航空自衛隊の装備品一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:31 UTC 版)
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概要
他国の空軍と同じく航空機を中心とした装備体系となっており、航空機、航空機の支援装備、警戒管制の設備、高射部隊の装備、車両、地上施設の警備・自衛用装備に大別される。海陸と同じ航空機を導入している場合でも用途に合わせ搭載装備や迷彩が異なっている。海上自衛隊が除籍した護衛艦を対艦誘導弾の標的として購入することもあり、書類上は艦船を所有していることもある(改造と運用は海自に委託)。
名称は陸自と同じく採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られ、航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品には、○○式という名称は通常付与されない。装備品への公式愛称は基本的に無いが、近年では記念行事等に合わせて付与されている[1]。
航空機の塗装は用途によって異なるが、主力戦闘機には一貫して灰色が採用されている。車両や作業服の迷彩は陸自と異なるパターンを採用している。
航空機
戦闘機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
F-35A/B | ライトニングII | ![]() |
A型22機 ※調達予定数 A型105機 B型42機 21機[注 1] |
米ロッキード・マーティン製第5世代ジェット戦闘機。 航空自衛隊初のステルス戦闘機であり、2016年度までに最初の4機が導入された。 |
F-15J/DJ | イーグル | ![]() ![]() |
F-15J:166機 F-15DJ:47機 200機[注 2] |
1981年に導入された米マクドネル・ダグラス(現:ボーイング)製要撃戦闘機(FI)で、DJ型(画像下)は複座型。最初の2機が輸入、3〜10号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体はライセンス生産である。1984年度以前に発注された機体はPre-MSIP機、1985年度以降に発注された機体はJ-MSIP機に大別され、現在J-MSIP機に該当する機体に対してレーダー換装等の近代化改修が行われている。[注 3] |
F-2A/B | ※バイパーゼロ | ![]() |
F-2A:64機 F-2B:34機 91機[注 4] |
2000年に導入された支援戦闘機(FS)で、米ジェネラル・ダイナミクス(現:ロッキード・マーティン)製F-16戦闘機をベースに日米共同で開発が行われた。B型(画像下)は複座型。現在はAAM-4BやJDAM等の兵装搭載やレーダー換装といった能力向上改修が進められている。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
F-86F | セイバー(旭光) ※ハチロク |
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480機 | 米ノースアメリカン製戦闘機。1955年導入。航空自衛隊初の戦闘機で、180機が米国から供与され、300機が新三菱重工業(現:三菱重工業)でライセンス生産される。米国からの供与機の内、未使用だった計45機を返還したため、航空自衛隊はF-86Fを計435機運用する形となった。ブルーインパルス(画像下)においても使用された他、18機が偵察機RF-86Fに改造された。1982年2月全機退役。 |
F-86D | セイバードッグ(月光) ※ドック、D |
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122機 | 米ノースアメリカン製戦闘機。1958年導入。航空自衛隊初の全天候型要撃戦闘機で、全機が米国から供与機される。1968年全機退役。 |
F-104J/DJ | スターファイター(栄光) ※三菱鉛筆 |
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F-104J:210機 F-104DJ:20機 |
米ロッキード製要撃戦闘機。1962年導入。F-104Jの3機が完成品輸入、17機がノックダウン生産、160機がライセンス生産され、DJ型20機が完成品輸入された。1986年3月に実戦部隊から退役。用途廃止機の内、14機が無人標的機UF-104J/JAに改修される。 |
F-1 | ![]() |
77機 | T-2練習機を元に開発された三菱重工業製支援戦闘機で、1977年導入。全機が実戦部隊に配備される。2006年3月全機退役。 | |
F-4EJ | ファントムII | ![]() |
140機[注 5] | 1971年に導入された米マクドネル・ダグラス製要撃戦闘機。最初の2機が輸入、3〜13号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体がライセンス生産である。内15機がRF-4EJ、90機がF-4EJ改に改修される。残存する未改修機全機が岐阜基地で試験用に運用されていた。2021年3月17日全機退役。 |
F-4EJ改 | スーパーファントム | ![]() |
90機[注 6] | 機体寿命延長と能力向上のために既存のF-4EJに改修を施した機体で、1989年配備開始。 空対艦ミサイルの運用が可能になった事から支援戦闘飛行隊にも配備された。2021年3月17日全機退役。 |
輸送機・空中給油輸送機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
C-1 | ![]() |
31機 9機[注 7] |
C-46Dの後継として開発された川崎重工業製戦術輸送機。1971年導入。 試作1号機(28-1001号機)は飛行試験機C-1FTBとして、量産21号機(78-1021号機)は電子戦訓練支援機EC-1に改造されている。随時C-2と随時交代・退役する。 | |
C-130H | ハーキュリーズ ※ハーク |
![]() |
16機 13機 |
1984年に導入された米ロッキード製戦術輸送機。全機が完成機輸入である。 一部の機体はイラク派遣時に塗装の変更(画像下)[注 8]、ミサイル警報装置、チャフ/フレア・ディスペンサー等の搭載改修を施された他、3機が空中給油機(KC-130H)としての改修を施されている。 |
C-2 | ブルーホエール[1] | ![]() ![]() |
調達予定数22機 12機[注 9] |
現行のC-1の後継として海上自衛隊のP-1哨戒機と共同開発された川崎重工業製戦術輸送機。 2016年6月に量産初号機が航空自衛隊に引き渡された。試作2号機(18-1202号機)は2018年度に次期機上電波測定装置を搭載したRC-2電波情報収集機に改修されている。 |
