深野和紙 深野和紙の概要

深野和紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/16 10:21 UTC 版)

深野和紙を使用したはがき

概要

深野和紙は、江戸時代には江戸大坂にまで流通し、元禄年間には紀州藩により藩の幣料紙(銀札用紙)として採用された。1820年代から1830年代にかけては、深野村の9割の村民が紙漉きを生業としていた[1]。また高品質で知られ、1871年明治4年)に日本で最初の郵便切手が製造された際に切手用紙として用いられた[2]

しかし、障子紙需要の減少や他産地との競合により1969年昭和44年)にすべての製紙業者が廃業し、産業としての深野和紙は消滅した[1]1987年(昭和62年)に野呂修三(現会長)を中心に深野和紙保存会が発足し、伝統技術の保存に取り組んでいる[1]

同じ三重県で生産される伊勢和紙とはルーツを異にする。

松阪市飯南和紙和牛センター

松阪市飯南和紙和牛センター

松阪市飯南町深野3232番地(北緯34度28分37.6秒 東経136度24分24.2秒 / 北緯34.477111度 東経136.406722度 / 34.477111; 136.406722 (松阪市飯南和紙和牛センター))には「松阪市飯南和紙和牛センター」があり、深野和紙と松阪牛に関する展示を行っている[3]1992年(平成4年)に開館した[1]。冬季(12月 - 2月)には、予約制で紙漉き体験ができる[4]

脚注

外部リンク


  1. ^ a b c d e 伊藤あや (2011年2月4日). “あやのみえ旅!! 2011/02/04(金)放送”. あやのみえ旅. 三重エフエム放送. 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。
  2. ^ 和紙 - 日本の手漉和紙技術 -”. 日本伝統文化振興機構 (2014年11月4日). 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。
  3. ^ 松阪市飯南和紙和牛センターの観光スポット情報”. 観光三重. 三重県観光連盟. 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。
  4. ^ 松阪市飯南和紙和牛センターのご案内”. 松阪市 (2012年2月16日). 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月6日閲覧。


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