺院の見習い僧侶。観光客にクライン王国の説明をするのが好きで、初めてクラインを訪れた成歩堂を案内した。ポシェットには愛犬のミタマルが入っている。9歳。
ポットディーノ・ニカワス[ポットディーノ]
敬虔なクライン教の信徒で、ジーイン寺院の住職。36歳。長髪にフェイスペインティングが特徴。クライン王国の民族楽器の“ダマラン”を手に演奏する音楽家であり、奉納舞の演奏も行っている。
ミーマ・ワルヒト
被害者。宝物庫の警備員。享年32。宝物庫で頭に血を流して死亡していた。

『逆転マジックショー』

菜々野 美々(ななの みみ)[ミミ]
新米マジシャン。19歳。モチーフは兎。バニーガールの格好をしており、みぬきを一流として尊敬している。心優しくおっとりした性格。輝々の双子の妹。
菜々野 輝々(ななの きき)[キキ]
新米マジシャン。19歳。モチーフは蝙蝠。心優しくおっとりした美々とは正反対に小悪魔で天邪鬼な性格。美々の双子の姉。
志乃山 金成(しのやま かねなり)[ヤマシノ]
ヤマシノPの愛称でお馴染みの、ニドミテレビの名物プロデューサー。35歳。プロデューサーでありながら自らテレビ番組にも出演している。飄々とした態度だがかなりのやり手。
Mr.メンヨー(ミスターメンヨー) [メンヨー]
被害者。マジシャン。享年30。元「或真敷一座」のマジシャン。みぬきのマジックショーの最中に事故死した。本名は伏樹 直人(ふしぎ なおひと)

『逆転の儀式』

マルメル・アータム[マルメル]
被害者。クライン王国の祭司。享年42。「水清めの儀」の最中に何者かに殺害された。人格者で、修行に来ていた真宵を自宅に招き入れたりもしていた。
サーラ・アータム[サーラ]
被害者・マルメル・アータムの妻。31歳。「水清めの儀」では彼女が鳥姫様の役を演じていたが、今年はお産のため役を真宵に譲った。マルメルの死をきっかけにマルメルの遺影を所持し、よくマルメルの遺影に話しかけて相談している。しかし、あくまで本当に死者の声が聞こえないため、そんな気がするだけである。
ナナシーノ・ゴンビエ [ナナシーノ]
謎の男。記憶喪失のため、本名・職業・年齢は不明。髪と髭を長く伸ばしているため顔も確認できない。自分は誰なのかを他人に質問している。よく奇妙なポーズをする。「~である」が口癖。
ガラン・シガタール・クライン[ガラン]
声 - 高島雅羅(逆転の大革命での登場時)
クライン王国の女王で、インガの夫でレイファの母親。43歳。女王であると同時に大巫女でもある。優しい性格。
オガム・マイニーチェ
祭司見習い。21歳。祭司の家で住み込みで修行をしている。
ダッツ・ディニゲル[ダッツ]
クライン王国で指名手配されている革命派の幹部。46歳。外国で空挺部隊に所属した経歴を持つ。
鳥姫(とりひめ)
クライン王国に伝承される女戦士。最近になって本物が出没して革命派の人間を次々に捕らえているという。

『逆転寄席』

内舘 すする(うちたて すする)[ススル]
被告人。蕎麦屋「内舘庵」四代目店主。20歳。体は肥満体。被告人にされたことでやけ酒をして、酷く酔い時には顔を青くして嘔吐しそうになり気絶してしまう。常に左手にはお盆の上に沢山の笊蕎麦を乗せている。出前の笊蕎麦を運ぶ際は木製スケートボードで移動して運び、その木製スケートボードには笊蕎麦の値段が表記されている。腕はまだまだだが努力している最中で、香水や整髪料の強い匂いで蕎麦の匂いが移るのを嫌う。
旋風亭 獏風(せんぷうてい ばくふう)
被害者。旋風亭一門の大師匠である落語家。享年70。蕎麦ネタで有名。蕎麦が大好き。寄席「来来亭」(くるくるてい)の楽屋で窒息死している姿が発見された。「ジュゲム」という名前の犬を飼っている。
旋風亭 風子(せんぷうてい ぷうこ)[プーコ]
旋風亭一門の紅一点であるバルーンアーティスト。34歳。桃色を基調とした可愛い衣装に赤い付け鼻を付けたピエロの格好をしている。故人である父は旋風亭一門の落語家で先代旋風亭美風。香水をつけている。蕎麦アレルギー。
旋風亭 美風(せんぷうてい びふう)[ビフウ]
旋風亭一門の落語家。28歳。芸歴は風子より浅いが先に昇進した。実は多重人格。主人格は美風で別人格の一八、喜瀬川、磯田定吉の四重人格。左利き。一人称は「あたし」。3個の扇子を髪留めに使用。証言時は座布団を積み重ねた上に正座する。一八と喜瀬川は美風と記憶を共有しているが、磯田のみ記憶を共有してない。一八と喜瀬川共々お酒に非常に弱い。
一八(いっぱち)[イッパチ]
美風の2番目の人格。太鼓持ち。美風とは違い、軽く明るいお茶目な性格だが、嘘や隠し事が苦手でそそっかしい。「〜やす」をつけて話す。扇子で紙吹雪を飛ばしながら話す。右利き。
喜瀬川(きせがわ)[キセガワ]
美風の3番目の人格。花魁で紅一点。右利き。花魁の口調で話し人格ではリーダー格。一人称は「わちき」で「〜ありんす」と話す。扇子でキセルをふかす。
磯田 定吉(いそだ さだきち)[イソダ]
美風の4番目の人格。5歳。美風の別人格で唯一フルネーム。美風、喜瀬川、一八の3人格がお酒などで一気に意識を失うと出現する。美風の人格とは打って変わって気弱で泣き虫で臆病な性格。一人称は「僕」。獏風や風子とはよく遊んでいたようで、特に獏風には実の孫のように懐いていた。美風、一八、喜瀬川の3人が記憶を共有しているのに対し、磯田のみ唯一記憶を共有できない。ただし他3人は磯田の人格自体の存在は理解している模様。

『逆転の大革命』

佐奈樹 文明(さなぎ ふみあき)
倉院の里に研究所を持つ考古学者。享年64。秘宝《始祖の宝玉》の研究を依頼された。研究所で事故死したとされている。
佐奈樹 ヒルネリア(さなぎ ヒルネリア)[ヒルネ]
文明の娘。長い金髪の少女で、ヘルメットと青い迷彩柄のパジャマを着用。12歳の小学生。軍人だったロシア人の母を尊敬して軍人口調で喋る。過去の放火事件のトラウマで自室に引きこもり、サナギ軍曹を操縦している。事件の際に負傷しており、車椅子に乗っている。
サナギ軍曹(サナギぐんそう)[グンソウ]
ヒルネリアが操縦するラジコンヘリコプター型警護ロボット。父・佐奈樹文明の研究所を警護している。男の声の軍人口調で喋り玩具のガトリング砲・ミサイル・マジックハンドを装備している。
清木 まさはる(きよき まさはる)[キヨキ]
政治家候補。25歳。真ん中分けで髷の髪型が特徴で、選挙活動の際は駕籠に乗る。倉院の里の名士の末裔であり、地元警察も手を出せないでいる。非常に横柄で「倉院の『王』となる男」と豪語している。本名は漢字で「政治」だが、ほとんどの人が「政治(まさはる)」を「政治(せいじ)」と誤解して呼ぶらしく平仮名にしたらしい。
ドゥルク・サードマディ[ドゥルク]
声 - 江原正士
クライン王国出身で、革命派「反逆の龍」のリーダー。45歳。ナユタの父親で王泥喜の育ての親。最初は王泥喜に日本である物を探して欲しかったことから民事裁判の依頼人となるが、後にクライン王国でクライン王国の法務大臣・インガ殺害の被告人となってしまう。
ダッツ・ディニゲル[ダッツ]
クライン王国で指名手配されている革命派の幹部。
サーラ・アータム[サーラ]
マルメル・アータムの妻。革命派の一員である。
王泥喜 奏介(おどろき そうすけ)
法介の実父でミュージシャン。クライン王国で亡くなった。
アマラ・シガタール・クライン[アマラ]
クライン王国の先代女王で、ガランの姉。
23年前の王宮放火事件により死亡したと伝えられている。
ガラン・シガタール・クライン[ガラン]
声 - 高島雅羅
クライン王国の女王で、先代女王のアマラの妹でインガの妻かつレイファの母親。43歳。元検事という経歴を持ち、裁判ではナユタの代わりに検事を務める。
インガ・カルクール・クライン [インガ]
被害者であり清木を影で操り真宵を拉致した誘拐犯『さるお方』。クライン王国の法務大臣。携帯電話での通話中にドゥルクに背中を刺され死亡したとされる。
バアヤ
レイファの付き人。大臣殺害事件後、突然いなくなった。『6』第1話と『6』第3話でも登場したが、そこでは一瞬の登場で『6』第5話で事件に関わることとなる。