KC-130H | ハーキュリーズ ※KCハーク |
![]() |
※3機 | C-130Hから改修された空中給油・輸送機。2010年導入。 3機(85-1080、95-1081、95-1083号機)にブローブ・アンド・ドローグ方式空中給油用ポッドの増設、 及び空中給油受油能力の付与の改修がなされている。 |
B-777-300ER | ![]() |
2機 | B-747-400の後継機として2014年に選定された日本国政府専用機。2019年度導入。 | |
KC-767 | KC-767J(ボーイング社における名称) | ![]() |
4機 | 2008年に導入されたフライング・ブーム方式の空中給油・輸送機。開発母機はボーイング767-200ER。 |
KC-46A | ペガサス | ![]() |
調達予定数 6機 1機[注 10] |
KC-767の改良型で、中期防衛力整備計画(26中期防)において調達が決定した空中給油・輸送機。 2021年10月、KC-46A 1機が美保基地に到着した[2]。 ※画像は米空軍KC-46A |
U-4 | 5機 | 米ガルフストリーム製多用途支援機。1997年導入。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
C-46D | コマンドー(天馬) ※空のデゴイチ |
![]() |
48機 ※内9機はA型から改修 |
1955年より導入された航空自衛隊初の輸送機。米カーチス・ライト製。36機が米国から供与された後、12機(A型9機、D型3機)を中華民国空軍より追加購入、全機がD型仕様に改修された。内5機が飛行点検機(画像上)に、1機が飛行試験機(C-46FTB、画像下)に、3機がECM訓練機(C-46 ECM)に改造された。1977年2月に全機退役。 |
YS-11C/PC | ![]() |
YS-11C:7機 YS-11PC:1機 0機(※他用途に改造) |
日本航空機製造製中型輸送機でC型が貨物輸送型、PC型が人員/貨物輸送型である。後に全機が他用途に改造される。 | |
YS-11P | ![]() |
5機※内1機はYS-11Cから改造 | 人員輸送機。1965年導入。 後に2機(52-1151、62-1154号機)が飛行点検機YS-11FCに改造される。2017年5月に全機退役。 | |
B-747-400 | ![]() |
2機 | 初代日本国政府専用機。1992年に総理府から移管される。2007年に大規模改装工事を完了している。 運行及び整備を委託している日本航空が既に同型機を退役させた関係上、同機も2019年3月退役。 |
偵察機
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
RF-86F | ![]() |
※18機 | F-86Fから改修された偵察機。1961年導入。1979年10月全機退役。 ※画像は米空軍の塗装を施されたRF-86F[注 11] | |
RF-4E | ※レコンファントム (リコンファントムとも) |
![]() ![]() |
14機[注 12] | 1974年導入。全機が完成機輸入である。運用末期は一部の機体(画像下)に洋上迷彩を施されるようになった。2020年3月全機退役。 |
RF-4EJ | ※レコンファントム (リコンファントムとも) |
![]() |
※15機 | 事故で損耗したRF-4Eを補完する形で1992年よりF-4EJから15機が改修される。RF-4Eとは異なり、自衛用に短射程AAMの搭載が可能。2020年3月全機退役。 |
早期警戒機・早期警戒管制機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
E-2C | ホークアイ | ![]() |
10機[注 13] | 1983年に導入された米グラマン製早期警戒機(AEW)。 2005年からHawkeye2000相当に改修された機体が配備開始される。 |
E-2D | アドバンスド・ホークアイ | 調達予定数13機 3機[注 13] |
米ノースロップ・グラマン製早期警戒(管制)機(AEW&C)。 E-2Cの近代化型。 ※画像は米海軍E-2D | |
E-767 | ※J-WACS(ジェイワックス) ;米軍において) |
![]() |
4機 | 1998年に導入された米ボーイング製早期警戒管制機(AWACS)。 2005年度予算から「早期警戒管制機(E-767)レーダー機能の向上」として改修予算が認められている。 |
練習機・航法訓練機・連絡機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
T-400 | ![]() |
13機 | 1994年に導入された米レイセオン(現:ホーカー・ビーチクラフト)製多発機乗員訓練機。 | |
T-7 | ![]() |
49機 | 2003年に導入された富士重工業製初等練習機。 | |
T-4 | ※ドルフィン | ![]() ![]() |
212機 196機[注 14] |
川崎重工業製中等練習機。1988年導入。 ブルーインパルス使用機(画像下)は戦技研究仕様機と呼ばれる改修機である[注 15]。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
KAL-2 | ![]() |
1機 | 川崎航空機(現:川崎重工業)製連絡機。1955年導入。1964年に陸上自衛隊に移管している。 | |
T-3 | ![]() |
50機 | 富士重工業製初等練習機。1978年導入。2007年4月に全機退役。 | |
T-2 | ![]() |
96機 | 1971年に導入された三菱重工業製高等練習機。量産型92機の内28機はJM61A1 20mmバルカン砲・FCS未装備の前期型、 残り60機は後期型として生産される。試作3号機(29-5103号機)はCCV実験機に改造、量産型の内数機がブルーインパルス(画像下)で使用される。 2006年3月全機退役。 | |
T-1A/B | 初鷹 | ![]() |
T-1A:46機 (※内3機がT-1Bに改修) T-1B:19機 |
富士重工業製中等練習機。 英国製ブリストルシドレー・オーフュースMk.805エンジンを搭載したT-1A(旧称:T1F2、1958年導入)及び、 国産のJ3-IHI-3/7Bエンジンを搭載したT-1B(旧称:T1F1、1960年導入)がある。 T-1Aは2001年に、T-1Bは2006年3月に全機退役。 |
T.55 | バンパイア | 1機 | T-1の開発資料として1956年に購入された英デハビランド製並列複座型練習機。1960年退役。 | |
T-28B | トロージャン | 1機 | T-1の開発資料として1954年に購入された米ノースアメリカン製練習機。 飛行試験後は第501飛行隊にて偵察機として使用されたが、 1963年7月に宇都宮で不時着事故を起こし退役した。 | |
