機動戦士ガンダムSEEDの登場人物 オーブ連合首長国

機動戦士ガンダムSEEDの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 13:33 UTC 版)

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ

声 - 進藤尚美
オーブ連合首長国代表ウズミ・ナラ・アスハの一人娘で、キラ・ヤマトとは双子の関係である。

ウズミ・ナラ・アスハ

Uzumi Narah Athha
声 - 大川透
オーブ連合首長国前代表首長及び五大氏族アスハ首長家当主で、カガリの養父。カリスマ的な指導者であり、「オーブの獅子」と呼ばれる。
初登場した時点では既に代表首長の座をホムラに譲っているが、その影響力は衰えを見せず依然として指導者の立場にあった。第25話で登場するや、まず彼は、周囲の閣僚のぼやきをなだめつつ第2護衛艦群の砲撃でアークエンジェルを追い払ったようにザフトに対して見せかけた上で入港させ、国産MS完成に必要なストライクの戦闘データとキラ・ヤマトの技能の提供を得る、という政治決断を行う。この時点でウズミの語るオーブの「中立」とは、理念最優先の絶対的なものではない。「ナチュラル、コーディネイター、どちらとも敵対しない」ための政治的建前という色彩のものである。また、第27話では周囲の一部の人間が、ヘリオポリスで行われていた地球連合軍のMS開発は「アスハ代表は知らなかったこと」、と釈明しつつ、カガリによればそれは「内部にはそう言う者もいるってだけだ。父自身はそうは言ってない」とのことであり、『ASTRAY』では、G兵器共同開発はサハク家の独断専行によるもので、ウズミが代表首長の座を退いたのはサハクの所業の責任を取ってのことだった[注 15]
パナマ攻略戦後、連合軍への参戦要請に対して、代表に再就任し中立維持を宣言するが、サハク家がアズラエルにG兵器開発の協力や技術提供などを行い、彼にオーブの技術力の優秀さを証明したことが原因で、マスドライバーとモルゲンレーテ社を狙われることになり、連合軍はオーブ解放作戦を開始する(ロンド姉弟は、並行して行われた第三次ビクトリア攻防戦に参戦していた)。最終的にオーブの敗北は確実になり、残存戦力とカガリたちをクサナギに乗せて宇宙に飛び立たせたあと、自身はカグヤ島に存在するモルゲンレーテ社の本社とマスドライバー施設を自爆させ、側近たち(ホムラを除く)とともに自決する[40]
キラの育ての親であるヤマト夫妻からカガリを託され、養父となる。カガリを為政者としての目線、国民としての目線の両方から学ばせるという教育方針を取り、ウズミの旧知の仲のサイーブのもとに預けている。また、ときには頬を赤く腫れあがるほど打つこともあり、厳しくも優しく育てた。
ロンド・ミナ・サハクは「国とは国民のことであり、国家の理念を守るため国民を犠牲にしたウズミは間違っている」とウズミの行動に対しきわめて否定的である。
ウズミの行動に対して否定的な見解をもつ人間も存在している。シン・アスカのように、「ウズミは政治的理念を最優先させ国民を無為に犠牲にした」、あるいは「理念と心中させた」と考える被災オーブ国民もいる。ただ、オーブが侵攻された原因に関してはサハク家側にあったのだが、そういった真実は実質上闇に葬られたため、結局のところ、オーブ侵攻と壊滅双方の責任は、ウズミ一人だけに押し付けられるに至っている。
しかし、当時のパナマの惨状を鑑みても例え連合の要求を呑んだところで国内に在住するコーディネイターはプラントに渡らざるを得ないし、その場で殺される恐れもあるうえにウズミ自身が「連合に下っても明日にはパナマの二の舞」と称したようにザフトがマスドライバーを潰しに来て市民を相手に虐殺をする恐れがあった事実と同時にほぼブルーコスモスそのものと化していた連合ではどのみちオーブ軍によるプラント移住後のオーブ国民への虐殺という事態が待っていた。逆にプラントと手を結んでも、軍と政府はもちろんのこと国民の多数がナチュラルである以上追放されることはなくとも、連合の攻撃で国民が危険に晒されるというさして変わらない結果が待ち構えている状況であった。どのみち国民を守るためには中立の理念ひいては現状を貫く以外になかったのも事実である。
ウズミは、当時大西洋連邦所属艦であったアークエンジェルに対し、艦載機ストライクのデータ提供と、オーブ国産MSの開発にそのパイロットを協力させることを条件に、オーブ国内での同艦の修理と補給を認める。半国営企業であるモルゲンレーテ社がコスモグラスパーの連合との共同開発や、優秀な兵器を堂々と海外に、それも当時ザフトと緊張関係にあった地球連合に輸出している。その一方でサハク派に内密にMSアカツキを開発させていた。