『時を越える逆転』

大津部 雫(おおつぶ しずく)[シズク]
事件の被告人。21歳。八久留間家に勤める家政婦で、来人との結婚を控え、常にウェディングドレスを着用している。タイムトラベルを体験したと主張している。礼儀正しく常にポーカーフェイスを保っているが、非常に泣き虫。結婚式を挙げるために顔を化粧で整え、茶髪の髪型も丸く整えているが、本来の顔は目元に雀卵斑がある顔で髪型も後ろと左右に広がった髪型である。家政婦としての癖が抜けず、ウェディングドレスのスカートの中にフライパンとお玉と雑巾とアイロンとYシャツと柄パンツを入れている。
八久留間 来人(はぐるま らいと)[ライト]
雫の花婿。24歳。八久留間航空の次期社長で、しきりにメモを取る癖がある。
八久留間 ひかり(はぐるま ひかり)
故人。来人の姉で次期社長候補だったが、8年前に交通事故により他界した。
十文字 一治(じゅうもんじ かずはる)[ジュウモンジ]
八久留間家に仕える執事。26歳。懐中時計を大切にしている。
米倉 静次(よねくら せいじ)
事件の被害者。25歳。八久留間家の使用人のリーダー。披露宴会場の壊れた灯篭から遺体となって発見された。

成歩堂 龍ノ介編(大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-〜大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-)

主要登場人物

成歩堂 龍ノ介(なるほどう りゅうのすけ)
声 - 下野紘
『大逆転裁判』の主人公。大日本帝国にある帝都勇盟大学の学生で、成歩堂龍一の先祖。ある大英帝国関連の事件に関わる中で「弁護士」を目指すこととなり、司法留学生として大英帝国を訪れる。最初は「はいッ!」が決め台詞だったが、成長につれて「異議あり!」も用いるようになる。
御琴羽 寿沙都(みことば すさと)
声 - 花澤香菜
『大逆転裁判』のヒロインで、凛とした大和撫子。法律の知識に長けており、「法務助士」という立場で成歩堂を支える。小説『シャーロック・ホームズの冒険』を愛読していて、同小説が連載されている「ランドストマガジン」は大英帝国から毎号取り寄せている。独自の柔術を心得ており、自分の名前を冠した技を持つ。
亜双義 一真(あそうぎ かずま)
声 - 中村悠一
帝都勇盟大学の学生で成歩堂の親友。大学生でありながら、すでに弁護士の資格を持つなど大学ではその名を知らぬ者はいない切れ者。爽やかな性格の熱血漢で、頭に巻いているトレードマークの赤いハチマキを常に靡かせている。亜双義家に代々伝わる名刀「狩魔」を常に帯びる。
シャーロック・ホームズ
声 - 川田紳司
ベーカー街221Bに住む倫敦の探偵。自らを大探偵にして名探偵と称する。鋭い推理力と観察力で、誰にも見えていない真実を導き出す。小説『シャーロック・ホームズの冒険』の影響もあり、倫敦での知名度は高い。一方で大英帝国以外での知名度は低く、「あの(小説の)シャーロック・ホームズ」と自己紹介しても「アノシャーロック・ホームズ」という名前だと誤解されている。手先が器用で、自らの発明した機械や薬品を駆使して捜査を行うこともある。大英帝国に向かう蒸気船「アラクレイ号」に乗船していた際に、船内で起きた殺人事件の容疑者となった成歩堂と出会う。
アイリス・ワトソン
声 - 久野美咲
ホームズの同居人。10歳にして医学博士号を持つ天才少女で、小説『シャーロック・ホームズの冒険』を連載しているほか、ホームズとともにさまざまな発明品を生み出す。明るく物怖じしない性格で、小説の人気ぶりから倫敦警視庁スコットランドヤード)の刑事にも顔が利く。
バロック・バンジークス
声 - 津田健次郎
中央刑事裁判所(オールドベイリー)の“死神”と呼ばれる検事。彼が立つ法廷の被告人は無罪判決を受けても決して助からないという伝説を持つ。ワインを「神の聖杯」と呼び、法廷でもグラスを傾ける。成歩堂をはじめとする日本人に対し冷たい視線を向けている。
トバイアス・グレグソン
倫敦警視庁の刑事で、主に殺人事件の捜査を担当している。厳格で真面目な人物だが、『シャーロック・ホームズの冒険』に実名で登場しているのが自慢であり、同時に悩みの種でもある。フィッシュ&チップスが大好物。
大英帝国 裁判長(だいえいていこく さいばんちょう)
声 - 堀越富三郎[57]
大英帝国の大法廷を取り仕切る裁判長。法の番人として公平な判断を行う。独特な髪型はカツラによるもので、驚くと頭頂部がずれる。

『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』

『大いなる旅立ちの冒險』

御琴羽 悠仁(みことば ゆうじん)
有盟大学医学部教授で寿沙都の父親。法医学の権威であり、亜双義の恩師でもある。先進的な思想の持ち主で、愛娘を大英帝国に送り出す。
ジョン・H・ワトソン
被害者。御琴羽悠仁に大英帝国から大日本帝国の有盟大学に招かれた医学博士の英国人。洋食堂(レストラン)「ラ・クワントス」に訪れた際に命を落とす。
細長 悟(ほそなが さとる)
目撃者。洋食堂「ラ・クワントス」の給仕長。線の細い、幸の薄そうな微笑をした眼鏡の男性で、御婦人のファンが多い。殺人事件を目撃して、儚げに証言台に立つ。
渦久丸 泰三(うずくまる たいぞう)
目撃者。大日本帝国陸軍軍曹。洋食堂「ラ・クワントス」のカツレツをこよなく愛する。背中には息子の九郎丸(くろうまる)を背負っている。
園日暮 三文(そのひぐらし さんもん)
目撃者。帝都・二丁目カドの骨董品ぽんこつ堂の亭主。掘り出し物を懐に商談相手を探して「ラ・クワントス」に出没する老人。事件を目撃した証人として渦久丸と共に出廷する。
ジェゼール・ブレット
帝都有盟大学の医学部に籍を置き、教授であるワトソンの研究室で学んでいる大英帝国からの留学生。目元を隠す取っ手の長い黒マスクに非常に目立つ白鳥の帽子を身に着けている女性で、ややミステリアスな雰囲気を醸し出している。
亜内 武土(あうち たけつち)
声 - 高橋伸也
大審院にその人ありと恐れられる、本格実力派を自慢する検事。亜内武文・文武の先祖。丁髷に袴とどこかに武士の名残をとどめる、冴えない風貌のどこか印象に残らない日本男児。被告人の成歩堂を有罪にしようとするが、ここから成歩堂家との因縁が始まることになる。
大日本帝国 裁判長(だいにほんていこく さいばんちょう)
大審院を総べる判事。成歩堂が被告人となった日本の審理を担当する。強大な圧力にも屈しない、公平な判断をする。

『友とまだらの紐の冒險』

ニコミナ・ボルシビッチ
露西亜の名門、「ノバビッチ・バレエ団」の美しきプリマ・バレリーナの少女。一人称は「ニコ」。亜米利加に亡命するため、単身バレエ団から逃げて来て蒸気船「アラクレイ号」に乗船。ひどく怯えており、クロッポイという黒猫が彼女にとって一番の“トモダチ”であり、亡命のために乗り込んだ際も船に連れて行くほどに大切にしている。
ミトロフ・ストロガノフ
蒸気船「アラクレイ号」の上級乗組員で、屈強極まりない露西亜人。「壱等船室区画」の監視と警備を担当。海の男らしく荒い性格の持ち主で船内で起きた殺人事件で成歩堂を犯人として扱い、厳しい態度をとる。
細長 悟(ほそなが さとる)
洋食堂「ラ・クワントス」の元給仕長。蒸気船アラクレイ号の船員に扮して乗船し再登場する。