T-33A | シューティングスター(若鷹) ※サンサン |
278機 | 航空自衛隊発足当初の1954年に導入された、米ロッキード製中・高等練習機。最初の68機が米国からの供与機で、残り210機が川崎重工業でのライセンス生産機である。当初は2002年まで使用される予定であったが、1999年11月に発生した墜落事故を機に、残存していた機体も2000年6月に強制的に全機用途廃止となった。 | |
T-6D/F/G | テキサン(まつかぜ) | ![]() |
T-6D:9機 T-6F:11機 T-6G:160機 |
米ノースアメリカン製中等練習機。1954年に保安隊から移管される。 G型の内24機が航空救難団において、救難ポッドを装備し捜索救難機としても運用された。1970年全機退役。 |
T-34A | メンター(はつかぜ) | 143機 | 米ビーチクラフト製初等練習機。1954年に保安隊から移管された10機、次いで海上自衛隊から移管された8機、 富士重工にてライセンス生産された124機、輸入機1機の計143機が導入される。 後に9機が陸上自衛隊に、11機が海上自衛隊に引き渡される。 また少数の機体が航空救難団において、救難ポッドを装備した捜索救難機として運用される。1982年8月全機退役。 | |
B-65 | ![]() |
5機 | 米ビーチクラフト製航法訓練機。当初は海上自衛隊に運用を委託していた。 1980年に航空自衛隊側に移管され、連絡、人員/軽貨物輸送機として使用される。1998年3月全機退役。 | |
YS-11NT[注 16] | ![]() |
※1機 | 航法訓練機。1977年にYS-11C(92-1156号機)から改造される。2015年10月退役。 |
電子戦訓練支援機・電子測定機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
EC-1 | ![]() |
※1機 | 1986年に導入された電子戦訓練支援機。C-1量産21号機(78-1021号機)から改造される。 | |
YS-11EA | ※スーパーYS | ![]() |
※2機 | 電子戦訓練支援機。YS-11E(12-1162、12-1163号機)から改造される。 ※画像はYS-11EB。 |
YS-11EB | ※スーパーYS | ![]() |
※4機 | 1992年に導入された電子測定機(電子情報収集機、ELINT機)。1機がYS-11C(82-1155号機)、1機がYS-11P(02-1159号機)、2機がYS-11EL(92-1157、12-1161号機)から改造される。 |
RC-2 | ![]() |
※1機 ※調達予定数3機 |
2020年にYS-11EBの後継として導入された電波情報収集機。初号機は2018年にC-2試作2号機(18-1202号機)から改造される。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
C-46 ECM | EC-46D | ※3機 | 電子戦訓練支援機。C-46Dの3機(91-1140、91-1143、91-1145号機)から改造される。1978年3月に全機退役。 |
捜索救難機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
U-125A | ![]() |
28機 26機[注 17] |
1995年から導入された救難捜索機。内2機(画像下)は自己防御装置を装備している。[注 18] |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
MU-2S | 29機 | 三菱重工業製捜索救難機。1967年導入。2008年10月に全機退役。 |
飛行点検機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
U-125 | ![]() |
3機 2機[注 19] |
飛行点検機。1992年導入。 | |
U-680A | ![]() |
3機 3機[3][4] |
YS-11FCの後継及びU-125の損耗補完として2020年に導入された米テキストロン社製飛行点検機。 |
退役
実験機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
X-2 | 先進技術実証機、ATD-X[注 22] ※心神 |
![]() |
1機 | 将来の国産戦闘機開発に適応できるステルス性・高機動性等の技術蓄積を目的とした実験機。2016年飛行試験開始、2017年度試験終了。 |
C-1FTB | ![]() |
1機 | C-1輸送機 試作1号機(XC-1:#001)を飛行試験終了後にシステム・エンジン・装備品の飛行実験機に改修したもの。飛行開発実験団(岐阜基地)に配備。 |
捜索・救難ヘリコプター
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
UH-60J | ブラックホーク ※J II(能力向上型の部隊内通称) |
![]() ![]() ![]() |
62機 41機[注 23] |
米シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1991年導入。48-4579号機以降はアビオニクスを強化しチャフ/フレア・ディスペンサー、ミサイル警報装置を追加装備したSP型である。98-4588号機以降は空中給油用の受油ブローブが装備されている(画像中)。2015年度以降に納入される機体(58-4593号機〜)は能力向上型のUH-60J(部隊内通称J II、画像下)である。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
S-62J | らいちょう | ![]() |
9機 | 米シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1963年導入。1983年3月全機退役。 |
H-21B | ほうおう | 10機 | 米パイアセッキ製捜索救難ヘリコプター。1960年に米空軍から供与される。1967年全機退役。 | |
H-19C | はつかり | ![]() |
21機 | 米シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1957年導入。最初の4機が輸入、残り17機が三菱重工でライセンス生産される。1973年全機退役。 |
KV-107II-5/A-5 | しらさぎ | ![]() |
KV-107 II-5:17機 KV-107 II A-5:34機 |
米バートル(現ボーイング)製捜索救難ヘリコプター。1967年導入。 1号機~17号機がKV-107 II-5、18号機以降の機体がエンジン強化型のKV-107 II A-5である。2009年11月年全機退役。 |
輸送ヘリコプター
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
