滝 滝の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/07 08:10 UTC 版)

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世界最大であるイグアスの滝、左に見えるのが「悪魔の喉笛」

概説

滝(流れ落ちる様子)
氷結した乳穂ヶ滝(青森県西目屋村

万葉集の頃の「たき」は今日で言う「早瀬(川において流れが速い場所)」を指し、垂水(たるみ)が今日で言う「滝」をさしていた。

一部の滝は、侵食が速く、また川の流れが地殻変動で変わりやすい山岳地帯において生じる。このような場所にある滝は、同じ場所を長年に亘って水が流れたことによってではなく、衝上断層逆断層)や火山活動などの突然の地質の変化によって形成される。

それに対して、多くの滝は、長年に亘って流れる水によって形成される。典型的には、岩石の地層を横切って流れる水流があると、侵食に強い岩脈部分が棚として残るのに対し、その先の侵食に弱い地層部分が削られて落ちる。結果、残った棚は落ちた部分に対して隆起した状態になる。

さらに月日が経過すると、棚の端が徐々に削られ滝は絶えず上流に移動していく。同時に多くの場合、侵食に強い棚に対し、その下の地層は弱い地層からなるため、棚の下の層が侵食され、滝の下では水のカーテンの後ろに洞窟状の窪みが形成される。

滝の上の水流は、堅い棚の上を流れるために流れは広く浅くなり、滝の直下は、落下によって勢いがついた水が地面を叩くために水溜まりができる。

諸説あるが、日本国内で名前のついた滝は約2,500~約15,000あるとされる[1][2][3][4]。また、沢登り等の紹介本等で掲載されている遡行図に示されるような無名滝は多数存在し、それらも合わせるとその数倍の数の滝が存在する。沢登りの遡行図ではこれらの無名滝はFナンバーと呼ばれる番号で識別され、下流から源頭部に向かってF1、F2、F3、・・・というように名付けられる。

冬季に氷結し、巨大な氷柱となった滝を氷瀑(ひょうばく)という。

水量による分類

平均水量を対数で10段階に分類する。ナイアガラの滝は10、ヴィクトリアの滝は9、ライン滝は8、エンジェルフォールは7、ヨセミテ滝は6である。

形成別の分類

湧水型
洞窟の湧き水が壁面に湧き出て、その段差として滝が形成される物。
溶岩遮断型
火山などの溶岩流により川がせき止められ、堰き止め湖とその出口として滝が形成される物。華厳滝など。
断層型
地震などの際に形成される断層のずれをきっかけとして形成される物。
浸食型
川が浸食を繰り返す際、川底の岩盤が表に出て滝を形成させる物。

滝の形状の呼び方

直瀑(ちょくばく)
落ち口から滝壷まで一気に落下する滝。名瀑と呼ばれるものが多い。
分岐瀑(ぶんきばく)
落ち口から幾重にも分岐して流れる滝。
段瀑(だんばく)
2段や3段、またはそれ以上の階層がある滝。
潜流瀑(せんりゅうばく)
水を通す地層と通さない地層が剥き出しになり、地下水が崖の途中より直接落ちて滝となる。
渓流瀑(けいりゅうばく)
滝口から傾斜した岩肌などの上を滑るようにして流れる滝で、ある程度の高低差があるものをいう。
海岸瀑(かいがんばく)
海岸の崖の上に滝口があり、海に直接落ちる滝をいう。



  1. ^ ヤマケイオンラインニュース
  2. ^ 滝ペディア
  3. ^ 日本滝名鑑4000 木田薫/写真・解説 東方出版 2005.8
  4. ^ 日本の滝データベース
  5. ^ 植野稔『源流へ―魚止までの遡行技術』(ゲグラフ、1989年)


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