渡辺明 (棋士)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 15:26 UTC 版)
趣味・嗜好
- 虫が苦手
- 「ゴキブリが怖い」と自身のブログ[69]でもコメントしている。「将棋の渡辺くん」では、家の中に「カマキリ」がいて驚く描写がある。一方でネズミでも生きていなければ平気な模様[70]。
- ぬいぐるみ好き
- ぬいぐるみを愛好しており[71]、自宅だけでも40個以上、実家と合わせると100個以上を保有している。ぬいぐるみ好きは母親の影響という。「森熊」など棋士由来の愛称をぬいぐるみにつけたり、個々に棋力や性格の設定があり、子息とぬいぐるみ遊びをするのが楽しいと答えている[72]。2015年12月には『将棋の渡辺くん』単行本化に伴う企画として、『別冊少年マガジン』誌上で「自分自身のぬいぐるみを自ら監修して読者にプレゼント」という企画も行われた[73]。
- 「リラックマ」のような可愛いキャラクターも好きで、2016年の年賀状に自分の写真と一緒に載せた[74]。緑色のカエルをブログの文章中に書くこともある。2017年には、葉書や封書に押す住所印にパンダの絵を入れた[75]。「すみっコぐらし」関連グッズも部屋にある[76]。
- 競馬ファン
- 将来の夢は「馬主になること」というほどの競馬好きで、GI競走の時はテレビ中継にゲストとして呼ばれたこともある[77]。2008年竜王戦第1局はパリで行われたが、その際もサンクルー競馬場に立ち寄って馬券を購入したという。同じく競馬好きで知られる囲碁棋士の高尾紳路の紹介で一口馬主になったりもしている[78]。
- 棋士引退後は「フルタイム競馬ジジイ」になりたいとのことで、競馬雑誌のインタビューでは「現役を引退して、月曜日の朝から(前の週の)レースを全部見たりするのが、今から楽しみなんですよ」と語っている[79]。ただ妻からは「今もう隠居してるじゃん」「週休5日のくせに」と突っ込まれている[80]。
- その後、2016年に入ってからは「最近は、馬券を買わずに、家にいてテレビでレースを見る」楽しみ方に変わったと答えている[81]。競馬に興味がなくなったわけではなく、7月の盛岡遠征では馬券を買っており、8月もニコニコ生放送で棋士4人が大井競馬の馬券購入で競う企画に出演した。ファンに対し「競馬の話題は今後もしてほしい」と答えている[82]。12月24日には、ラジオ日本の『競馬中継スペシャル』にスペシャルパーソナリティとして出演[83]。
- 2020年12月25日にはスポーツニッポン主催のオンラインイベント「有馬記念大予想 ONLINE TALK SHOW」に出演[84]。
- 桃鉄ファン
- 桃太郎電鉄シリーズが好きで、ブログでも棋士仲間や家族と遊んだ事が話題に出ている。2016年にはニコニコ生放送の「桃太郎電鉄大会」にも出場したが、他の参加者とは実力差があったので、すっかりしょげかえってしまいブログでも反省の弁を述べている。また、お正月には伊奈祐介夫妻との大貧民(大富豪)大会の勝敗が、自身もしくは妻のブログに記されていることが多い。
- ヤクルトファン
- 巨人ファンの父親への反抗心からヤクルトファンとなり、息子とともに野球観戦もする[85]。『週刊ベースボール』を定期購読しているほか、将棋会館と神宮球場が近接しているため、シーズンシートを購入し、会館に出かけた帰りに球場に観戦に訪れることも多い[86][87]。『将棋の渡辺くん』第5巻ではつば九郎と対談を行っている[88]。読売新聞社が関わる第25期竜王就位式の謝辞では、巨人のV9を超える10連覇を目指すと述べたが、次期竜王戦で森内俊之(名人、当時)に1-4で奪われてしまい、連覇は達成できなかった。2020年12月20日にはニコニコ生放送「プロ野球×将棋特番」に出演し、将棋好きのプロ野球選手4名(丸佳浩・平田良介・安田尚憲・齋藤友貴哉)と共演した[89]。
- 食の嗜好
- 元々「野菜が嫌い」で、それ以外にも食べ物の好き嫌いが激しかったが、結婚後は妻の教育もあり「大人しく何でも食べるようになった」とのこと。ただ今でもキュウリとブロッコリーだけは食べられない[90]。辛いカレーライスや寿司のわさびも苦手。サンドイッチも「辛子が入っていることが多い」ため好まないほか、梅干しのおにぎりも好きではない[91]。一方で好きな食べ物はチョコパイ、マンゴープリン[92]、ラーメン[93]、グラタンコロッケバーガー[94]。
- モーニング娘。
- 高校から20代前半にかけてモーニング娘。のファンだった。当時は特に「自分と同い年」との理由から石川梨華のファンで、ライブにも参加していた[95]。
