番茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 13:58 UTC 版)
ことわざ
- 鬼も十八、番茶も出端(でばな)
- 『広辞苑』によると、出花(でばな)が正しい。出だしの香しさを表す。「番茶も最初の出だしなら美味しいように、醜女も18歳ならばそれなりに美しく見える」という意味。対して出端は話の出だしなどに使われる。この場合の鬼は鬼娘、醜女を指しているので、「娘十八、番茶も出花」や「花も十八、番茶も出花」もひろく使われている。
脚注
参考文献
- 中村羊一郎『番茶と日本人』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、1999年。ISBN 4-642-05446-4。
関連項目
- ^ 形容詞「粗末な」、語源はcourse「普通の」が転じたもの。weblio「coarse」[1]
- ^ 夏目漱石「吾輩は猫である」では苦沙弥が番茶を「savage」tea(野生の、野蛮な、獰猛な)茶と英訳して生徒に馬鹿にされる演出がある。夏目漱石「吾輩は猫である」第三回(青空文庫[2])
- ^ 寺秀幸「日本で英語を教えるノン ・ ネィティブ教師であること」(2012年度 大阪女学院大学 教職課程機関誌:OJC教職活動報告・研究)[3][4]
- ^ 中村羊一郎 1999, p. 3.
- ^ a b c d 【くらし物語】番茶の色、地域でなぜ違う?*もともとは茶色 明治に緑茶普及『日本経済新聞』2018年10月6日朝刊別刷り(日経+1)6面。
- ^ 中村羊一郎 1999, pp. 134–138.
- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 吉川雅之、薬用食物の糖尿病予防成分 『化学と生物』 2002年 40巻 3号 p.172-178, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.40.172
- ^ 清水岑夫, 和田修治, 林利光 ほか、日本茶の血糖降下作用成分に関する研究 『藥學雜誌』 1988年 108巻 10号 p.964-970, doi:10.1248/yakushi1947.108.10_964
- ^ “吉野の日干番茶”. 奈良県 (2002年9月). 2008年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月25日閲覧。
- ^ 伝統料理 岡山県 農林水産省中国四国農政局 地産地消
- ^ 中村羊一郎. “番茶は茶の歴史を物語る”. 日本の喫茶文化. 世界緑茶協会. 2007年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月26日閲覧。
番茶と同じ種類の言葉
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