ホムラ

声 - 水内清光
ウズミの弟で、カガリの養叔父。ウズミの代表首長辞任後に代表の座についたが、その実権は依然ウズミ前代表にあった。国政に関してはウズミの発言力が大きかったものと推測される。小説版での描写から、オーブ解放作戦後は地上に残り戦後処理にあたった模様。『SEED DESTINY』での動向は不明。

マイリ

小説版に登場。首長の最年長とされている人物で、アニメ版ではホムラがしゃべっていた「子供らが、時代に殺されるようなことだけは……避けたいものじゃな……」の台詞を口にした。

レドニル・キサカ

Ledonir Kisaka
声 - 千葉一伸
オーブ陸軍第21特殊空挺部隊の一等陸佐(一佐)。オーブ崩壊後は陸軍将校の身でありながら宇宙艦隊の戦艦クサナギの艦長として三隻同盟の一翼を務める。ウズミから厚い信頼を受けており、カガリが国を飛び出したときは、護衛を兼ねて自身の故郷へと連れて行った。出身はタッシル。
『DESTINY』にも登場。デュランダルのロゴス打倒宣言に呼応した東アジア共和国軍に同行し(同行の目的は不明)、ジブラルタル基地へ潜入した。この際、基地からの脱走を図って撃墜されたアスランとメイリン・ホークを救出し、アークエンジェルに連れ帰る。
小説版によると、この時脱走者が出たという無線での傍受後、撃墜の確認及びその脱走兵である機体搭乗員の死亡確認の名目で向かったものと思われる。本当の理由は脱走兵から基地内部やザフトの機密を入手するのが目的であった。ところが、救助したうちのひとりがアスランだったので驚いたという描写で書かれている。
その後オーブ軍一佐として軍に復帰。ザフトによるオーブ侵攻時(オペレーション・フューリー)はカガリにウズミの遺言で秘匿していた戦力であるアカツキを託し、自身もバルトフェルド専用ムラサメに搭乗するなどしてカガリを政治面や軍事面などで補佐している。
『FREEDOM』では、キラやイケヤ、ゴウ、ニシザワらと共に、ファウンデーションによってアルテミスに捕らわれたラクス・クラインの救出作戦へ参加する。

エリカ・シモンズ

Erica Symons
声 - 柳沢三千代
オーブ在住。国営企業モルゲンレーテ社に勤務し、アストレイおよびM1アストレイの主任設計技師を務める。一児(息子の名前はリュウタ)の母でもある。
M1アストレイに必要なナチュラル用OSの自力開発が難航、苦慮した彼女は、「我が国における潜在コーディネイターの軍需産業への貢献」という文献を見て、オーブ国内には素性を隠してコーディネイターが住んでいること、そして彼らがオーブの軍事技術発展に密かに貢献しているらしいことに着目し、キラの力を借りることにする。その結果としてM1のOSは間もなく完成させることができた。
映像化されている物語や解説・資料本では彼女がコーディネイターであるとは語られていない。その開発が難航遅延した地球軍の例と同様、彼女もまた国産MS用OSを自力で完成させることができず、学術文献でその存在が示唆されているオーブ国内の潜在コーディネイターや来訪コーディネイターの力を借りることを考えていた(そして実際先述のように、その後キラの力を借りている)。公式サイト「GUNDAM SEED WEB」でもエリカは「ナチュラル」であると明記されている。その後紙媒体でリリースされた外伝ストーリーやそれを扱った書籍の記述では、彼女は自分も素性を隠して生活する潜在コーディネイターであり、夫にだけ素性を告白し結婚している旨記された。
『SEED DESTINY』では、オーブに帰還をしたアークエンジェルの修復のためにスタッフとともにアカツキ島の地下施設へ駆けつけたり、オーブを攻撃されるのを見たカガリにキサカ、アマギとともにウズミの遺言とアカツキを託す。
主要キャラクターの乗るガンダムタイプを含めオーブ製MSの開発を一手に引き受けているというその立場上、『ASTRAY』シリーズでも重要人物として登場する。ジャンク屋組合プロフェッサーと親友だったことなどが描かれている。
オーブ国内における立場としては、アニメ本編では彼女の政治的党派性を現す描写は特になく、首長ウズミ・ナラ・アスハの命によりM1アストレイ等の開発に尽力している。一方紙媒体で展開する外伝では、もともと彼女の勤めるモルゲンレーテ社に関わりの深いサハク家寄りの立場を取っていたが、自国戦力の強化のためには手段を選ばないロンド・ミナ・サハクらの方針に常々疑問をもっていたこと、さらにはオーブ陥落後国家元首の地位をアスハ家から奪取せんとの野望を抱くロンドから、自分にカガリ暗殺の命令が下されていたことを劾から知らされたことをきっかけにサハク家と決別しアスハ家寄りに転向する。ロンドのカガリ暗殺計画はエリカの意見を尊重した劾の手によって防がれる。その後、皆にコーディネイターであることを告白する。