CH-47J/J(LR) | チヌーク | ![]() ![]() |
CH-47J:16機 CH-47J(LR):15機 CH-47J(LR):15機[注 24] |
米ボーイング製輸送ヘリコプター。1986年導入。レーダーサイト・ミサイルサイトへの補給が主任務だが、副次的に救難輸送にも使用される。2002年以降調達されているLR型(画像下)[注 25]は陸上自衛隊CH-47JAと同様の改良型で、気象レーダーの追加、胴体側面の燃料タンクの増大、アビオニクスの更新等がなされている。初期導入機体から順次用途廃止されており、従来型CH-47Jは2013年に全機退役している。 |
無人機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) 保有数 |
注釈 |
---|---|---|---|---|
RQ-4B | グローバルホーク | ![]() |
※調達予定数3機 | 中期防衛力整備計画(26中期防)において導入が決定した米ノースロップ・グラマン製無人偵察機。 2021年度導入予定。※画像は米空軍RQ-4B |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
UF-104J/JA | ※J型:2機(後にJA型に改修) JA型:12機 |
用途廃止となったF-104Jを改修した無人標的機。有人飛行が可能であるJ型と遠隔誘導で飛行するJA型がある。
1997年3月までに全機、標的として撃墜される。 | ||
無人機研究システム | ※TACOM | 4機[注 26] | F-15J/DJから空中発射される自立着陸可能な無人偵察機。富士重工業製。2012年部隊使用承認。2016年度末退役。 |
機体番号
- 機体番号は尾翼両面に記された6(2+4)桁の機体固有の番号である。シリアルナンバーあるいはキャノピーナンバーとも呼ばれる。飛行計画書等にはこの機体番号を記載する。機首には下3桁の数字がマーキングされる。アメリカ空軍の記号とは異なり、機体番号だけで所属航空団・飛行隊を瞬時に判別するのは難しい。
- 飛行中の無線交信ではコールサイン(呼出符号)はそれぞれの部隊別のものを使用するが、戦闘・訓練中はパイロットのTACネーム(tactical name)を使う。
- 機体番号の見方:「(1)(2)―(3)(4)(5)(6)」の意味
・(1) 領収年号(防衛省に納入された西暦年号の下1桁)
・(2) 登録順位
番号 | プロペラ機 | ヘリコプター | ジェット機 |
---|---|---|---|
0 | KAL-2 | - | F-1、B-747、B-777 |
1 | T-34A、T-3、C-46D/EC-46D、E-2D | H-19C | T-33A、T-400、X-2 |
2 | T-6D/F/G、YS-11P/NT/FC/EA/EB | H-21B | F-86F/RF-86F、F-15J/DJ、U-125A |
3 | T-28B、MU-2S/J、B-65 | S-62J | T.55、F-2A/B |
4 | E-2C | KV-107 II-5/A-5 | F-86D、E-767、KC-46A |
5 | C-130H/KC-130H | - | T-1A/B、U-4 |
6 | T-7 | - | F-104J/DJ、T-4 |
7 | - | CH-47J/(LR) | F-4EJ、RF-4E、KC-767 |
8 | - | UH-60J | C-1/EC-1、C-2/RC-2 |
9 | - | - | F-35、T-2、U-125 |
・(3) 機種区分
番号 | 区分 |
---|---|
0 | 未区分 |
1 | 輸送機 |
2 | 未区分 |
3 | その他の固定翼機 |
4 | ヘリコプター |
5 | 練習機 |
6 | 偵察機 |
7 | (F-86F) |
8 | 戦闘機 |
9 | 未区分 |
: X-2の機種区分は0だが区分名不明
・(4)(5)(6) 製造順
機種 | 製造番号 | 機種 | 製造番号 | 機種 | 製造番号 | 機種 | 製造番号 | 機種 | 製造番号 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F-1 | 201〜 | C-46D/EC-46D | 101〜 | T-2 | 101〜 | U-125 | 041〜 | E-2D | 471〜 |
F-2A | 501〜 | C-1/EC-1 | 001〜 | T-3 | 501〜 | U-125A | 001〜 | KC-46A | 611〜 |
F-2B | 101〜 | C-130H/KC-130H | 071〜 | T-4 | 601〜 | MU-2S | 201〜 | ||
F-4EJ/EJ改/RF-4EJ | 301〜 | C-2/RC-2 | 201〜 | T-6D/F/G | 001〜 | MU-2J | 271〜 | ||
RF-4E | 901〜 | KC-767 | 601〜 | T-7 | 901〜 | X-2 | 001 | ||
F-15J | 801〜 | YS-11 | 151〜 | T-33A | 201〜/601〜 | UH-60J | 551〜 | ||
F-15DJ | 051〜 | B-747 | 101〜 | T-34A | 291〜 | H-19C | 701〜 | ||
F-35A | 701〜 | B-777 | 111〜 | U-4 | 251〜 | T.55 | 571 | ||
H-21B | 751〜 | F-86F/RF-86F | 401〜/701〜 | E-2C | 451〜 | T-28B | 581 | ||
S-62J | 771〜 | F-86D | 101〜 | E-767 | 501〜 | T-400 | 051〜 | ||
KV-107Ⅱ-5/A-5 | 801〜 | F-104J/UF-104J/JA | 501〜 | T-1A | 801〜 | B-65 | 091〜 | ||
CH-47J/(LR) | 471〜 | F-104DJ | 001〜 | T-1B | 851〜 | KAL-2 | 555 |
・例「82-8901」は、1988年領収、F-15、戦闘機、F-15Jの101番機
航空機搭載装備
空対空誘導弾
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
90式空対空誘導弾 | AAM-3 | 1,936発[5] | 三菱重工業製 パッシブ二波長光波ホーミング(IR/UVH)方式空対空ミサイル。1992年度導入。 F-15J/DJ、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。 | |
99式空対空誘導弾/(B) | AAM-4/AAM-4B | ![]() |
440発 (+200発)[5] |