『疾走する密室の冒險』

ハート・ヴォルテックス
倫敦の首席判事。弁護士の任命権を持つ、司法の中心を担う人物。厳正な科学の信奉者で、精密な機械式時計を愛する。また時間に細かく、一分一秒たりとも無駄にしないため、何に付けても時間を気にし、弁護士の素質など物事の全てを時間で計る。
コゼニー・メグンダル
被告人。街に公園や図書館などを寄贈する、倫敦の名士。不気味なほどに気前がよく、常ににこやかな表情をした英国紳士で本人曰く倫敦を2つ買えるほどの巨大な財産をもつらしいが、衣類や装飾品は、高級そうなものばかりで押し付けがましいぐらいに小銭を渡してくる。走行中の乗合馬車の中で殺人事件に巻き込まれ逮捕されてしまい、“死神”と恐れられているバロック・バンジークスによって弁護人がいなくなってしまったことで成歩堂に弁護を依頼する。
オスカー・フェアプレイ
目撃者。銀行員の男性。事件当夜、屋根席に座っていた際にメグンダルが被害者を刺した瞬間を天窓から目撃したらしく、レディファストと共に証言する。
アダム・レディファスト
証人。帽子屋の青年。事件当夜はフェアプレイと同じく屋根席に座っており、証人として事件当夜の証言をする。
三度焼きのモルター(さんどやきのモルター)
被害者。腕の良い煉瓦職人だったが貧しかったらしく、被告人のメグンダルから多額の借金をしていた。走行中の乗合馬車の密室でメグンダルに腹部を刺され死亡したとされている。
ベッポ
事件が起きた乗合馬車の御者の老人。事件当夜は乗客である2人の証人の騒ぎを聞きつけ、馬車を止めた。
ジーナ・レストレード
声 - 佐伯美由紀
倫敦のはずれにあるイーストエンド親のいない子供たちと暮らすスリの少女。自称「スリのプロ」らしい。“仕事”の最中に乗合馬車で起きた殺人事件に遭遇し、被告人となったメグンダルに関する証言をする。
陪審1号
今回の事件の陪審長に選ばれた男性。陪審員長として常に陪審員全員の意見を同じにする事に苦心しているが、事件の概要を把握していない、その場の思いつきで判決を決めるなど、陪審員の役目をあまり果たせていない。しかし、最終弁論にて龍之介が主張をすると、根拠となる証拠品の有無を指摘するなど陪審員長としての役目を果たそうとする。
陪審2号
陪審員を務める女性。どこかの家に仕えるメイド。その日の売上について証言したベッポを信頼できると有罪判決を下す。思い込みで判決を決めやすい今シリーズの陪審員の中では比較的客観的に判断を行うが、「ゴミクズはさっさと処理ですわ」などやや危険な発言をする。
陪審3号
陪審員を務める男性。常にナイフを持っているが、それは職業が床屋のため。コゼニー・メグンダルを“金持ち”であるため有罪であると判決を下す。
陪審4号
陪審員を務める女性。常に“論理的で客観的で公平な判断”を行う事に重きを置いており、その判断の材料にするため法廷で交わされた発言を一言一句記録している。
陪審5号
陪審員を務める男性。馬車ギルドの部下であるベッポを御者として正直で誠実な人物として信頼し、メグンダルを有罪と判断するが、ベッポの馬車の運賃の不正を知ると激昂する。
陪審6号
陪審員を務める年老いた女性。常に毛糸で編み物をしているが、その時によって孫やおじいさんのために編んでいると発言するため、誰のために何を作っているのかは不明。メグンダルを善人と思っており、6人の陪審員の中で唯一無罪としていたが、バンジークス検事がメグンダルが“悪質な金貸し“であると告げると態度を厳しくし、編み棒を陪審席に刺すなど過激な行動が目立つようになる。

『吾輩と霧の夜の冒險』

夏目 漱石(なつめ そうせき)
被告人。大日本帝国政府の命で倫敦へ派遣された留学生。やや神経質かつ挙動不審で、未だに異国の空気に馴染めていない模様。ガリデブのアパートに三毛猫ワガハイと共に住んでいる。事件当時は、古書店で本を購入した帰り道だった。
ビリジアン・グリーン
被害者。髪は金髪で緑服を着た肥満体で美人の女性。夏目漱石から背後からナイフで刺されたとされる。これまでの事件と異なり身元不明。肥満体だったために命は助かったが、深くナイフで刺されたためか昏睡状態が続き、現在も意識不明。
パトリック・オマーリ
証人。職務熱心な倫敦の警察官。いつも眠たそうな顔をしているが、新婚の妻であるローラのことを何よりも大事にし、2人で1つのマフラーを首に巻いている。髪型は金髪の短髪。ローラと共に貧乏生活を送り、継接ぎだらけの警官の制服を着用している。事件当時は妻ローラとの結婚記念日を祝うために食事に向かう途中にローラと共に事件に遭遇してしまうが、奇跡的に事件現場が自分の管轄外だったために無事にローラと共に結構記念日を祝うことは出来たらしい。
ローラ・オマーリ
目撃者。パトリックの妻。2人で1つのマフラーを首に巻いており、夫婦仲はとてもいい様子。眠たげなパトリックを起こす際に首に巻いているマフラーを引っ張り、首を絞めてパトリックを起こすなど乱暴だが、パトリックはそのことに全く気にしていない。髪型は金髪の長髪で目元に少し雀卵斑がある。パトリックと共に貧乏生活を送り、継接ぎだらけのリボンを頭に飾り、継接ぎだらけの衣服を着用している。事件当時は結婚記念日でパトリックと食事に行く途中に事件に遭遇し、逃走する夏目漱石を目撃した。
ジョン・ガリデブ
夏目漱石が借りている下宿の大家。真横から見た際の三日月の顔が特徴。退役した軍人で、小隊長を務めていたが、膝に銃弾を受けてしまったことで引退した。世間体をひどく気にしている様子で、事件当時は夫婦喧嘩の真っ只中であったらしい。実は恐妻家の模様。
ジョーン・ガリデブ
ジョン・ガリデブの妻。正面から見た際の太陽の顔が特徴。夫の世間体のためにメイドのふりをしている。だが、夫婦喧嘩の際は暴れると手がつけられなくなり、夫の顔に強烈な平手打ちを見舞う。
謎の男A(なぞのおとこエー)
夏目漱石と同じくジョンのアパートを借りて住んでいる謎の男。金髪巻き髪で、当時の時代感からも一際浮いた舞台衣装のような派手な格好をしている。また理解不明だが時々意味深な言葉を発する時があり、謎の男Bや自分を助けてくれた成歩堂と寿沙都に対しても同じ言葉を発していた。
謎の男B(なぞのおとこビー)
謎の男Aに絡んでいた謎の男。上記の彼と同じく派手で蜂のような衣装が特徴的な男。
陪審1号(オスカー・フェアプレイ)
陪審長に選ばれた男性。第3話に登場した証人、フェアプレイと同一人物。龍之介に危うく逮捕されるところだったと厳しく接する。 
陪審2号
陪審員を務める女性。“合理的で論理的で都会的な淑女”を自称しているが、被告人の夏目漱石を日本人だからと犯人に決めつける。
陪審3号
陪審員を務める青年。“平和な好青年”を自負しており、事件を冷静に判断しようとする。
陪審4号(ジェーン・ガリデブ)
ジョン・ガリデブの妻。法廷ではメイドとして振る舞う。
陪審5号
陪審員を務める筋肉質な男性。日雇いの労働者であり、仕事を得てお金を稼ぐため裁判を早々に終わらせようとする。
陪審6号
陪審員を務める年老いた男性。妻に先立たれており孫達と暮らしている。耳が遠く、陪審論告の際も日課の読書のことや火事の記憶など事件の本筋と離れた話しかしないが、それが裁判を大きく動かすこととなる。

