田口壮
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人物
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誠実かつ実直な性格でオリックス時代から人望が厚く、選手会長を務めていたこともある。シドニーオリンピックでは、イチローの出場を欲する代表チームに対し、「オリンピックはアマチュア選手の晴れ舞台」と出場を渋るイチローの心境を慮り、イチロー選出回避の嘆願を申し出て、自らが代役としてオリンピックに出場した。坂口智隆とは田口のメジャー時代から続く師弟関係であり、オフには共に合同自主トレを行っていた。
現役選手時代には、自身の公式サイトで「何苦楚(なにくそ)日記」を執筆。その内容を編集した同名の書籍を2004年に主婦の友社から刊行したことを皮切りに、「プロの著述家に匹敵する」とされる構成力の高さで数冊の書籍を著したことから、「書けるプロ野球選手」という異名を持つ。カージナルスの傘下チームで活動していたころは「日記しか書けないマイナーリーガー」と言われていたが、後に「日記も書けるメジャーリーガー」と呼ばれるようになった。何苦楚はオリックス時代に指導を受けた中西太から授けられ座右の銘としている言葉であり、同じく中西の指導を受けた岩村明憲も座右の銘としている[26]。オリックスの二軍監督へ就任した2016年からは、『ほぼ日刊イトイ新聞』内で「野球の人・田口壮の新章 はじめての二軍監督[27]」、『日本経済新聞』の電子版で「2軍監督 田口壮![28]」というコラムを定期的に執筆。前述した著書『プロ野球・二軍の謎』は、2016年分の「2軍監督 田口壮!」を、同年のシーズン終了後に加筆したものである。
MLBに移籍した際には、母校の関西学院大学がキリスト教主義に沿った教育方針を採っていたことなどから、チームメイトと共に教会によく足を運んでいた。ただし、現在でも洗礼は受けておらず、厳密にはクリスチャンではない。「自分の心に響きました。理解でき、実感することができました。これが本物だってわかったんです…妻との関係や、人生が困難に陥った時に助けてくれるのはイエス・キリストだと、今では思ってます」と語った。カージナルスにはジョン・ロドリゲス、ブレイデン・ルーパー、アルバート・プホルスなど信仰心の厚さで知られる選手もいる。田口は、「プホルスはとても優しくしてくれますね。彼は、言語を理解できないつらさをわかってくれるし、信仰の手本となるクリスチャンでもある。みんなとても親切にしてくれますね」とコメントしている。
注釈
出典
- ^ 「オリックス・田口コーチJr. 親子メジャー挑戦「アメリカの大学からMLBに」」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2021年6月22日。2022年12月24日閲覧。
- ^ 関西学院同窓会岡山支部公式ブログ 2008年岡山支部総会告知 を参照。
- ^ 関西学生野球連盟公式サイト 主な連盟記録 を参照。
- ^ 田口壮オフィシャルサイト「野球と私」 を参照
- ^ 朝日新聞、1991年12月13日付朝刊 (14版、21面)
- ^ 『ベースボールマガジン』1998年夏 - 背番号&ユニフォーム特集 背番号は生きている、ベースボール・マガジン社、1998年[要ページ番号]。
- ^ 読む野球-9回勝負-No.8、2015年、P144、主婦の友社
- ^ オリックス田口壮選手が慰謝料「1億円」で離婚していた!、週刊宝石、1999年5月20日、P168 - 170、光文社
- ^ 「女性アナとプロ野球選手の結婚が減っている事情…「付き合ったら結婚するしかない」90年代、00年代にあった“現場の”価値観」『Number Web』2021年11月22日。2024年3月7日閲覧。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、303頁。ISBN 4-331-51093-X。
- ^ 田口壮オフィシャルサイト mail from so 2010年1月23日より
- ^ オリックス 田口退団を発表 戦力外にも現役続行希望 スポニチアネックス、2011年10月13日。
- ^ 田口壮オフィシャルブログ: 2012年7月31日
- ^ 「元オリ・田口壮、現役引退を正式発表」『サンケイスポーツ』2012年9月6日。2012年9月6日閲覧。
- ^ 朝日放送「神戸マラソン2012 新たなる自分へ」 を参照
- ^ 『週刊ベースボール』「2013年プロ野球全選手写真名鑑」に掲載の「2013 評論家・解説者名鑑」より
- ^ a b 「オリックス、福良代行が監督昇格 2軍監督に田口氏」『日刊スポーツ』2015年10月1日。2021年12月12日閲覧。
- ^ 「福良淳一新一軍監督、田口壮新二軍監督就任のお知らせ」『オリックス・バファローズ』2015年10月1日。2015年10月1日閲覧。
- ^ 「オリックス 田口二軍監督が体調不良」『スポーツニッポン』2016年7月1日。2017年5月16日閲覧。
- ^ 「オリ・田口2軍監督、入院していた「試合中に視覚障害と言語が…」」『サンケイスポーツ』2016年7月5日。2021年12月12日閲覧。
- ^ 「オリックスが来季コーチ陣25人を発表 8人が新入閣」『BASEBALL KING』2020年12月8日。2021年12月12日閲覧。
- ^ a b c 小関順二『プロ野球スカウティングレポート2014』廣済堂出版、2014年、5頁。ISBN 978-4-331-51810-6。
- ^ 『プロ野球ニュース選手名鑑2000』ザ・マサダ、2000年、170頁。ISBN 4-88397-014-0。
- ^ a b 小関順二『プロ野球スカウティングレポート2014』廣済堂出版、2014年、4頁。ISBN 978-4-331-51810-6。
- ^ So Taguchi BASEBALL-REFERENCE.COM、2014年10月24日閲覧。※英語
- ^ スポーツニッポン2008年10月23日[リンク切れ]
- ^ 野球の人・田口壮の新章 はじめての二軍監督
- ^ 2軍監督 田口壮!
- ^ 2010年度 オリックス・バファローズ オリックス・バファローズ 個人守備成績(パシフィック・リーグ) 日本野球機構
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