第1回スーパーボウル 試合経過

第1回スーパーボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 04:38 UTC 版)

試合経過

ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT チーフス パッカーズ
1 15:00 自陣25 パッカーズ 6 -3 3:05 パント
1 11:55 自陣37 チーフス 6 11 2:45 パント
1 9:10 自陣20 パッカーズ 6 80 3:06 タッチダウン(パス) 37 スター→McGee キック成功 0 7
1 6:04 自陣13 チーフス 10 54 5:30 40ydフィールドゴール失敗
1-2 0:34 自陣20 パッカーズ 3 3 1:10 パント
2 14:24 自陣34 チーフス 6 66 3:44 タッチダウン(パス) 7 Dawson→McClinton キック成功 7 7
2 10:40 自陣27 パッカーズ 13 73 6:03 タッチダウン(ラン) 14 J.Taylor キック成功 7 14
2 4:37 自陣26 チーフス 7 50 3:43 フィールドゴール成功 31 Mercer 10 14
2 0:54 自陣26 パッカーズ 1 7 0:54 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣29 チーフス 4 20 2:18 インターセプト
3 12:42 敵陣5 パッカーズ 1 5 0:09 タッチダウン(ラン) 1 Pitts キック成功 10 21
3 12:33 自陣30 チーフス 5 16 2:33 パント
3 10:00 自陣25 パッカーズ 4 21 2:52 パント
3 7:08 自陣27 チーフス 3 -25 0:52 パント
3 6:16 自陣44 パッカーズ 10 56 5:25 タッチダウン(パス) 13 スター→McGee キック成功 10 28
3-4 0:51 自陣17 チーフス 3 1 1:25 パント
4 14:26 自陣47 パッカーズ 2 3 1:07 インターセプト
4 13:19 自陣11 チーフス 6 28 2:31 パント
4 10:48 自陣20 パッカーズ 8 80 4:13 タッチダウン(ラン) 1 Pitts キック成功 10 35
4 6:35 自陣25 チーフス 5 15 2:12 パント
4 4:23 自陣18 パッカーズ 4 16 2:09 パント
4 2:14 自陣23 チーフス 3 -7 1:02 パント
4 1:12 自陣13 パッカーズ 3 12 1:12 試合終了
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 10 35

前半

両チームそれぞれ最初のオフェンスシリーズはパントに終わった。

その後のパッカーズの攻撃において、6プレイで80ヤード前進し、先制のタッチダウンをあげ7対0とした。最後のプレイではバート・スターが、このドライブの前に負傷したボイド・ダウラーの代わりにフィールドに入っていたマックス・マギーへのタッチダウンパスを投げた。マギーはチーフスのコーナーバック、ウィリー・ミッチェルを抜き去り23ヤードラインでボールを片手でキャッチするとそのままエンドゾーンに走り37ヤードタッチダウンを決めた。

チーフスは次のドライブでパッカーズ陣33ヤードまで進んだが、マイク・マーサーは40ヤードのフィールドゴールを失敗した。

第2クォーター開始直後、チーフスはレシーバーのオーティス・テイラーへの31ヤードパスなど6プレイで66ヤード前進し、最後はクォーターバックのレン・ドーソンからカーティス・マククリントンへの7ヤードタッチダウンパスが決まり、7対7の同点とした。

しかしパッカーズはその次のドライブで73ヤード前進し最後はパッカーズ得意の「パワー・スウィープ」でフルバックのジム・テイラーが14ヤードのタッチダウンランを決め14対7とした。

前半残り30秒のところでチーフスのマーサーは31ヤードのフィールドゴールを決め14対10とした。

ハーフタイム

ハーフタイムの時点でチーフスには勝つチャンスがあるのではないかと思われた。試合を観戦していた多くの人々はAFLチャンピオンが善戦し、接戦になったことに驚いた。実際にトータルヤードでパッカーズの164ヤードに対してチーフスは181ヤードを獲得し、ファーストダウンもパッカーズの9回に対してチーフスは11回といずれもチーフスが上回っていた。ハーフタイム中、チーフスのロッカールームは非常に盛り上がっていた。ハンク・ストラムは後に「我々は逆転勝利できると本当に思っていたんだ」と語っている[2]。パッカーズは前半のプレイの質に落胆していた。「コーチは心配そうな顔をしていた」とディフェンシブエンドのウィリー・デービスは後に語っている[2]。ロンバルディはチームに対し、ゲームプランは間違っていなかったが細かな修正とより激しいプレイが必要だと話した[6]

後半

チーフスの後半最初のドライブは自陣29ヤード地点から始まり、最初のプレーでドーソンがスクランブルで15ヤード稼ぎ、ハーフライン近くまで進んだ。しかし、その後のサードダウンのパスプレイでパッカーズラインバッカーのデイブ・ロビンソンとリー・ロイ・キャフェイはヘビーブリッツを仕掛け、プレッシャーを受けたドーソンのパスはウィリー・ウッドにインターセプトされた。ウッドは50ヤードリターンし、チーフス陣5ヤードの地点まで進んだ(スターは後に「この試合で一番のビッグプレイだった」と述べている[6])。ターンオーバー後のパッカーズの最初のプレイでランニングバックのイライジャ・ピッツは5ヤードのタッチダウンランを決め、21対10とリードした。

