浦和レッドダイヤモンズ エンブレム

浦和レッドダイヤモンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 06:37 UTC 版)

エンブレム

エンブレムはクラブ発足時から2001年1月までは縦長の菱形にサッカーボールの上半分と"MITSUBISHI URAWA FC"というロゴが書かれたものであったが、2001年2月から現行のものに変更された。現行のエンブレムには埼玉県のサッカーの発祥の地である埼玉県師範学校(現在の埼玉大学教育学部の前身校の一つ)の校舎「鳳翔閣」や埼玉県の県花であるサクラソウが描かれている。

ロゴ

初代ロゴは、クラブ創立から2代目ロゴ発表まで使用された[81][82][注 41]

2018年2月1日、クラブ設立25周年を機に、クラブの価値観や行動規範を具現化した2代目ロゴが発表された[81][82]。デザインは日本デザインセンターが手掛けた[83][84]。デザインはエンブレムとの親和性を考えたシンプルなものとし、一文字ずつのエッジに配した、フラッグを想起させる三角形のフォルムには、浦和レッズの熱く前向きな姿勢と「人・街・サッカー」の意味を込め、未来に向かって加速する姿を表現している[84]

入場曲・ 公式ソング

  • ファースト・インプレッション - Jリーグ開幕当初、佐藤仁司広報グループ・チーフマネジャーを中心とした数名のスタッフが、市販されていない著作権なしのフリーユースのサウンド・ライブラリーを試聴し、7曲目辺りで流れたこの曲に皆の関心が集まったことから選ばれた。
  • We are Diamonds - レッズのオフィシャルソング。原曲はロッド・スチュワートの「セイリング」。埼玉スタジアムでのホームゲームでバックスタンドのアッパースタンドの最上部にその歌詞が掲げられている。ホーム・アウェイにかかわらず勝利後に歌われるので、サポーターの間では通称「勝利の歌」として親しまれているが、必ずしも歌われるわけではなく、カップ戦第1戦がホームの場合や連敗中などの理由で自粛する事がある。この曲を契機として、2009年にはスチュワートと加藤順大との対談が行われている[85]。元々はサポーターだけが歌っていたが、2012年から槙野智章の発案により、ホームゲームに限って選手とともに歌うようになった[86]
  • GO! REDS GO! - 「We are Diamonds」のカップリング曲。スタジアムで選手紹介時にかかっていたが、リニューアルに伴い2012年シーズンで終了[87]
  • KEEP ON RISING! - レッズのオフィシャルサポーターズソング。2007年10月からJR浦和駅京浜東北線南行(東京・横浜方面)ホームで、発車メロディーに採用されている。また、同じく埼玉スタジアムでレッズ戦がある場合に限り埼玉高速鉄道浦和美園駅でも発車メロディーに採用されている。

サポーター

2013年、引退する山田暢久に向けてサポーターが描いたビジュアルサポート(人文字)

1993年のJリーグ開幕当初から熱狂的なサポーターを獲得していることで知られている[88]。初期の応援を担った「クレイジー・コールズ」のリーダーはロックを基調にした応援スタイルと、チームに対するサポーターの思想や哲学を広めて今に続くサポーターの応援の原型を作り上げ[88][89]1997年から2014年にかけて活動していた「URAWA BOYS」や「URAWA BOYS」を中心とした連合体「クルバ・エスト」にも受け継がれた[89]。また、「日本一のサポーター」と形容されることもあるが[88][90][91][92][93][94][95]経済産業省関東経済産業局は「Jリーグ開幕当初はチームが弱く、『俺たちが支えよう』という気持ちの醸成が一助となった[94]」、2006年12月4日付けの『読売新聞』は「応援の原型を作り上げたサポーターがメディアに取り上げられ、盛り上がり次々に若者が集まった」ことを理由の一つとしている[88]

また海外からも熱狂的なサポーターとして知られており、フランス誌『So Foot』は世界のサポーター10選を紹介し、その中に日本の浦和レッズが世界9位に選出された。この企画で紹介されたチームの中でアジアから選ばれたのは浦和のみで、ヨーロッパが7チーム、南米とアフリカからそれぞれ1チームとなっている[96]