『語られない物語の冒險』

ジーナ・レストレード
声 - 佐伯美由紀
質屋の店主を撃った容疑者として逮捕され被告人となってしまう。大人を信じていない様子で成歩堂にも厳しい態度を取る。
タリー・ティンピラー
目撃者。職業“小悪党”を名乗るあやしい兄弟の兄。弟と比べると背は小さい。林檎が好物。事件当夜、ハッチの質屋に偶然忍び込んだが、事件とは無関係だと主張している。真夜中、ハッチの質屋に強盗を働いた罪で捕まるが、なぜかグレグソン刑事を生き別れた兄弟ウゼーだと思っている。
ネミー・ティンピラー
目撃者。職業“小悪党”を名乗るどこか抜けた兄弟の弟。兄と比べると背が高い。梨が好物。事件当夜、ハッチの質屋に偶然忍び込んだ際、被告人のジーナが被害者を発砲したのを見たとも証言する。兄と同じく真夜中にハッチの質屋で強盗を働き捕まるが、兄と同様にグレグソン刑事を兄弟のウゼーと思っている。
エッグ・ベネディクト
中性的な美青年の英国紳士だが、やたらポーズを決めたがる癖があったりと格好付けるのが特徴。当初ジーナがハッチの店から引き出そうとしたコートの持ち主だと名乗り出るが、成歩堂とホームズの登場で引き下がることになった。
ハッチ
被害者。ベーカー街で質屋を営む店主。客が預けた質草を大事に保管している。ホームズも彼の店をよく利用しており、発明品なども預けている模様。何か質草にトラブルがあった時の自決用に拳銃を所持しており、事件当夜は自身の銃が凶器として使われることになった。

『大逆転裁判2 -成歩堂 龍ノ介の覺悟-』

『弁護少女の覚醒と冒險』

御琴羽 悠仁(みことば ゆうじん)
年齢・43歳 性別・男
帝都勇盟大学医学部教授。法医学の権威で大学内に研究室を持つ寿沙都の父。実は大日本帝国 裁判長・慈獄政士郎とは友人。
村雨 葉織(むらさめ はおり)
年齢・16歳 性別・女
被告人。寿沙都の1番の親友。寿沙都を「寿沙都ちゃん」と呼ぶ。婦女子でありながら、帝都勇盟大学の研究室で御琴羽悠仁の助手を務め、ジョン・H・ワトソン博士を恩師に持つ。少々そそっかしい性格。凛々しい龍太郎に見つめられ、やや顔を赤くした照れた姿を見せる。事件発生時、現場となった掘っ建て小屋の中に被害者と2人きりであり、被害者が握っていた万年筆に刻まれた「H.M.」の頭文字(イニシアル)と一致すること、さらに猛烈な「ある動機」もあったことで逮捕された。龍太郎と悠仁によると被害者が英国人だったことから弁護を引き受ける者が誰1人といなかったらしいが、彼女はそのことを知らない。
ジェゼール・ブレット
年齢・25歳 性別・女
被害者。『大逆転裁判』第1話で登場した証人で、大英帝国から大日本帝国に留学して来た留学生。死因は背中を小刀による一刺し。小刀は肺も貫いており、それが致命傷となった。
亜内 武土(あうち たけつち)
声 - 高橋伸也
年齢・52歳 性別・男
『大逆転裁判』第1話でも登場した検事。明治の世に未だ馴染めない模様。ある理由で落武者のような髪型だが、前髪部分に僅かな髪が生えている。自分に屈辱を与えた成歩堂龍ノ介に変わり、いとこの成歩堂龍太郎に裁判で勝利して雪辱を果たそうとする。
細長 悟(ほそなが さとる)
年齢・30歳 性別・男
目撃者。帝都警察刑事部長。葉織、ジェゼール、漱石共々、海水浴に来た際に殺人事件に遭遇した。潜入捜査を担当しているために登場するたびに服装が変わるのが特徴で、本作品は頭に亀の玩具を乗せて登場。相変わらず体が弱い模様で咳するたびに口から少々血を出す。
夏目 漱石(なつめ そうせき)
年齢・33歳 性別・男
目撃者。葉織、ジェゼール、細長共々、海水浴に来た際に殺人事件に遭遇した。大英帝国で留学中に殺人事件の被告人になったが成歩堂に無罪を証明され、帰国後は文士として大活躍中。
豆籾 平太(まめもみ へいた)
年齢・38歳 性別・男
目撃者。大黒新報の新聞記者。夏目漱石の密着取材中で、漱石が四字熟語を言って奇抜なポーズを取るたびに写真を撮りに登場する。海水浴には不参加だったが、漱石の密着取材中に殺人事件を目撃したらしい。
大日本帝国 裁判長(だいにほんていこく さいばんちょう)
年齢・?? 性別・男
『大逆転裁判』第1話で登場した大審院の判事。村雨葉織の裁判を担当する。実は寿沙都の父・御琴羽悠仁の友人で『大逆転裁判』では本名不明だったが、本作品で本名が慈獄 政士郎(じごく せいしろう)と判明する。

『吾輩と霧の夜の回想』

ビリジアン・グリーン
年齢・20歳 性別・女
『大逆転裁判』第4話で被害者で登場した人物。金髪の肥満体で背が低い、緑服を着用した女性。『大逆転裁判』第4話で何者かに背中を刺され数日間意識不明だったが、肥満体ゆえに命に別状は無く『大逆転裁判2』第2話で意識を取り戻した。『大逆転裁判』では最後まで身元不明だったが、本作品で画家を目指すソーンダイク美術学校の生徒だと判明。猛烈に“後ろ向き”あるいは“下向きな”性格。住居はブリクストン通り(ストリート)のアパルトマン。
夏目 漱石(なつめ そうせき)
年齢・33歳 性別・男
被告人。英国語研究のために倫敦(ロンドン)を訪問した留学生。龍ノ介を「ナルホドー留学生代理」と呼び、『大逆転裁判』第4話の事件の被告人になった際に、自分の無罪を証明した龍ノ介に感謝して寿沙都共々親友となった。ホームズを「アノシャーロック・ホームズ」と誤解して呼び『大逆転裁判』第4話でホームズの推理が原因で被告人となったことからホームズを嫌っている。『大逆転裁判』第4話の事件で無罪を勝ち取ったにもかかわらず、その翌日の『大逆転裁判2』第2話の事件で再び殺人未遂事件の容疑者となってしまい、龍ノ介に泣きながら再び弁護を頼んだ。被告人となったのは現場の部屋に漱石が客として訪問したことと漱石が購入した3冊の本があったことが龍ノ介とホームズの共同推理で暴かれたことが原因。これでホームズをさらに嫌ってしまったが、龍ノ介はホームズの推理を正しく戻しただけだったために龍ノ介を嫌うことはなかった。
ウイリアム・ペテンシー
年齢・ 性別・男
被害者。ジョン・ガリデブの下宿の1階の住人。金髪巻き髪で、右手に赤宝石が埋め込まれた金の杖に様々な宝石を備え付けた派手な衣装が特徴。『大逆転裁判』では最後まで正体不明だったが、第4話で謎の男Bことデカーゴ・ミターマンと口論をしていた謎の男Aとして登場している。グレグソン曰く「“役者くずれ”というか、“くずれ役者”」で、酷く貧しい生活を送りながらも部屋には舞台衣装が沢山ある。遺体の発見者は下宿の大家・ジョン・ガリデブと下宿人の夏目漱石によってテーブルに突っ伏し泡を吹いている姿を発見された。実は死亡しておらず現場の調査中に突然息を吹き返し、毒を盛った犯人として漱石を告発した。
ジョン・ガリデブ
年齢・46歳 性別・男
漱石とウイリアムの下宿の大家。退役した軍人で、膝の負傷のために椅子の生活が長い。昨日の『大逆転裁判』第4話の裁判の後にすぐ帰宅したが、その翌朝にまた自分の下宿で事件が発生したことに驚いていた。ある理由で自分が着用している着物の後ろが焦げており、部屋の窓際の場所を衝立で隠している。
デカーゴ・ミターマン
年齢・23歳 性別・男
龍ノ介たちが調査中に目撃した不審な男。蜜蜂のような黄色い服装に、蜜蜂の尻を思わせるような黄土色と焦茶の縞々鞄を肩から尻の位置に掛けていることと、でかい顎に傷があるのが特徴。現場のウイリアムの部屋を窓を埋める煉瓦に空いた穴から覗き見していたが、龍ノ介が声を掛けると逃げていった。実は『大逆転裁判』第4話で謎の男A・ウイリアム・ペテンシーと口論していた謎の男B。『大逆転裁判』では最後まで正体不明だったが、本作品でアルタモント瓦斯(ガス)会社で働く若者だと判明。後に今回の事件の証人で裁判に来て証言する。陪審席にアルタモント瓦斯会社社長夫人を見つけ、彼女と証言することになった際は露骨に媚びを売っていた。
ダンカン・ロス
年齢・21歳 性別・男
ビリジアンの恋人。金髪と笑顔が特徴。ビリジアンと対照的に痩せ形の青年。ジョンの下宿の元・2階の住人で、1カ月前にジョンの下宿で瓦斯中毒で命を落とした。
セルデン
年齢・?? 性別・男
死刑囚。名前だけ登場。18件の強盗・6件の殺人容疑で逮捕されマンチェスター刑務所に収監されたが、死刑執行前に病死。同房の囚人の叫び声で看守が駆け付けた際はすでに息を引き取った後だった。
陪審4号
陪審員を務める女性。アルタモント瓦斯会社社長夫人であり、部下のデカーゴ・ミターマンと共にウィリアム・ペテンシーの瓦斯の不正利用について証言する。

