腐女子 腐女子が主に使用する用語

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腐女子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 06:58 UTC 版)

腐女子が主に使用する用語

商業オリジナル作品・パロディやおい(二次創作)の両方で使われる用語、パロディやおいで使われる用語がある。一部はオタク用語と共通しているが、意味が異なるものもある。短期間で使われなくなる言葉もあり、下記の言葉の全てが現役の用語ではない。

原作
二次創作同人の元になる作品。ジャンルとも。多くの男性キャラがいる作品では、腐女子の嗜好によって様々な組み合わせや解釈を行うことができる(近年は腐女子がオタク商品の主要購買層となりつつあり、少年漫画など女性向けでない作品でも腐女子人気を狙った設定や描写が増えてきているが、これには反発もある[87])。
腐向け
腐女子・腐男子向けの意味。男性同士の恋愛要素のある作品に、そういったものを好まない人に注意を促すゾーニング用の注意書きという側面もある。
カップリング/カプ/CP
恋愛関係にあるとされる攻めと受けの組み合わせのこと。やおい・BLジャンルでは「攻め×受け」、スラッシュでは「攻め / 受け」と表記される。詳しくはカップリング (同人)の項目を参照。
王道
あるジャンルで人気のカップリングのこと。
逆カップリング/ 逆カプ
王道の逆のカップリング。あるカップリングの逆のカップリング。
邪道/邪道カプ
合わないと思うカップリングのこと。カップリングは人によって好みが違うため衝突が起きることがあり、カップリング論争(カプ論争)と呼ばれる。
リバーシブル
受けと攻めの役割分担がその時々で変わること。受けが攻めになることを下克上という。
サンド
受けが二人の攻めから愛されている状態。
スパダリ
スーパーダーリンの略。非の打ちどころのないハイスペックな男性キャラクターに使う。
セコム
受けを守る強い攻め、またはあるキャラを守る嫉妬深い、または保護者的なキャラクター。
単一/一棒一穴/一夫一夫
総受け・総攻めや三角関係などがなく、あくまで攻め×受けだけによるカップリングのこと。
鬼畜
主に攻めが受けに対し辛辣な言葉を吐いたり、時に人道的とは言いがたい行為を強制しているもの。
18禁/15禁
成人向けの性的表現がある作品を18禁、ある程度の性的表現や残酷な表現がある作品を15禁などと通称する。これらは映画やゲームなどの業界団体が使用するレイティング用語を言葉のみ模倣したもので、もとより明確な判断基準や拘束力があるわけではない。
㚻(き、けい、け)
男色。男子が男子に淫すること[88][89]
やおい穴
腐女子が性行為を描く際、女性器の位置に男性の体には存在しないはずの性器挿入用の穴が描かれることがあり、「やおい穴」「腐女子穴」「謎穴」などと称される。これは本来男性同士では不可能な体位である正常位での性交を描写するために用いられる。
やおい穴は「男性の身体に関する腐女子(またはやおい・ボーイズラブ作家)の知識の欠如」を端的に表しているのだとする意見もある。これに対して三浦しをん金田淳子は、女性にも肛門はあるのだから男性身体の特性を理解していないのではなく虚構の物語の中でのリアリティを追求した結果であり、男性向けのエロ漫画における非現実的なほどの巨乳の女性の描写と似たようなものであると反論している[90]
擬人化
人間以外のものを人型のキャラクターにしたもの。動物、モンスターなどの人外キャラクターを人型にしたものが主だが、中には電車や建造物等の無機物、国や都道府県といった歴史や概念の擬人化もある。
女体化
二次創作で、受け(まれに攻め)となる男性キャラクターを性転換したもの。よって、ほとんどの場合カップリングは男女になる。もともと女性キャラとして物語を書き換える二次創作や、男性だが何らかの理由で女性になってしまったという場合もある。多くはないが、女性キャラクターを男性にする男体化もある。
オメガバース
もともとは海外で発生したスラッシュ、やおい・BLジャンルの特殊設定で、日本でも広く普及した。能力が高くリーダー性やカリスマ性をもつ α(アルファ)、一般的な人間 β(ベータ)、発情期があり繁殖のための性として社会的地位の低い Ω(オメガ)が存在し、それぞれ男女があり計6種類の性別がある。αは男女ともに妊娠させる能力があり、Ωは男女ともに妊娠する能力がある。Ωはαを惹きつける特殊なフェロモンを発する。基本設定以外は書き手によって自由[91]
女装
受け(まれに攻め)となるキャラクター・人物が女装したもの。
やおい
男女関わりなく、友情以上の特別なものを感じさせる関係性。孤高と連帯が特徴。
健全
性的描写が無いものや、アブノーマルカップリング(やおい・百合近親相姦など)を扱っていない作品のこと。個人の主観によって健全と非健全の定義は異なる。
ナマモノ/ナマ
芸能人など実在の人物をやおいにすること。
雑食
同時に多くのカップリングやジャンルを好むこと。
よろず
同時に多くのジャンルを扱う同人サイトや同人誌のこと。
萌え
オタクと同じく、多くの腐女子が頻繁に使う。主な対象はキャラクター・人物、攻めと受けの関係性、作品など。
燃え
少年漫画などを好む腐女子が、原作を純粋に楽しい・面白いと思った時などに使う。腐女子の萌えの一番の燃料であり、原作・公式・キャラクターへの愛を構成する重要な要素とされている。
聖域
特別な思い入れがあり、やおい萌えにより「汚し」たくないジャンルやキャラクター・人物のこと。
あるジャンルにハマって、精神的にも金銭的にも抜け出せない様子。わかっていてもやめられないという畏敬と危険を併せ持つイメージの言葉。この意味で2013年ぐらいから使われるようになり、2014年に広く普及したようである[92]
尊い
好きなキャラクターに対する最大級の賛辞として2014年ごろに使われるようになった。本来の「尊い」とは異なる用法[92]
支部
pixivのこと。
privatter(ぷらいべったー)
Twitterのアカウントを使ってフォロワーにだけ文章や画像を公開できるツール。
ヤオラー
やおいが好きな者。腐女子、腐男子とほぼ同義。現在は使われていない。
隠れ腐女子
やおいが好きなことや、同人活動を行なっていることを周囲の人間に秘密にしている者のこと。
アラブもの
攻めがアラブの大富豪というBL小説のジャンル。ハーレクインのジャンルに由来する。
任侠もの
攻めがヤクザ、またはヤクザの世界を舞台にしたジャンル。
花嫁もの
受けが特殊な事情で男であることを隠し花嫁になるというジャンル。
職業BL
職場を舞台にした、または攻め・受けの仕事を通して作品内で特定の職業が詳しく描かれるBL。
上質な暮らしBL
少し前まで主流だった派手で豪華な生活ではなく、落ち着きのある文化的な生活を描いた日常系のBLのこと。2015年にTwitterで話題になった[93]



