羊蹄山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/18 02:54 UTC 版)
半月湖
北西の麓に火山活動で生じた火口湖。火口の中に火口径より小さい溶岩ドームが形成されたため半月形をしている。面積1.3平方キロメートルと小さめの湖で、周囲には原生林が密生している。半月湖の脇には倶知安町が設置した半月湖野営場、半月湖畔自然公園があり、公園には駐車場・公衆トイレがある。
半月湖周辺から登山道周辺の植物群落が「後方羊蹄山の高山植物帯」として国の天然記念物に指定されている。1921年(大正10年)3月3日指定[11]。
土砂災害
羊蹄山山麓付近の入植は、明治年間から行われているが、しばしば山頂付近に存在する崩壊地から発生する土石流の流下により人的及び物的被害を出してきた。崩壊は現在も続いており、大規模な崩壊が発生した際に巻上がる土砂の煙は、噴火や山火事と間違われることがある。
登山コース
羊蹄山に登るには、倶知安コース(半月湖から登るコース)、京極コース、真狩コース、喜茂別コースの4種類がある。どのコースも登山には4時間から6時間程度がかかる。
9合目付近には40名収容の羊蹄山避難小屋がある。有料の避難小屋であり、毎年6月中旬から10月中旬には管理人が常駐しているが、水や食料の販売は行っていない。
近隣の山
羊蹄山の風景
脚注
- ^ 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:羊蹄山(岩内)(国土地理院、2010年12月30日閲覧)
- ^ 日本の主な山岳標高:北海道(国土地理院、2010年12月28日閲覧)
- ^ 深田久弥 『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4。
- ^ 国土地理院 基準点成果等閲覧サービス
- ^ 羊蹄山コマクサ、遠い根絶 安易な持ち込み「生態系崩す」 北海道新聞(2017年7月23日)2017年7月23日閲覧
- ^ 北海道鉄道管理局『北海道鉄道沿線案内』、1918年、53-54頁。荒山正彦監修・解説『シリーズ明治・大正の旅行 第I期 旅行案内書集成』第13巻(北海道旅行案内/樺太の鉄道旅行案内)、ゆまに書房、2014年、77-78頁。
- ^ a b 上澤 真平, 中川 光弘 (2009). “西南北海道,羊蹄火山の最近約5万年間のテフラ層序 : 古羊蹄火山起源テフラの発見と岩屑なだれの発生時期”. 日本火山学会講演予稿集: 42. doi:10.18940/vsj.2009.0_42 2016年12月1日閲覧。.
- ^ 吉田 英嗣 (2015). “流れ山分布の地形学的特徴からみた古羊蹄火山の巨大山体崩壊”. 地学雑誌 124 (4): 575-586. doi:10.5026/jgeography.124.575 2016年12月1日閲覧。.
- ^ 羊蹄山 - 地質調査総合センター
- ^ “16.羊蹄山 (PDF)”. 気象庁 (2013年). 2016年12月1日閲覧。
- ^ 『自然紀行 日本の天然記念物』講談社、2003年、26頁。ISBN 4-06-211899-8。
固有名詞の分類
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