アサギ・コードウェル

Asagi Caldwell
声 - 松本さち
M1アストレイのテストパイロット3人娘のひとりで、実質的なリーダー格。少しクセの強い金髪。搭乗するM1アストレイの機体番号は211。オーブ崩壊後はクサナギに乗艦するが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、ジュリが撃墜されたことに気を取られた隙を突かれ、ビームの砲火を機体に受け戦死。
後藤リウの小説版ではアスランやカガリとともにヤキン・ドゥーエ内部へ突入するが、ザフト兵との銃撃戦の際に撃たれ、カガリに看取られ死亡。漫画版ではジュリ、マユラとともにクルーゼに敗れる。

マユラ・ラバッツ

Mayura Labatt
声 - 倉田雅世
M1アストレイのテストパイロット3人娘のひとり。短めの赤髪。搭乗するM1アストレイの機体番号は212。劾やイライジャらにはMSの操縦技術を酷評されている。オーブ崩壊後はクサナギに乗艦するが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、ほかの二人に先駆けてゲイツと相討ちになり戦死。

ジュリ・ウー・ニェン

Juri Wu Nien
声 - 佐藤ゆうこ
国防軍MSパイロットで長めの青髪にピンク色のメガネを着用している。アサギ、マユラとともにM1が実戦配備される前からテストパイロットを務めていた。連合のオーブ攻撃時に正式パイロットとして初陣を飾り、M1隊3人娘のなかで唯一格闘戦で敵機を撃破する。カガリとは仲がいい様子。搭乗するM1アストレイの機体番号は213。
オーブ崩壊後はクサナギに乗艦し、エリカの息子であるリュウタの世話を、アサギ、マユラとともにしていた。そのほか、エターナルの貨物搬入をM1でするなど、雑用もこなしている。
L4宙域の会戦では、アサギ、マユラとともに、危なっかしいながらもストライクダガーやゲイツなど量産機を倒し続ける。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、混戦の最中にビームの砲火を機体に受け戦死する。
小説版では、彼氏がいるという描写がなされている。この彼氏というのは、ロウのことを言っているのだと思われる。また、M1隊3人娘の最初の犠牲者になっている。漫画版ではアサギ、マユラとともにクルーゼに敗れる。
『ASTRAY』では、欠陥のあったM1のOSを完全なものとするためにレッドフレームを使いこなすロウに対して「マリーン」の偽名で接触する。その際にロウを気に入り、彼がオーブに来てからは積極的にアタックするが、結局はロウの仲間の山吹樹里に気を使って身を引く。なお、終盤にロウと再会する話が描かれる予定だったが、ジュリが本編で戦死したため描かれることはなかった。
レッドフレームに搭乗した際、「ガーベラ・ストレート」を「対艦刀」と間違えるなど、ドジな一面もある。

ミーシャ、ジェシカ

声 - 三石琴乃(ジェシカ)
ヘリオポリスのカトウゼミに通うキラ・ヤマトほか4名よりも1学年下の、フレイ・アルスターの同級生。ブラウンヘアーがミーシャ、黒髪がジェシカ。3人でショッピング街の洋服店にいた時にG奪取作戦が実行され、その混乱の中で散り散りとなる。事後、第4話でフレイより「店ではぐれてしまい、仕方なく一人でシェルターに逃げた」と語られたのみで、安否は不詳のまま終わった。