『未来科学と亡霊の帰還』

ハート・ヴォルテックス
年齢・53歳 性別・男
倫敦首席判事。『大逆転裁判』から引き続き登場。倫敦万博博覧会の仕事で忙しい中、ある理由で謹慎を受けた龍ノ介の報告書(レポート)には全て目を通しており、半年の間龍ノ介が深く反省ししっかり研究に励んでいたことで、その場で龍ノ介の弁護の禁を解き、ベンジャミン・ドビンボー博士が起こしたとされる事件の裁判の弁護を託す。
エライダ・メニンゲン
年齢・47歳 性別・男
被害者。ドビンボー博士の研究の投資者でもあったが、自身が実験台となった公開実験の事故で死亡した。投資家として知られるがその正体は犯罪組織のボスで、かつてバンジークスに起訴されたが陪審員を買収して無罪になった過去を持つ。
ベンジャミン・ドビンボー
声 - 山口勝平
年齢・33歳 性別・男
被告人。バンジークスの倫敦大学時代の友人で同級生。水色レンズの眼鏡を掛け小さなアホ毛に天然の金髪アフロで常に白衣を着用した科学者。眼鏡がずり落ちる度に何度も右手の人差し指で掛け直している。事件に関しては自分が制作した超電気式瞬間移動装置でメニンゲンを死なせたことは認めているが、殺人ではなく事故だと主張。独逸(ドイツ)から来た科学者となっているが、本人は歴とした英国人で、大学卒業後に研究のために独逸に渡った。法律学を学ぶバンジークスとは志す道が違ったが不思議に気が合ったらしく、当時のバンジークスに関しては「おっとりした、気のいいヤツ」と語っている。
『大逆転裁判2』第3話OPだけベンジャミンの声がフルボイスになっている。
仮面の従者(かめんのじゅうしゃ)
年齢・?? 性別・男
バンジークスの従者兼護衛の謎の男。顔の上半分を仮面で隠し、体全体を剣の留め具で留めた黒い布で纏い左腰に剣を下げている。非常に無口な人物で外部の人と一切喋らない。「検事」の仕事を学ぶため、バンジークスの後に着いて法廷に立つ。
コネット・ローザイク
年齢・26歳 性別・女
愛称「マダム・ローザイク」。世界中の有名人の本物そっくりな蝋人形が展示されている「マダム・ローザイクの館」の女主人。ローザイク一族の“三代目”で、代々伝わる精巧な蝋人形作りの技術を持つ。魔女のような緑の服装を着用している。髪型は茶髪の三つ編み。倫敦万博でメニンゲンが死亡した事件の裏で、もう1つの事件に巻き込まれる。
ルンバ・マルマッチ
年齢・42歳 性別・男
目撃者。倫敦万博公開実験会場に浮かんでいた全ての遊覧気球の興業主。肥満体で青い服装をしており、火が付いた気球型の帽子を被り気球同様火が付くと膨らむ仕組みになっている。常に右手には4個の風船を所持し、ボヘミアの少年が金を出す度に風船を渡す。事件当時は公開実験の舞台(ステージ)の周りに3つの遊覧気球が飛び、その遊覧気球の1つに乗り上空から事件を目撃。遊覧気球は地上60フィートの超・低空飛行だった。つまり大体地上18メートル。気球を自分の子供のように大切にしている。
ボヘミアの少年(ボヘミアのしょうねん)
年齢・11歳 性別・男
目撃者。正体はボヘミアの王族の血を引いた高貴な少年らしく、身分を隠しお忍びで倫敦万博を見物に来た。本名はヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモント・オルムシュタインだが、あまりに名前が長いために法廷記録には「ボヘミアの少年」と表記され、成歩堂に名前を呼ばれる際は「ゴッツ君」という愛称で呼ばれる。証言台では右隣にいるマルマッチに良く金を出し風船を買うが、時折興奮して風船から手を放し中央刑事裁判所の屋根に飛ばしてしまい、その度にマルマッチに金を出し風船を買っている。事件当時は公開実験の舞台(ステージ)の周りに3つの遊覧気球が飛び、その遊覧気球の1つに乗り上空から事件を目撃。
イーノック・ドレッバー
年齢・35歳 性別・男
公開実験の装置を作った機械技師。元科学者であり、手品師で詐欺師という謎多き人物。痩せた長身の体と真っ白な髪を持ち、顔には黒い片眼鏡と拡大鏡をつけている。また左手が義手である[要出典]。証言中常に機械の駆動音のような音と機械的な動きをし続けている。
陪審1号
今回の事件の陪審長を務める男性。法廷に新聞を持ち込み裁判に参加し、発言の根拠や反論に新聞の内容を引用する。
陪審2号
陪審員を務める女性。証拠や事件関係者たちの“アヤシイ関係”に注目しており、実際にドビンボー博士とバンジークス検事達が親友であったことに感づいている。
陪審3号
陪審員を務める男性。手品師であるため、実験装置に舞台魔術が使用された可能性を提示した龍之介にどのような舞台魔術があり得るかや、イーノック・ドレッバーの事についてなど事件に関連する重要なことについて話す。
陪審4号
陪審員を務める男性。政府に功績を認められている著名な科学者。被告人であるドビンボー博士を“インチキ科学者”と呼び、厳しく接しようとする。
陪審員5号
陪審員を務める女性。話す時以外は常にとうもろこしを食べている。隣席する陪審4号に“エライ先生だから”と根拠をなしに賛同したり話す以外は、居眠りしている陪審6号の代わりに龍之介の話を聞こうとするなど気弱な印象が見られるが、龍之介の提言した可能性に根拠である証拠品が提示されていないことを注意する。
陪審6号
陪審員を務める年老いた男性。裁判の前にマダム・ローザイクの館にて発生した“蝋人形の誘拐事件”の捜査や現場保存を行なっていた警官であり、ロンドン警察が作られたばかりの頃から勤めていた警察関係者であるためドクター・シスの過去について話す。

『ねじれた男と最後の挨拶』

『成歩堂龍ノ介の覺悟』

漫画版

主要登場人物(漫画版)

成歩堂 龍一編参照。

『逆転裁判』(漫画版)

『風と共に逆転』

新庄 ヒカル(しんじょう ヒカル)
被害者。アクセサリー類を取り扱っている会社「YYカンパニー」の営業部長。高校時代にアメフトをやっていたため、とても大柄な体格をしている。鋭利な刃物で刺され、失血死する。
風間 鈴音(かざま すずね)
矢張の新しい恋人。「成歩堂法律事務所」の近所に住んでいる。髪型は一見ショートボブのようだが襟足が長く、風鈴のような髪型になっており、風鈴の形をしたイヤリングを着用している。
大塚 ヨネ(おおつか ヨネ)
亜内が呼んだ事件の証人。ひょうたん湖の近くにあるアパート「瓦礫荘」の大家。

