第6回スーパーボウル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 16:08 UTC 版)
試合経過
ドライブごとの試合経過 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
カウボーイズのゲームプランは、ドルフィンズの攻守の要であるポール・ウォーフィールド、ニック・ブオニコンティを無効化することであった。ウォーフィールドはコーネル・グリーンとメル・レンフロにダブルチームでマークされ、ニーランドとセンターのデイブ・マンダースの2人がブオニコンティをブロックし、ドウェイン・トーマスが走るプレーが成功した。
ドルフィンズのディフェンスはストーバックのスクランブルを止めるようデザインされており、ランニングバックをオープンにしてしまう弱点があった。
ドルフィンズがコイントスに勝って、レシーブを選んだ。両チームとも最初の攻撃ではファーストダウンを獲得できなかった。2回目の攻撃でドルフィンズのラリー・ゾンカはこの試合で初めてボールを持ち、ラリー・リトルがハーブ・アダリーをブロックしたスイーププレーで、この日最長となる12ヤードを獲得した。次のプレーでゾンカはファンブルし、チャック・ハウリーがカウボーイズ陣48ヤード地点でボールをリカバーした。ウォルト・ギャリソンのランでFG圏内に入ったが、ストーバックがジム・ライリー、ボブ・ハインツにサックされ12ヤードをロスした。その後、ストーバックからボブ・ヘイズ、トーマスへのパスでゴール前でファーストダウンを獲得した。第3ダウンでディック・アンダーソンがトーマスのTDを阻止し、マイク・クラークのFGでカウボーイズは3-0と先制した。
続くドルフィンズの攻撃では、自陣38ヤードからのプレーでグリーシーがボブ・リリー、ラリー・コール、ジェスロ・ピューからプレッシャーを受けて、リリーにサックされ、29ヤードをロスした。29ヤードロスしたプレーは、スーパーボウル記録となっている[7]。第2Q初めにドルフィンズはハワード・トウィリーへの20ヤードのパスで敵陣42ヤードまで前進したが、ガロ・イェプレミアンの49ヤードのFGが失敗し、得点できずに終わった。
第2Q終盤、カウボーイズはランス・アルワースへの21ヤードのパス、カルビン・ヒルの3回のランで25ヤードを獲得するなど、9プレーで76ヤードを前進、アルワースへの7ヤードのTDパスで10-0とリードを広げた。
前半残り1分15秒から攻撃権を得たドルフィンズはグリーシーが3本のパスを成功させ、敵陣24ヤード地点まで44ヤードを前進させた。次のプレーでグリーシーは2ヤード地点でオープンになったウォーフィールドにパスを投げたが、グリーンが触ったボールをウォーフィールドはキャッチできず、イェプレミアンの31ヤードのFGで、カウボーイズが10-3とリードして前半は終了した[4]。
後半カウボーイズは、試合を支配した。カウボーイズは前半効果的だったインサイドへのラン攻撃に対して、ドルフィンズの守備がアジャストしてくると予想し、アウトサイドへのランを多用した。後半最初の攻撃では、トーマスの4回のランで37ヤードを獲得、ヘイズのリバースプレーで16ヤードを獲得するなど、8プレー71ヤード(この内パスプレーは1回のみ)[4]、最後はトーマスのスイーププレーによる3ヤードのTDランで17-3とリードを広げた。
ドルフィンズはカウボーイズ守備の前に、第3Qにファーストダウンを獲得できず、自陣42ヤード地点までしかボールを進めることができなかった。
第3Q終盤、ブリッツしてきたジェイク・スコットのヒットを受けたストーバックは負傷したが、第4Qに復帰した。
ドルフィンズは第4Q初めにフィールド中央付近まで前進したが、グリーシーからキイクへのアンダースローで投げたパスをチャック・ハウリーがインターセプトして、41ヤードをリターン[4]、ドルフィンズの選手は近くにいなかったが、敵陣9ヤード地点でダウンした。3プレー後にストーバックからTEマイク・ディトカへの7ヤードのTDパスが決まり[6]、残り12分で24-3となった。
ドルフィンズは続く攻撃を自陣23ヤード地点から始めて、6プレーで敵陣16ヤード地点まで前進した。しかし次のプレーでグリーシーがスナップをファンブル、左DEのラリー・コールが20ヤード地点でリカバーした。
カウボーイズは敵陣20ヤード地点での第4ダウン残り1ヤードで、フェイクFGによるパスでファーストダウンを獲得するなど、11プレーで敵陣1ヤード地点まで攻め込んだ。しかしカルビン・ヒルがボールをファンブルし[4]、4ヤード地点でドルフィンズのDTマニー・フェルナンデスがボールをリカバーし、得点を阻止した。その後、ドルフィンズが4回のランプレーを行い、試合は終了した。
ドルフィンズのグリーシーは、ストーバックと同じ12本のパスを成功させ、15ヤード多い134ヤードを獲得したが、TDパスはなく、1インターセプトを喫した。ゾンカ、キイクは合計19回のランで80ヤードの獲得、ファンブル1回、TDなしに終わった。またメル・レンフロとクリフ・ハリス、コーネル・グリーンに厳しいマークを受けたウォーフィールドは4回のレシーブで39ヤードと抑えられた[4]。
カウボーイズでは、トーマスが19回のランで95ヤードを獲得[4]、1TDをあげるとともに、3回のレシーブで17ヤードを獲得した。また、ウォルト・ギャリソンが14回のランで74ヤードを走るとともに[4]、2回のレシーブで11ヤードを獲得した。カウボーイズのオフェンスは371ヤードを獲得したが、そこにはオフェンシブラインマンの貢献もあった[4]。ストーバックは6人の選手に12本のパスを通した[8]。
カウボーイズは前年のスーパーボウルで敗れた後、勝利した最初のチームとなった。ドルフィンズの3点はスーパーボウル最少得点であり、スーパーボウルでタッチダウンなしに終わったチームはその後第53回スーパーボウルのラムズまで現れなかった。
ドルフィンズは翌年の第7回スーパーボウルで勝利した。この年、ドルフィンズは無敗でスーパーボウルを制覇したが、スーパーボウルを無敗で制覇したチームは他にない。
カウボーイズのドライブ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ドルフィンズのドライブ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
- ^ Marcus DiNitto (2015年1月25日). “Super Bowl betting history – Underdogs on recent roll”. スポーティング・ニューズ. 2015年10月24日閲覧。
- ^ “Super Bowl Winners”. nfl.com. 2015年10月24日閲覧。
- ^ a b Cancel Bear (2009年1月18日). “Super Bowl TV Ratings”. TVbytheNumbers. 2015年10月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l Norm Miller (2013年12月23日). “Super Bowl VI: Dallas Finally Lands Big One; Super Defense Dooms Dolphs”. ニューヨーク・デイリーニューズ. 2015年10月25日閲覧。
- ^ 第53回スーパーボウルのニューイングランド・ペイトリオッツもロサンゼルス・ラムズに3点しか許さず、スーパーボウル記録に並んだ。
- ^ a b “Super Bowl VI Game Recap”. nfl.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “Greatest 25: A Super Sack, 1972”. dallascowboys.com (2012年7月17日). 2017年2月17日閲覧。
- ^ Aaron Tallent (2020年2月4日). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “Where the Buffalo Roam”. インターネット・ムービー・データベース. 2015年10月24日閲覧。
- 第6回スーパーボウルのページへのリンク