源氏物語 登場人物

源氏物語

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登場人物

『源氏物語』の登場人物は膨大な数に上るため、ここでは主要な人物のみを挙げる。

『源氏物語』の登場人物の中で本名が明らかなのは光源氏の家来である藤原惟光源良清くらいであり、光源氏をはじめとして大部分の登場人物は「呼び名」しか明らかではない。また、『源氏物語』の登場人物の表記には、もともと作中に出てくるものと、直接作中には出てこず、『源氏物語』が受容されていく中で生まれてきた呼び名の2通りが存在する。作中での人物表記は当時の実際の社会の習慣に沿ったものであるとみられ、人物をその官職や居住地などのゆかりのある場所の名前で呼んだり、「一の宮」や「三の女宮」あるいは「大君」や「小」君といった一般的な尊称や敬称で呼んだりしていることが多いため、状況から誰のことを指しているのか判断しなければならない場合も多い。また、同じひとりの人物が巻によって、場合によっては一つの巻の中でもさまざまな異なる呼び方をされることがあり、逆に、同じ表現で表される人物が出てくる場所によって別の人物を指していることも数多くあることには注意を必要とする。

光源氏
第1部・第2部の主人公。桐壺帝と桐壺更衣の子で桐壺帝第二皇子。臣籍降下して源姓を賜る。いったん須磨に蟄居するが、のち復帰し、さらに准太上天皇に上げられ、六条院と称せられる。原文では「君」「院」と呼ばれる。妻は葵の上、女三宮、事実上の正妻に紫の上。子は、夕霧(母は葵の上)、冷泉帝(母は藤壺中宮、表向きは桐壺帝の子)、明石中宮今上帝の中宮。母は明石の御方)。ほか養女に秋好中宮(梅壺の女御)(六条御息所の子)と玉鬘(内大臣と夕顔の子)、表向き子とされる薫(柏木と女三宮の子)がいる。
桐壺帝
光源氏の父。子に源氏のほか、朱雀帝(のち朱雀院)、蛍兵部卿宮八の宮などが作中に出る。末子とされる冷泉帝は、桐壺帝の実子でなく、源氏の子。
桐壺更衣
桐壺帝の更衣。父は大納言であったが、入内前に他界。寵愛は深かったが、弘徽殿女御をはじめとする后妃たちからのいじめに遭い、心労の末、源氏が3歳のとき夭逝する。
没後、三位の位を賜る。
藤壺中宮
桐壺帝の先帝内親王。桐壺更衣に瓜二つであり、そのため更衣の死後後宮に上げられる。源氏と密通して冷泉帝を産む。
葵の上
左大臣の娘で、源氏の最初の正妻。源氏より年上。母大宮は桐壺帝の姉妹であり、源氏とは従兄妹同士となる。夫婦仲は長らくうまくいかなかったが、懐妊し、夕霧を生む。六条御息所との車争いにより怨まれ、生霊によって取り殺される。
頭中将/内大臣
左大臣の子で、葵の上の同腹の兄。源氏の友人でありライバル。恋愛・昇進などで常に源氏に先んじられる。子に柏木、雲居雁(夕霧夫人)、弘徽殿女御(冷泉帝の女御)、玉鬘(夕顔の子、髭黒大将夫人)、近江の君など。主要登場人物で唯一一貫した呼び名のない人物。
六条御息所
桐壺帝の前東宮(桐壺帝の兄)の御息所。源氏の愛人。源氏への愛着が深く、その冷淡を怨んで葵の上を取り殺すに至る。夕顔のことも生き霊となって取り殺したという説もある。前東宮との間の娘は伊勢斎宮、のちに源氏の養女となって冷泉帝の後宮に入り、秋好中宮となる。源氏は御息所の死後、その屋敷を改築し壮大な邸宅を築いた(六条院の名はここから)。
紫の上
藤壺中宮の姪、兵部卿宮の娘。幼少のころに源氏に見出されて養育され、葵の上亡きあと、事実上の正妻となる。源氏との間に子がなく、明石中宮を養女とする。晩年は女三宮の降嫁により源氏とやや疎遠になり、無常を感じる。
明石の御方
明石の入道明石尼君の娘。源氏が不遇時にその愛人となり、明石中宮を生む。不本意ながら娘を紫の上の養女とするが、入内後再び対面し、以後その後見となる。
末摘花
常陸宮の娘。大輔の命婦の手引きで源氏の愛人となるが、ひどく痩せていて鼻が象のように長く、鼻先が赤い醜女。作品中もっとも醜く描かれている。
空蝉
故・衛門督の娘。亡き父が入内を望んでいたが、父の死でその夢は絶たれる。のちに夫となる伊予介(のちに常陸介)から何かと任国からの食料を送られるなどの援助を受けながら弟・小君とひっそり暮らしていたが、自邸に盗賊が押し入り、伊予介が助けに入ったことがきっかけで結婚。小君とともに、伊予介の屋敷で暮らすことに。
方違えで訪れた源氏と一夜をともにするが、自分が人妻であることを考え、源氏を遠ざける。関屋では、逢坂関にて源氏の一行とすれ違い、文を交わす場面がある。その後、常陸介に先立たれ出家。のちに二条東院に引き取られて源氏の庇護を受ける。