三菱電機製 アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)方式空対空ミサイル。 改修を受けたF-15J/DJ及びF-2A/Bに搭載可能。 2010年度予算から改良型の99式空対空誘導弾(B) (AAM-4B、画像下)の調達が開始された。 |
04式空対空誘導弾/(B) | AAM-5/AAM-5B | 110発 (+400発)[5] |
三菱重工業製 赤外線画像誘導(IIR)方式空対空ミサイル。改修を受けたF-15J/DJに搭載できる他、将来的にはF-2A/Bにも搭載される予定。 改良型の04式空対空誘導弾(B) (AAM-5B、画像下)の開発も始まっている。 | |
AIM-9B/E/P/L/M/X | サイドワインダー | AIM-9L:4,541発[5] | 米ゼネラル・エレクトリック/レイセオン製 赤外線ホーミング(IR)方式空対空ミサイル。最初のモデルであるB型は1961年度より導入され、以後三菱重工業によりライセンス生産される。 B/E型はF-86F、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に、P型はF-4EJ、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に、L/M型はF-15J/DJ、F-4EJ/EJ改/RF-4EJ、F-1、F-2、T-2(後期型)に搭載可能。 B/E/P型は退役済。2015年にはF-35用として最新型のAIM-9Xの調達が決定している。 | |
AIM-7E/F/M | スパロー | ![]() |
AIM-7F/M:3,098発[5] | 米レイセオン製 セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)方式空対空ミサイル。最初のモデルであるE型は1974年度よりライセンス生産で導入される(現在は退役済)。 F-15J/DJ、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能(F/M型)。 |
AIM-120B/C-5/C-7 | AMRAAM | ![]() |
B/C-5型:125発[5] | 米レイセオン製 アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)方式空対空ミサイル。 1990年代後半にB及びC-5型がAAM-4との評価用に試験導入され、改修を受けた一部のF-15J/DJ(飛行教導隊所属)に搭載された。(全弾試射済) 2014年12月にはF-35用としてC-7型の日本への輸出が承認された。 ※画像は米空軍のAIM-120 |
退役・開発中止
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
69式空対空誘導弾 | AAM-1 | 三菱重工業製 パッシブ赤外線ホーミング(IRH)方式の空対空ミサイル。1969年度導入。 性能的にはAIM-9Bとほぼ同等といわれる。1977年度退役。 | ||
AAM-2 | ![]() |
三菱重工業製 赤外線誘導(IR)方式空対空ミサイル。 F-4EJの搭載を想定して開発されたが、AIM-4Dと比較した結果コスト面で不利とみられ、1975年に開発中止となった。 | ||
AIM-4D | ファルコン | ![]() |
米ヒューズ製 赤外線誘導(IR)方式空対空ミサイル。 F-4EJに搭載可能。1971年にF-4EJ導入に伴いFMS供与されたものの、AIM-7が導入された為に短期間の使用に終わり、1985年度には退役している。 ※画像は米空軍のAIM-4 |
空対艦誘導弾
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
80式空対艦誘導弾 | ASM-1 | 三菱重工業製 アクティブ・レーダー誘導(ARH)方式空対艦ミサイル。 1982年度導入。F-1、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。 派生型として海上自衛隊の91式空対艦誘導弾(ASM-1C)がある。 | ||
93式空対艦誘導弾/(B) | ASM-2/ASM-2B | 243発 (+45発)[5] |
三菱重工業製 赤外線画像イメージ誘導(IIR)方式空対艦ミサイル。 1995年度導入。F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。 93式空対艦誘導弾(B)(ASM-2B)は中間誘導にGPS誘導方式を追加した改良型である。 | |
ASM-3/(改) | ![]() |
現行のASM-1及びASM-2の後継として2018年1月に開発が完了した慣性(INS)/GPS誘導(中間段階)+アクティブ/パッシブ複合誘導(ARH/PRH 終末段階)方式空対艦ミサイル。 射程の短さから実戦配備はされず、2020年度から2025年度までASM-3(改)が開発される。改型はF-2に搭載しての運用を想定している。 | ||
Joint Strike Missile | JSM | ![]() |
2019年に導入が決定したノルウェーのコングスベルグ製空対艦ミサイル。F-35Aに搭載しての運用を想定している。 |
爆弾・訓練用ディスペンサー・投下装置
- 2008年に「クラスター弾に関する条約」の署名・発効により「クラスター爆弾」に属する装備は保有できない事となったため[6]、2015年をもって全ての「クラスター爆弾」を廃棄し、装備より除外している[7]。
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
Mk.82 | 500ポンド無誘導爆弾。 1974年度よりFMS調達で導入。F-15J/DJ、F-4EJ/EJ改、F-1、F-2A/B、T-2(後期型)に搭載可能。 | |||
91式爆弾用誘導装置 I/II型 | GCS-1 | 上記のMk.82 500ポンド爆弾に付加された国産の赤外線ホーミング誘導装置。 F-15J/DJ、F-4EJ改、F-1、F-2A/Bに搭載可能。 Mk.117 750ポンド爆弾用も開発されたが、そちらは採用されていない。 | ||
GBU-38/B | JDAM[注 27] | 上記のMk.82 500ポンド爆弾にGPS/INS誘導装置を付加した精密誘導爆弾(及び 追加キット)。 2007年度導入。F-2A/Bに搭載可能。 | ||
GBU-31 | JDAM | ![]() |
2016年3月に調達が決定した2000ポンド精密(INS/GPS)誘導爆弾。 | |
GBU-54 | LJDAM(レーザーJDAM) | ![]() |
上記のGBU-38にセミ・アクティブ・レーザー・ホーミング誘導(SALH)方式を追加した精密誘導爆弾。 F-2A/Bに搭載可能。2015年7月時点で築城基地第6飛行隊において訓練弾の配備が確認されている。[8] | |
