豊島区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 07:13 UTC 版)
歴史
- 沿革
- 1871年(明治4年)11月 - 長崎村が浦和県(現:埼玉県)より東京府に編入。
- 1889年(明治22年)5月1日 - 町村制施行により、北豊島郡巣鴨町、巣鴨村、高田村、長崎村が発足。
- 1918年(大正7年)7月20日 - 巣鴨村が町制施行し、西巣鴨町となる。
- 1920年(大正9年)4月3日 - 高田村が町制施行。
- 1926年(大正15年)10月1日 - 長崎村が町制施行。
- 1932年(昭和7年)10月1日 - 巣鴨町、西巣鴨町、高田町、長崎町が東京市に編入され、4町の区域をもって豊島区が発足。
- 1943年(昭和18年)7月1日 - 東京都制施行により東京都豊島区となる。
- 1947年(昭和22年)5月3日 - 地方自治法施行により特別区としての豊島区が発足。
- 1981年(昭和56年)4月20日 - 防災行政無線運用開始。
ソメイヨシノ発祥地
日本の国花であるサクラの代表的な品種であるソメイヨシノは、現在の駒込から巣鴨の旧染井村が発祥。染井の植木屋が江戸時代後期、交配して生み出した新種がソメイヨシノである。旧染井村では鉢植えをつくることが盛んで、ここでつくられた植木や盆栽は、花売りによって江戸中に運ばれていた。1860年(万延元年)に染井を訪れた英国人植物学者ロバート・フォーチュンはその種類の多さに驚き、世界一とのお墨付きを与えている。また霧島ツツジも多くつくられ、JR駒込駅の土手が春になるとツツジでいっぱいになるのは、その名残である。
区名の由来
北豊島郡に属する4つの町が合併して東京市に編入される時に、郡名からこの名前が採用された。ただし、豊島区の前身である4町は北豊島郡の一部に過ぎず、元々の北豊島郡は現在の北区から練馬区にかけての広い範囲を含んでいた(右図)。本来の郡の中心地は板橋町であったが、東京市に隣接する4町が郡内で最も発展した地域であったため、4町の区域が「豊島区」と名付けられた[9]。
さらに元を辿ると、北豊島郡はかつての武蔵国豊島郡の一部であり、「豊島」が指す範囲はより一層広かった。古代豊島郡の郡衙は現在の北区に置かれ、中世には現在の北区を発祥とし、石神井川流域を本拠地とする桓武平氏の豊島氏が豊島郡を治めた。豊島という町名が豊島区ではなく北区にあったり、同じく「としまえん」(2020年に閉園。豊島氏の城の一つ練馬城の跡地)が練馬区にあったりしたのはそのためである。なお、豊島氏は1477年に江古田・沼袋原の戦いで太田道灌に敗れて滅亡した。
東京市による最初の区名原案は「池袋区」(いけぶくろく)だった。その後区名案が「目白区」(めじろく)に変更され、その後各所から寄せられた様々な陳情を受け、東京府会に於いて「豊島区」と再変更され決定された[10]。
- ^ a b c d e f 豊島区について 豊島区役所(2023年5月21日閲覧)
- ^ 『大辞林』第三版
- ^ “池袋駅西口地区市街地再開発計画とその内容 - 近代産業株式会社”. 近代産業株式会社 - (2023年9月6日). 2024年4月14日閲覧。
- ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』(PHP研究所)50頁
- ^ a b Company, The Asahi Shimbun. “「消滅都市」から「未来都市」へ、豊島区は変わるか”. SDGs ACTION. 2021年10月10日閲覧。
- ^ “豊島区消滅可能性都市緊急対策本部|豊島区公式ホームページ”. www.city.toshima.lg.jp. 2021年10月10日閲覧。
- ^ “inta, 2008-27-44.pdf”. dx.doi.org. 2021年1月13日閲覧。
- ^ “「選択する未来」委員会報告 解説・資料集 第5章”. 2021年1月13日閲覧。
- ^ 日本列島「地名」をゆく! 第54回 東京都の区名あれこれ(3)、歴史地名ジャーナル:ジャパンナレッジ、2011年7月22日配信(2012年11月16日閲覧)
- ^ 小林政能『なんだこりゃ? 知って驚く東京「境界線」の謎』(実業之日本社 2016年3月1日 刊)pp.120-121
- ^ 豊島区立目白庭園目白庭園管理事務所
- ^ 目白庭園庭園ガイド
- ^ [ようこそ区長室へ]豊島区長プロフィール 豊島区公式ホームページ(2023年5月21日閲覧)
- ^ “任期満了日(定数)一覧 | 東京都選挙管理委員会”. www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp. 2023年5月2日閲覧。
- ^ a b c 『東京マニアック博物館 おもしろ珍ミュージアム案内』町田忍監修(新装改訂版)、メイツユニバーサルコンテンツ、2021年6月29日、30頁。ISBN 978-4-7804-2490-4。
- ^ a b c 千葉雄高「ふしぎ探検隊 いけふくろう 豊島区 コツコツ増殖、いま26羽」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年9月6日、東京地方版、28面。
- ^ 豊島区とふくろうの関係(2018年4月27日閲覧)
- ^ a b c 「フクロウが結んだ観光交流 豊島区と栃木・那珂川町」『産経新聞』産業経済新聞社、2012年3月24日、東京朝刊、27面。
- ^ a b 「フクロウ縁に発展願う 観光交流協定に調印 豊島区と栃木・那珂川町」『中日新聞』中日新聞社、2012年3月26日、朝刊、22面。
- ^ 「豊島区と25日ふくろう協定 震災で調印延期の那珂川町」『下野新聞』下野新聞社、2012年3月17日、朝刊、30面。
- ^ 「池袋アニメ『ふくろう』擬人化キャラクターデザインコンテスト」の受賞作品が決定!豊島区(2018年3月12日)2018年4月27日閲覧
- ^ 池袋PRアニメ 2019年1月17日 本編公開!豊島区役所(2023年5月21日閲覧)
- ^ 池袋発 高速バス・夜行バス 路線・バス会社 検索バス比較なび(2023年5月21日閲覧)
- ^ 「都心の交通弱者 身近な足に/豊島区 乗り合い輸送の実証実験」『産経新聞』朝刊2023年5月11日(東京面)2023年5月21日閲覧
- ^ 「豊島区の魅力を海外に発信、観光情報サイトと連携」『日本経済新聞』ニュースサイト(2018年12月19日)2018年12月21日閲覧
- ^ 「東京都における繁華街利用実態調査」 - 東京都産業労働局商工部調整課調査分析係(2013年3月)
- ^ 首都圏、商業施設の集客力ランキング 「渋谷ヒカリエ」や「伊勢丹 新宿店」を抑えて1位になったのは?ITmedia( 2021年6月18日)2021年8月8日閲覧
- ^ 豊島区HP『文化・観光』項「横山光輝作品・特別住民票」。期間限定で職員の名刺などにもキャラクターのイラストを印刷したものを使用している。
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