『逆転の死刑台』

小森 笹夫(こもり ささお)
35歳。被告人。朱宗の弟で無職。普段は別邸に引き篭もり、自分の好きな蜘蛛を育てながら生活している。
小森 朱宗(こもり あかむね)
41歳。被害者。IT企業「サイバープロジェクト」の社長。2週間前に自殺した木村次郎の一件で疑われており、弁護の依頼をするために成歩堂を招いたが、その夜に何者かに別邸に閉じ込められた上で撲殺された。
小森 姫子(こもり ひめこ)
39歳。朱宗の妻。夫婦仲は冷え切っており、態度はそっけない。
小森 沙羅(こもり さら)
19歳。朱宗の娘。自殺した木村次郎の交際相手。次郎の自殺に父が関わっているのではないかと疑っている。髑髏をあしらったアクセサリーを着用している。
木村 初郎(きむら はつろう)
27歳。自殺した木村次郎の兄で電気技師。弟の次郎の自殺の真相を掴むために、頻繁に小森家に立ち寄っている。かなり筋肉質な身体をしており、真宵は「プロレスラーですか?」と質問していた。
木村 次郎(きむら じろう)
サイバープロジェクトの新入社員。才能はあったが傲慢な部分も多く、多数の社員から良い印象を持たれていなかった。重度の蜘蛛アレルギー。事件の2週間前に「蜘蛛が追ってくる」と言い残して自殺している。
山城 亜土(やましろ あづち)
52歳。大学で蜘蛛の研究を行っている教授。頻繁に小森家別邸を訪れ、蜘蛛を見に来ている。笹夫の良き理解者だが、軽薄で信用しづらいところがある。朱宗には頭が上がらない様子。成歩堂に笹夫の弁護を依頼する。
原灰 ススム(はらばい ススム)
警察官。倉庫で寝ていた被告人を発見した。
ヒトミちゃん
笹夫が飼っている蜘蛛の一匹。よく笹夫の元から逃げ出している。お腹に卵を持っており、もうすぐで子どもが産まれるらしい。逃げ出したところを捕まえてもらったお礼に笹夫が成歩堂と真宵に譲渡したことにより、結果的に別邸の火災から逃れたため、笹夫が飼っていた蜘蛛の唯一の生き残りとなった。

『逆転のショータイム』

岡崎 樹里(おかざき じゅり)
22歳。被告人。きらきらランドで行われている大人気のぬいぐるみショー「キラリン★ショー」の司会。まだ新人であり、少しぎこちない。緊張すると左手の親指の爪を噛む癖がある。成歩堂曰く「昔、付き合っていた恋人(ちなみ)に少し似ている」。
一宮 潤平(いちのみや じゅんぺい)
25歳。被害者。きらきらランドの広報部員でピカコリン担当。メンバーの中では一番の若手で、宙返りなどの派手なパフォーマンスが得意だったが、ショーの最中に刺殺された。樹里と付き合っていた。
春日井 浩介(かすがい こうすけ)
37歳。きらきらランドの広報部長。キラリン担当。「キラリン★ショー」を発案、企画した人物で、10年間続いてきたことに並々ならぬ誇りを持っているため、プロ意識が欠けている樹里に厳しくしている。
二子山 豊作(ふたごやま ほうさく)
31歳。きらきらランドの広報部員でデカリン担当。博打で他の社員から借金をしている。
栄 正太郎(さかえ しょうたろう)
16歳。「キラリン★フレンズ」マニア。3歳の時から「キラリン★ショー」をビデオ撮影している。
大場 カオル(おおば カオル)
きらきらランドの警備員。樹里を気に入っていたため、成歩堂に彼女の弁護を依頼する。

『逆転の預言書』

柊 カエデ(ひいらぎ カエデ)
被告人。オカルト好きの女子高生。事件の起こる前に煌城に「死神に取り憑かれる」と占われ、麗華を殺したのも死神に取り憑かれたからだと思い込んでいる。
オラクル麗華(オラクルれいか)
被害者。「高菱屋百貨店」の最上階で開催されている占い広場「フォーチューンサークル」の占い師の一人。地獄門にいる死神から預言書を受け取る「地獄占い」を担当している。100%当たると評判だが、性格は傲慢で他人に平気で暴言を浴びせかけ、気に入らない客は占わないこともあった。カエデを占っている最中に、現場にあった鎌で殺害された。
煌城 マリ子(きらめき マリこ)
「フォーチューンサークル」の占い師の一人。金星に住む宇宙人と交信して未来を占う「金星神占い」を担当している。カエデに「死神に取り憑かれ災いを生む」と占った。事件当時は真宵を占っていた。
クール斉藤(クールさいとう)
「フォーチューンサークル」の占い師の一人。ソフトクリームの舐め方で未来を占う「ソフトクリーム占い」を担当している。「〜がね」が口癖。髪と顎鬚がソフトクリームのような形をしている。成歩堂に「将来はピアニストになる」と占った。麗華や煌城に比べると人気は薄い。彼のソフトクリームの味はなかなか美味しいらしく、事件解決後に御剣が2つも持ってうまいと言うほど。
日影 稔(ひかげ みのる)
「フォーチューンサークル」の占い師の一人。台風で占い師が来られなかったため、臨時の代行として手相占いを担当している。元々は「YYカンパニー」の人事部庶務課長で、占いは2週間前から始めたばかりの趣味程度のもの。極度の潔癖症で、触られた場所を2分以上かけて洗う癖があり、客の手に朱墨を付けて取った手形から手相を見る。事件当時は成歩堂を占っていた。
ムチポン
「フォーチューンサークル」の占い師の一人。台風で占い師が来られなかったため、臨時の代行として「ムチムチ占い」を担当している。その正体は検事の狩魔冥で、彼女の父の知人の依頼で仕方なくやっていたが、占いには全く興味が無いために鞭を振るって全ての来客を追い返していた。

『天国からの逆転』

金成 月美(かねなり つきみ)
20歳。被告人。二八の一人娘。普段からストレスを感じていた二八から暴力を振るわれており、頭に包帯を巻いている。事件の当夜に死んだはずの母親と出会っており、「母親が犯人だ」と主張する。真宵と顔なじみ。
金成 二八(かねなり にはち)
69歳。被害者。月美の父であり、そばを素材にした食品会社「天下そば」の会長。自宅の寝室で、持病のそばアレルギーによるアナフィラキシーで死亡していた。生前は強引な経営を行っており、そのために多くの人から恨みを買っていた。
希代 盛恵(きだい もりえ)
金成家の家政婦。16年前から金成家で炊事・洗濯・掃除の他、事務系の仕事もこなしている。
愛沢 夢子(あいざわ ゆめこ)
「ドリーム診療所」院長で、二八の主治医。アメリカで医学を学び、10年前に帰国して診療所を開業した。
金成 霞(かねなり かすみ)
月美の母。16年前に交通事故で死亡している。
リューイチ
春美が連れてきた子猫。成歩堂と眉毛の形が似ている。二八が飼っていたペットのショコランと仲が良い。
ショコラン
二八が飼っていたペルシャ猫。小さなリボンを着けている。リューイチと仲が良い。