GBU-39 | SDB[注 28] | ![]() |
2015年12月に調達が決定した精密誘導爆弾。 | |
GBU-12 | ペイブウェイ | ![]() |
2016年3月に調達が決定した500ポンド精密(LOSBR)誘導爆弾。 | |
CBLS-200 | 訓練用ディスペンサー。 BDU-33 25ポンド訓練用爆弾を4発携行できる他、ハイドラ70 70mmロケット弾を4発携行する事ができる。 F-1、F-2A/B、F-4EJ/EJ改、T-2(後期型)に搭載可能。 | |||
BDU-33 | ※青ナスビ、金魚 | ![]() |
25ポンド訓練用爆弾。CBLS-200等を介して搭載される。 | |
TER-9A/A改 | トリプルエジェクターラック ※ター |
Mk.82 500ポンド爆弾(GCS-1搭載型含む)を3発懸吊できるエジェクターラック。 F-4EJ/EJ改用のTER-9/A及び、F-2A/B用のTER-9/A改がある。 |
退役・開発中止
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
AN-M30 | ![]() |
100ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。 | ||
AN-M57 | ![]() |
250ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。 | ||
AN-M64 | ![]() |
500ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。 | ||
JM117 | ![]() |
750ポンド無誘導爆弾。1969年度導入。F-4EJ/EJ改、F-1、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。 ※画像は米軍のM117 | ||
CBU-87/B | ![]() |
クラスター爆弾。1988年度よりFMS調達(後に国産化)で導入。F-15J/DJ、F-4EJ改、F-1、F-2A/Bに搭載可能。 クラスター爆弾禁止条約ni2008年11月28日の安全保障会議において自衛隊が保有する全てのクラスター爆弾の廃棄を決定した為、現在では退役している。 | ||
SUU-21/A | ![]() |
訓練用ディスペンサー。BDU-33 25ポンド訓練爆弾を6発携行する事ができる。 F-104J、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。 | ||
新型普通爆弾 | XGCS-2 | ![]() |
防衛庁技術研究本部(当時)においてGCS-1の後継として開発が進められていた滑空型誘導爆弾。 F-4EJを母機として搭載試験が行われたが、2005年に開発中止となった。 |
ロケット弾・ロケットランチャー・ガンポッド
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
ハイドラ70ロケット弾 | FFAR | ![]() 写真右側 |
2.75インチ(70mm)空対地ロケット弾。1964年度にMAP供与により導入される。LAU-3・J/LAU-3/A、CBLS-200に装填可能。2010年前半に退役。 現在は陸上自衛隊でAH-1SおよびAH-64D搭載用として導入している。 | |
LAU-3・J/LAU-3/A | 2.75インチ(70mm)空対地ロケット弾×19発を収めるロケットランチャー。J/LAU-3/Aは国産である。 F-4EJ/EJ改、F-104J/DJ、F-1、F-2A/B、T-2(後期型)に搭載可能。 前述のハイドラ70の退役に伴い、同ランチャーも退役したと思われる。 | |||
ASR | 国産の5インチ(127mm)空対地ロケット弾。1980年度より導入。RL-4に装填可能。2000年度に退役。 | |||
Mk4 FFAR | マイティ・マウス、AAR | F-86D、F-104J/DJ用2.75インチ(70mm)空対空ロケット弾。退役済。 | ||
2.25インチSCAR | ![]() |
2.25インチ(57mm)訓練用ロケット弾。F-86Fに搭載可能。退役済。 | ||
RL-4 | 5インチ(127mm)ロケット弾×4発を収める国産のロケットランチャー。 F-4EJ/EJ改、F-104J/DJ、F-1、F-2、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。 | |||
RL-7 | ![]() |
2.75インチ(70mm)空対空ロケット弾×7発を収める国産のロケットランチャー。 F-104J/DJに搭載可能。退役済。 | ||
7.62mmツイン・ガン・ポッド | ![]() |
80年代中頃にT-4用に試作されたガンポッド。正式採用されず。 |
曳航標的・水上標的・無人標的機
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
AGTS[注 29] | ![]() |
機関砲の射撃訓練に使用される標的曳航装置。F-15J/DJ、F-4EJ改に搭載可能。 F-15J/DJに搭載するものはRMK-35トゥリール及びTDK-39ターゲットセットで構成される。 | ||
JAQ-1 | ![]() |
射撃訓練に使用する非回収型の水上標的。F-4EJ/EJ改、F-1に搭載可能の他、将来的にはF-2にも搭載される予定。 | ||
J/AQM-1B | ![]() |
対空ミサイル射撃訓練用の再利用可能な自律型標的。F-15J/DJ、F-4EJ改に搭載可能。 | ||
空対空用小型標的 | AQM-2 | 非回収型の空対空ミサイル射撃訓練用の小型標的。F-15J/DJに搭載可能。 |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
バンナーターゲット | ※フンドシ | ![]() |
布製の曳航標的。F-86F、T-33A、T-4に搭載可能。退役済。 ※画像は米空軍B-57Eに搭載されたバンナーターゲット | |
DF-4MFC | デルマーターゲット ※サブ・ソニック・デルマー、デルマー標的 |
![]() |
米デルマーアビオニクス社製の2.75インチロケット弾射撃訓練用曳航標的{後に日本飛行機にて国産化)。 遷音速域において使用され、F-86F、T-33Aに搭載可能。退役済。 ※画像は米海軍FJ-4に搭載されたサブデルマー | |
DF-6MFC | フレアデルマーターゲット ※スーパー・ソニック・デルマー、 デルマー標的 |
![]() |
米デルマーアビオニクス社製の赤外線誘導式空対空ミサイル射撃訓練用曳航標的(後に日本飛行機にて国産化)。 音速域において使用され、F-104DJに搭載可能。退役済。 | |
A/A37U-15 | トゥターゲットシステム ※ダートターゲット |
