機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器 スカルハート

機動戦士クロスボーン・ガンダムの登場兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 03:22 UTC 版)

スカルハート

この節では『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』で新たに登場したものを述べる。

宇宙海賊クロスボーン・バンガード(ブラックロー運送)

クロスボーン・ガンダムX1改・改

木星帝国残党

アラナ・バタラ

諸元
アラナ・バタラ
型式番号 EMS-06-P
所属 木星帝国軍
建造 木星帝国
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
バルカン砲
ストリングス・ガン
モゾー・ブラスター
ビーム・シールド
搭乗者 カマーロ・ケトル(木星帝国軍兵士)

アラナの開発段階で実験機として作られたバタラの改修機。バタラにアラナと同型の蜘蛛の脚のようなフィンノズルを施したバックパックを装着し、機体バランスの実験に使用された。

後に木星帝国残党の手でワイヤーを射出して敵機を束縛するストリング・ガンと、ムラマサ・ブラスターを模した7本のビームサーベルを側面に並列装備した剣型の格闘武器のモゾー・ブラスター(名称はゲーム『SDガンダムGジェネレーション・スピリッツ』よりで文字通り模造から来ている)が追加された。

アラナ

諸元
アラナ
型式番号 EMS-12
所属 木星帝国軍
建造 木星帝国
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
搭乗者 木星帝国軍兵士

木星戦役後に木星帝国残党が主力として使う機体。元々は木星帝国軍が木星戦役中に後期量産計画機として開発を開始するも戦後になって完成したMS。

木星帝国の物資不足のためか、機動性を高め被弾率を下げるためかは定かではないが、Sサイズフレームと呼ばれる新しい内部フレームを採用しており、全高10m前後の小型サイズのMSになっている。

武装としては機体の全長に匹敵する大きさのビームライフルを右肩に、ビーム・サーベルを左肩に装備している。ビーム・シールドの有無は不明。

また、背部に蜘蛛の脚のようなフィンノズルを持った大型バックパックが採用されており、機体の機動性と航続距離を高めていた。

『鋼鉄の7人』にはエウロペ追撃部隊のリーダーが搭乗する指揮官機や木星レジスタンス機といったカラーバリエーション機が登場しており、このうち指揮官機は追加武装としてモゾー・ブラスターを装備している。

アラナ(araña)は、スペイン語で蜘蛛を意味する。

劇中での活躍
U.C.135「海賊の宝」でカマーロ・ケトル率いる木星帝国軍残党の主力として多数登場。
『鋼鉄の7人』では物語序盤に新総統カリスト兄弟率いる木星帝国軍のエウロペ追撃部隊が使用。木星圏のコロニーレーザーシンヴァツ」の防衛戦力としてバタラと共に大量に配備されている。
ヌエボ・アラナ
諸元
ヌエボ・アラナ
型式番号 JMS-09
所属 オリンポスの下僕
建造 木星共和国
全高 10.3m
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
搭乗者 イオ

『X-11』に登場。アラナの後継機で、『X-11』の時代から約10年程前にイオも搭乗していた。質量は原型機と比較して85%まで削減され、輸出用の機体であるウォズモと同量の資材であれば9機分を生産できるという。全体的な性能は高くないものの、強化人間であるイオの操縦技術によりカーティスを苦戦させている。本拠地オリンポスには40機近くが配備されており、カーティスや離反したイオとの戦闘に投入された。

アマクサ

諸元
アマクサ
所属 木星帝国軍
建造 木星帝国
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
シールドクロー(バイオ脳搭載機のみ)
ハイパーハンマー(バイオ脳搭載機のみ)
ビーム・シールド(有人機のみ)
搭乗者 木星帝国軍兵士

木星帝国の新型MS。本編においてザビーネが木星帝国へ寝返った際にもたらされたクロスボーン・ガンダムX2のデータを基に、木星帝国の技術力によってクロスボーン・ガンダムを再現した機体である。「ジュピターガンダム」とも呼ばれている。

X2改の場合と同様に、木星帝国の技術不足により完全な再現ができず帝国独自の技術で補われた箇所が多く、4基あった背部可動スラスターは上部2基に減らされて代わりにバタラのように大腿部に大型スラスターを装備、頭部はガンダムヘッドに似せているものの、デュアルアイからデュアルアイ風のカバーをつけたモノアイに変更されるなど外見の印象が大きく変化し、一見するとX2のコピーだと分からなくなっている。更に小型化も困難であったことから、全高18m級という当時としてはかなり大型の機体になった。

それでもスペック上ではオリジナルのX2を上回る性能を持たせることに成功し、初登場となった『最終兵士』ではその性能を認められてアムロ・レイの戦闘データを持つバイオ脳の搭載機として用いられた。武装として、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、普段は2パーツに分割された鎖鉄球とハサミが装備された巨大な実体盾がある。

『鋼鉄の7人』では量産化され、有人機として登場している。こちらは実体盾が撤廃され、代わりにビーム・シールドを使用する。だがバイオ脳搭載機のような速度は発揮できず、最終的に全て撃破された。『X-11』においてもオリンポスの下僕の本拠地に2機が配備されていた。

