的屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 16:00 UTC 版)
出店
下記の分類が重複している場合もある。その他は縁日を参照。
消え物(食品)や玩具
- バナナの叩き売り - 屋台等の板を派手に叩きながら独特の口上でバナナを売る。
- 綿菓子 - キザラ(グラニュー糖やザラメ)を高温で熱し、綿状にした菓子。
- リンゴ飴・あんず飴 - リンゴなどに飴を絡ませた物。
- 天津甘栗 - 伝統的に天津港が海外出荷拠点であったシナグリとキザラを混ぜたものを、小石に混ぜて煎ったもの。 天津産のシナグリを国内産で賄うこともある。 このため、大きさをかなり違わせることがある。
- ベビーカステラ - 小さなカステラという意味だが、ホットケーキを丸めたような物。東京ケーキ、チンチン焼、ピンス焼の名で売られることもある。独特の食感で根強い人気がある。
- お面 - プラスチック製のアニメ・ゲーム・特撮等の人気キャラクターのものを販売する。
- カタ屋 - 詳しくはカタ屋 を参照。
- その他、籤や銀杏、椎の実などの元は時節や節気の縁起物である食品や祭礼用の品を売る屋台(古くは蓮の葉商いといった)などが縁日などで馴染み深い。その他の売物について詳しくは蓮の葉商いを参照。
賭け物(遊技や籤)
- 金魚すくい - 小さな金魚を掬う。大抵は高級金魚養殖の選抜で間引かれた個体で、飼育に困ることも多いが、育て方が上手だと良い形に成長する。もともと金魚は縁起物として中国より伝わった。
- カタヌキ - 動物やキャラクターなどの絵柄がプリントされた、ハッカ味で板状の砂糖菓子を買い、絵柄通りにカタ抜きをしていく。綺麗に絵柄をカタ抜きできればお金がもらえるというシステムの屋台。複雑な絵柄であるほど金額が上がる。地域によっては「ナメ抜き」などと呼ばれる。また、近年では賞金給付が賭博の一種と捉えられ、また縁日を開く寺社の要望や自主規制により、難易度に応じた玩具の提供などに移行する業者が増えている。
- 射的 - コルクを弾にした空気銃で的や景品に当てる射的遊技。最近ではあまり見られなくなったが、古くは弓矢や吹き矢を使うこともあった。近年では商品を薄い紙で吊るし、水鉄砲を使いその紙紐を濡らして商品を落とすといった射的もある。
- 競技(レース)-小動物や昆虫や淡水魚(うなぎやフナ)などを使い直線コースのレースを行い勝敗を予想させるものでレースよりも出走する生き物が珍しかったり面白いので客が集まった。
- くじ引き
- 遊技銃 - くじ(籤)を引き番号と同じ遊戯銃がもらえる。最近では一回やって貰った物と、もう一回分の金額でワンランク上の物と替えてくれる屋台もある。
- 千本引き-紐の先に色々な景品が結び付けられており全ての紐を一ヶ所に束ねているため、何が当たるか判らないという工夫をした、紐を使ったくじ引き。
- 封筒引き - 封筒の中に商品の番号を書いた紙を入れておき客に引かせる単純なもの。もとは、文鳥や十姉妹といった小鳥を使い手なずけて封筒を引かせる見世物でくじ引きだけではなく「おみくじ」が主だった。鳥を使ったおみくじの見世物をする人は日本に数人しかいないといわれる。台湾では現在でも夜市などで文鳥占いを一般的に見ることができるが、日本統治時代に伝わった物か元々台湾が起源なのかは定かでない。
- コリントゲーム - パチンコやスマートボールの原型となったもので自作のもので一等、二等、三等、スカなどのゴールを作り、玉の入った先で商品の当たり外れを楽しむといった遊戯で、現在では古くなったパチンコ台を利用していることが多い。
- 水盆引き - 丸い金属製の盥(たらい)に周囲に区切りを設けて区域別にはずれや当りなどの色分けをして、水を張り、ドジョウや源五郎(ゲンゴロウ)を中心に落として行う一種のくじ引き。
- 出店
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スーパーボールすくい
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射的
動植物の販売
- ひよこ - 養鶏場で商品価値の低い雄の ひよこにが限ると言う売られ方のケースがほとんどである。スプレーで着色し「カラーひよこ」と称して売ったり、稀にウズラの子などを売るものもあった。可愛らしい生き物ということで定番となっていたが、近年はあまり見かけなくなった。フィリピンでは出店で日常的に見られるが、飼育する上で育てきれない場合や、近隣からの苦情などで社会問題になった。
- 植物 - 海ほおずきやホオズキ、朝顔や小さな鉢植えなど縁起のいいとされるもの。
- 昆虫 - 鈴虫やキリギリス、カブトムシやクワガタムシ、ミズカマキリやタガメなど大人の好事家(音色を楽しんだ)や子供が好きなものや比較的珍しいものなど。
- 参考画像
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風船釣り
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金魚すくい
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綿菓子
- ^ 神事や弓道・弓術や祭り弓矢や縁日などでの的に矢を当てる行為をいう。
- ^ 1955年(昭和30年)5月発行の『広辞苑』第一版2144頁で形容詞「危険である」の隠語とされ、さらに1969年(昭和44年)5月発行第二版2227頁では「やば」は不都合、けしからぬ、奇怪として『東海道中膝栗毛』の使用例を引用し、「危険」の使用例も示している。1915年(大正4年)5月発行京都府警察部出版、警視富田愛次郎監修『隠語輯覧』二類、三類でも同様の意味合いで載っていると復刻版の『隠語辞典集成』第2巻1996年(平成8年)12月大空社(ISBN 4-7568-0333-4 ISBN 4-7568-0337-7)は記載している。
- ^ 細かい、小さい物のことを指す。反対の言葉として荒物がある
- ^ 良い場所は庭場料も高いのでそれを避ける意味合いもある
- ^ 土手人足ともいい江戸時代にできた埋め立てや護岸工事に携わる土木技術者集団。
- ^ その地区の世話人に世話になる場合、到着した際に挨拶として持っていく手土産
- ^ 小学館発行:大辞泉より
- ^ a b 平成27年 警察白書 第1項 暴力団情勢「暴力団による資金獲得活動の変遷」参照 警察庁
- ^ a b 平成元年 警察白書 第2節 暴力団の資金獲得活動の変遷 警察庁
- ^ 衆議院会議録情報 第120回国会 地方行政委員会 第11号
- ^ 中公文庫『露店市・縁日市』109頁秦孝治郎著、坂本武人編 ISBN 4122020247
- ^ 大寅興行社の見世物小屋(2008年10月)
- ^ 姫路ゆかたまつりにて(2005年8月18日)
- ^ 木下大サーカス
- ^ 岩波文庫『忘れられた日本人』235頁宮本常一著 ISBN 400331641X
- ^ 中公文庫『露店市・縁日市』93から94頁秦孝治郎著、坂本武人編 ISBN 4122020247
的屋と同じ種類の言葉
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