女三の宮
朱雀院の第三皇女で、源氏の姪にあたる。藤壺中宮の姪であり、朱雀院の希望もあり源氏の晩年、2番目の正妻となる。柔弱な性格。柏木と通じ、薫を生む。
柏木
内大臣の長男。女三宮を望んだが果たせず、降嫁後六条院で女三宮と通じる。のち露見して、源氏の怒りを買い、それを気に病んで病死する。
夕霧
源氏の長男。母は葵の上。母の死後しばらくその実家で養育されたのち、源氏の六条院に引き取られて花散里に養育される。2歳年上の従姉である内大臣の娘・雲居雁と幼少のころ恋をし、のち夫人とする。柏木の死後、その遺妻・朱雀院の女二宮(落葉の宮)に恋をし、強いて妻とする。

第3部の主人公。源氏(真実には柏木)と女三宮の子。生まれつき体からよい薫がするため、そうあだ名される。宇治の八の宮の長女大君、その死後は妹中君や浮舟を相手に恋愛遍歴を重ねる。
匂宮
今上帝と明石中宮の子。第三皇子という立場から、放埓な生活を送る。薫に対抗心を燃やし、焚き物に凝ったため匂宮と呼ばれる。宇治の八の宮の中君を周囲の反対を押し切り妻にするが、その異母妹・浮舟にも関心を示し、薫の執心を知りながら奪う。
浮舟
八の宮が女房に生ませた娘。が結婚し、養父とともに下った常陸で育つ。薫と匂宮の板ばさみになり、苦悩して入水するが横川の僧都に助けられる。その後、出家した。

