蜷川幸雄
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賞歴
菊田一夫演劇賞、文化庁芸術祭演劇部門大賞、テアトロ演劇賞、芸術選奨文部大臣賞、読売演劇大賞(第20回に大賞と最優秀演出家賞[注釈 2])、松尾芸能賞、毎日芸術賞、朝日賞[16]、朝日舞台芸術賞(グランプリ、特別大賞)、紀伊國屋演劇賞個人賞など、多数の受賞がある。他に第53回菊池寛賞、埼玉県民栄誉章、川口市市民栄誉賞などを受賞。海外では、1992年に英国エジンバラ大学名誉博士号、2002年に英国名誉大英勲章第三位。2005年にWalpoleメダル、2010年に米国ケネディ・センター国際委員会芸術部門ゴールド・メダルを受章。
栄典
2001年に紫綬褒章、2004年秋に文化功労者、2010年秋に文化勲章を受章。2016年に従三位[10]。
監督作品
テレビドラマ
- 水の女(1990年)
- 風ものがたり(1990年)
- 3番テーブルの客(1997年3月31日)
映画
出演作品
テレビドラマ
- チコちゃん日記(1965年、NHK)
- おはなはん(1966年、NHK)
- 悪魔くん 第12話「狼人間」(1966年、NET)- 山本助手(狼人間)
- 特別機動捜査隊 (NET)
- 第302話「悲しき善意」(1967年)
- 第488話「青い残酷」(1971年)- 常安
- 第509話「呪いの館」(1971年)- 村尾
- 剣(1964年、TBS)
- 大河ドラマ (NHK)
- 素浪人 月影兵庫 第2シリーズ 第18話「道は白く続いていた」(1967年、NET)
- 旅人異三郎(1973年、東京12チャンネル)
- シオノギテレビ劇場 / 沓掛時次郎(1967年、CX)
- 風 第19話「すばらしい明日」(1968年、TBS)
- ローンウルフ 一匹狼 第27話「車椅子の女」(1968年、NTV)
- 東芝日曜劇場 / くるま宿(1968年、TBS)- 梅岡善行
- キイハンター (TBS)
- 第12話「幽霊船が呼んでいる」(1968年)
- 第104話「足のある幽霊部隊」(1970年)
- 第148話「射て! 情無用ギャングの勲章」(1971年)
- ザ・ガードマン (TBS)
- 第180話「首のない幽霊」(1968年)
- 第219話「魔の13日金曜の連続殺人」(1969年)- 西岡
- 三匹の侍 第6シリーズ 第16話「死にたい女」(1969年、CX)- 舞坂兵三郎
- 東京バイパス指令 第27話「女獣」(1969年、NTV)
- 男は度胸(1970年、NHK)
- 霧の壁(1970年、NHK)- 相沢洋一
- 軍兵衛目安箱 第5話「百万人の声」(1971年、NET)- 野村文五郎
- 大忠臣蔵 第28話「死を賭けた探索」(1971年、NET)- 間十次郎
- 天皇の世紀 第7話「黒い風」(1971年、ABC)- 高畑胤正
- 水戸黄門 (TBS / C.A.L)
- 火曜日の女シリーズ / 男と女と(1973年、NTV)- 矢倉文彦
- 恐怖劇場アンバランス 第2話「死を予告する女」(1973年、CX)- 坂巻豊
- 追跡 第10話「天使の祈り」(1973年、CX)
- 荒野の用心棒 第36話「死の廃坑に地獄火が吠えて…」(1973年、NET)- 利助
- 大江戸捜査網(12ch)
- 第66話「おんな一代いのちの舞い」(1972年) - 清次郎
- 第119話「大江戸残酷秘話」(1973年)- 代貸・栄次
- 第212話「暗殺計画 眼には眼を!!」(1975年)- 伊東左馬介
- 科学捜査官第9話「殺人指定席」(1973年、関西テレビ)- 藤井芳夫
- 暗闇仕留人 第19話「乗せられて候」(1974年、ABC)- 新島欣吾
- 右門捕物帖 第22話「くちなしの花」(1974年、NET / 東映)- 旗本・堀田石見
- 鞍馬天狗(1974年、NTV / 東宝)※竹脇無我版
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第5話「兇悪のカナリヤ」(1974年、NET)- 村井
- プレイガールQ 第5話「ハイティーン残酷私刑」(1974年、12ch / 東映) - 富岡弘
- 6羽のかもめ(1974年 - 1975年、CX)- 中原プロデューサー
- 太陽にほえろ! (NTV)
- 第131話「刑事の胸の底には……」(1975年)- 永田
- 第238話「東京上空17時00分」(1977年)- 斎村マネージャー
- バーディー大作戦 第40話「ミイラ連続殺人事件」(1975年、TBS)
- 伝七捕物帳 (NTV)
- 第60話「呪われた相続人」(1975年)- 重次郎
