虐待 虐待対策の仕事

虐待

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 14:15 UTC 版)

虐待対策の仕事

虐待の対象による分類

被虐待者への心理的ケア

まず、加害・被害関係の中に置かれたままの状況下では治療は成立しがたいことを肝に銘じ、被虐待者を安全が保証される場所・関係へと移したうえで、虐待の専門機関と連携を取り続けることが大切である[3]。その際、虐待をされる側は何も悪くなく今後丁寧に支援・ケアをしていくということを心を込めて伝え、被虐待者をサポートする[3]

虐待をされたことが原因で、PTSDトラウマの症状が出る場合が多い[4]

また虐待は、気分障害不安障害、様々なレベルでの解離など、様々な症状をも引き起こす[4]。虐待を長期間受けると、虐待を受けた人の脳が萎縮し取り返しのつかないことが起きる[5]。具体的には、東京福祉専門学校講師石坂わたるによると、落ち着きのなさ、多動、衝動が抑えられないなど、発達障碍児と極めて似た症状や問題行動に苦しむ子どももいる[6]。治療については、「うつ病#治療」・「不安障害#治療」・「解離性障害#治療」を参照。

さらに、虐待をされるという体験は、強い恐怖や不安、怒りや抑うつ、無力感やあきらめ、孤立無援感などの否定的な感情をもたらすほか、自責感や罪悪感、自尊感情や自己評価の低下、安心感や信頼感の喪失など、否定的な認知を強める[4]。また、対人関係、学習能力、日常生活における問題解決能力、感情調整や行動制御能力などにことごとく影響を及ぼし、心身の健全な発達を阻害する[4]。これらへの心理的ケアについては、「心理療法の一覧」を参照。

代表的な虐待事件

児童虐待については、児童虐待事件の一覧を参照。




  1. ^ Oxford Dictionaries
  2. ^ 熊谷文枝『アメリカの家庭内暴力』サイエンス社、1983年
  3. ^ a b 倭文真智子 (2010).虐待による被害と支援のあり方 日本心理臨床学会(監理支援学――91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ―― (pp. 101-102) 遠見書房
  4. ^ a b c d 亀岡智美 (2016).被虐待児へのトラウマケア 児童青年精神医学とその近接領域 2016年 57巻 5号 p.738-747, doi:10.20615/jscap.57.5_738
  5. ^ 虐待で「脳が傷つく」衝撃データ2割近い萎縮も
  6. ^ 家族と学校


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