第6回スーパーボウル 試合経過

第6回スーパーボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 16:08 UTC 版)

試合経過

ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT カウボーイズ ドルフィンズ
1 15:00 自陣26 ドルフィンズ 3 7 2:01 パント
1 12:59 自陣21 カウボーイズ 5 8 2:43 パント
1 10:16 自陣42 ドルフィンズ 2 0 1:05 ファンブルロスト
1 9:11 自陣48 カウボーイズ 11 50 7:48 フィールドゴール成功 9 Clark 3 0
1-2 1:23 自陣37 ドルフィンズ 3 -28 1:39 パント
2 14:44 自陣46 カウボーイズ 5 14 2:41 パント
2 12:03 自陣20 ドルフィンズ 6 38 2:00 49ydフィールドゴール失敗
2 10:03 自陣20 カウボーイズ 5 29 2:48 パント
2 7:15 自陣27 ドルフィンズ 3 8 1:00 パント
2 6:15 自陣24 カウボーイズ 10 76 5:00 タッチダウン(パス) 7 ストーバックアルワース キック成功 10 0
2 1:15 自陣32 ドルフィンズ 4 44 1:11 フィールドゴール成功 31 Yepremian 10 3
2 0:04 カウボーイズ 0:04 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣29 カウボーイズ 8 71 5:17 タッチダウン(ラン) 3 D.Thomas キック成功 17 3
3 9:43 自陣37 ドルフィンズ 3 5 2:19 パント
3 7:24 自陣26 カウボーイズ 6 7 3:39 パント
3 3:45 自陣42 ドルフィンズ 3 0 0:35 パント
3 3:10 自陣21 カウボーイズ 3 4 1:34 パント
3-4 1:36 自陣28 ドルフィンズ 6 21 4:01 インターセプト
4 12:35 敵陣9 カウボーイズ 3 9 0:53 タッチダウン(パス) 7 Staubach→Ditka キック成功 24 3
4 11:42 自陣23 ドルフィンズ 6 61 3:09 ファンブルロスト
4 8:33 自陣20 カウボーイズ 12 79 6:45 ファンブルロスト
4 1:48 自陣4 ドルフィンズ 4 20 1:48 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 24 3

カウボーイズのゲームプランは、ドルフィンズの攻守の要であるポール・ウォーフィールド、ニック・ブオニコンティを無効化することであった。ウォーフィールドはコーネル・グリーンとメル・レンフロにダブルチームでマークされ、ニーランドとセンターのデイブ・マンダースの2人がブオニコンティをブロックし、ドウェイン・トーマスが走るプレーが成功した。

ドルフィンズのディフェンスはストーバックのスクランブルを止めるようデザインされており、ランニングバックをオープンにしてしまう弱点があった。

ドルフィンズがコイントスに勝って、レシーブを選んだ。両チームとも最初の攻撃ではファーストダウンを獲得できなかった。2回目の攻撃でドルフィンズのラリー・ゾンカはこの試合で初めてボールを持ち、ラリー・リトルがハーブ・アダリーをブロックしたスイーププレーで、この日最長となる12ヤードを獲得した。次のプレーでゾンカはファンブルし、チャック・ハウリーがカウボーイズ陣48ヤード地点でボールをリカバーした。ウォルト・ギャリソンのランでFG圏内に入ったが、ストーバックがジム・ライリー、ボブ・ハインツにサックされ12ヤードをロスした。その後、ストーバックからボブ・ヘイズ、トーマスへのパスでゴール前でファーストダウンを獲得した。第3ダウンでディック・アンダーソンがトーマスのTDを阻止し、マイク・クラークのFGでカウボーイズは3-0と先制した。

続くドルフィンズの攻撃では、自陣38ヤードからのプレーでグリーシーがボブ・リリー、ラリー・コール、ジェスロ・ピューからプレッシャーを受けて、リリーにサックされ、29ヤードをロスした。29ヤードロスしたプレーは、スーパーボウル記録となっている[7]。第2Q初めにドルフィンズはハワード・トウィリーへの20ヤードのパスで敵陣42ヤードまで前進したが、ガロ・イェプレミアンの49ヤードのFGが失敗し、得点できずに終わった。

第2Q終盤、カウボーイズはランス・アルワースへの21ヤードのパス、カルビン・ヒルの3回のランで25ヤードを獲得するなど、9プレーで76ヤードを前進、アルワースへの7ヤードのTDパスで10-0とリードを広げた。

前半残り1分15秒から攻撃権を得たドルフィンズはグリーシーが3本のパスを成功させ、敵陣24ヤード地点まで44ヤードを前進させた。次のプレーでグリーシーは2ヤード地点でオープンになったウォーフィールドにパスを投げたが、グリーンが触ったボールをウォーフィールドはキャッチできず、イェプレミアンの31ヤードのFGで、カウボーイズが10-3とリードして前半は終了した[4]

後半カウボーイズは、試合を支配した。カウボーイズは前半効果的だったインサイドへのラン攻撃に対して、ドルフィンズの守備がアジャストしてくると予想し、アウトサイドへのランを多用した。後半最初の攻撃では、トーマスの4回のランで37ヤードを獲得、ヘイズのリバースプレーで16ヤードを獲得するなど、8プレー71ヤード(この内パスプレーは1回のみ)[4]、最後はトーマスのスイーププレーによる3ヤードのTDランで17-3とリードを広げた。