注釈

  1. ^ 雪まろばし(雪転ばし)は、小さな雪のかたまりを転がして少しずつ大きな雪の塊にする遊び[2]
  2. ^ 物語作品は「源氏物語」の一作品だけだが[3]歌人として「百人一首(57番)」、「女房三十六歌仙」、「紫式部日記」(18首)、「紫式部集」、「拾遺和歌集」等に多くの和歌を残している。
    日記作品であり和歌18首が詠み込まれている「紫式部日記」は藤原道長の要請で宮中に上がった際、宮中の様子をはじめ藤原道長邸の様子も書かれており、寛弘5年(1008年)7月から約1年半にわたる日記で、宮中行事の現場の様子もよくわかり、行事の開催など事実だけを記載する公的歴史記録では知ることができないものである[4]
    紫式部集」は子供時代から晩年のほぼ一生涯にわたり自らが詠んだ和歌から選び収めた家集で、本名や生没年がわからず資料が少ない紫式部の生活環境の変化や心の変化を今に伝えている[5]
    後に、紫式部の「源氏物語」と「紫式部日記」の2作品は絵画化された。約150年後の平安時代末期に「源氏物語絵巻」、約200年後の鎌倉時代初期に「紫式部日記絵巻」が制作された。
  3. ^ 一条天皇は源氏物語を女房に読ませそれを聞いて述べた言葉、『この人は日本紀をこそ読みたるべけれ、まことに才あるべし』(作者は日本紀を読んでいるはずだ、かなりの学者のようだ)[6]
    日本紀は漢文で書かれた日本の歴史書で、6つの史書「六国史」を指す。「日本書紀」、「続日本紀」、「日本後紀」、「続日本後紀」、「日本文徳天皇実録」、「日本三代実録」。
    これら6つ史書は漢文で全文が書かれており、当時、日本の政治行政の公的文書は漢文で書かれたため[7]、漢文は男性貴族にとって必須の知識だったが貴族女性は漢文の読み書きは不要とされ、漢文に堪能な紫式部は宮中内で「日本紀の御局(みつぼね)」とあだ名されたことが紫式部日記にある[8]
  4. ^ 紫式部集』に幼少期から晩年に至る多数の和歌を残した紫式部は、漢詩について『紫式部日記』に幼少期の様子を以下のように書いている。紫式部の父で漢詩や和歌に通じた学者だった藤原為時は、紫式部の兄弟に漢詩文を教えても理解が悪かったが、その側で聞いていた紫式部があっさり理解してしまい、為時が「残念だ、お前が男だったらなあ、男として生まれなかったことは不幸なことだ(*)」と嘆いた[9]。(*)原文「口惜しう、男子にてもたらぬこそ幸なかりけれとぞ、つねになげかれはべりし」。
    『源氏物語』が執筆された平安時代中期は国風文化の最盛期で『竹取物語』など他の物語同様に『源氏物語』は平仮名(変体仮名)で書かれたが、紫式部の和歌漢籍漢詩そして日本と中国の歴史書(六国史,史記,長恨歌)など漢文で書かれたこれらへの知識や見識の深さが『源氏物語』の随所に生かされており[8]、漢籍、漢詩、和歌の知識が必須の男性貴族からも読まれた[10][11]
    当時、貴族階級の男女ともに和歌は重要だが、貴族女性には漢文は不要とされ漢籍漢詩がわからない(漢文の読み書きができない)者が多く、源氏物語誕生以前から『竹取物語』『伊勢物語』『うつほ物語』『落窪物語』など現存する作者不詳の作品をはじめ、物語作品は、主に平仮名(変体仮名)で書かれたことから貴族女性やその子供向けの読み物として、漢籍・漢詩あるいは和歌に比べて低く見られていた[10]
    源氏物語内の漢籍漢詩の引用については以下参照。三浦佳子「光源氏の教育観にみる栄華への注視 : 白居易の諷諭詩との関連から」『学芸古典文学』第8巻、東京学芸大学国語科古典文学研究室、2015年3月、35-49頁、CRID 1050006994043411712hdl:2309/145448ISSN 1882-7012 
  5. ^ 江戸時代松永貞徳の源氏物語の写本全54冊(54帖)の1冊1冊の厚みが示すように、紫式部は当初多くの分量は書けず1冊(1帖)の厚みは薄いが、支援者の藤原道長により安定したの供給が行なわれて以降は34帖「若菜」のように1冊(1帖)の厚みが急激に増した[3]。(参考)『源氏物語』与謝野晶子訳[13]、各帖の総ページ数より、1帖「桐壷」26、2帖「帚木」44、3帖「空蝉」12、そして、34帖「若菜」上192、下190。
