荒川 (関東) 支流

荒川 (関東)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 01:25 UTC 版)

支流

荒川水系の支流で最も流路延長が長い入間川

河川施設

上流部には二瀬ダム(秩父湖)などの人造湖が多くあり、首都圏の水がめの一端を担っている。また、利根川水系のダム湖で蓄えられた水は埼玉県行田市利根大堰から武蔵水路を経て荒川に落ち、荒川水系の水も加えて同志木市秋ヶ瀬取水堰で取水され、朝霞水路を通って水資源機構利根導水総合管理所秋ヶ瀬管理所の沈砂池および接合井を経て、東京都水道局朝霞浄水場三園浄水場に導水される。埼玉県だけでなく、東京都でも広い範囲で水道水の水源となっていて、都の水源の約8割が利根川水系及び荒川水系で、残りの約2割が多摩川水系である[22]

治水利水施設

水力発電施設

橋梁

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治水橋(埼玉県さいたま市)
千住新橋(国道4号
鉄橋(千代田線、常磐線、つくばエクスプレス線)
鉄橋(都営地下鉄新宿線)
清砂大橋
荒川河口橋

荒川は特に中流域において河川敷を広く取っているため、河川の規模の割に長大な橋が数多く架けられ、道路橋では上江橋を始め、船堀橋・幸魂大橋・押切橋・清砂大橋・熊谷大橋・秋ヶ瀬橋・大芦橋が橋長1 kmを超えている[23]。 橋種は中流域を中心に桁橋が多く、下流域の橋は不同沈下に対処するためにゲルバー桁が多用されている。近年は五色桜大橋など景観に配慮され架けられた橋もある。

上流側より示す。

荒川舟運

川田谷付近を行く荒川の帆舟(大正期)

河岸場

荒川流域には32ヵ所を数える河岸が存在した[32]

  • 荒川(末野)
  • 子持瀬
  • 荒川
  • 荒川(押切)
  • 久下
  • 天水
  • 新川
  • 玉作
  • 大芦
  • 小八ツ林
  • 五反田
  • 御代地
  • 糠田
  • 御成
  • 高尾
  • 荒井
  • 石戸
  • 鳥羽井
  • 太郎右衛門
  • 畔吉
  • 平方 - 輸入・輸出量最大の河岸(明治時代)
  • 老袋
  • 下河原
  • 飯田
  • 羽根倉
  • 道場
  • 道満
  • 芝宮
  • 早瀬
  • 戸田 - 河岸坪数最大の河岸(明治時代)
  • 竹屋
  • 川口

渡船場

木曾街道 蕨之驛 戸田川渡場
戸田渡船場跡の碑
名所江戸百景 川口のわたし善光寺

荒川流域には68ヵ所を数える渡船場が存在した。重要な交通路に設けられた官渡と称する公で管理された渡船場の他に、地元住民の便を図った私設の渡船場があった。冬季の渇水期には仮橋を架ける所もあった。上記の河岸場を併設していた場合も多い。

これらの渡船場は、橋梁の架設に伴い1981年(昭和56年)廃止された金石の渡しを最後に、公道としての渡船場は全て姿を消した。渡船場跡は河川改修や護岸工事で遺構はもちろん、痕跡さえも消滅しつつある[33]

現在では河川敷ゴルフ場におけるゴルファーが、対岸のコースへアクセスする専用の渡船場が存在する[34]