レッズのサポーターは熱狂的であるが、それが故にトラブルを引き起こすサポーターも一部[要出典]存在しており、2000年以降、サポーター起因によるクラブへの懲罰事案は11件発生している[97]

2013年清水戦(アウェイ)では試合前に相手チーム選手が乗ったバスに対して爆竹や発煙筒を投げつけた後、入場を制止した警備員に対し暴行を加えた容疑で4人が逮捕された[98]

2014年3月8日の鳥栖戦(ホーム)で起きた浦和レッズ差別横断幕事件によりクラブは史上初の無観客試合開催という重い制裁を受けた。この事件をきっかけとして、レッズレディースを含むすべての直系育成チーム[99] の試合における横断幕(ビッグフラッグ、ゲートフラッグ、人文字プラカードも含む)、大旗の使用をアウェイ・ホーム開催を含め一切禁止する自主規制が一時期実施され[100]、「URAWA BOYS」を含むサポータークラブ連合体『クルバ・エスト』を構成する11組のサポーターズクラブが解散した。また、「URAWA BOYS」は2018年より活動を再開している。

2014年フランス『ラ・グリンタ』の「2013-14シーズンのコレオグラフィー・トップ10」で世界7位に選ばれた[101]

2017年スルガ銀行チャンピオンシップ2017シャペコエンセブラジル)と対戦した際、同クラブの復興を願いトップチームやレディースチームのホームゲーム会場等で、義援金募金活動(募金合計:4,246,634円)を行った。さらに浦和レッズサポーターは募金活動への参加に加え、「サッカーを愛する仲間として、何か力になりたい」という思いから試合終了直後、ポルトガル語で「世界の舞台でもう一度会おう、友よ!」と書かれた横断幕と共に、緑色のビジュアルシートでゴール裏のスタンドを埋めた。その際に使用したビジュアルシートを、企画主旨に賛同したDHLジャパンの輸送支援を受けシャペコエンセへ贈呈した[102]。また、AFCチャンピオンズリーグ2017で浦和が優勝した際、公式Twitterで祝福のメッセージが送られた[103]。同年、アメリカ『フォックス・スポーツ』による「最も筋金入りのファンを持つ5クラブ」に、CAリーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライSKトルコ)、リヴァプールFC(イングランド)、FCバルセロナ(スペイン)と並び選出された[101]

2022年には5月21日の鹿島戦(ホーム)でサポーターが試合前および試合中に「Jリーグ新型コロナウイルス対策ガイドライン」に違反する秩序を乱す行為(声出しによる応援など)を行った事、また同年7月22日のG大阪戦(アウェイ)でも同様の行為が行われ、過去にも同様の行為を繰り返されたことを重視し、クラブに対し過去最高額となる罰金2,000万円と譴責処分が科せられた[104][105]

2023年8月2日の天皇杯4回戦・名古屋戦(アウェイ)で浦和サポーター70人以上がスタジアムで暴徒化し、相手サポーターへの威嚇行為や警備員などへの暴行、横断幕などへの破壊行為を行い、愛知県警察が出動する暴動が発生した。当該サポーターに関しては日本サッカー協会(JFA)が同月31日に国内各カテゴリの試合について17人を無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止とする処分を行ったが、クラブに関しては同年9月19日のJFA規律委員会で、2024年の天皇杯参加資格の剥奪と譴責処分が科された[106]。このように不祥事が依然として続いている事から、クラブ・サポーターの自浄作用のなさについて各方面から問題提起されている[97]。今回の天皇杯での暴動行為を受け、浦和レッズでは10月26日、日本サッカー協会やJリーグなどに定めのない、「永久入場禁止処分」や「損害賠償請求権」などの行使を含む、クラブ独自の処分基準を設け、大会規定の許す限りはクラブ主体で処分をすることを発表した[107]

再発防止策の検討を進めてきた第三者委員会は「浦和サポーターは「荒っぽいことをしても許される」という浦和内部の“当たり前”が社会の規範からズレている」と浦和レッズとサポーターで暗黙の了解としていた事に加えて、Jリーグの他のクラブにおいても異常な罵詈雑言やサポーター内の過剰な私設ルールを"熱い応援"として"よし"としているJリーグサポーター全体の問題を文章にして明確に指摘した。そして、これまでの処分規定を刑事告訴や損害賠償請求などの法的措置を求めた[108]








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