浄土真宗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 00:07 UTC 版)
浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、大乗仏教の宗派のひとつで、浄土信仰に基づく日本仏教の宗旨で[1]、鎌倉仏教の一つである。鎌倉時代初期の僧である親鸞が、その師である法然によって明(顕)らかにされた浄土往生を説く真実の教え(顕浄土真実)[2]を継承し展開させる。親鸞の没後に、その門弟たちが教団として発展させた。
注釈
- ^ 親鸞における「法然から伝えられた教え」とは、法然を宗祖として伝えられた現在の「浄土宗」の教義とは異なる。そもそも法然の没後、門弟たちの間で法然の教義に対する解釈で微妙な違いが生じており、親鸞の主観としては自らが法然の教えの正当な後継者であった。
- ^ 浄土真宗本願寺派は、当時より宗派の正式名称に「浄土真宗」の文字を用いる。
- ^ 『大無量寿経』など浄土経典は、親鸞在世当時では釈尊自説と考えられていた。現代では浄土経典は、大乗仏典として後年制作されたものとされている[9]。
- ^ 狭義で、血縁関係による法脈継承を「血脈相承」と用いる場合もある。広義では、法脈を師僧から弟子へと次々に相続してゆくことをさす[13]。
- ^ ただし太平洋戦争中には真宗大谷派の僧侶である暁烏敏が、自坊に天照大神の祭壇を設けて戦勝祈願を行っていた。
- ^ 『観無量寿経疏』の各巻題は、『観経玄義分 巻第一』・『観経序分義 巻第二』・『観経正宗分定善義 巻第三』・『観経正宗分散善義 巻第四』である。
- ^ 『法事讃』…上巻の首題は、『転経行道願往生浄土法事讃』、尾題は『西方浄土法事讃』で、下巻は首題・尾題ともに『安楽行道転経願生浄土法事讃』である。
- ^ 『般舟讃』…首題は『依観経等明般舟三昧行道往生讃』、尾題は『般舟三昧行道往生讃』である。
- ^ 『観念法門』…首題は『観念阿弥陀仏相海三昧功徳法門』、尾題は『観念阿弥陀仏相海三昧功徳法門経』である。
- ^ 「選択」は、浄土真宗では「せんじゃく」と発音する。(浄土宗では、「せんちゃく」。)
- ^ 現在の浄土真宗本願寺派、真宗興正派など。
- ^ 現在の真宗大谷派、浄土真宗東本願寺派など。
- ^ 50か寺以上、所属寺院を有する宗派。
- ^ 平成14年現在、10,464か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、636か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、390か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、497か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、199か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、61か寺[16]。
- ^ 平成14年現在、71か寺[16]。
- ^ a b c d e f g h 平成14年現在の所属寺院数[16]。
出典
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ a b 『岩波仏教辞典』第二版、P.541「浄土真宗」より引用。
- ^ a b c 「浄土真宗」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 講談社。
- ^ 「浄土真宗」『国史大辞典』 吉川弘文館。
- ^ 「浄土真宗」『世界大百科事典』 平凡社。
- ^ Jodo Shinshu hongwanji-ha (Nishihongwanji) > Teachings
- ^ Higashi Honganji(official website) > Shin Buddhism
- ^ Bukkoji Buddhist Temple > EnglishGuide
- ^ 『浄土三部経』(下)、「文献」・「解説」を参照。
- ^ 『岩波仏教辞典』(第二版)P541「浄土真宗」の項、および『真宗小事典』P92「浄土真宗」の項を参考文献として用いる。
- ^ 『浄土真宗聖典』オンライン検索にて検索
- ^ 名畑應順『親鸞和讃集』P200 - 208を参考文献として用いる。
- ^ 『大辞林 第二版』三省堂、1999年を参照。
- ^ 『法令全書 明治5年』p.444
- ^ ここでいう通称は本山の通称であり、宗派の通称ではない。
- ^ a b c d e f g h 千葉乗隆 2005, p. 243.
- ^ 『中外日報』2007年9月1日付を参考。本山が2007年11月に実施した、門徒戸数調査の対象寺院数より。対象寺院数は、8,871か寺(別院、教会を含む)。開山・廃寺により変動するため寺院数は、約8,900か寺とした。
浄土真宗と同じ種類の言葉
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