  • 栃の木坂の渡し - 現在の白川橋付近。「八幡坂の渡し」とも称する。
  • 日野・鷺ノ巣の渡し - 現在の日野鷲橋付近
  • 草塚の渡し
  • 渡し(無名の渡し場) - 現在の久那橋付近
  • 柳の渡し - 現在の柳大橋付近。「柏木瀬の渡し」とも称する。
  • 蛤の渡し
  • 桜の渡し - 現在の櫻橋・佐久良橋付近
  • 竹の鼻の渡し - 現在の武之鼻橋付近
  • 簗場の渡し - 現在の秩父橋付近
  • 招木の渡し - 現在の和銅大橋付近
  • 大浜の渡し - 現在の皆野橋付近
  • 中の渡し
  • 栗谷瀬の渡し - 現在の栗谷瀬橋付近
  • 親鼻の渡し - 現在の親鼻橋付近
  • 金石の渡し - 現在の金石水管橋付近
  • 袋の渡し - 現在の高砂橋付近
  • 羽風の渡し
  • 三ヶ瀬の渡し
  • 金尾の渡し - 玉淀ダムにより水没
  • 日山の渡し - 現在の折原橋付近
  • 子持瀬の渡し
  • 中渡し - 現在の正喜橋付近
  • 樋の下の渡し - 東武東上本線荒川橋梁付近
  • 小園の渡し
  • 赤浜の渡し - 現在の花園橋付近
  • 黒田の渡し
  • 瀧の渡し - 現在の六堰(重忠橋)付近
  • 植松の渡し(官渡) - 現在の植松橋付近
  • 坂下の渡し
  • 押切の渡し - 現在の押切橋付近
  • 樋春の渡し - 現在の熊谷大橋付近。「おりっとの渡し」とも称する。
  • 村岡の渡し - 現在の荒川大橋付近
  • 手島の渡し
  • 久下の渡し - 現在の久下橋付近
  • 上分の渡し
  • 天水の渡し
  • 大芦の渡し(官渡) - 現在の大芦橋付近
  • 五反田の渡し
  • 荒久の渡し
  • 糠田の渡し - 現在の糠田橋付近
  • 御成河岸の渡し(官渡) - 旧流路(現、旧荒川)、現在の御成橋付近
  • 高尾の渡し - 現在の高尾橋付近
  • 荒井の渡し - 現在の荒井橋付近
  • 石戸の渡し
  • 中船戸の渡し - 現在の荒川渡河橋付近
  • 太郎右衛門の渡し - 現在の太郎右衛門橋付近
  • 高畠の渡し - 旧流路(現、旧荒川)、現在の樋詰橋付近
  • 畔吉の渡し
  • 平方の渡し(官渡) - 現在の開平橋付近
  • 老袋の渡し
  • 倉根の渡し
  • 精進場の渡し - 現在の江遠島上江橋(初代の上江橋)付近
  • 千手堂の渡し - 現在の川越線荒川橋梁付近
  • 馬宮の渡し - 新流路、現在の治水橋付近
  • 船戸の渡し(官渡) - 旧流路(現、びん沼川)、現在の船戸橋(埼玉県道56号さいたまふじみ野所沢線)付近。「昼間の渡し」や「飯田の渡し」とも称する。
  • 羽根倉の渡し - 現在の羽根倉橋付近
  • 秋ヶ瀬の渡し - 現在の秋ヶ瀬橋付近
  • 道満の渡し - 旧流路、彩湖・道満グリーンパーク内。「地蔵木の渡し」とも称する。
  • 大野の渡し - 現在の幸魂大橋付近
  • 芝宮の渡し
  • 早瀬の渡し - 現在の笹目橋付近
  • 戸田の渡し(官渡) - 現在の戸田橋付近
  • 浮間の渡し - 旧流路(現、新河岸川)、現在の浮間橋付近
  • 横曾根の渡し
  • 川口の渡し(官渡) - 現在の新荒川大橋付近
  • 中道の渡し - 現在の岩淵水門付近
  • 梛の原の渡し
  • 柳の渡し - 現在の芝川水門付近

- これより下流は隅田川の渡しを参照 -

現代

  • 1990年代から2003年にかけて秋ヶ瀬橋・さくら草公園寄りに埼玉県による「秋ヶ瀬桟橋」が設置されており、2002年夏まで海洋商船株式会社による「荒川水上バス」がお台場海浜公園船着場まで運航されていた。同社の事業停止(実質上倒産)後、埼玉県負担で係留船一隻と桟橋の撤去を行っている。
  • 東京都公園協会が「東京水辺ライン」と称して荒川・東京湾・隅田川で水上バスを運航[35]
  • 埼玉県の寄居町桜沢付近(東武東上線鉢形駅近く)の荒川は水難事故が多い事で知られる[36]。2009年から2018年8月までに13件の事故が発生、7人が死亡している[36]

