軌条
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 06:39 UTC 版)
軌条(きじょう)とは、鉄道の線路(軌道)を構成する要素の一つで、鉄道車両を直接支持し、車輪の転動のガイドとなる役割をもつ[1]。一般的にはレールと呼ばれる場合が多い[2]。素材は、一般的には、断面が逆Tの字型をした棒状の鋼製品が用いられる。鉄鋼分野では、条鋼の一種に分類されている[3]。
注釈
- ^ 引っ張り試験、荷重試験、破断面試験、曲げ試験、硬度試験、磨耗試験、腐食試験、顕微鏡試験を行う。
- ^ 日本の普通レールはJIS E 1101 により、レール腹面に鋼塊又は鋳片の頭部方向、レールの種類の記号、製鋼炉の記号、製造業者名又はその略号、製造年月又はその略号 について浮き出し表示を求めている。また逆の腹面には、鋼塊又は鋳片の順位番号、鋼塊注入順位記号、製鋼番号、作業組の記号、炭素含有量、マンガン含有量(60N、70S、80Sに限る)、鋼の種類(種類 AR は無表示)を刻印することを求めている。
- ^ 成分は、C 0.60-0.75%、Si 0.10-0.30% Mn 0.7-1.1% P≦0.035% S≦0.040% 引っ張り強さ≧80Kgf/mm2 伸び≧8%である。
- ^ 日本においても茅沼炭鉱軌道、木道社、藤枝焼津間軌道で木道が使用された。
出典
- ^ 西亀ら 1980, p. 121.
- ^ a b c d e 「ゆがむレール 猛暑で相次ぐ/過去には脱線事故も発生」『東京新聞』朝刊2023年8月29日20面(同日閲覧)
- ^ 高橋 2006, p. 519.
- ^ a b 天野ら 1984, p. 16.
- ^ 片岡 2007, p. 24.
- ^ 片岡 2007, p. 25.
- ^ JIS E 1101:2001 普通レール及び分岐器類用特殊レール. 日本規格協会. (2001/6/30)
- ^ “レール | 鉄道用語辞典 | 日本民営鉄道協会”. www.mintetsu.or.jp. 2020年1月10日閲覧。
- ^ 稲田 隆『鐵道工学 上巻』誠文堂〈総合工学全集2・土木工学科、13巻の7〉、1937年10月18日、299頁 。
- ^ 天野ら 1984, p. 22.
- ^ 『世界最長となる鉄道用 150mレールの製造・出荷体制を整備』(プレスリリース)新日鐵住金、2014年4月16日 。
- ^ 西亀ら 1980, p. 147.
- ^ 西亀ら 1980, p. 147,149.
- ^ 「接着絶縁レールの継目構造とその製造方法」(pdf)『RRR』、鉄道総合技術研究所、2011年8月、38-39頁、2023年12月14日閲覧。
- ^ a b 天野ら 1984, p. 19.
- ^ 片岡 2007, p. 27.
- ^ 名村ら 2007, p. 6.
- ^ 名村ら 2007, pp. 6–7.
- ^ 高屋 2015.
- ^ a b 名村ら 2007, p. 7.
- ^ a b c 天野ら 1984, p. 20.
- ^ 小代ら 2012, p. 986.
- ^ 相川明、林雅江、坂井宏隆、Kaewunruen Sakdirat「車輪転動の不安定化とRail Squatsの発生メカニズムに関する転がり接触解析」『理論応用力学講演会 講演論文集』第65巻、2019年、205頁、doi:10.11345/japannctam.65.0_205。
- ^ クリスティアン・ウォルマー著、安原和見・須川綾子訳『世界鉄道史』(河出書房新社、2012年)pp.28-29
- ^ a b c 片岡 2012, p. 28.
- ^ 佐伯ら 2013, p. 19-20.
- ^ 佐伯ら 2013, p. 20.
- ^ 西野ら 1982, p. 30.
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