苦 (仏教) 苦 (仏教)の概要

苦 (仏教)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 13:38 UTC 版)

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仏教用語
ドゥッカ
英語 suffering, pain, unsatisfactoriness, etc.
パーリ語 dukkha
(Dev: दुक्ख)
サンスクリット語 duḥkha
(Dev: दुःख)
ベンガル語 দুঃখ dukkhô
ビルマ語 ဒုက္ခ
(IPA: [doʊʔkʰa̰])
中国語
(ピン音)
日本語
(ローマ字: ku)
クメール語 ទុក្ខ
(Tuk)
韓国語
(ko)
シンハラ語 දුක්ඛ සත්යය
チベット語 སྡུག་བསྔལ།
(Wylie: sdug bsngal;
THL: dukngal
)
タイ語 ทุกข์
ベトナム語 khổ / Bất toại

仏教は無常、苦、無我の3つで三相を形成する[2]四諦の4つすべては苦に関する真理である[3]。仏教は、このドゥッカの滅尽をめざす学問体系である。

語源

「ドゥッカ」の「ドゥッ」(duḥ = dus)は、「悪い」という意味、「カ」(kha) は「空間」、「」の意味である。ウィンスロップ・サージェント(Winthrop Sargeant)によれば、「ドゥッカ」という言葉は車軸が真ん中を通っておらず、乗り心地の悪い様に由来するという。サージェントによれば、ドゥッカとは、もともと「悪い車軸の穴」というような意味をもち、転じて「不快」を意味した[4]

概要

スマナサーラ長老によると、釈迦の説くドゥッカは、現代語の「苦」とは別物である。現代語の苦は具体的には、肉体的な苦痛と精神的な苦痛とがあるが、スマナサーラによれば仏教で説くドゥッカには、「苦しみ」、「虚しい事」、「不完全である事」、「無常である事」の4つの意味が含まれるという[5]それら精神的な側面を苦(ドゥッカ)と表現しているのである。[要出典]したがって、覚りを得たからといって、病気や肉体的な苦痛が無くなる訳ではない。仏典や伝承には、肉体的な苦痛に耐える釈迦が描かれており、釈迦が病死したことは間違いないとされている(大乗仏教では仏の方便として演じたものとして教えている)。

Katamā ca bhikkhave, sammādiṭṭhi? Yaṃ kho bhikkhave, dukkhe ñāṇaṃ dukkhasamudaye ñāṇaṃ dukkhanirodhe ñāṇaṃ dukkhanirodhagāminiyā paṭipadāya ñāṇaṃ, ayaṃ vuccati bhikkhave, sammādiṭṭhi.

比丘たちよ、正見とは何か。実に比丘たちよ、苦(ドゥッカ)についての智、苦の集起についての智、苦の滅尽についての智、苦の滅尽に至る道についての智を正見とよぶ。

パーリ仏典, 相応部 道相応 44 Magga Saṃyutta, Avijjāvaggo, Sri Lanka Tripitaka Project

四苦八苦




  1. ^ 「苦」 - 大辞林 第三版、三省堂
  2. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 2015, Kindle版、位置No.全2025中 3 / 0%.
  3. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 2015, Kindle版、位置No.全2025中 134 / 7%.
  4. ^ Sargeant, Winthrop , The Bhagavad Gita, SUNY Press, 2009. p.303
  5. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 2015, Kindle版、位置No.全2025中 1078 / 53%.
  6. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 『原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話』 佼成出版社、2003年、Kindle版, 4.6。ISBN 978-4333020447 


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