  1. ^ a b 荒川[リンク切れ] - 国土交通省 水管理・国土保全局
  2. ^ 【日本一】鴻巣‐吉見間を流れる荒川の川幅(2,537m)”. 鴻巣市役所 (2016年3月1日). 2018年9月12日閲覧。
  3. ^ 御成橋 (PDF) - 国土交通省 関東地方整備局、2018年9月12日閲覧。
  4. ^ 荒川の瀬替え”. 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所. 2022年5月14日閲覧。
  5. ^ DATA荒川”. 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所. 2009年1月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年8月23日閲覧。
  6. ^ 荒川源流点・起点”. 国土交通省関東地方整備局 荒川上流河川事務所. 2017年11月5日閲覧。
  7. ^ a b c d 荒川の終点、海との合流点”. 国土交通省関東地方整備局 荒川上流河川事務所. 2017年11月5日閲覧。
  8. ^ 荒川の概要 | 荒川上流河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局”. www.ktr.mlit.go.jp. 2019年9月5日閲覧。
  9. ^ 荒川水系隅田川流域河川整備計画”. 東京都. 2021年12月24日閲覧。
  10. ^ 先史時代の利根川水系とその変遷」菊地隆男、アーバンクボタ、1981年。
  11. ^ 流路変遷にまつわる荒川七ふしぎ (PDF)”. 国土交通省 関東地方整備局 (2008年11月12日). 2013年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月4日閲覧。
  12. ^ 河野天瑞「荒川鉄橋建築工事報告 第一」、『工学雑誌』48巻。
  13. ^ 『第19回特別展 戸田河岸と荒川の舟運』5頁 戸田市立郷土博物館発行 2003年10月11日
  14. ^ 『日本歴史災害事典』吉川弘文館、2012年、ISBN 978-4-642-01468-7、406頁
  15. ^ このうち東武伊勢崎線がわたる橋梁のトラス部分には「荒川放水路橋梁」と塗られており、荒川放水路時代の名残として見ることが出来る。
  16. ^ [https://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/arajo_index010.html 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所 荒川の歴史 洪水の記録
  17. ^ 荒川で大規模洪水発生なら… 浸水恐れ、都心部でも 関東整備局が想定/中小にBCP策定促す日本経済新聞』朝刊2017年8月16日(首都圏経済面)
  18. ^ 『荒川の自然図鑑 荒川の動物』24-32頁。むろん、もっともよく見かける哺乳類はヒトである。
  19. ^ 『埼玉県動物誌』23-40頁。
  20. ^ 『埼玉県動物誌』41頁。『さいたま動物記』80頁。
  21. ^ 磯谷有紀、橋詰直道河川改修に伴う荒川中流域における堤外地集落の移転」『駒澤地理』第47巻、駒澤大学文学部地理学教室・駒澤大学総合教育研究部自然科学部門、2011年8月、 57-81頁、2016年11月20日閲覧。
  22. ^ 水源・水質 安定した水源の確保 東京都水道局.2020年7月18日閲覧。
  23. ^ さいたま橋物語 なんでもデータ (PDF) - 埼玉県ホームページ
  24. ^ a b c d e f g h i j 秩父市橋梁長寿命化修繕計画 (PDF) p4 - 秩父市
  25. ^ a b 秩父市橋梁長寿命化修繕計画 (PDF) p5 - 秩父市
  26. ^ 秩父多摩甲斐国立公園(埼玉県内)の登山道紹介 - 埼玉県、2015年3月20日閲覧。
  27. ^ 平成21年第8回長瀞町議会定例会会議録 (PDF) p. 69、長瀞町、2015年3月20日閲覧。
  28. ^ 河川の管轄 - 荒川知水資料館
  29. ^ 深谷市 長寿命化修繕計画 (PDF) - 深谷市 都市整備部道路管理課(2013年3月)
  30. ^ a b c d e 通行止め・通行規制橋梁リスト(H23.4月時点) (PDF) 9p - 国土交通省
  31. ^ 荒川下流防災施設活用計画〔第四版〕【運用マニュアル概要版】 (PDF)”. 国土交通省 荒川下流河川事務所(荒川下流防災施設運用協議会). p. 18 (2016-01). 2017年4月27日閲覧。
  32. ^ 『第19回特別展 戸田河岸と荒川の舟運』6-7頁 戸田市立郷土博物館発行 2003年10月11日
  33. ^ 埼玉県立さきたま資料館編集『歴史の道調査報告書第七集 荒川の水運』24頁-41頁・67-74頁、埼玉県政情報資料室発行、1987年(昭和62年)4月
  34. ^ 川越GCは小船でコースに向かう風情ある河川敷コース”. 日経BP社(日経トレンディネット) (2016年9月14日). 2018年8月7日閲覧。
  35. ^ 東京水辺ライン「水上バスで行こう!オフィシャルサイト
  36. ^ a b 川に流された息子…助けようとした母親、溺れ死亡 息子は無事 カヌー男性が助けるも母親の意識なく/寄居埼玉新聞』2018年8月6日
  37. ^ 荒川大模型173埼玉県立川の博物館
  38. ^ 荒川知水資料館アモア(2019年6月8日閲覧)。





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