磁気バブル 磁気バブルメモリ

磁気バブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 01:49 UTC 版)

磁気バブルメモリ

コナミのBubble System board

磁気バブルメモリ(じきバブルメモリ)は、磁性体の単結晶薄膜を利用し、上記の現象を応用した記憶装置である[1]。読み書きが可能な不揮発性の補助記憶装置として使われる。例えば、下向きの磁区があるところを1、ないところを0として、位置決めしながら磁界の強さを調整することにより「1」と「0」の2値情報を書き込む[1]。可動部分がなく、フロッピーディスクと違って密閉でき、振動などの影響を受けないのが利点であるが、外部の磁気の影響を受けやすくデータ損傷が起きやすい欠点もあった。

磁気バブルメモリは、比較的安価に製造でき、しかも高速アクセスや書き換えが可能であるため、1970年代から電話の電子交換機のファイル記憶用や銀行端末に多く使われた[1]。また可動部分がないことから、初期のパソコンのロムカセット状のリムーバブルメディアとして使われる事が多かった[1]。例えば、1981年にシステムズフォーミュレート社が発売したBUBCOM80に補助記憶装置として標準装備され、また富士通のFM-8FM-11で内蔵、外付けのオプションで利用できた(内蔵はFM-8のみ)。シャープのPC-5000もカートリッジスロットを持っていた。また1980年代中盤には、「バブルシステム」の名称でコナミ(現・コナミアミューズメント)の業務用ゲーム機などにおいて基板上に直接実装される応用もあった[1]FA分野でも使われた。

登場当時は半導体メモリより大容量であり、製作する本数によっては磁気バブルメモリのほうが安価だったため、長らく一定の需要があったが[1]EPROMフラッシュメモリなど不揮発性半導体メモリの大容量化やハードディスクの小型化などに伴い、需要は終息した。


  1. ^ a b c d e f g h i 石川憲二『メモリ技術が一番わかる』技術評論社〈しくみ図解シリーズ〉、2012年8月25日、70 - 71頁。ISBN 978-4-7741-5182-3 


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