- 犬アレルギー
- 『将棋年鑑』の棋士プロフィールで「好きな動物: 犬」と書かれたことがあるが、これは誤り。本人は「犬のぬいぐるみ」と書こうとしたところ、「動物ではない」との理由で妻に「のぬいぐるみ」の部分を消されてしまったとのことで、実際は犬アレルギー持ちのためむしろ犬は苦手[96]。
- 漫画好き
- 大の漫画好きであり、「人生の半分は漫画で学んだ」と明言している。自室の本棚は1000冊以上の漫画が並べられている一方で、パソコンで研究するため将棋関係の本は数冊しかない(東公平の他は棋士の著作がなく、漫画監修の関係で買い揃えた戦前・江戸期の復刻棋書が殆ど)。『キャプテン翼』は文庫版でも全巻揃え、『のだめカンタービレ』『ちはやふる』『ハチミツとクローバー』など少女漫画も所蔵している[97]。音楽はほとんど聞かず、小説も滅多に読まない。映画も「生まれてから10本ぐらいしか見ていない」という[98]。
- メガネ
- 普段はフォーナインズ(999.9)の眼鏡を愛用している。しかし、本人は自分の眼鏡がどのブランドのものかを知らずに購入していたらしく、ネットでブランド名を指摘されて確認したところ本当にフォーナインズの眼鏡だったため驚いたことがある[99]。
- ^ a b それ以前の九段昇段の最年少記録は、谷川浩司の21歳11か月だった。なお、谷川が名人になった当時の昇段規定では、名人位獲得当日(谷川は当時、21歳2か月)の日付での九段昇段ではなく翌年4月1日であった。したがって、仮に谷川が名人位獲得の日付で昇段していたとすれば、記録は破られていなかった。加えて、渡辺は2005年の10月1日から11月30日の僅か2か月で六段から九段まで3つ昇段したが、竜王戦の規定でのみ1年以内に2つ以上昇段できるように規定が変更されたのは、渡辺が昇段する直前のことであった。その後この記録は藤井聡太によって更新された(18歳11ヶ月)。
- ^ 渡辺はこの将棋について「自分の全公式戦の中でも3本の指に入る将棋」と自身のブログで振り返っている[16]。
- ^ ほかにも通算10期が必要な王将、A級在籍者以外は挑戦することも出来ない名人などがあり、単純な難易度の比較はできない。
- ^ 同一年度に竜王挑戦と竜王獲得を達成したが、「同一年度内に2回以上昇段することはない」との規定により、七段昇段(竜王獲得)は六段昇段(竜王挑戦)の1年後の日付となった。
- ^ a b c 六段の時に竜王位を獲得し、防衛し続けたまま九段になったため、段位として「七段」及び「八段」を名乗ったことはない。
- ^ 2004年12月28日の竜王獲得から2023年6月1日の名人失冠まで
- ^ 1997年度の丸山忠久に続く記録。
- ^ 1971年度の中原誠(8戦全勝)、2003年度の森内俊之、2011年度の羽生善治に続く記録。
- ^ 渡辺以外では、藤井聡太が順位戦2期連続全勝(2019年度・第78期C級1組 - 2020年度・第79期B級2組)を達成している。
- ^ 2020年6月10日・11日の第78期名人戦第1局に出場したことにより記録に終止符。またこの名人戦で名人を獲得したことにより、名人未獲得棋士のタイトル最多獲得記録も25期でストップした。
- ^ 昭和と平成それぞれで活躍した棋士はいるが、この二つの元号のそれぞれで獲得したタイトル期数の最多記録は6期で、中原誠(昭和に58期、平成に6期)と谷川浩司(昭和に6期、平成に21期)が持つ記録である。
- ^ 平成と令和でタイトルを獲得した棋士は渡辺の他に、現時点で豊島将之(平成に2期、令和に4期獲得)のみ。
- ^ 2017年3月27日 - 第42期棋王戦第5局で勝ち、棋王位連続5期獲得により永世棋王の資格を得た。永世竜王と合わせて永世二冠達成。しかし、この時点では名人戦に出場したことがなかった。
- ^ 永世二冠達成者は渡辺の他に大山康晴・中原誠・羽生善治の3名いるが、3名とも永世二冠を達成する前に名人戦に出場している。
- ^ 羽生善治も六段で初タイトル竜王獲得後、七段と八段を名乗ることなく九段に昇段したが、初タイトル翌年に竜王を失冠し「前竜王」を称した期間を有していることが、タイトル防衛で九段に昇段した渡辺と異なる。
- ^ 挑戦者決定三番勝負の勝者は三浦弘行であったが、三番勝負敗者の丸山が繰り上げで挑戦者になった。詳しい経緯は将棋ソフト不正使用疑惑騒動を参照のこと。
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