- 第101話「女ごころいたずら覚書」(1976年)- 桐谷十蔵
- 第110話「父と呼ばれて15年」(1976年)- 清之助
- ふりむくな鶴吉 第28話「奴女郎」(1975年、NHK)- 村政
- 銭形平次(CX / 東映)
- 第479話「ある愛の終り」(1975年)- 利助
- 第560話「おひさという女」(1977年)- 政 / 政吉(二役)
- ザ★ゴリラ7 第21話「手錠をはめた億万長者」(1975年、NET)- 中垣
- はぐれ刑事 第4話「密告」(1975年、NTV)- 田川
- 影同心II 第5話「女の争い紅葉花」(1975年、MBS)- 木更津屋久造
- 徳川三国志 第13話「家光と目黒のサンマ」(1976年、NET / 東映) - 桜井小十郎
- 江戸を斬るII 第22話「恐怖の黒い狼」(1976年、TBS / C.A.L) - 横田新兵衛
- 大都会シリーズ (NTV)
- 大都会 闘いの日々(1976年)
- 第8話「俺の愛した ちあきなおみ」(1976年)- 和田ディレクター
- 第29話「恵子」(1976年)- 村井ディレクター
- 大都会 PARTII 第21話「非常線突破」(1977年)- 西川
- 大都会 闘いの日々(1976年)
- 隠し目付参上 第4話「念には念を入れすぎたか」(1976年、MBS)- 作事奉行・宮寺玄之介
- ベルサイユのトラック姐ちゃん 第17話「古都の夜 女は燃える」(1976年、NET)- 大場
- いろはの"い" 第10話「棺桶に乗った男」(1976年、NTV)- 前田実
- 夜明けの刑事 第104話「やりますわョ!男と女の大追跡」(1977年、TBS)- 荒神会会長・北島
- 桃太郎侍 第14話「祭囃子に咲いた恋」(1977年、NTV)- 昇二郎 ※高橋英樹版
- 新幹線公安官 第10話「追跡! こだま229号」(1977年、ANB)- 金井
- 俺たちの朝 第47話「シドニーと燃える男とお先真っ暗」(1977年、NTV)- 神谷
- 大岡越前 第5部 第18話「長屋住いの御奉行様」(1978年6月5日、TBS / C.A.L)- 井原十次郎
- 土曜ワイド劇場 / 夜の大捜査網・脱出(1978年、ANB)
- 水曜ドラマスペシャル / ただ一度の人生(1986年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場 / ペイパーハネムーン(1987年、NTV)
- 春のドラマスペシャル / 5日間の天使(1995年、KTV)
テレビ番組
- 人間いきいき(NHK教育) - キャスター
映画
- 純愛物語(1957年、東映)
- 女子大学生 私は勝負する(1959年、東宝)- 学生
- 「赤坂の姉妹」より 夜の肌(1960年、東宝)
- からみ合い(1962年、松竹)
- 武士道残酷物語(1963年、東映京都)
- 彼女と彼(1963年、岩波映画)
- 暗殺(1964年、松竹)
- 仇討(1964年、東映)
- とべない沈黙(1966年、ATG)
- 樹氷のよろめき(1968年、松竹)
- 盛り場ブルース(1968年、東映)
- 薔薇の葬列(1969年、ATG)
- 無頼漢(1970年、東宝)
- あらかじめ失われた恋人たちよ(1971年、ATG)
- 愉快な極道(1976年、東映)
- ダブル・クラッチ(1978年、松竹)
- Wの悲劇(1984年、角川春樹事務所 / 東映)- 演出家、安部幸雄役
- チェッカーズSONG FOR U.S.A.(1986年、東宝)
- 敦煌(1988年、東宝+大映)
- きらきらひかる(1992年、ヘラルド・エース)
- Diner ダイナー(2019年):デルモニコ
舞台
- 明日そこに花を挿そうよ(1960年)- 右太
- 住み込みの女(1983年)- 鼠男
- タンゴ・冬の終わりに(1984、86年)- 黒マント
CM
ラジオ
著書
- 『BGMはあなたまかせ』サンケイ出版 1982
- 『Note 1969 - 1988』河出書房新社 1989
- 『千のナイフ、千の目』紀伊國屋書店 1993 / ちくま文庫 2013
- 『蜷川家のお総菜』蜷川宏子共著 鎌倉書房 1993
- 『蜷川幸雄の子連れ狼伝説』小池書院 1998
- 『蜷川幸雄・闘う劇場』NHKライブラリー 1999
- 『Note 1969 - 2001 増補完全版』河出書房新社 2002
- 『演出術』長谷部浩共著 紀伊國屋書店 2002/ちくま文庫 2012
- 『反逆とクリエイション 蜷川幸雄トークセッション』紀伊國屋書店 2002
- 『「青の炎」シナリオブック』宮脇卓也共著 角川書店 2003
