江戸川乱歩
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脚注
参考文献
※代表的な書目の一部で、品切・絶版も含んでいる。
- 図版本・入門書
- 『新潮日本文学アルバム41 江戸川乱歩』鈴木貞美編、新潮社、1993年
- 『江戸川乱歩アルバム』平井隆太郎・新保博久編、河出書房新社、1994年
- 『江戸川乱歩』太陽編集部編、平凡社「コロナ・ブックス」、1998年
- 『江戸川乱歩と少年探偵団』河出書房新社「らんぷの本」、2003年。堀江あき子編
- 『怪人 江戸川乱歩のコレクション』新潮社「とんぼの本」、2017年。平井憲太郎(孫)・本多正一・近藤ようこ画ほか全5名
- 『江戸川乱歩 日本探偵小説の父』戸川安宣監修、平凡社「別冊太陽 日本のこころ」、2023年。以上は図版案内
- 小林信彦『回想の江戸川乱歩』メタローグ 1994年。のち文春文庫、光文社文庫で再刊
- 中川右介『江戸川乱歩と横溝正史』集英社、2017年。集英社文庫、2020年
- 伝記研究
- 中島河太郎『江戸川乱歩 評論と研究』講談社 1980年 - 乱歩研究の代表作
- 中島河太郎責任編集『江戸川乱歩ワンダーランド』沖積舎 新版2003年
- 平井隆太郎『うつし世の乱歩 父江戸川乱歩の憶い出』河出書房新社 2006年
- 平井隆太郎『乱歩の軌跡 父の貼雑帖から』東京創元社 2008年 - 自作の年代記『貼雑年譜』(講談社、新版2004年ほか)を読み込んだ評伝。
- 新保博久・山前譲編『江戸川乱歩 日本探偵小説事典』河出書房新社 1996年
- 作品研究
- 『新文芸読本 江戸川乱歩』河出書房新社、1992年
- 『江戸川乱歩 誰もが憧れた少年探偵団』河出書房新社「KAWADE夢ムック」2003年
- 『江戸川乱歩と大衆の二十世紀』藤井淑禎編「国文学 解釈と鑑賞 別冊」至文堂 2003年
- 『江戸川乱歩徹底追跡』志村有弘編、勉誠出版、2009年
- 『江戸川乱歩新世紀 越境する探偵小説』(石川巧・落合教幸・金子明雄・川崎賢子編)ひつじ書房、2019年
- 書誌研究
- 平井隆太郎監修・中相作編『江戸川乱歩著書目録』【江戸川乱歩リファレンスブック3】、名張市立図書館、2003年3月 [1](1は『乱歩文献データブック』、2は『江戸川乱歩執筆年譜』)。
- 『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』新保博久 山前譲編、東京書籍 CD-ROM1枚付 2002年
- 『江戸川乱歩小説キーワード辞典』平山雄一、新保・山前編、東京書籍 CD-ROM1枚付 2007年
- 『江戸川乱歩大事典』勉誠出版、2021年。落合教幸・阪本博志・藤井淑禎・渡辺憲司 編集委員
関連項目
- 光石介太郎 - 一時期、乱歩の弟子のような立場にあった小説家。『新青年』に乱歩の文体模写小説「類人鬼」を発表している。
- J・B・ハリス - 乱歩の最初の英訳単行本の翻訳を担当。
- 美輪明宏 - 三島由紀夫脚色の舞台黒蜥蜴はライフワーク。
- 杉原千畝 - 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人を大勢救った外交官。乱歩とは高校、大学ともに同窓。
- 岩田準一 - 竹久夢二の弟子。乱歩の風俗研究における同好の友だったとされている。乱歩が鳥羽造船所に勤めていた時代に親交を深めた。
- 江戸川乱歩賞
- FC鈴鹿ランポーレ - 三重県鈴鹿市を本拠地とするサッカークラブ。前身は名張市を本拠地にした三重FCランポーレ。同市出身の乱歩の名前にちなんで命名。
- ランポーレ三重 - 名張市を本拠地とするバスケットボールクラブ。
- 乱歩 (小惑星)
- ワセダミステリクラブ - 乱歩が初代顧問を務めた。
- 岡戸武平 - 昭和7年刊の乱歩名義作品『蠢く触手』(新潮社『新作探偵小説全集』所収)を代作した。
- 渡辺温 - 兄の渡辺啓助とともに江戸川乱歩の代りに、改造社世界大衆文学全集第30巻の『ポー、ホフマン集』(1929年刊)のポーの部門を翻訳する。
- シンフォニアテクノロジー - 旧鳥羽造船所電機部。乱歩が創刊した社内誌は現在も発行されている。
- 乱歩せんべい「二銭銅貨」 - 江戸川乱歩が元になった菓子
- 名探偵コナン - 主人公「江戸川コナン」の名前の元となっている。
注釈
- ^ a b この分野の乱歩の作品集として『鏡地獄―江戸川乱歩怪奇幻想傑作選』角川ホラー文庫、『文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩』双葉文庫などがある。
- ^ 『世界短編傑作集』や『怪談入門』を編纂した。
- ^ 2001年に発見された『二銭銅貨』の草稿には、「江戸川藍峯」(えどがわ らんぽう)と署名されていた[3]。
- ^ 全集は刊行順に、生前刊は平凡社全13巻(戦前)、春陽堂全16巻、光文社全23巻、桃源社全18巻(近年沖積舎で復刻)。没後刊は講談社で全15巻(新版 全25巻)、他に「文庫版全集」が、昭和末期に講談社文庫全66巻、平成(21世紀に入り)に光文社文庫全30巻が刊行。
