菊池寛 菊池寛の概要

菊池寛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 23:49 UTC 版)

菊池 寛
(きくち かん)
誕生 菊池 寛(きくち ひろし)
1888年12月26日
日本香川県香川郡高松七番丁六番戸の一(現・高松市天神前4番地)
死没 (1948-03-06) 1948年3月6日(59歳没)
日本東京都豊島区雑司が谷
墓地 多磨霊園
職業 小説家劇作家実業家
言語 日本語
国籍 日本
教育 文学士
最終学歴 京都帝国大学英文科
活動期間 1913年 - 1948年
ジャンル 小説戯曲随筆評論
文学活動 新現実主義新思潮派、新技巧派)
代表作屋上の狂人』(1916年)
父帰る』(1917年)
『無名作家の日記』(1918年)
『忠直卿行状記』(1918年)
恩讐の彼方に』(1919年)
藤十郎の恋』(1919年)
真珠夫人』(1920年)
『半自叙伝』(1928年 - 1929年)
デビュー作 『鉄拳制裁』(1914年)
配偶者 包子
子供 瑠美子(長女)、英樹(長男)、ナナ子(次女)
親族 武脩(父)、カツ(母)
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生家は高松藩の儒学者の家柄。幼少期より旺盛な読書家であった。京大英文科卒。芥川龍之介などの『新思潮』に参加。

著作に『屋上の狂人』(1916年)、『父帰る』(1917年)などの戯曲のほか、『忠直卿行状記』(1918年)、『藤十郎の恋』(1919年)(のち脚色)などの小説がある。人生観や思想を基盤とした明快な主題を打ち出した、いわゆるテーマ小説が特徴である。『真珠夫人』(1920年)のヒット後は通俗小説で健筆を揮った。


注釈

  1. ^ 芥川龍之介賞の第一回は無名作家・石川達三の「蒼眠」『中外商業新報』1935年(昭和10年)8月11日。

出典

  1. ^ 井上 1999, p. 23.
  2. ^ 井上 1999, p. 24.
  3. ^ 井上 1999, p. 26-27.
  4. ^ 井上 1999, p. 28.
  5. ^ 井上 1999, p. 7.
  6. ^ 関口安義反骨の教育家 : 評伝 長崎太郎 II」『都留文科大学研究紀要= 都留文科大学研究紀要』第64巻、都留文科大学、2006年、118-101頁、doi:10.34356/00000185NAID 110007055966 
  7. ^ 東條文規「菊池寛と図書館と佐野文夫」、『図書館という軌跡[1]』ポット出版、2009年、pp.335 - 354(初出は『香川県図書館学会会報』)
  8. ^ 「漱石先生と我等」(「新思潮」漱石先生追慕号、大正6年3月)でその時の様子を好意的に記している。そこで彼も漱石門下と見られることもあるが、「半自叙伝(続)」では「私は昔から激石の作品は嫌いではないまでも、尊敬は出来なかった。同僚の芥川や久米が崇拝するのが、不思議でならなかった。芥川などは、本気であんなに認めていたのか訊いて見たかったくらいである」と述べており、師事していたとは言い難い。
  9. ^ 井上 1999, p. 32-33.
  10. ^ 井上 1999, pp. 38–40.
  11. ^ 井上 1999, pp. 42–43.
  12. ^ 井上 1999, p. 242.
  13. ^ 井上 1999, pp. 52–53.
  14. ^ 谷中斎場で葬儀、霊前で慟哭した菊池寛『東京日日新聞』昭和2年7月28日(『昭和ニュース事典第2巻 昭和元年-昭和3年』本編p5 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  15. ^ 「話の屑籠」(文藝春秋 1937年3月号)。菊池・感想24 1995, pp. 349–350に所収
  16. ^ 林健太郎「解説――時代の体現者・菊池寛」(菊池・感想24 1995, pp. 671–683)
  17. ^ 「話の屑籠」(文藝春秋 1935年5月号)。菊池・感想24 1995, pp. 306–308に所収
  18. ^ 井上 1999, p. 69.
  19. ^ 井上 1999, p. 70.
  20. ^ 井上 1999, p. 247.
  21. ^ 井上 1999, p. 76.
  22. ^ 井上 1999, p. 80.
  23. ^ 井上 1999, pp. 82–84.
  24. ^ 服部敏良『事典有名人の死亡診断 近代編』付録「近代有名人の死因一覧」(吉川弘文館、2010年)9頁
  25. ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)114頁
  26. ^ 『20世紀全記録 クロニック』小松左京堺屋太一立花隆企画委員。講談社、1987年9月21日、p.700
  27. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。
  28. ^ a b c d e 『ひげとちょんまげ』(稲垣浩、毎日新聞社刊)
  29. ^ 木津川計『上方の笑い』 講談社現代新書、1984年 p.24
  30. ^ タモリ「まさか本物を…」いいとも“くちきかん賞”は幻に Sponichi Annex、2014年12月6日
  31. ^ 『昭和モダニズムを牽引した男 菊池寛の文芸・演劇・映画エッセイ集清流出版2009年(平成21年)。
  32. ^ a b c d e f g 「六、永井荷風×菊池寛の章」(悪口本 2019, pp. 155–171)
  33. ^ 菊池寛「文芸当座帖――自分の名前」(文藝春秋 1924年3月号)。悪口本 2019, pp. 158–159に掲載
  34. ^ 菊池寛が一札を入れ、全員一晩で釈放『中外商業新聞』昭和8年11月19日夕刊(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p613-614 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  35. ^ 大御所菊池寛や花形女優ら次々と検挙『東京朝日新聞』昭和9年3月18日夕刊(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p615)
  36. ^ 【あの人も愛した 京ぎをん浜作】菊池寛、志賀直哉らと同じく…谷崎潤一郎も「浜作文人」の1人だった”. zakzak (2020年4月28日). 2021年5月30日閲覧。
  37. ^ 矢崎泰久『口きかん―わが心の菊池寛』(2003年、飛鳥新社)
  38. ^ 『サザエさんうちあけ話』
  39. ^ 「恋文」(杉森 1987, pp. 7–49)
  40. ^ 「京洛」(杉森 1987, pp. 86–111)
  41. ^ 香川菊池寛賞 - 高松市






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