注釈

  1. ^ 例えば中島梓の『タナトスの子供たち―過剰適応の生態学』(筑摩書房、1998年)で使われている。
  2. ^ 漫画『私がモテてどうすんだ』の著者ぢゅん子は、腐女子の主人公について「もっとも主人公になりたくない人物」と語っている。
  3. ^ ブログに掲載された情報によると筆者は30代男性で、「最近, ネット上の某掲示版で腐女子(たぶん[ふじょし]と読む)の見習いをしている. 腐れた女子という意味で, まあ女子になることはできないが, この 腐れという言葉が面白い. 」と書かれている。
  4. ^ 熱狂的・狂信的な声優ファンは声豚という蔑称で呼ばれることもある。
  5. ^ 10歳以下 353票 7.8%、11 - 15歳 2684票 59.5%、16 - 18歳 604票 13.4%、19 - 25歳 263票 5.8%、25歳以上 605票 13.4%
  6. ^ 小学生 41%、中学生 37%、高校生 11%、大学生 11%
  7. ^ この不健全指定のほとんどは、上述した2010年の条例改正で導入された新基準ではなく、「著しく性的感情を刺激するもの」という旧基準(1964年の条例制定当時からある基準)に基づいて指定されている。
  8. ^ 「ガイネーシス」はアリス・ジャーディンの発案した概念で、女性を主体としたコンテクストを表現したものを意味する。慶応義塾大学の巽孝之は、ジャーディンは「西欧近代家父長制の支配的言説が『時間』軸に沿った男性原理と断じ、そのような支配的言説自身が把握しえず制御しきれぬ『空間』領域を――従来は『自然』『他者』『物質』『狂気』『無意識』とからめて『女性的含意』を与えられてきた領域を――聖書創世記の起源神話genesisを模して『ガイネーシス』gynesisの名で呼んだ。」と述べている。
  9. ^ 例えば大島弓子の漫画『ダイエット』など。

出典

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  93. ^ オシャレな日常・上質な暮らし BLにおける「生活感」 BLサイト ちるちる




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