  6. ^ 紫式部日記より。当初、紫式部は仲間内で意見を言い合ったり手紙のやり取りで批評し合って楽しんでいたことから「最初は現代の同人誌のような楽しみ方だった」[3]
  7. ^ 紫式部中宮彰子に「白氏文集」と「新楽府」の2つの漢籍を講義する様子を描いた"絵巻物"。絵の右側、手前が紫式部、奥に中宮彰子、絵の左側は、蔀戸の背後で語り合う女房たち(紫式部日記絵巻の蜂須賀家本より)。
    当時、貴族女性には漢文は不要とされ漢文の読み書きができない者が多かったが[10]、天皇の妃である中宮には白氏文集など漢籍の教養が要求された[3]
    なお、中宮彰子は一条天皇の妻であったが、一条天皇のもう一人の妻であり後に亡くなった藤原定子の家庭教師は清少納言だった。
  8. ^ この宮仕えをした際、約1年半にわたり宮中の様子を中心に「紫式部日記」を書いた。
  9. ^ 光源氏は3歳で母親の桐壺を亡くしており、当時、母方の後ろ盾がないと即位し天皇になることは極めて困難だったため、母を亡くした光源氏が、宮中の勢力争い、権力闘争に巻き込まれることを避けるために、父は光源氏のことを思い皇族から籍を外した[14]
    このコンプレックスがその後の光源氏の上昇志向の源になり、天皇に近い高貴な女性を自分のものにすべく[15]、「藤壺」や「六条御息所」などと関係を持ち、ついに天皇「朱雀帝」の后妃(こうひ)に内定していた「朧月夜」(光源氏の政敵の娘)と関係を持ったことから(第8帖)、流刑など報復を予期し26歳の時に自ら須磨に流れた(謹慎した)(第12帖)。しかし、2年弱で都に帰ることができ(第13帖)、結局、39歳の時に「准太上天皇」(じゅんだいじょうてんのう)となった(第33帖)。「天皇になれない宿命を背負った皇子」であった光源氏が、「天皇と同じか、それを超える存在」となった(ただしこの件は光源氏が実の父親だと知った「冷泉帝」の尽力で実現したことだった)[14]
    ちなみに、千年前の読み手にとって、「光源氏」の「光」が意味することは、「かぐや姫」などに見られるように”超越的な素質”、”光り輝いている人”を意味する一方で、”天皇になりそこなった皇子”を意味した。すなわち「源氏」の前に置かれた「光」という言葉は、当時は、”天皇以上にすばらしい才能を持っているが天皇になりそこなった皇子たち”を意味する形容詞でもあった[16]。古代より大勢実在し、後継者争い(壬申の乱)に破れ死亡した大友皇子もその一人で、生前は才能があり眼が光り輝くようだと伝えられている[16]。(参考文献)『源氏物語 - 天皇になれなかった皇子のものがたり』新潮社(2008/9/1)
  10. ^ 894年遣唐使停止で大陸文化の流入がなくなったことで、日本独自の文化が発展。その一つが文字で平仮名片仮名が誕生した(発明された)。
    古事記日本書紀万葉集等々、漢字のみで全文を記述していた時代に比べ、特に平仮名によって日本語を話し言葉で書けるようになり繊細な感情や雰囲気を表現する自由度が大きく増し[18]、源氏物語の誕生以前から平仮名(変体仮名)を用いた創作活動が展開され、『竹取物語』『大和物語』『伊勢物語』『うつほ物語』など作者不詳の物語作品をはじめ、紀貫之の日記文学『土佐日記』、和歌集では『古今和歌集』(真名序漢文) 等々、貴族階級の男女によりあるいは天皇の命により生まれた。
    10世紀末からは紫式部清少納言なども平仮名を積極的に和歌物語随筆などの創作物そして手紙や日記などに使った。この平仮名の成立と浸透で平安期には女性作品が多数生まれ、その後の国文学の発展へと繋がった[19][20]
    「男手」(おとこで)、「女手」(おんなで)については、この当時、漢字(漢文 万葉仮名)を主に男性が使用したことから漢字は「男手」と呼ばれ、それとは対象的に平仮名を主に女性が積極的に使ったため平仮名は「女手」と呼ばれた[21]