その他

ガンプ

バルブス

エピソード「猿の衛星」に登場する、ジオン公国軍の試作型MS(型式番号:MS-06MS)。

ザクIIの派生型の一つで、一年戦争中にジオン公国のある高官が地球へ降下した際(トビア・アロナクスらはガルマ・ザビを想像していたが詳細は不明)、類人猿にMSの操縦を仕込むことを思いつき開発されたものである。操縦者である猿という生物の性質上、前肢だけでなく後肢も使用して操縦可能なため、脚部もマニピュレーターへの換装が行われている。また、マグネット・コーティング処理やジェネレータの強化によりゲルググ用のビームライフルを同時に4つ使用可能。とはいえこの実験が行われていたのは宇宙世紀0080年代前半であり、機体の技術水準もその当時のままである。なお、型式番号末尾の「MS」は、「モンキー・スペシャル」の略。

実に50年近く前の機体でありながら、ハリソン・マディンが搭乗する量産型ガンダムF91を追いつめる驚異的な戦闘能力を発揮。しかし、バナナに偽装したABCマントに気を取られた隙に、F91とX1(スカルハート)によって撃破された。


注釈

  1. ^ ただし、本機はガンダムF90Wタイプの技術から開発された[8]後継機に相当し、正確にはミノフスキー・ドライブを主推進器として搭載した史上初のMSとなる[9]
  2. ^ なお、『機動戦士Vガンダム』に登場するビーム・ローターについての設定では「力場」を利用するとされ、揚力については言及されていない。
  3. ^ 宇宙世紀におけるビーム・サーベル(及びビーム・シールド)はIフィールドによって形成されており、これらのIフィールド同士が接触した場合は反発/斥力が生じて“鍔迫り合い”となる設定だが、本作では言及されない。
  4. ^ 機動戦士Vガンダム』に登場するビーム・ローターの設定では、「力場」を得られるのは重力下のみとされる。
  5. ^ 『機動戦士Vガンダム』に登場するビーム・ローターの設定では、シールド面垂直方向に「力場」を形成するとされる。

出典

  1. ^ 2011版単行本第3巻 巻頭キャラクター紹介 ハリダの解説文。
  2. ^ 2011版単行本第1巻 用語解説
  3. ^ a b c d e f g h i 原作中の登場シーンまたはコミック巻末解説で確認できる型式番号。
  4. ^ 「機動戦士クロスボーン・ガンダム メカニック設定集」より。
  5. ^ ガンダムウォーネグザのカード(2013年)で確認。『GジェネF』では未掲載。
  6. ^ Crossbone Gundam Mechanic Exposition, p. 19
  7. ^ PUNX-TRAX 発行 UGLY JADE MACHINE
  8. ^ 書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』153頁。
  9. ^ ガンダムエース05 2024, p. 28-29, 「月刊モビルマシーン」縮刷版Vol.20.
  10. ^ しかし単行本一巻裏表紙にはバックパックから有線接続された武装を持つイラストが描かれている。
  11. ^ 後にこれは相手のデスフィズの照準モードの設定によるセンサーの誤作動ということが判明。主に使われている複合センサーの場合にどうなるかは不明。
  12. ^ 第34話においてマッハ11からマッハ23への加速に約900秒かかっており、これは機体自体も4.8G加速にまでしか達していなかった事を意味する。
  13. ^ 長谷川祐一公式ブログ スタジオ秘密基地 2013.09.20 ゴースト23話 そしてデスフィズ スケッチ アーカイブ 2016年3月4日 - ウェイバックマシン
  14. ^ a b 長谷川祐一公式ブログ スタジオ秘密基地 2013.10.01 ゴッドバード第36話/サーカスMS ガラハドとラロ アーカイブ 2016年2月2日 - ウェイバックマシン
  15. ^ a b 長谷川祐一公式ブログ スタジオ秘密基地 2013.10.12 サーカスMS バンゾとバイラリナ/フォントのファーストMS アーカイブ 2016年2月2日 - ウェイバックマシン
  16. ^ 中にはビーム兵器っぽい装備をもつ機体も存在するが、内部機構を抜き取った「ガワだけ」を装甲材として利用している。
  17. ^ 15m級への小型化以前の機体の方が容積に余裕があり、代用品として別機種のパーツを使ったとしてもすり合わせが容易。
  18. ^ 第1-2話に登場した盗賊団のボスは気密が破壊されて一刻も早く安全な場所に避難しなければならない状況(この時点で市長は逃げていた)で人質を取って身代金の要求をしており、アッシュから説明されても理解出来なかった。
  19. ^ ガンダムエース連載中「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」オリジナルMSデザイン募集中!”. ガンダムエース (2016年11月11日). 2017年9月4日閲覧。 アーカイブ 2021年7月24日 - ウェイバックマシン
  20. ^ パイロット用に動きやすさを優先したタイプのノーマルスーツも希少品となっていて、そのため緊急時以外は着用しないでいる。
  21. ^ この備品には酸素生成能力をもつユーグレナが仕込まれており、光合成によって二酸化炭素を酸素に還元することで漂流中に消費した酸素を再利用する効果がある。
  22. ^ MS内トイレは『ガンダム Gのレコンギスタ』が初出であり、作中のMSの標準装備になっている。
  23. ^ あくまで非常時の手段であり、また当然ながら食べる事を想定して建造されているわけではないため、単に食べられるようになるだけで美味しいわけではない。





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