科学者 著名な科学者

科学者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 05:56 UTC 版)

著名な科学者

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科学者と信仰

1914年に心理学者ジェームズ・リューバ英語版が、米国のおよそ1000人の科学者に対して信仰についてのアンケート調査を行ったところ、42%の科学者が神を信じていると回答し、42%の科学者が信じていないと回答した、との結果が出た[13]

リューバの調査からおよそ80年後の1996年に、科学史研究者のEdward Larsonが、同調査と同数の科学者に対して、まったく同じ質問内容で調査をおこなったところ、40%の科学者が神を信じていると回答し、45%の科学者が信じていないと回答した[13]

2009年にピュー・リサーチセンター英語版が、全米科学振興協会(AAAS)のメンバーの科学者に対して(今度は上記とは少し異なった 次のような質問文を用いて)調査を行ったところ、「(I) believe in God 神を信じる」とした人が33%、「(I)don't believe in God, but do believe in a universal spirit or higher power 神は信じないが、ユニバーサルなスピリットあるいは超越的な力を信じている」とした人が18%、「(I)don't believe in either どちらも信じない」とした人が41%、「(I)don't know / Refused “私には分からない”もしくは回答せず」が7%であった[13]。この調査結果からすると、調査対象になった科学者のちょうど半数ほど(51%)が、神あるいは何らかの超越的な力を信じている、と回答したことになる[13]。(参考までに比較対象として、2006年に同リサーチセンターがアメリカ合衆国人全般を対象として調査を行った結果は、95%が何らかの神や超越的な力を信じている、と回答したのであった。また、41%の科学者が「神を信じない」と回答したわけだが、それと比較するとアメリカ人全般ではわずか4%がそう回答しただけであった[13]。)

一方、『利己的な遺伝子』での進化生物学者リチャード・ドーキンスによると、破壊的で危険な「ミーム」の典型例は宗教であり、

信仰精神疾患の一つとしての基準を満たしているように見える

という[14]。ドーキンスは、文化的自己複製子「ミーム」の理論に関して

哲学的だろうが、そうでなかろうが、私の主張に欠陥があるとは誰も指摘できていないのが事実である。

とも述べている[15]。『利己的な遺伝子』の邦訳者の一員である進化生態学者岸由二は、40周年記念版(2018年刊行)の後書きでこの本を「名著」と呼び、次のように評価している[16]

四〇年を生き抜いた本書は、現代の進化論的生態学の視野をみごとに紹介する学術書、当該分野の研究・批評を志す者の必読の入門書として、評価も確定したと言ってよいだろう。[16]

計算機科学者(コンピュータ科学者)・数理論理学者哲学博士(Ph.D. in Philosophy)であるトルケル・フランセーン[17]は、哲学者たちによる数学的な言及の多くが

ひどい誤解自由連想に基づいている

と批判している[18]。フランセーンによると、“不完全性定理は数学や理論の「不完全性」を証明した”といった誤解や、“数学には「不完全」な部分があると証明済みであり、数学以外の分野に「不完全」な部分があってもおかしくない”といった誤解が一般社会・哲学・宗教神学等によって広まり、誤用されている[19]

なお、うつ病の有無を血液(血中PEA濃度)で計測する検査法を開発し、臨床現場でも用いている心療内科医川村則行

  • 「“心”という目に見えないもので語るより、病気と同じように物質で解き明かしたほうが理解しやすい」。
  • 精神疾患は“物質の病気”であり、“体の病気”である」。

等と述べている[20]

その他

尚、物理学者のカール・セーガンは、著書[21]の中で「一般的に科学者とは権威ある地位とみられがちであるが、単なる専門職であり、科学において権威というものは意味を成さず、かえって邪魔(ハロー効果)になる」と述べた[注 1]


注釈

  1. ^ 逸話:理論物理学者のリチャード・ファインマンは相手が大家や権威であろうとも意見が変だと思えば『いや、違う、違う。あんたは間違っているぞ』とか『気でもふれたか(You must be crazy.)』などと、つっけんどんな反論を行った。ロス・アラモス研究所に在籍中、ハンス・ベーテや、当時物理界の大物として知られたニールス・ボーアは、彼らの名声におののいて本音を言おうとしない周囲の科学者たちに比べて、率直な本音しか言わない若手のファインマンを気に入り、個人的な相談相手として起用していた。

出典

  1. ^ a b 広辞苑
  2. ^ a b 大辞泉
  3. ^ 井山弘幸・金森修『現代科学論』(第1)新曜社、2000年、17頁。ISBN 4-7885-0740-4 
  4. ^ 井山弘幸・金森修『現代科学論』(第1)新曜社、2000年、17~18頁。ISBN 4-7885-0740-4 
  5. ^ Bastiaan T. Rutjens, S. Heine (2016). “The Immoral Landscape? Scientists Are Associated with Violations of Morality”. PLoS ONE. 
  6. ^ Uncommon Sense Teaching: Part 2, Building Community and Habits of Learning”. Coursera. 2022年6月6日閲覧。
  7. ^ The Structure of Scientific Revolutions”. 2022年6月6日閲覧。
  8. ^ 2: Introduction to Critical Thinking from a Neuroscientific Perspective - Week 3: Intellectual Humility, Critical Thinking, and Bias”. Coursera. 2022年6月5日閲覧。
  9. ^ a b 1: Race Cars, Hikers, and Intellectual Humility - Week 3: Intellectual Humility, Critical Thinking, and Bias”. Coursera. 2022年6月5日閲覧。
  10. ^ 1-2 The Value of Being a Slow Learner - Change IS possible”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  11. ^ 1-4 The Value of Your Past - Change IS possible”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  12. ^ Optional Interview with Dr. Robert Bilder on Creativity and Problem Solving - What is Learning?”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  13. ^ a b c d e PewResearchCenter "Scientists and Belief"”. 2012年11月16日閲覧。
  14. ^ ドーキンス 2018, p. 536.
  15. ^ ドーキンス 2018, p. 527.
  16. ^ a b ドーキンス 2018, pp. 554–555.
  17. ^ フランセーン 2011, p. 奥付け.
  18. ^ フランセーン 2011, p. 4.
  19. ^ フランセーン 2011, p. 4, 7, 126-127.
  20. ^ 佐田 2019, p. 4.
  21. ^ 青木薫 訳『人はなぜエセ科学に騙されるのか』(新潮社、2000年)






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