『逆転食いしん坊』

鳥山 良澄(とりやま よしずみ)
26歳。被告人。「まんぷくテレビ」アナウンサー。フードファイト番組「食いしん坊バトル」の司会を務めている。新人時代から世話になったジャスティスを尊敬している。
ジャスティス正義(ジャスティスまさよし)
29歳。被害者。マジシャンだった前歴を持ち、「食いしん坊バトル」でのデビュー戦以来、全戦無敗を誇る大食いチャンピオン。「自分には厳しく、相手には優しく」を信条とし、常にフェアプレーを好んだためにファンが多く、食品業界最大手「ニコニコフーズ」のイメージキャラクターに起用されていたが、生放送中に青酸カリによって毒殺された。決め台詞は「完ショック!!」。
絵古リサ(えこリサ)
28歳。食いしん坊ファイターの一人。ゴミの分別などを徹底したエコロジストで、食べ物を大事にしない日本人を正すために参加している。上品に食べるだけではなく、食べカス一つ残さない食べ方をする。鳥山とは犬猿の仲。ジャスティスの死は自分のせいだと思っている。髪型がリサイクルマークのような形状をしている。
マッスル猛虎(マッスルたけとら)
34歳。食いしん坊ファイターの一人。筋肉質の大男で、どんな食べ物でも自分の腕力で押し潰して体積を小さくしてから食べる戦法を行っている。
竜巻 嵐(たつまき らん)
18歳。食いしん坊ファイターの一人。大のマヨネーズ好きで、どんな食べ物でも竜巻のようにマヨネーズをかけてから食べる。マヨネーズが切れてしまったため、予選2回戦で敗退した。
炎 火炎(ほむら かえん)
食いしん坊ファイターの一人。昔からコーラの一気飲みが得意だったという理由から参加していた。極度の潔癖症であるため、どんな食べ物でも火を通してから食べていたが、予選1回戦で敗退した。その正体は、以前の「死神殺人事件」で占い師の代行をしていた日影稔。
子門 道真(しもん みちざね)
47歳。「まんぷくテレビ」プロデューサー。自身が手がけた企画であるため、事件の影響で番組が打ち切りになる事態を何よりも恐れている。以前の「蜘蛛屋敷事件」と「きらきらランド事件」の報道から成歩堂のことを知っており、彼に鳥山の弁護を依頼する。
本土坊 薫(ほんどぼう かおる)
「吐麗美庵」店長。予選1回戦にて「蜂蜜たっぷりの激甘カレー」を披露した。
やたぶき屋の主人
屋台ラーメン「やたぶき屋」の店主で『4』の矢田吹麦面の先代主人。本名は不明。決勝戦にて「超大盛激辛味噌ラーメン」を披露した。最近、一日二食限定の新作「黄金チャーシューメン」を開発したらしい。

『逆転力VS神通力』

柊 カエデ(ひいらぎ カエデ)
被告人。以前の「死神殺人事件」で被告人となった女子高生。本物の天狗を見てみたいという理由から新興宗教団体「大天狗会」の信者となって調査をしていたが、活動に熱中してしまうほど嵌まり込んでしまった。
細々木 陰朗(ほそぼそき かげろう)
34歳。被害者。「GI(ゴーストみたいに陰気くさい)カゲロー」を自称する私立探偵で、狩魔冥の知り合い。右足を骨折しており、松葉杖を突きながら歩く。「大天狗会」を告発するために調査を行っていたが、何者かに撲殺された。
姫天狗(ひめてんぐ)
31歳。「大天狗会」教祖。本名は不明。過去に同様の手口を使った詐欺罪で逮捕された経歴があり、今回も熱心な信者から集めた布施で豪遊していたことから怪しまれている。
力天狗(ちからてんぐ)
32歳。「大天狗会」幹部。本名は不明。姫天狗の右腕的存在。屈強な大男で、調査に来ていた陰朗を何度も追い返していた。
万天狗(よろずてんぐ)
29歳。「大天狗会」幹部。本名は不明。姫天狗を敬愛しており、雑用などを行っていた。

小説版

主要登場人物(小説版)

成歩堂 龍一編および成歩堂 龍一・王泥喜 法介・希月 心音編参照。

『逆転の架け橋』

鈴木 香菜恵(すずき かなえ)
被告人。ヒカルの追っかけをしている20歳の女子大生。普段はおとなしいが、ヒカルについて語りだすと誰にも止められない。
大河内 ヒカル(おおこうち ヒカル)
被害者。プレイボーイのイケメン俳優。撮影中の映画「爆裂! 男魂」の主役。映画の撮影が行われ関係者が宿泊もしていたホテルの自室で頭部を強打され首の骨まで折れた遺体で発見された。
綾小路 きらら(あやのこうじ きらら)
目撃者。15歳の人気アイドルで綾小路財閥の一人娘。自称「ヒカル様の大ファン」。映画「爆裂! 男魂」ではヒカルの妹役。
西牟田 弘毅(にしむた ひろき)
目撃者。映画「爆裂! 男魂」の監督。ラフな装いの50歳も半ばを過ぎている筋肉質な大男。20本以上の傑作映画を世に出し多数の受賞歴がある。
矢田吹(やたぶき)
ラーメン店「やたぶき屋」店主。常連客カナエの弁護を成歩堂に依頼。

『逆転アイドル』

百ヶ谷 スモモ(ももがや スモモ)
被告人。大ブレイク中のフルーツ・カッティング・アイドルで、伝説のボクサーである百ヶ谷モモタを父に持つ。成歩堂に弁護を依頼するも、真実を一切語ろうとしない。
直滑降 ナダレ(ちょっかっこう ナダレ)
被害者。自称お笑いアーティスト。初対面にもかかわらずタメ語で話す生意気なところがある。お笑いアーティストを自称している割にネタはちっとも面白くない。自身の控え室で刺殺された状態で発見された。
雨宮 真実夫(あまみや まみお)
ショッピングモール「ペガサス・タウン」のオーナー。温厚で律儀な性格。若い時に俳優を目指していたことから、若者を応援したい一心で今回のイベントを企画した張本人。
佐々江 月人(ささえ つきひと)
スモモのマネージャー。小太りな男。
書見 徹夜(しょみ てつや)
目撃者。ペガサス・ブックセンターに勤める店員。陰気くさく、愛想がない男。読書キャンペーンのゆるキャラである「ヨメッテーノちゃん」のスーツアクターも兼任している。
華屋 飾(はなや かざる)
目撃者。ロマンティック・ファッション「ブティック・カリフラワー」の男性店員。「○○ですわ」「○○ですのよ」など、女性のような言葉遣いが特徴。ファッションにうるさい。
磯木 ますえ(いそぎ ますえ)
ペガサス・タウンに勤める女性従業員。自身のパスケースを何度も紛失するなど、おてんばな性格。

『逆転空港』

天駆 メグル(あまかけ メグル)
王泥喜の友人で、現場近くのラーメン店「大空軒(たいくうけん)」を営む2代目店主。事件発生の直前に、被害者と何かを話していた。
裏無 正道(うらなし まさみち)
被害者。「みなさまに届けたい、純白のかがやき!」というキャッチコピーの通り、クリーンなイメージをモットーとする有力な政治家。事件現場となった海辺野(うみべの)空港の建設に尽力した。手荷物検査場で突然倒れ、死亡した。
天駆 ワタル(あまかけ ワタル)
メグルの弟で小学生。事件当日、色の黒い飛行機が素早く飛んでいくのを目撃した。
天駆 トシナリ(あまかけ トシナリ)
メグルとワタルの祖父で、大空軒の初代店主。被害者の裏無とは小学生時代からの知人だが、日頃から周囲に裏無の悪口を言って回るなど犬猿の仲。虫捕り網を持っているが、その理由はゴミをキャッチするためだという。孫たちには甘い性格。
内須 秀人(ないす しゅうと)
目撃者。手荷物検査場の職員。名前の通りサッカー好きで、事件発生時も手荷物検査の傍らロビーに設置されたテレビでサッカー中継を見ていた。
神宮寺 花子(じんぐうじ はなこ)
目撃者。華道「神宮寺流」の家元。華道の家元を語る割には、茶道に琴、着付けに書道、タロット占いにカラオケなど手広くやっているという胡散臭さが目立つ人物。「○○ざーす」という言葉遣いが特徴。
日保倉 道長(ひぼくら みちなが)
裏無の主治医。口髭を生やしており、白髪交じりの小太りな男。事件発生直後に職員や旅客が待合室に向かう中、白井とともに待合室に行かなかった。
白井 太志(しらい たいし)
裏無の秘書。秘書らしくとても冷静な人物。事件発生直後に身体検査を提案した反面、日保倉とともに待合室に行かなかった。

