石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 16:26 UTC 版)
収集・鑑賞
珍しい石・奇石・怪石を収集・鑑賞・愛玩する営みは、東アジアでは文人・好古家の趣味として古くからある。ときには山水画の画題や陶磁器の文様になったり[10]、水石や盆石として体系化されたりもした。
石の収集は、中国では特に宋代に盛んになった。宋代の主な収集家として、石への愛にまつわる逸話が伝わる米芾や、太湖石を愛した宋の徽宗、『洞天清録』怪石辨を著した趙希鵠らがいる。
日本では特に江戸時代に盛んになり、木内石亭や佐藤中陵ら「弄石家」(ろうせきか)が活動した。石亭らは、石の分類体系を構築したり、化石や石器も収集対象としたことから、近代的な博物学・考古学・古生物学・地球科学などの先駆者に位置づけられることもある[11][12]。
半導体や集積回路
半導体を使う製品では、古くよりラジオなどの性能を表すのに真空管の本数を示して「5球ラジオ」のように呼んでいたことに倣い、トランジスタラジオなどの性能を示すのにトランジスタの個数を示して「5石ラジオ」のように呼んだ。これにはトランジスタの原料であるシリコンが石英や長石と同じ珪素化合物であることも関連している。 鉱石ラジオでは検波のために鉱石をひとつ使うが、これは様々な代用品が使われることもあった。
なお現在でも古くからパーソナルコンピュータ(PC/AT互換機)などを扱っていた人の間で、ジャーゴンとしてCPUやGPUなどを「石」と称する場合がある。
脚注
関連項目
- ^ a b c d e f g h i 広辞苑第六版【いし 石】
- ^ a b c d 山口裕之『ヒトは生命をどのように理解してきたか』講談社、2011年
- ^ a b c 小山田了三、小山田隆信『材料技術史概論 第3版』東京電機大学、2001年、9頁。
- ^ a b c コトバンク 石器
- ^ a b c d コトバンク 石器時代
- ^ 『腕時計大百科』グリーンアロー出版社 ISBN 4-7663-3146-X
- ^ 囲碁の道具 日本棋院、2022年1月22日閲覧
- ^ オセロってなに? メガハウス、2022年1月22日閲覧
- ^ Why Kenyan women crave stones(BBC 参照日:2018.5,15)
- ^ “学芸の小部屋「渦巻きと太湖石」”. www.toguri-museum.or.jp. 戸栗美術館. 2021年3月2日閲覧。
- ^ 平野恵. “好古から考古へ —近世から近代へ継承された学問の形態—”. umdb.um.u-tokyo.ac.jp. 東京大学総合研究博物館. 2020年9月14日閲覧。
- ^ 荻野, 慎諧『古生物学者、妖怪を掘る』NHK出版〈NHK出版新書〉、2018年。ISBN 978-4140885567。(第二章四節「奇石考『雲根志』『怪石志』を読む」)
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品詞の分類
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