ドルフィンズはカウボーイズ守備の前に、第3Qにファーストダウンを獲得できず、自陣42ヤード地点までしかボールを進めることができなかった。

第3Q終盤、ブリッツしてきたジェイク・スコットのヒットを受けたストーバックは負傷したが、第4Qに復帰した。

ドルフィンズは第4Q初めにフィールド中央付近まで前進したが、グリーシーからキイクへのアンダースローで投げたパスをチャック・ハウリーがインターセプトして、41ヤードをリターン[4]、ドルフィンズの選手は近くにいなかったが、敵陣9ヤード地点でダウンした。3プレー後にストーバックからTEマイク・ディトカへの7ヤードのTDパスが決まり[6]、残り12分で24-3となった。

ドルフィンズは続く攻撃を自陣23ヤード地点から始めて、6プレーで敵陣16ヤード地点まで前進した。しかし次のプレーでグリーシーがスナップをファンブル、左DEのラリー・コールが20ヤード地点でリカバーした。

カウボーイズは敵陣20ヤード地点での第4ダウン残り1ヤードで、フェイクFGによるパスでファーストダウンを獲得するなど、11プレーで敵陣1ヤード地点まで攻め込んだ。しかしカルビン・ヒルがボールをファンブルし[4]、4ヤード地点でドルフィンズのDTマニー・フェルナンデスがボールをリカバーし、得点を阻止した。その後、ドルフィンズが4回のランプレーを行い、試合は終了した。

ドルフィンズのグリーシーは、ストーバックと同じ12本のパスを成功させ、15ヤード多い134ヤードを獲得したが、TDパスはなく、1インターセプトを喫した。ゾンカ、キイクは合計19回のランで80ヤードの獲得、ファンブル1回、TDなしに終わった。またメル・レンフロとクリフ・ハリス、コーネル・グリーンに厳しいマークを受けたウォーフィールドは4回のレシーブで39ヤードと抑えられた[4]

カウボーイズでは、トーマスが19回のランで95ヤードを獲得[4]、1TDをあげるとともに、3回のレシーブで17ヤードを獲得した。また、ウォルト・ギャリソンが14回のランで74ヤードを走るとともに[4]、2回のレシーブで11ヤードを獲得した。カウボーイズのオフェンスは371ヤードを獲得したが、そこにはオフェンシブラインマンの貢献もあった[4]。ストーバックは6人の選手に12本のパスを通した[8]

カウボーイズは前年のスーパーボウルで敗れた後、勝利した最初のチームとなった。ドルフィンズの3点はスーパーボウル最少得点であり、スーパーボウルでタッチダウンなしに終わったチームはその後第53回スーパーボウルのラムズまで現れなかった。

ドルフィンズは翌年の第7回スーパーボウルで勝利した。この年、ドルフィンズは無敗でスーパーボウルを制覇したが、スーパーボウルを無敗で制覇したチームは他にない。

カウボーイズのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 5 8 2:43 パント
2 11 50 7:48 フィールドゴール成功
3 5 14 2:41 パント
4 5 29 2:48 パント
5 10 76 5:00 タッチダウン(パス)
6 0:04 前半終了
前半終了
7 8 71 5:17 タッチダウン(ラン)
8 6 7 3:39 パント
9 3 4 1:34 パント
10 3 9 0:53 タッチダウン(パス)
11 12 79 6:45 ファンブルロスト
ドルフィンズのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 3 7 2:01 パント
2 2 0 1:05 ファンブルロスト
3 3 -28 1:39 パント
4 6 38 2:00 49ydフィールドゴール失敗
5 3 8 1:00 パント
6 4 44 1:11 フィールドゴール成功
前半終了
7 3 5 2:19 パント
8 3 0 0:35 パント
9 6 21 4:01 インターセプト
10 6 61 3:09 ファンブルロスト
11 4 20 1:48 試合終了

  1. ^ Marcus DiNitto (2015年1月25日). “Super Bowl betting history – Underdogs on recent roll”. スポーティング・ニューズ. 2015年10月24日閲覧。
  2. ^ Super Bowl Winners”. nfl.com. 2015年10月24日閲覧。
  3. ^ a b Cancel Bear (2009年1月18日). “Super Bowl TV Ratings”. TVbytheNumbers. 2015年10月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l Norm Miller (2013年12月23日). “Super Bowl VI: Dallas Finally Lands Big One; Super Defense Dooms Dolphs”. ニューヨーク・デイリーニューズ. 2015年10月25日閲覧。
  5. ^ 第53回スーパーボウルニューイングランド・ペイトリオッツロサンゼルス・ラムズに3点しか許さず、スーパーボウル記録に並んだ。
  6. ^ a b Super Bowl VI Game Recap”. nfl.com. 2015年10月25日閲覧。
  7. ^ Greatest 25: A Super Sack, 1972”. dallascowboys.com (2012年7月17日). 2017年2月17日閲覧。
  8. ^ Aaron Tallent (2020年2月4日). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020年6月24日閲覧。
  9. ^ Where the Buffalo Roam”. インターネット・ムービー・データベース. 2015年10月24日閲覧。





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