  11. ^ 一例として、第5帖「若紫」で、光源氏が10歳の少女(*)を家に迎え「書」や「琴」など教え教養豊かに育て少女が成人し14歳の夜に突如男女の関係にしてしまう場面は(第9帖「」)、文章にはその夜の描写・記述は一切ない。朝、枕元のすずり箱に置いてあった和歌『あやなくも隔てけるかな夜を重ね さすがに馴れし夜の衣を(*2)』のみが読者にその夜の出来事を知らせている。ちなみに少女は父親のように慕った相手から突然思いもしないことをされて心に負った傷は深く以後かなり長く光源氏を拒絶することになる[22]
    (*)後の「紫の上」。(*2)今まで仲良くして来たが、なぜもっと早く一線を超えなかったのか、一線を超えた今はすばらしい関係になれた[22]
  12. ^ 源氏物語は一般的に「宮廷での恋愛感情が美しく描かれる」[23]と紹介されることが多いが、実際はそこから連想される直接的な性的描写はゼロに等しい[24]。それらの場面は季節・四季の変化等々にたとえて描かれる。読者はそこから話の展開、事の顛末を察することができないと、「宮廷の美しい恋愛感情」の観賞どころか、早々に物語の展開自体がわからずついていけなくなる[24]。なお、現代語訳版の中には注釈など付けある程度わかりやすく読者へ配慮がされているものもある。
  13. ^ 都では放火と見られる火災が異常なほど激増、政治への不満が放火として爆発、中でも宮中の内裏は巨額の国費で何度再建しても燃え再建を諦めた[27]
  14. ^ 一条天皇は源氏物語を女房に読ませそれを聞いて述べた言葉、『この人は日本紀(*)をこそ読みたるべけれ、まことに才あるべし』(作者は日本紀(*)を読んでいるはずだ、かなりの学者のようだ)[29]
    (*)日本紀、漢文で書かれた日本の歴史書で、6つの史書「六国史」を指す。「日本書紀」、「続日本紀」、「日本後紀」、「続日本後紀」、「日本文徳天皇実録」、「日本三代実録」。
  15. ^ 物語としての虚構の秀逸、心理描写の巧みさ、筋立ての巧緻、あるいはその文章の美と美意識の鋭さなど「古典の中の古典」、日本文学史上最高の傑作ともされる[38][39]、また20世紀以降、英訳、仏訳などで欧米社会にも紹介され、『失われた時を求めて』など、20世紀文学との類似から高く評価されるようになった。
  16. ^ 『源氏物語』や『枕草子』の中で『うつほ物語』の一部が記されており[41]、『源氏物語』以前に『うつほ物語』が存在していたことがわかるが、2008年(平成20年)の源氏物語千年紀委員会(近畿各府県他)の「源氏物語千年紀事業の基本理念」で、『源氏物語』を「世界最古の長編小説」と位置づけている[42]。王朝文学に詳しい作家中村真一郎による、(古代ラテン文学の)アプレイウスの『黄金のロバ』や、ペトロニウスの『サチュリコン』に続く「古代世界最後の(そして最高の)長篇小説」『源氏物語』とする意見や[43]島内景二のように日本国内にも平安前期成立の日本の物語『竹取物語』や前述の『うつほ物語』などがあるため『源氏物語』が最古とは認定できないという意見もあり[44]、源氏物語千年紀委員会等とは見解が異なる。
  17. ^ 「紫の上系」と「玉鬘系」はそれぞれ「a系」と「b系」、「本系」と「傍系」あるいはそれぞれの筆頭に来る巻の巻名から「桐壺系」と「帚木系」といった呼び方をされることもある。
  18. ^ このうち、江國香織、角田光代、町田康、金原ひとみ、島田雅彦、桐野夏生については当初雑誌『新潮』(新潮社)2008年(平成20年)10月号に掲載されたものである。
  19. ^ 日本ヘラルド映画(株)は、2006年3月に角川映画に吸収合併された。よって、このアニメ作品は、それ以降は、角川映画として紹介されている。『紫式部 源氏物語』公式サイト(KADOKAWA)
  20. ^ いわゆる「陀羅尼落葉」とは別の曲である。
  21. ^ 特に春日野八千代の光源氏役は当たり役として名高い。