- ^ 『心理試験』や『人間椅子』『屋根裏の散歩者』などの初期の作品を含む21作品がこの家で執筆されており、そのほとんどが大正14年(1925年)に創作された。明智小五郎が初登場する『D坂の殺人事件』もこの家で創作された。また乱歩はこの家に住んでいた当時、床の間の天井板を外して踏み台に載り、首だけを出して屋根裏を覗いてみて、その捨てがたい眺めに陶然とした。その経験を元に『屋根裏の散歩者』が書かれた。
- ^ 途中で話が続けられなくなり中断した。乱歩本人が掲載誌にお詫びとして読者へ謝罪し、中断を発表している。
- ^ 発表当時は「小松龍之介」名義。
- ^ これは古典推理小説ではよくあることで、同時期の横溝正史作品などにもよく見られる。
出典
- ^ 厚木淳「江戸川乱歩」『日本大百科全書』(JapanKnowledge版)小学館、2001年。
- ^ 三善貞司 (2011年7月23日). “江戸川乱歩 (上) 雑誌「新青年」に掲載、好評 『二銭銅貨』で作家デビュー”. 大阪日日新聞. なにわ人物伝 -光彩を放つ-. 2012年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。
- ^ “乱歩の名作「二銭銅貨」、最初期の草稿見つかる”. Yomiuri On-Line. 読売新聞社 (2001年11月21日). 2001年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月10日閲覧。
- ^ 『新潮日本文学アルバム41 江戸川乱歩』新潮社,1993 p.14
- ^ a b “江戸川乱歩とシンフォニア(その1)”. シンフォニアテクノロジー. 2020年5月9日閲覧。
- ^ a b “江戸川乱歩とシンフォニア(その2)”. シンフォニアテクノロジー. 2020年5月9日閲覧。
- ^ 小酒井不木「『二銭銅貨』を読む」(1923)、新保博久・山前譲編『乱歩【上】』(講談社、1994年)所収。
- ^ 奈落一騎、荒俣宏『江戸川乱歩語辞典』誠文堂新光社、2020年8月5日、41頁。ISBN 978-4416520420。
- ^ 三善貞司 (2011年7月30日). “江戸川乱歩 (下) 全集災い、検閲で発禁同然に 戦後推理小説界発展に尽力”. 大阪日日新聞. なにわ人物伝 -光彩を放つ-. 2012年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。
- ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)54頁
- ^ “エロ・グロ・ナンセンス”. コトバンク. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “言論統制下も執筆続ける 乱歩ら、海軍関連の会報で”. 日本経済新聞. (2018年5月24日) 2024年3月12日閲覧。
- ^ 江戸川乱歩著『貼雑年譜はりまぜねんぶ』(東京創元社 完全復刻版)【今出川 閉架 910.268 E9549 】同志社大学図書館(2022年5月5日閲覧)
- ^ 小林信彦『東京のロビンソン・クルーソー』晶文社、1974年6月30日、144-147頁。
- ^ 1959年7月31日の対談「文壇よもやま話」 カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「江戸川乱歩」(3)[リンク切れ]
- ^ 山田風太郎『風眼抄』(六興出版、1979年)p.152
- ^ 江戸川乱歩の世界[リンク切れ]
- ^ a b c d e 【シティライフ】旧江戸川乱歩邸(東京都豊島区)執筆支えたついの住み家『読売新聞』東京夕刊2022年4月11日2面
- ^ 目立つ場所に建っていないので、簡単な謎解きの楽しみがある。
- ^ 鳥羽市観光基本計画 ― 資料編別冊 - 鳥羽の観光史略年表 鳥羽市 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b c “火災で休館の「江戸川乱歩館」 鳥羽でリニューアルオープン”. 中日新聞Web. (2023年4月23日) 2024年3月12日閲覧。
- ^ “乱歩の作品模型で再現 鳥羽・乱歩館 火災1年半 29日再開”. 読売新聞. (2023年4月21日) 2024年3月12日閲覧。
- ^ a b “名張市観光パンフレット”. 名張市観光協会. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “「江戸川乱歩」(3)”. NHKラジオ. 2013年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
- ^ 『読売新聞』2015年10月17日1面※記事名不明
- ^ 中島河太郎 『江戸川乱歩 評論と研究』(講談社)など
- ^ “江戸川乱歩”. アニメ「文豪ストレイドッグス」公式サイト. CHARACTER. 2024年3月12日閲覧。
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