- 『演劇ほど面白いものはない 非日常の世界へ』PHP研究所 2012
- 『演劇の力』日本経済新聞出版社 2013。「私の履歴書」ほか
- 『身体的物語論』徳間書店 2018。木俣冬構成
回想・評伝・演劇研究ほか
- 高橋豊『蜷川幸雄伝説 人間ドキュメント』河出書房新社 2001
- 埼玉新聞取材班ほか『蜷川幸雄と「さいたまゴールド・シアター」の500日』平凡社新書 2007
- 扇田昭彦『蜷川幸雄の劇世界』朝日新聞出版 2010
- 『蜷川幸雄の稽古場から』ポプラ社 2010
- 蒼井優、小栗旬、尾上菊之助、勝地涼、鈴木杏、寺島しのぶ、成宮寛貴、長谷川博己、藤原竜也、松たか子へのインタビュー
- 徳永京子編著『我らに光を さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』河出書房新社 2013
- 秋島百合子『蜷川幸雄とシェークスピア』角川書店 2015
- 『蜷川幸雄の仕事 とんぼの本』新潮社 2015。小著・図版本
- 以下は没後刊行
- 『蜷川幸雄 世界で闘い続けた演出家』KAWADE夢ムック:河出書房新社 2016
- 長谷部浩『権力と孤独 演出家蜷川幸雄の時代』岩波書店 2017
- 西堂行人『蜷川幸雄×松本雄吉 二人の演出家の死と現代演劇』作品社 2017
- 藤田貴大聞き手・構成『蜷川幸雄と「蜷の綿」』河出書房新社 2019
- 写真集
- 細野晋司『オイディプス王写真集』角川書店 2005。蜷川の監修(アテネでの上演記録)
- 細野晋司『PASSION 蜷川幸雄舞台芸術の軌跡』パイインターナショナル 2019。
注釈
出典
- ^ “蜷川幸雄(にながわゆきお)の解説”. goo人名事典. 2019年11月17日閲覧。
- ^ “蜷川幸雄さん死去 世界的演出家、80歳”. 北日本新聞. (2016年5月13日) 2016年5月13日閲覧。
- ^ 妹尾河童『河童が覗いた仕事師12人』新潮社〈新潮文庫〉、1998年、68-69頁。ISBN 4-10-131105-6。
- ^ なお、ものを投げつける際には演者に当たらないようにしており、灰皿が若手時代の高木美保に直撃した時は「ごめんね、ホントに当てちゃって」と蜷川に謝られたと2016年5月14日放送の「バイキングMORE」で高木は発言している。
- ^ “故蜷川幸雄さん「灰皿を投げたのは1回なのに困っちゃう」”. NEWSポストセブン. (2016年5月13日) 2021年5月9日閲覧。
- ^ “蜷川幸雄氏、吸入器に車いすで怪気炎「稽古は全開」 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年4月22日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【蜷川幸雄さん死去】「稽古場で灰皿を投げる演出家」演劇の鬼 日本的美意識 世界が熱狂”. 産経ニュース. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “訃報 演出家の蜷川幸雄さん死去、80歳…文化勲章受章者”. 毎日新聞. (2016年5月12日) 2016年5月12日閲覧。
- ^ “蜷川幸雄さん告別式 俳優5人の弔辞全文”. NHK「かぶん」ブログ (2016年5月16日). 2018年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月11日閲覧。
- ^ a b c “蜷川幸雄氏に従三位 政府が閣議で決定”. サンケイスポーツ. (2016年6月11日) 2016年6月11日閲覧。
- ^ 『官報』6801号、平成28年6月22日
- ^ 「別居婚する」で大げんか…蜷川幸雄さんと妻の”出会い” 女性自身(2016年9月4日)
- ^ 軽井沢 蜷川実花オフィシャルブログ(2018年8月31日)
- ^ 「みんなが選ぶ2010年川口市10大ニュース」(PDF)『広報かわぐち』2011年1月号、埼玉県川口市、4頁、2019年3月23日閲覧。 アーカイブ 2017年2月6日 - ウェイバックマシン
- ^ “読売演劇大賞 笑顔の贈賞式”. 読売新聞 朝刊 (読売新聞社): p. 38面. (2013年2月28日)
- ^ “朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月17日閲覧。
- ^ “蜷川幸雄、ジャニー喜多川氏にインタビュー 素顔に迫る”. オリコン. (2014年11月20日) 2014年11月20日閲覧。
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