神無月 脚注

神無月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/10 09:34 UTC 版)

神無月(かみなづき[1]、かんなづき[2](「かむなづき」とも表記される[2])、かみなしづき、かみなかりづき[3])は日本における旧暦10月異称。今日では新暦10月の異称としても用いられる場合も多い。「神無」を「神が不在」と解釈するのは語源俗解である。また、この俗解が基になって更にさまざまな伝承を生じることになった(後述)。


  1. ^ 日本国語大辞典、第5巻、p.136、1976年5月1日発行、第1版第2刷、小学館、ISBN 4095220058
  2. ^ a b 日本国語大辞典、第5巻、p.412、1976年5月1日発行、第1版第2刷、小学館、ISBN 4095220058
  3. ^ a b 日本国語大辞典、第5巻、p.136、1976年5月1日発行、第1版第2刷、小学館、ISBN 978-4167598082
  4. ^ 神々が出雲大社に集まるためというのは、「奥儀抄」などに見える俗説(旺文社古語辞典、第8版、p.332、1994年)。
  5. ^ 神無月の字をあてるようになったのも、平安時代に入ってからだと考えられる。カミナツキの意味については、新米を収穫して酒を造る月だから醸成月(かみなしづき)の意や、神嘗祭(かんなめのまつり)の行われる神嘗月から出ているなどの諸説があるが、まだ決定できない(鈴木棠三:日常語語源辞典、p.80、東京堂出版、1992年、ISBN 978-4490103113
  6. ^ 高島俊男は「月の名で、師走と同じくらい古い民間語源を有するのが『神無月』である。十月には各地の神さまがみな出雲へ行ってしまって不在になるので神無月、という説明で、これも平安時代からある。『かみな月』の意味がわからなくなり、神さまがいないんだろうとこんな字をあてたのである。『大言海』は醸成月(かみなしづき)つまり新酒をつくる月の意だろうと言っている。これも憶測にすぎないが、神さまのいない月よりはマシだろう。」と評している(高島俊男、お言葉ですが・・・(7)漢字語源の筋ちがい、p.88、文藝春秋、2006年6月10日、第1刷、ISBN 4-16-759808-6
  7. ^ 西角井正慶 編 『年中行事事典』東京堂出版、1958年5月23日、18頁。 
  8. ^ 大和田建樹 『謡曲通解』1907年、156頁。 
  9. ^ 日本国語大辞典、第5巻、p.120、1976年5月1日発行、第1版第2刷、小学館、ISBN 978-4167598082 、「かみあり‐づき 【神有月・神在月】の項、由阿による『詞林采葉抄-六』(1366成立)などの引用がある。
  10. ^ 長野県佐久市教育委員会 『北佐久口碑伝説集 北佐久編 限定復刻版』1978年11月15日、78頁。 
  11. ^ 小倉学、藤島秀隆、辺見じゅん 『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』角川書店、1976年、81頁。 
  12. ^ a b c d e f あるじでえ第18号”. 世田谷区教育委員会. 2020年11月14日閲覧。
  13. ^ 鯰と要石”. 東京都立図書館. 2020年11月14日閲覧。


「神無月」の続きの解説一覧




神無月と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「神無月」の関連用語

神無月のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



神無月のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの神無月 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS