第58回NHK紅白歌合戦 結果

第58回NHK紅白歌合戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 09:26 UTC 版)

結果

  • 中間審査を含めた総得票数による審査の結果172,566対135,139で白組優勝。この結果、対戦成績は紅組28勝・白組30勝となった。また、白組は第48回1997年)10年ぶりの3連勝を達成した。
  • 鶴瓶の親友であり、第50回1999年)に白組司会を務めた中村勘三郎(1999年当時は勘九郎名義。なお同回で優勝を経験している)が優勝旗を授与した。
  • 優勝旗を受け取った鶴瓶は感想を聞かれ「いやぁ、本当にありがとうございました。皆さんありがとうございました。楽しかった、本当に楽しかった、ありがとうございました」と述べ出演者と観客席に頭を下げた。中居は鶴瓶に「鶴瓶さんにはまだ勝てないんですね。まだまだ追いかけて行きますよ」と話し敬意を表した。
  • なお、ゲスト審査員の投票は6対4で紅組が優勢。

司会者

中居は2年連続4回目の組司会担当(組司会4回はNHKアナウンサー以外の男性で史上初)で初の紅組司会となる。NHKアナウンサー以外の男性による紅組司会および両組司会担当は史上初。中居以外の3人は紅白の司会は初めて。

NHKは司会発表の際、「紅組司会者が女性でなければいけないというわけではない」[1]「歌力を最高の形で伝える最高の組み合わせ」[2]とこの人選を説明。中居・鶴瓶の司会分担については「(司会が)初めての鶴瓶さんは白組の方が楽」とした[1]

両組共男性司会となるのは第6回1955年)、第7回1956年)の宮田輝高橋圭三(共に当時NHKアナウンサー)以来51年ぶり3回目[3]。中居・鶴瓶は日本テレビ系列『ザ!世界仰天ニュース』の司会コンビでもある。司会発表翌日の13日に収録された同番組(14日放送)では2人の両組司会決定を祝福するくす玉割りが行われた。

発表前に紅組司会の候補として、長澤まさみ(『日刊スポーツ』2007年10月24日付)・宮﨑あおい関根麻里(『excite news』2007年11月6日付)らが挙げられ、『ZAKZAK』(2007年6月1日付)・『リアルライブ』(2007年6月7日付)・『東京スポーツ』(2007年11月8日付)では藤原紀香陣内智則夫妻(当時)が揃って両組司会を務めるのではないかとも報じていた。また、白組司会はSMAPが務めるとの報道もあった[4][5]。なお、オリコンが大衆に行ったアンケート「今年、紅白の司会を務めてほしい有名人」では、男性部門1位が中居、女性部門1位が仲間由紀恵だった[註 1][註 2]

司会発表会見では、先に中居が登場し、中居が「相手を紹介させて頂きます。僕より少し背が高く、とても肌が綺麗な感じの方です」と司会本命と言われた長澤が登場すると思わせ、鶴瓶が登場するという演出が行われた[6]。また、中居が紅組司会という発表になり、当然彼が白組司会だと思っていた報道陣を驚かせた[7]

両組男性司会については、視聴者の間でも賛否両論の意見があった[8]。また、SMAPの一員として白組歌手でもある中居が紅組司会を兼任した点について、視聴者から「これでは紅白に分ける意味合いがない」と苦情も寄せられた[9]

翌年の第59回では、当時NHK会長の福地茂雄による「男女による司会が望ましい」との意向で例年通りの男女による司会に戻された[10][11]

鶴瓶は以後も幾度か司会起用が取り沙汰されたことがあるが、司会担当は今回1度限りとなっている。住吉も同様に今回限りの起用となっている。

その他の番組担当者

メイン演奏

三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮:三原綱木


  1. ^ a b 紅組・中居に白組・鶴瓶!今年の紅白は51年ぶり両組男性司会 - サンケイスポーツ2007年11月13日付
  2. ^ デイリースポーツ』2007年11月13日付
  3. ^ この2回における宮田・高橋による両組男性司会は裏番組オールスター歌合戦』(ラジオ東京)に男性同士司会の舌戦で対抗する名目で行われたものである。第7回では観客から宮田に対し「テルテル坊主は女か!」といった趣旨の野次や怒号が頻繁に飛び交い、それらの野次は番組の進行に支障を来たす程の酷さであり、これらも一因となって男性の紅組司会起用は今回まで行われなかった(合田『紅白歌合戦のウラ話』,56頁)。
  4. ^ 『日刊スポーツ』2007年10月24日・11月9日付
  5. ^ 紅白司会に中居・鶴瓶“露出”は厳禁,スポーツニッポン,2007年11月13日
  6. ^ 紅白司会は男同士!紅組中居、白組鶴瓶,日刊スポーツ,2007年11月13日
  7. ^ 合田道人『紅白歌合戦の舞台裏』,211頁。
  8. ^ 「紅白歌合戦」司会「男2人」 男女同権違反?とNHKに抗議,J-CAST,2007年11月19日
  9. ^ 合田『紅白歌合戦のウラ話』,205頁。
  10. ^ 『スポーツ報知』2008年10月3日付
  11. ^ 第59回および第60回では仲間・中居の両組司会が復活(第59回では松本も続投)。一方、第59回では今回の両組男性司会を踏まえ、両組女性司会案も検討されたと報道された。
  12. ^ LOVEマシーン」、「ザ☆ピ〜ス!」、「恋愛レボリューション21」(モーニング娘。)、「付き合ってるのに片思い」(Berryz工房)、「都会っ子 純情」(℃-ute)、「LALALA 幸せの歌」(ハロプロワンダフルオールスターズ)を披露。
  13. ^ Awaking Emotion 8/5」(小池徹平伴奏)、「君に贈る歌」(ウエンツ伴奏)、「僕のキモチ」を披露。
  14. ^ 歌唱後、コブクロとのコラボレーションで「WINDING ROAD」も歌唱。
  15. ^ LOVE LETTER」、「メリクリ」を披露。
  16. ^ 揺れる想い」「グロリアス マインド」「負けないで」を順に披露。
  17. ^ 歌唱前に「Dear WOMAN」も歌唱。

注釈

  1. ^ 「2007年11月9日」
  2. ^ 当初仲間に紅組司会の続投打診が行われたが、辞退されたとの報道もある(『週刊現代』2007年12月8日号)。
  3. ^ 翌年の第59回も辞退した(これにより返り咲きからの連続出場が一旦ストップ)。なお、第60回2009年)でテレビ出演を再開。

出典

  1. ^ 紅白にアキバ枠しょこたんら出場 - ニッカンスポーツ2007年11月25日付、紅白曲順が決定 注目の“アキバ枠”は米米CLUBと激突! - ORICON STYLE2007年12月27日配信、紅白“アキバ枠”AKB48も熱唱! - MSN産経ニュース(サンケイスポーツ)2007年12月31日配信など。
  2. ^ [1],ORICON STYLE,2007年12月7日
  3. ^ [2],J-CASTテレビウォッチ,2007年10月30日
  4. ^ a b 大物でない!常連辞退!人選地味!今年も呼べない歌合戦 - 『スポーツ報知』2007年12月5日付
  5. ^ 『東京スポーツ』2007年11月30日付
  6. ^ 『サンケイスポーツ』(2015年12月24日)
  7. ^ 『スポーツ報知』2007年12月10日付
  8. ^ 『オリコン』(2007年12月15日)





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