禹 禹王信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 14:49 UTC 版)

禹王信仰

治水の神としての崇拝

中国では治水の英雄・開拓英雄とされており教科書にも掲載される存在である[1]浙江省紹興市越城区稽山街道の大禹陵禹跡館にはを持つ禹を刻んだ「大禹治水」のレリーフがある[1]西遊記孫悟空が使用する如意棒はもとは禹が江海の深さを計るのに使用した重りだという。 禹王信仰は日本にもみられる。

禹王遺跡

禹を祀るあるいは禹のや名(大禹、神禹、夏禹、文命)を刻んだ石碑墓碑を総称して「禹王遺跡」という[14]

日本では神奈川県開成町在住の郷土史家・大脇良夫が全国調査したところ、禹に関連する碑や像が、水害が多い地区を中心に107カ所見つかった。大脇らは2010年以降「禹王サミット」を開催し、2013年「治水神・禹王研究会」を発足させた[15]2019年3月末までに日本には133件あることが判明している[14]

沖縄県には、以下の13件の禹王遺跡が確認されている。[16]

群馬県沼田市にも禹王碑が存在する。


  1. ^ a b c d e 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、2頁。 
  2. ^ 『漢書・律暦志』「顓頊五代而生鯀」
  3. ^ 『世本四種』「昌意生顓頊,顓頊生鯀」
  4. ^ 『五礼通考』「禹者,黄帝之玄孫而顓頊之孫也」
  5. ^ 『軒轅黄帝伝』「舜有虞氏,黄帝九代孫......夏禹亦黄帝之玄孫也......殷湯,黄帝十七代孫」
  6. ^ 『四川通志』「夏大禹黄帝五世孫【黄帝生昌意,昌意生顓頊,顓頊生鯀,鯀生禹】」
  7. ^ 御手洗勝『古代中國の神々』創文社1984年、131,134頁。
  8. ^ a b c d 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、3頁。 
  9. ^ 『太平広記』「有巫山焉,峰岩挺抜,林壑幽麗,巨石如壇,留連久之。時大禹理水,駐山下。大風卒至,崖振谷隕,不可制。因与夫人相値,拝而求助。即勅侍女,授禹策召鬼神之書,因命其神狂章、虞余、黄麾、大翳、庚辰(応竜)、童律、巨霊等助禹,斫石疏波,決塞導阨,以循其流」
  10. ^ 『山海経広注』「『岳瀆経』曰:堯九年,無支祁為孽,応竜駆之淮陽亀山足下,其後水平」
  11. ^ 『今本竹書紀年注疏』「八年春,会諸侯于会稽,殺防風氏......秋八月,帝陟于会稽」
  12. ^ 『史記』「十年,帝禹東巡狩,至于会稽而崩」
  13. ^ 『夏王朝は幻では無かった』岳南著、朱権栄、加藤優子訳、柏書房2005
  14. ^ a b 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、12頁。 
  15. ^ “大脇良夫「海を渡った治水神107の碑◇防災祈念し日本各地で古代中国の名君まつる◇」”. 『日本経済新聞』朝刊(文化面). (2016年11月1日). http://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGKKZO08982880R31C16A0BC8000&scode=4901&ba=1 
  16. ^ 植村善博「沖縄における禹王遺跡とその歴史的意義」『鷹陵史学 第43号』佛教大学鷹陵史学会(2017年)
  17. ^ 張世超; 孫凌安; 金国泰; 馬如森 (1996). 金文形義通解. 中文出版社. pp. 3394–5 
    季旭昇 (2014). 説文新証. 芸文印書館. pp. 955–6 
    林志強等 (2014). 《文源》評注. 中国社会科学出版社. p. 21 
  18. ^ 劉釗 (2006). 古文字構形学. 福建人民出版社. pp. 23–4 


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