軽油 環境対応

軽油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 14:36 UTC 版)

環境対応

その他

灯油をディーゼル車に給油する場合や、軽油と混ぜて(混和)販売・消費するには、事前に各都道府県税事務所の許可が必要である。実際にディーゼル車に灯油を給油する際には燃料タンク内を空にし、空であることを都道府県税事務所所員立会いの下、目視で確認してもらってから給油が可能となる。神奈川県税事務所で確認した限りでは、混和してよい灯油は「製油所内で製造される灯油識別剤の入ってない灯油に限る。」とされているため、製油所から出荷される前に識別剤が投入されている現状ではそれを入手することは事実上不可能で、軽油引取税もタンクに入れた量をそのまま直ちに申告すればよいものではなく、購入した量、消費した量、残存量を所定の書類に記入した上で、月二回事務所に直接報告しなければならず、個人で灯油をディーゼル車に給油するメリットは全く無い。また、軽油に硫黄分が 500 ppm 含まれていた頃、灯油は 80 ppm 程度であったため、灯油を燃料にすれば硫黄酸化物(や黒煙)を減らせると信じられていたが、現行の軽油が 10 ppm まで硫黄分が減っている事と、灯油にはディーゼルエンジンに使用した場合に噴射ポンプや噴射ノズルを潤滑する成分が含まれていないため、却ってそれらを壊すこととなる。ただし、列型噴射ポンプを採用しているディーゼルエンジンの場合、燃料圧縮用カムはエンジンオイルで潤滑されるため、耐性には幾分かの余裕がある。

また、寒冷地において冬季に非常に外気温が低下し目詰まり点を大きく下回ると、軽油中のパラフィン分が析出し燃料フィルター閉塞などのトラブルが発生する場合があり、季節・地域に合わせた号数(3号、特3号)を使用する必要があるので、ディーゼル車で冬季に非寒冷地から寒冷地に移動する場合や高地を通過する場合その点に留意する必要がある。JIS K 2204(解説)には、低温特性の観点からみた軽油のガイドラインが示されている[9]。大抵はその地域のガソリンスタンドではその地域の気温に合わせた号数の軽油で販売されているので、温暖地から寒冷地に行く場合は少なめの燃料で出発して現地で改めて給油すべきであろう[10](エンジンが長時間止まり燃料が冷えた時のみ問題となるため)。

混油

軽油はディーゼルエンジン車用の燃料であり、ガソリン車に軽油を入れてエンジンを稼働した場合は、走行中にエンジンが停止するなど事故の原因になる。ディーゼル車にガソリンを入れてエンジンを稼働した場合は、噴射ポンプや噴射ノズルにダメージを与える。

脚注

[脚注の使い方]



注釈

  1. ^ 誤解によるトラブルが実際発生している[1]
  2. ^ 同様に、ディーゼルエンジンは「柴油引擎」、ディーゼル機関車は「柴油機車」、気動車は「柴聯車」(台湾)、などと軽油燃料を使用するディーゼルエンジンを搭載したものに「」の字が入ることが多い。
  3. ^ 日石:1991年、コスモ:1997年発売。
  4. ^ 消費税課税の対象外。

出典

  1. ^ 「軽自動車に軽油」―減らない燃料の給油ミス”. 日本自動車連盟 (2010年2月22日). 2010年2月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年12月1日閲覧。
  2. ^ a b c 品質への取り組み - 北海道製油所 - 出光興産”. 出光興産. 2009年4月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年3月29日閲覧。
  3. ^ 自動車燃料品質規制値 (PDF) (環境省)
  4. ^ サルファーフリーについて - 石油連盟(2004年9月)2018年6月21日閲覧
  5. ^ 1編6章2節 環境規制と燃料品質動向 | 石油便覧 - JX日鉱日石エネルギー”. 2014年11月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年11月28日閲覧。
  6. ^ 第3編第1章第5節 軽油|石油便覧 JXTGエネルギー
  7. ^ プレミアム軽油の販売終了について”. JX日鉱日石エネルギー (2010年11月26日). 2011年9月10日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年12月25日閲覧。
  8. ^ プレミアム軽油販売終了のお知らせ(コスモ石油)
  9. ^ 5編1章5節 軽油 | 石油便覧 - JX日鉱日石エネルギー”. 2015年2月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年2月18日閲覧。
  10. ^ 寒冷地ではバッテリー、冷却液、軽油はどんな影響を受けますか?


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