『時間旅行者の逆転』

過去編(15年前)
尾根紡 優子(おねぼう ゆうこ)
24歳。被告人。勇盟大学工学部の大学院生でラボキタミタで助手をしている。タイムマシンを作るのが夢で、北三田耕太の15年後からタイムトラベルして来たという話を信じ、壊れたタイムマシンを直すのを手伝っていた。北三田耕太の殺人容疑で逮捕されるが事件の判決を待たずして留置所から忽然と姿を消した。
北三田 耕太(きたみた こうた)
被害者。半年前突然尾根紡優子の前に現れ、自分は15年後からタイムトラベルして来たと話した。ラボキタミタで壊れたタイムマシンを直していたが、何者かに脇腹をナイフで刺され死亡した。
嬉野 常法(うれしの じょうほう)
談壇寺の住職で関西弁を話す。寺の敷地内にあるラボキタミタの建物のオーナー。
北三田 由吉(きたみた ゆきち)
60歳。総白髪の男で一代でグループを大きくしてきた金持ち。小森耕太は娘の婚約者にあたる。
小森 耕太(こもり こうた)
32歳。研究者。研究者にしては均整の取れた体格の持ち主。身体を鍛えてるせいか年の割には若く見られる。アンチエイジングを主に研究しており、コールドスリープ装置の研究をしている。北三田エリカの婚約者。
北三田 エリカ(きたみた エリカ)
北三田由吉の娘で、小森耕太の婚約者。大人しそうな性格。
青柳 恭介(あおやなぎ きょうすけ)
32歳。6年前、北三田由吉が集めた研究者の一人。タイムマシンの研究をしていた。
青柳 大気(あおやなぎ たいき)
青柳恭介の甥っ子で勇盟大学の経済学部に通う三年生。勇盟大学の近所にある学生向けマンションに一人で暮らしている。些細なことで落ち込む癖があり、その度に誰かに電話している。
現在編(15年後)
尾根紡 優子(おねぼう ゆうこ)
24歳。被告人。近所で困ってたところを綾里真宵に発見され、成歩堂法律事務所に連れてきた。成歩堂たちに自分が15年前からタイムトラベルして来たといい、その後事務所を飛び出してしまうが、次の日雲野蔵人の殺人容疑で逮捕されてしまう。尾根紡優子が成歩堂の名刺を持っていたため、成歩堂法律相談事務所に連絡がいき、成歩堂が弁護を引き受けることになった。
雲野 蔵人(うんの くらうど)
被害者。北三田耕太の個人的に取引していた業者の一人。北三田研究所の第一実験室で被害者が持ち込んだカプセルの中で凍っていた。
北三田 耕太(きたみた こうた)
47歳。北三田研究所の所長。事件以降連絡が取れなくなっている。3年前に、家族旅行で義父の北三田由吉と妻の北三田エリカをクルーザーの遭難事故で亡くしている。
溜田 カンナ(ためだ カンナ)
女性刑事。今回の事件を担当している。下町育ちで喧嘩っ早い。からかわれるのを一番嫌う。減給で晩ご飯のおかずが悲しいことになると発言してたことから減給になにかトラウマがある模様。
矢張 政志(やはり まさし)[ヤハリ]
23歳。成歩堂の小学校時代からの親友。北三田研究所で警備のバイトをしていた。倒れていた尾根紡優子を見つけた第一発見者でもある。
嬉野 常法(うれしの じょうほう)
談壇寺の住職。先代の嬉野常法と違い、標準語を喋る。
雁暮(かりぐらし)
雲野蔵人が借りている「雁暮コンテナサービス」の経営者。
青柳大気(あおやなぎ たいき)
青柳恭介の甥っ子。結城商事の第二事業部フェイバリットフード課課長代理を務めている。
天内(あまない)
北三田研究所副所長。
二階(にがい)
北三田研究所の秘書。

ドラマCD

『逆転裁判5~逆転のアニマルサーカス!?~』

主要人物は成歩堂 龍一・王泥喜 法介・希月 心音編参照。

タカサカ サカス
声 - 大川透
被害者。「チラミサーカス」団長。年齢不明。多数の縞模様が逆のシマウマ、体色を256色に変化させるカメレオンなど、変わった動物の他、血統書付の雄三毛猫・ミケランジェロを所有する。特に希少価値のあるミケランジェロについては団員にすら触れさせず、5億円の多額の保険金をかけるなど非常に大切にしているが、横暴なために団員からの人望が無い。みぬきとのショーの最中突然ミケランジェロが行方不明になり、みぬきを一方的に「ミケランジェロを盗んだ」と主張。
イエイティ
声 - 松本忍
チラミサーカスでピエロをしているイエティ。年齢不明。チラミサーカスの売りである変わった生き物の一つであるUMA。しかし日本語を普通に話せることから心音が「中に人が入っていますよね?」と質問した際は動揺して返答しなかった。発言の後などに「イエ~イ!」を付け話すが、王泥喜に「いちいち付けなくて良い」と言われると意地を張ってより強く叫ぶ。
団員1(だんいんいち)、団員2(だんいんに)
声 - 臼木健士朗(団員1)、木島隆一(団員2)
チラミサーカス2人組団員。どちらも男だが、本名・年齢はどちらも不明。2人共ミケランジェロを化猫と疑っている。団長についてはあまり快く思っていない。また今回のマジックについては知らされていなかった。
ミケランジェロ
タカサカのペットの血統書付雄三毛猫。タカサカに非常に大切にされている。みぬきとの共演ショーに出場したが、ショーの最中に突然行方不明になる。これが切っ掛けでみぬきがタカサカから「みぬきがミケランジェロを盗んだ」と容疑を掛けられることになる。時折団員1と団員2が聞いたことがない鳴き声を出すため2人から化猫と疑われる。

脚注

  1. ^ 2013年5月20日配信『カプコンちょこっと公認 ハギーのニコ生でとこトンやってみよう! 新作2時間特番!!』より。
  2. ^ のちには巌徒からは「ナルホドちゃん」、美柳ちなみは「リュウちゃん」、夕神迅からは「成の字」と出演作が増えるたびに色々な呼ばれ方が誕生している
  3. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.112
  4. ^ a b c d e キャラクター紹介 - パチスロ 逆転裁判”. エンターライズ (2017年4月24日). 2020年1月22日閲覧。
  5. ^ 『逆転大全 2001-2016』93頁。
  6. ^ 逆転裁判 開発者コラム 第23回 ファミリー (1)
  7. ^ 佐伯美由紀の2013年8月15日のツイート2020年1月22日閲覧。
  8. ^ 逆転裁判 開発者コラム 第24回 ファミリー (2)
  9. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.147
  10. ^ 書籍「逆転裁判 蘇る逆転 真相解明マニュアル」
  11. ^ ドリームマガジン 2004/05/07・21日合併号
  12. ^ (『3』の第2話後半および第3話冒頭は例外)
  13. ^ 書籍「逆転裁判 蘇る逆転 真相解明マニュアル」
  14. ^ ゲームボーイアドバンス版においてキャラクター名の字数が6文字までの関係でこの表記となっている。「サイバンチョ」の表記が定着したため、ニンテンドーDSの『4』から7文字以上を表記したキャラクターが登場したが、それ以降の全作品や特別法廷においても裁判長だけは「サイバンチョ」のまま。
  15. ^ 作中でやたらと判決を急ぎたがる
  16. ^ 冥からムチを取り上げようとしている(ただし、神乃木のコーヒーについては全く言及しない)。
  17. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.208
  18. ^ a b 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.212
  19. ^ a b 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.213
  20. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.215
  21. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.219
  22. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.216
  23. ^ 蜷川みほ - ninamihoの日記 - (2012年2月12日). “映画『逆転裁判』公開!”. 2012年2月21日閲覧。
  24. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.217
  25. ^ a b 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.224
  26. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.222
  27. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.221
  28. ^ 逆転裁判公式パンフレット内・PRODUCTION NOTESより。
  29. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.223
  30. ^ 『逆転裁判事典』の市ノ谷 響華の項目参照。
  31. ^ 逆転裁判123 成歩堂セレクション イーカプコン特設ページ”. イーカプコン. 2020年1月22日閲覧。
  32. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.225
  33. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.228
  34. ^ a b c 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.230
  35. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.229
  36. ^ a b c 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.231
  37. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.168
  38. ^ Twitter上における巧と神谷の会話より
  39. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.157
  40. ^ Twitterでの岩元の発言
  41. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.127
  42. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.165
  43. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.169
  44. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.167
  45. ^ 逆転裁判3 岩元コラム 第9回 ボクと小ネタ・其の2
  46. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.161
  47. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.182
  48. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.187
  49. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.173
  50. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.177
  51. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.179
  52. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.196
  53. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.197
  54. ^ 『逆転裁判3 真相解明マニュアル』P.201
  55. ^ a b c d CAPCOM:逆転裁判5 公式サイト-新要素-アニメパート”. CAPCOM (2013年6月6日). 2013年8月22日閲覧。
  56. ^ 成歩堂のことは「成の字」、王泥喜のことは「泥の字」など。
  57. ^ 『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』大逆転裁判 ダイジェスト劇場 その壱



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