![]() |
JM61A1 20mmバルカン砲用標的曳航システム。 RMU-10/Aリールポッド及びTDU-10Bダートターゲットによって構成される。 F-4EJ、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に搭載可能。2006年3月にF-1と合わせて退役した。 | |
RMK-19A/A47U-3 | NPT-IR-1赤外線ミサイル標的やTDU-37Bレーダー誘導ミサイル標的を曳航する装置で、ミサイルの射撃訓練に使用する。 F-4EJ/EJ改に搭載可能。F-4EJ/EJ改が2021年までに退役した事に伴い同装置も既に退役していると思われる。 | |||
KMQ-5 | ![]() |
12機以上 | 川崎航空機(現川崎重工)製 空対空ミサイル射撃訓練用無人標的機。T-33Aに搭載可能。 正式採用されず。 |
ECMポッド・チャフディスペンサーポッド
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
AN/ALQ-131/(V) | ![]() |
AN/ALQ-131:14セット | 米国製 ECMポッド。RF-4E用に14セットが購入される。F-15DJ、F-4EJ改/RF-4EJにも搭載可能。AN/ALQ-131(V)は改良型である。 | |
AN/ALE-41K/ J/ALE-41 |
![]() |
米国製 チャフポッド。AN/ALE-41KはF-4EJ、T-4に搭載可能。[注 30] J/ALE-41は国産品で、EC-1に搭載可能。 | ||
戦闘機搭載型電子防御装置 | ![]() |
F-15J/DJ用600gal増槽を改造した国産のECMポッド。F-15DJに搭載しての運用を想定している。 2015年7月より岐阜基地においての搭載試験が確認されている。[9] |
退役
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
AN/ALQ-72 | 米国製 ECMポッド。T-33Aに搭載可能。退役済。(画像中央) | |||
AN/ALQ-119 | 2 | 米国製 ECMポッド。F-15J導入時に2セットのみ導入され、新田原基地で試験運用された。退役済。 | ||
J/ALQ-2 | ![]() |
国産のECMポッド。T-33Aに搭載可能。[注 31]退役済。 | ||
J/ALQ-4 | ![]() |
国産のECMポッド。F-104Jの主翼端増槽から改造した物でF-104Jに搭載可能。退役済。 | ||
J/ALQ-6 | ![]() |
国産のECMポッド。F-4EJ、F-1に搭載可能。[注 30]退役済。 | ||
J/ALE-2 | ![]() |
国産のチャフ・ディスペンサー・ポッド。T-33Aに搭載可能。退役済。 |
偵察ポッド
退役
観測・計測装置
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
ACMI[注 32] | 空戦機動計測ポッド | ![]() |
空中戦訓練における機体の速度や機体姿勢をリアルタイムで計測・送信する装置。 F-15J/DJ、F-2Aに搭載可能。 | |
ASQ-T34 | ACT-R[注 33]ポッド KITS[注 34]ポッド |
![]() |
DACT訓練用の計測ポッド。米国からの貸与品である。F-15J/DJ、F-2A/Bに搭載可能。 | |
DBSS | デイ・ブリーフィング補助装置 | ![]() |
空中戦訓練における機体の速度や機体姿勢を計測・記録する装置。 F-15J/DJに搭載可能。 | |
600galドロップタンク型カメラポッド | 1 | 600gal増槽の先端部に高速度デジタルビデオカメラを装備し、投下投棄試験での搭載物の分離状況を確認する。 岐阜基地において主にF-2B試作2号機(63-8102号機)によって運用される。 | ||
ミサイル計測ポッド | ![]() |
|||
機上集塵器 | 集塵ポッド | ![]() |
放射性物質等のサンプリングを行う装置。 現在はT-4に搭載可能の2型を使用している。 1型(退役済)はF-86Fに搭載可能であった。 |
その他
名称 | 愛称(※は部隊内通称) | 画像 | 調達数(※は改修数) | 注釈 |
---|---|---|---|---|
汎用カーゴポッド | ※トラベルポッド、バゲージポッド、 ラゲージポッド |
![]() |
F-104J/DJの翼端増槽を改造したポッドで、支援機材や整備機材といった小物を収納できる。 F-4EJ/EJ改、RF-4E/EJ、T-4に搭載可能。 | |
J/AAQ-2 | 15セット | 国産のF-2A/B用赤外線前方監視装置(FLIR)。 | ||
AN/AAQ-33 | スナイパーXR | 1セット(2019年時点) | 米ロッキード・マーティン製ターゲティングポッド。 F-2にレーザーJDAMの運用能力を付加するために導入決定した。 2014年度予算において1機の搭載試改修が計上、2019年より岐阜基地にて搭載試験が開始されている。※画像は米空軍AN/AAQ-33 | |
機動衛生ユニット | ![]() |
4ユニット | 航空機動衛生隊で運用されるコンテナ式の医療ユニット。2007年導入。C-130Hに2台搭載可能で、機内での医療も可能である。 2018年にはC-130Hに加えC-2も搭載可能な機動衛生ユニット2型が導入された。 | |
野火消火器材I型 | バンビバケット | CH-47J/CH-47J(LR)用の折りたたみ式消火バケツ。 陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。 | ||
野火消火器材II型 | ビックディッパーバケット | ![]() |
CH-47J/CH-47J(LR)用の消火バケツ。 陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。 |
注釈
- ^ 2021年3月末時点。1機(79-8705号機、名古屋FACO製造初号機)が2019年4月に事故で喪失している。
- ^ 2022年4月時点。導入後に13機(J型:8機、DJ型:5機)を事故で喪失している。
- ^ これら改修機は航空雑誌等ではF-15J/DJ改、海外ではF-15MJと呼ばれている。
- ^ 2021年3月末時点でA/B合わせた機数。B型の内1機(43-8126号機)が2007年10月の名古屋空港内での事故により用途廃止した他、2011年3月の東日本大震災で発生した津波により18機が水没し、内修理可能な13機を除く5機が用途廃止されている。
- ^ 12機が事故で喪失・損耗した他、12機が小牧基地格納庫内でモスボール保管されていたが、後に全機用途廃止している
- ^ 改修後、5機が事故で喪失・損耗している。
- ^ 2021年3月9末時点。EC-1除いた機数。4機の事故喪失した他は用途廃止されている。
