親指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 01:46 UTC 版)
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親指 | |
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親指 | |
ラテン語 |
pollex, digitus primus, digitus I |
英語 | Thumb |
器官 | 運動器 |
動脈 | 母指主動脈 |
和語ではお父さん指、大指、医学用語では第一指、母指、拇指、漢語では母指、拇指、巨指、巨擘(きょはく)、擘指(はくし)との呼び方がある。
人間の手の親指は、他の4本の指と向き合う方向にあることが特徴であり、これにより、人間は器用にものを「掴む」「摘む」ことができる。
英語圏では親指以外を finger、親指を thumb と呼ぶことからも、親指を日本語で言う「指」とは認識していないことが分かる。ただし、Oxford Lerners Dictionaries では thumb を the short, thick finger at the side of the hand, slightly apart from the other four (手の側面に、他の四本から少し離れてある短く太い指(finger))と、finger の一つとして説明している[1]。英語の finger と語源を同じくするドイツ語の Finger はドイツ語辞典のDudenに eines der fünf beweglichen Glieder der Hand bei Menschen und Affen (人と猿の手にある5つの運動器の一つひとつ)とあるように、親指を含む[2]。
人間以外にものを掴むことができる動物としては、猿の仲間やジャイアントパンダがあるが、ジャイアントパンダの親指に見える部分は、掌の突起が発達したものであり、指ではない。
また、イヌ科の後肢のように退化して親指が消滅してしまったものもあるが、レントゲン写真などを見るとその骨格ははっきりと残っている。ちなみに前肢の親指(狼爪)は現在もほとんどのイヌ科では残っているが、移動などに際して親指を地面に着けることはなく、ぷらぷらとぶらさがっている状態である。
- ^ https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/thumb_1?q=thumb
- ^ https://www.duden.de/rechtschreibung/Finger
- ^ 常光徹『しぐさの民俗学』ミネルヴァ書房 2006年、ISBN 4623046095 pp.53-83.
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