跳び箱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 21:44 UTC 版)
事故
日本スポーツ振興センターによる調査で2015年度における小学校での跳び箱を用いた授業で発生した事故件数は14887件となっており、自治体による跳び箱に対する個別の安全対策は執っていない。過去11年間における後遺障害を負った事例は11人(約1名/年)となっている[2]。
主な事例
- 1967年9月、横浜市の市立小学校で小学校5年生の体育授業中、児童が高さ80cmの跳び箱の上で手を滑らせてマットに頭から落下。首の骨を折って間もなく死亡した[3]。
- 2017年5月、横浜市の市立中学校の体育授業で中学2年生男子生徒が跳び箱から転倒、頸椎の脱臼骨折により胸から下が麻痺の要介助生活[4]。
巨大跳び箱
通常、学校で使われる跳び箱は8段までであるが、より段数を積み上げ、跳べた段数を競う企画が存在する。
MONSTER BOX
TBSの特別番組『スポーツマンNo.1決定戦』や『最強スポーツ男子頂上決戦』では、毎回恒例の種目として跳び箱が行われており、同番組ではこの競技を「MONSTER BOX(モンスターボックス)」と呼んでいる。過去に多くのプロスポーツ選手、体操選手、芸能人などが参戦し、以下の記録が生まれている。
また、MONSTER BOXはマッスルミュージカルの演目でもあり、公演中に以下の記録が生まれている(番組非公認扱い)。
さらにこれとは別に、一般人が23段に成功した報告が2件挙がっている(番組非公認扱い)[6][7]。
ギネス記録
マッスルミュージカルにてMONSTER BOX前人未到の24段を成功した大山大和が、2011年にギネス新競技となる跳び箱に挑戦し、24段のギネス記録を樹立した。MONSTER BOXとサイズ規格の異なる跳び箱を使用しているため(上記「規格と寸法」の大型にあたる)その高さは2m95cmであり、かつて大山が成功したMONSTER BOXの24段より低い(22段相当)。しかし競技ルールも異なり、両足で着地しなければ成功と見なされないため[8]、単純な記録の比較はできない。
脚注
- ^ a b c d 高田典衛『子どものための体育施設・用具』大修館書店、1969年、p.146
- ^ 「跳び箱」は組体操より危険 事故件数「最多」でも安全対策進まず 2016年11月27日 J-CASTニュース
- ^ 「跳び箱練習で死ぬ 小学生、頭から墜落」『朝日新聞』昭和42年9月25日夕刊、3版、11面
- ^ 跳び箱、頭から落ち車いす生活 手引と違った技の順番 朝日新聞 2019年5月10日
- ^ 1999年・2002年・2006年の3回成功(複数回成功は池谷が唯一)。
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ 水鳥寿思はMONSTER BOXの番組公認世界記録23段(高さ3m06cm)を成功者5人中ただ1人、両足での着地で成功している。
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