- ^ イラク派遣終了後は順次IRANの際に従来の塗装に戻されてつつある。
- ^ 2021年3月時点
- ^ 2021年10月時点
- ^ 画像のRF-86Fは退役後に米国に返還された元空自所属機である。米国に返還後は標的機(QF-86)に改造のち標的処分となる予定だったが、米パシフィックコースト航空博物館に引き取られレストア(この時塗装を米空軍仕様のものに変更)、現在も同博物館にて展示されている。
- ^ 途中2機が事故で損耗している。
- ^ a b 2021年3月末時点
- ^ 2020年11月時点。4機が事故で喪失、ブルーインパルス仕様機1機を含む4機が東日本大震災による津波で被災した他、元ブルーインパルス仕様機8機が用途廃止している(事故や災害による損耗を除けばT-4初の用途廃止機でもある)。
- ^ 当初ブルーインパルス仕様機には新造機が配備されていたが耐用時間超過による用途廃止に伴い、小牧基地格納庫内にてモスボール保管されていた通常機9機をブルーインパルス使用機に改修し、2016年より順次配備している。
- ^ NTはNavigation Trainer(航法訓練機)の略。
- ^ 2011年3月の東日本大震災による津波で2機(02-3013、72-3025号機)が被災し用途廃止している。
- ^ 02-3027、12-3028号機。右主翼下面にレーダー/ミサイル警戒装置を内蔵したカヌー型ポッド、後部胴体下面にチャフ・フレアディスペンサー、垂直尾翼後端にミサイル警報装置を追加した他、2016年4月より試験的にF-2の洋上迷彩に似た塗装に変更していたが後に通常塗装に戻されている。
- ^ 1機(49-0343号機)が2016年4月の鹿屋での墜落事故により喪失している。
- ^ 内2機はYS-11P(52-1151、62-1154号機)からの改造である。
- ^ 62-1154号機が2015年12月、12-1160号機が2019年10月に用途廃止している。
- ^ ATD:Advanced Technological Demonstrator=先進技術実証機の略。
- ^ 2021年3月時点。1機が事故で喪失、4機が東日本大震災で損耗した他、3機以上が用途廃止している。
- ^ 2021年3月末時点
- ^ LRは Long Range(長距離)の略
- ^ 2機(1002、1003号機)が2010年に硫黄島沖で試験中に飛行停止し海没している。
- ^ JDAM(ジェイダムと読む)とはJoint Direct Attack Munition(統合直接攻撃弾)の訳
- ^ Small Diameter Bomb(小直径爆弾)の訳
- ^ Aerial Gunnery Target Systemの略
- ^ a b 搭載したF-4EJは非公式にEF-4EJと呼ばれた。
- ^ 他に海上自衛隊のU-36Aも搭載可能。
- ^ Air Combat Maneuver Instrumentの略。
- ^ レンジレス空戦訓練システムの意。
- ^ Kadena Interim Training System(カデナ暫定訓練システム)の略。
- ^ Japan Aerospace Defense Ground Environmentの略。
- ^ Base Air Defense Ground Environmentの略。
- ^ 移動式3次元レーダーの略。
- ^ 移動警戒隊配備分(10個隊)に硫黄島及び第5術科学校第1分校配備分を加えた数。
- ^ パルス圧縮技術、SLC(サイドローブキャンセラー)等の技術を取り入れ、ECCM能力・クラッター抑圧能力等の向上が図られた。
- ^ 正確な導入時期及び退役時期は不明だが、2015年度の高蔵寺分屯基地記念行事でのパネル展示によると、同文屯基地に所在していた第5術科学校第1分校では1959年6月に設置され、1983年7月に撤去されている事が判明している。
- ^ Radar Approach Control Systemの略で、ターミナル・レーダー管制業務を行う。
- ^ Ground Controlled Approachの略で、着陸誘導管制業務を行う。
- ^ 2016年3月時点。入間、芦屋に配備されている。
- ^ 2016年3月時点。千歳、百里、築城、三沢、小松、浜松、松島に配備されている。
- ^ 2016年3月時点。小牧、新田原に配備されている。
- ^ 2016年3月時点。美保に配備されている
- ^ 戦術航空航法装置(Tactical air navigation)の略。
- ^ J/FPH-2は97年度退役、J/FPH-3は92年度に退役、J/FPH-4は97年度に退役、J/FPH-5は2000年代に退役、J/FPH-6は2010年代前半に退役、J/FPH-7は92年度配備開始、2010年代前半に退役している。
- ^ Vulcan Air Defense Systemの略
- ^ 航空自衛隊における空港用化学消防車の呼称。
出典
- ^ a b “美保基地、開庁60周年記念マークを決定 C-2輸送機愛称「Blue Whale」”. FlyTeam. (2018年1月1日) 2018年3月23日閲覧。
- ^ “空自初のKC-46A空中給油・輸送機、美保基地に到着”. Fly Team (2021年10月29日). 2021年10月30日閲覧。
- ^ 主要装備 U-680A航空幕僚監部、2021年3月24日閲覧
- ^ “空自新型飛行点検機、U-680A 3機揃う いよいよYS-11退役へ”. Fly Teamニュース (2021年1月20日). 2021年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g keenedgeの湯治場 2009年10月 9日 (金)
- ^ クラスター弾等の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律
- ^ 防衛省「クラスター弾の廃棄完了について」
- ^ 『世界の艦船』2015年10月号(通巻第823集) p54、55
- ^ 航空ファン 2015年10月号 P112
- ^ アーカイブ 2013年1月21日 - ウェイバックマシン
- ^ 日本貿易振興機構(ジェトロ) 政府公共調達データベース 防衛省 気象観測装置J/FMX―1用構成品1式
- ^ 入札情報サービスNJSS 防衛省 第3補給処 気象観測装置 J/FMX-1 構成品修理 7EA
- ^ 令和元年5月13日 公告第需一156号 調達要求番号:3-01-1001-021A-E-6405 気象観測装置J/FMXー1用構成品
- ^ 『航空情報』1973年6月号(第317号)p48
- ^ http://www.safeaero.com/news/safeaero-220-arrives-in-japan/
- ^ アーカイブ 2016年9月16日 - ウェイバックマシン
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