出典

  1. ^ 京都国立博物館 館蔵品データベース
  2. ^ 広辞苑「ゆき‐まろばし 【 雪転ばし 】」
  3. ^ a b c d e f NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語(2012/3/24)上智大学文学部教授 三田村雅子
  4. ^ 『紫式部日記』現代語訳付き (角川ソフィア文庫) 前書き。2010年8月25日
  5. ^ 『紫式部集』岩波文庫、前書き、1973年10月16日
  6. ^ 秋山虔「この人は日本紀をこそ読みたるべけれ」『日本文學』第62巻、東京女子大学、1984年9月、1-11頁、CRID 1050845762588545664 
  7. ^ a b 『日本の中世文書』 国立歴史民俗博物館
  8. ^ a b NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 p,29-p,30、p,35 上智大学文学部教授 三田村雅子
  9. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 p.27 (2012/3/24)上智大学文学部教授 三田村雅子。
  10. ^ a b c d e f NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第1章 p,29、p,35-p,36、上智大学文学部教授 三田村雅子 (2012/3/24)。
  11. ^ 野田有紀子「平安貴族社会における女性の漢才評価と書状」『お茶の水史学』第63巻、お茶の水女子大学文教育学部人文科学科比較歴史学コース内読史会、2020年3月、93-128頁、CRID 1050285299935948160hdl:10083/00063885 
  12. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 P27、上智大学文学部教授 三田村雅子
  13. ^ 角川文庫 1999年(平成11年)5月10日
  14. ^ a b NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第1章 p,15-p,17、p,22-p,25、p,28-p,33 上智大学文学部教授 三田村雅子(2012/3/24)。
  15. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第1章 p,15-p,16 上智大学文学部教授 三田村雅子(2012/3/24)。
  16. ^ a b NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第1章 p,16、p,30-p,33 上智大学文学部教授 三田村雅子(2012/3/24)。
  17. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第4章 p,120-p,127、上智大学文学部教授三田村雅子 (2012/3/24)。
  18. ^ 摂関政治と国風の文化~平安時代~「10min.ボックス 日本史」NHK
  19. ^ 新もういちど読む山川日本史 p,73-p,75 山川出版社
  20. ^ NHK for School 紫式部・清少納言、国風文化の誕生 | 歴史にドキリ
  21. ^ 山川 日本史小辞典 改訂新版 「女手」(おんなで)の解説
  22. ^ a b NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第2章、上智大学文学部教授 三田村雅子 (2012/3/24)。NHK 2012年4月11日放送「100分de名著 源氏物語」、「第2回 あきらめる女 あきらめない女」での和歌の解釈より。
  23. ^ 高校日本史教科書・山川出版社
  24. ^ a b 源氏物語(全6巻)大塚ひかり全訳 第2巻 p,4。筑摩書房 2008年
  25. ^ 源氏物語 上巻 与謝野晶子 訳 p.654。1999年65版 角川文庫
  26. ^ 源氏物語・更級日記 (日本の古典文学5) 秋山 虔、序文、さ・え・ら書房
  27. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 第1章p,29、第4章p,128、上智大学文学部教授 三田村雅子 (2012/3/24)
  28. ^ 野田有紀子「平安貴族社会における女性の漢才評価と書状」『お茶の水史学』第63巻、お茶の水女子大学文教育学部人文科学科比較歴史学コース内読史会、2020年3月、93-128頁、CRID 1050285299935948160hdl:10083/00063885 
    『源氏物語』内の「漢籍」と「漢詩」の引用について、三浦佳子「光源氏の教育観にみる栄華への注視 : 白居易の諷諭詩との関連から」『学芸古典文学』第8巻、東京学芸大学国語科古典文学研究室、2015年3月、35-49頁、CRID 1050006994043411712hdl:2309/145448ISSN 1882-7012 
  29. ^ NHK出版、NHK『100分 de 名著』ブックス 紫式部 源氏物語 P29、上智大学文学部教授 三田村雅子。
  30. ^ 大学共同利用機関法人 国文学研究資料館「さまざまな言語に翻訳された『源氏物語』」
  31. ^ 池田亀鑑「総記 一 名称」『合本 源氏物語事典』
  32. ^ 池田.源氏物語入門, p. 6.
  33. ^ 和辻哲郎『日本精神史研究』岩波文庫、 1992年11月16日、「源氏物語について」
  34. ^ 池田.源氏物語入門, p. 7,8.
  35. ^ 伊藤鉄也『源氏物語本文の研究』、19頁、おうふう、2002年(平成14年)11月。 ISBN 4-273-03262-7
  36. ^ 伊藤鉄也『源氏物語本文の研究』、19頁、おうふう、2002年(平成14年)11月。に及び
  37. ^ 田中宗孝『源氏物語の読み方』幻冬舎ルネッサンス、2013年(平成25年)12月、p. 17. ISBN 978-4-7790-6089-2
  38. ^ 秋山虔「論じても論じ尽くし得ぬ古典中の古典」『源氏物語がわかる』朝日新聞社〈AERAムック〉(原著1997年7月)、12-13頁。ISBN 9784022740618 
  39. ^ 林田孝和 著「序」、林田孝和他 編『源氏物語事典』大和書房(原著2002年5月)、3-4頁。ISBN 4479840605 
  40. ^ 「ブリタニカ国際大百科事典」小項目事典、宇津保物語「日本最初の長編物語として『源氏物語』より高く評価しようとする人もある」。
    「山川 日本史小辞典」改訂新版、宇津保物語「日本最初の長編物語であり「源氏物語」などへの影響も多大」。
    「旺文社日本史事典」三訂版、宇津保物語「写実的・現実的作風の日本最初の長編物語で、のちの『源氏物語』の成立に大きな影響を与えた」
    「平凡社 百科事典マイペディア」宇津保物語「求婚や政争などを描き、架空物語の《竹取物語》と現実的な《源氏物語》の中間的位置にある」
  41. ^ 京都大学所蔵資料でたどる文学史年表 宇津保物語
  42. ^ 基本理念”. 源氏物語千年紀事業の概要. 源氏物語千年紀委員会 (2008年). 2008年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月19日閲覧。
  43. ^ 中村真一郎 「世界と文学」:『源氏物語の世界』、26-29頁、新潮社〈新潮選書〉、初版1968年(昭和43年)6月。 ISBN 978-4-10-600111-6
  44. ^ 島内景二 『源氏物語ものがたり』(新潮社、2008年)p16,17
  45. ^ 玉上琢弥 『世界大百科事典』 428頁。
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