白熱電球 歴史

白熱電球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 00:35 UTC 版)

白熱電球(はくねつでんきゅう、英語: incandescent lamp[1]filament lamp)とは、ガラス管球の中に入れた高抵抗線(High resistance wire)に電流を流し、ジュール熱によって高温となり放射するを利用するもの[2]フィラメント電球白熱球白熱バルブなどともいう。


注釈

  1. ^ ただし、調光器に接続されている場合はその制御方式によっては肉眼では目視できなくてもカメラ越しであればわかるようなチラツキがあるものもある。
  2. ^ あくまで明るさの目安としてWが使われており、実際の消費電力は高効率白熱電球等では、W表示より低いことがある。
  3. ^ そのため、電球形蛍光灯やLED電球では、実際の消費電力とは別に「○○W相当」というような表記がパッケージに併記されている。
  4. ^ 型番等で110Vと謳っているものもある[19]。同一メーカーで定格消費電力が同じで100Vと110Vの両方がラインナップされている場合、定格電圧が低い方(100V)がわずかに明るいが寿命が短くなる。
  5. ^ なお、新品状態でもガラス球だけでなくフィラメントも衝撃には弱いため、松下電器(現・パナソニックホールディングス)は「丸サック」と呼ばれる円筒形の梱包を特許を取ったうえで採用した[14]
  6. ^ ただし、上記のようにLED電球や電球型蛍光灯の製造コストは高く、必然的に販売価格も高くなる。そのため、安価で売れるという理由で、2013年4月現在でも朝日電器など一部のメーカーでは白熱電球の製造を続けており、家電量販店その他の小売店では、白熱電球の販売を続けている[24]
  7. ^ 方向指示器(ウインカー)や一部の車種の尾灯(テールランプ)等。
  8. ^ 対処法としては、抵抗器を接続するか、オートバイのウインカーの場合リレーを交換することもある。

出典

  1. ^ 文部省日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4 
  2. ^ a b 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』【白熱電球】
  3. ^ a b c d e 松本 2000, p. 154.
  4. ^ 松本 2000, p. 153.
  5. ^ a b c d e 松本 2000, p. 155.
  6. ^ a b c d e f g h 2017-2018 東芝ランプ総合カタログ”. page3.cextension.jp. 東芝ライラック. 2020年4月18日閲覧。
  7. ^ 石﨑 2011, p. 7.
  8. ^ 光り輝く竹は「京都の裏鬼門」にあった 探し求めた発明王との縁(朝日新聞2023年2月26日記事)
  9. ^ a b 石﨑 2011, p. 11.
  10. ^ 石﨑 2011, pp. 11–12.
  11. ^ a b 石﨑 2011, pp. 15–17.
  12. ^ 石﨑 2011, pp. 19–20.
  13. ^ a b c 石﨑 2011, pp. 18–19.
  14. ^ a b c ついに白熱電球の生産が終了、パナソニックの白熱電球76年の歴史を振り返る”. 2012年12月27日閲覧。
  15. ^ 「明るい新標準電球近く売り出し」『日本経済新聞』昭和25年12月13日
  16. ^ 新聞広告『日本経済新聞』昭和25年10月17日2面
  17. ^ 石﨑 2011, pp. 20–22.
  18. ^ 80Wの電球がない!?
  19. ^ 三洋電機 ホワイト電球
  20. ^ 読売新聞 2008年4月5日朝刊 11面記事から一部を引用。
  21. ^ 東芝ライテック2008年4月14日付プレスリリース
  22. ^ 政府、白熱電球の販売自粛を要請”. ITmedia (2012年6月13日). 2012年6月14日閲覧。
  23. ^ 高効率な照明製品の普及促進を関係団体に協力要請しました〜「あかり未来計画」キックオフ会合の開催〜”. 経済産業省 (2012年6月13日). 2012年6月14日閲覧。
  24. ^ 参照
  25. ^ パナソニック 2012年7月12日付プレスリリース
  26. ^ 現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見-近視進行抑制に紫の光-”. 2019年5月7日閲覧。
  27. ^ ようやく追いついた!? LED非常灯の法整備”. 2021年6月21日閲覧。
  28. ^ 高原淳一. “メタマテリアルによる熱輻射の制御に向けて”. 大阪大学大学院基礎工学研究科. 2019年4月26日閲覧。


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