その後の試合中、パッカーズディフェンスはチーフスのオフェンスを抑え込み、フィールド中央を越えてドライブを許したのは1プレイのみだった。チーフスは戦略の転換を余儀なくされた。チーフスは第3クォーターにトータル12ヤードしか獲得できず、ドーソンは後半パス12回中5回成功して59ヤードという結果だった。

一方でパッカーズはドーソンを2回サックしチーフスに敵陣2ヤードラインからのパントに追い込み、自陣44ヤードという良いフィールドポジションを得た。マギーはその後3回のパスキャッチを決め56ヤードのドライブのうち40ヤードを獲得し、最後は彼の13ヤードタッチダウンパスレセプションが決まった。

第4クォーター途中でスターは25ヤードのパスをキャロル・デイルへ、37ヤードのパスをマギーへ通し、チーフス陣18ヤード地点まで進んだ。4プレイの後、ピッツはこの日自身2個目の、勝負を決めるタッチダウンを1ヤードランで決め、35対10とした。

同じく第4クォーターに、チーフスのフレッド・“ハンマー”・ウィリアムソンは彼の頭とパッカーズランニングバックのドニー・アンダーソンの膝がぶつかったときノックアウトされ、そこにチーフスのラインバッカー、シェリル・ヘッドリックが倒れ込んだためにハンマーと呼ばれたその腕を折ってしまった[2]。ウィリアムソンはこの試合で3タックルを決めた。

試合後

MVPはバート・スターが受賞したが、この勝利はマギーの活躍によるところが大きい。レギュラーシーズン中、マギーはトータルで4回のパスキャッチで98ヤード、1タッチダウンしかあげていなかったが、この試合では7回のパスキャッチで138ヤード、2タッチダウンを記録した。マギーは試合前日の夜、街に繰り出していて二日酔いで[7]当日プレイできるコンディションではなく、試合に出なくて済めばいいのにと思っていたと、試合のずっと後になって告白した。

ホーナングはパッカーズの選手でただ一人、この試合でプレイしなかった。ロンバルディは第4クォーターに、彼に試合に出たいかどうか尋ねたとき、彼は痛めた首の神経を悪化させたくなかったので断った。

グリーンベイ・パッカーズは勝利チームとして15,000ドルを授与された。カンザスシティ・チーフスは7,500ドルを授与された[8]

チーフスのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 6 11 2:45 パント
2 10 54 5:30 40ydフィールドゴール失敗
3 6 66 3:44 タッチダウン(パス)
4 7 50 3:43 フィールドゴール成功
前半終了
5 4 20 2:18 インターセプト
6 5 16 2:33 パント
7 3 -25 0:52 パント
8 3 1 1:25 パント
9 6 28 2:31 パント
10 5 15 2:12 パント
11 3 -7 1:02 パント
パッカーズのドライブ
# ドライブ TOP 結果
プレー ヤード
1 6 -3 3:05 パント
2 6 80 3:06 タッチダウン(パス)
3 3 3 1:10 パント
4 13 73 6:03 タッチダウン(ラン)
5 1 7 0:54 前半終了
前半終了
6 1 5 0:09 タッチダウン(ラン)
7 4 21 2:52 パント
8 10 56 5:25 タッチダウン(パス)
9 2 3 1:07 インターセプト
10 8 80 4:13 タッチダウン(ラン)
11 4 16 2:09 パント
12 3 12 1:12 試合終了

  1. ^ Bart Starr (1997). “Super Bowl I”. Super Bowl: The Game of Their Lives. Danny Peary, Editor. Macmillan. ISBN 0-02-860841-0 
  2. ^ a b c d e Mickey Herskowitz (1990). “Winning the Big I”. The Super Bowl: Celebrating a Quarter-Century of America's Greatest Game. Simon and Schuster. ISBN 0-671-72798-2 
  3. ^ ESPN.com - Page2 - 100 Greatest Super Bowl Moments”. 2008年11月26日閲覧。
  4. ^ スーパーボウルはそのチケットが完売しない限り、開催地域でのテレビ放映は行われない(TV Blackout)。1973年以降、NFLのレギュラーシーズンにおいても同様の措置がとられている。
  5. ^ Super Bowl Entertainment”. nfl.com. 2008年11月26日閲覧。
  6. ^ a b Glazer, Jay (2008年8月7日). “Packers trade Favre to Jets”. FOXスポーツ. http://msn.foxsports.com/nfl/story/8381934/Favre-out:-Packers-trade-legend-to-Jets 2008年8月7日閲覧。 
  7. ^ Aaron Tallent (2020年2月4日). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020年6月24日閲覧。
  8. ^ Super Bowl recaps Super Bowl I - Jan. 15, 1967”. USAtoday.com. 2008年11月27日閲覧。
  9. ^ Neft, David S., Cohen, Richard M., and Korch, Rick (1994). The Complete History of Professional Football from 1892 to the Present.. ISBN 0312114354 





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