ティリング

声 - 後藤史彦
第25話に登場したオーブ海軍第2護衛艦軍の指揮官。オーブ領海に接近したアークエンジェルとザラ隊に警告する。

マーナ

声 - 松本さち(『SEED』)、山田みほ(『SEED DESTINY』)
カガリの侍女。『DESTINY』でのセリフから、セイラン家との結婚に対してあまり好感情はもっていないと思われる。キラにカガリがアスランからもらった指輪を封入した手紙を渡す。

カリダ・ヤマト

Calida Yamato
声 - 井上喜久子
キラの育ての母(養母)。ヴィアの妹であり、キラとカガリの実叔母にあたる。コペルニクス在住時には、アスランの面倒を仕事で留守がちな彼の母レノアに代わってよく見ていた。そのため、アスランは彼女が作るロールキャベツが好物であった。レノアと親友でよく相談に乗ってもらっていたこともあり、コペルニクスからプラントへの移住を望んでいたが、ハルマがプラントよりコーディネイターとナチュラルが共存していたオーブを選び、ヘリオポリスに移住した。
停戦後は、マルキオ導師の伝道所で手伝いなどをしながらキラの様子を見ていた。

ハルマ・ヤマト

Halma Yamato
声 - 松本保典
キラの育ての父で、キラとカガリの義叔父。ブルーコスモス襲撃の間際にヴィアからキラとカガリを託され、メンデルから脱出する。その後、キラは自分たちの手元で育て、カガリはアスハ首長家のウズミへ里子(養子)に出した。
『DESTINY』には登場しない。

マルヤマ

第39話に登場するオーブ陸軍所属のM1アストレイ・パイロット小隊長で階級は一尉。ストライクダガーに撃たれて戦死する。

キクチ

最終話に登場する三隻同盟クサナギ所属のM1アストレイ・パイロット。カガリに随行しヤキン・ドゥーエに潜入した[41]
また、サカキ、カノウ、サイトウなどのM1パイロットもクサナギ所属で存在した。

カトウ教授

第1話に口頭のみで登場する人物。ビジュアルは存在しない。ヘリオポリスで「カトウゼミ」を開いており、キラには自身の研究におけるプログラム解析を依頼していた[42]
実はオーブの機械工学の第一人者であり、ヘリオポリスにおけるアストレイのOS開発の担当者でもある[43]

注釈

  1. ^ 過去には「ドゥエイン」と訳した資料もあったが、『SEED HDリマスター』 のエンディングクレジットにて本篇で「デュエイン」と表記された。
  2. ^ これは人道に悖るという意味もあるが、本人が「そんな(形で強制した)兵が何の役に立つ」と言ったことでも分かるように、「任務に対するモチベーションが期待できない」という面もある。
  3. ^ これはアニメーション第46話冒頭において重役から入手したNJキャンセラーを地球のエネルギー危機解決に使用すべきと指摘されたものの、アズラエルの手によって核攻撃への使用を強行している。
  4. ^ 画面左上の 「United News Alliance」 の一文と、右下に旗艦のタラワ級MS搭載型強襲揚陸艦パウエルの艦上から中継していることを意味すると思しき 「(略)POWELL」 のテロップがあるため。
  5. ^ この際、整備員は 「(相手は)フェイズシフトなんだろ!? いいのかよ!」 「戦艦をやるんだよ!」 と言い合っており、ストライクと戦闘になった場合の危険性を示唆していた。
  6. ^ 奪取する予定だった機体は、ストライクガンダム
  7. ^ 存在の事実のみの出演。なお、フルネームについてはCDドラマ版ではミゲル役の西川貴教による肉声台詞で判別するしかないため不正確だが、山口恭史の漫画版 『SEED featuring SUIT CD』 角川書店、83頁にてクーデンベルグと記されている。
  8. ^ アデスの 「ミゲルとオロールは発進準備!」 という台詞で動いたのがミゲルと茶髪の人物だったため。
  9. ^ 前述のゲームソフトでは「憧れ以上の感情を抱いている」と説明され、その読み切り漫画でも友人にそのことをからかわれている。MSV戦記では「あの人は、今どこで戦っているだろうか?」と想いを馳せるシーンがある。
  10. ^ 外伝漫画の 『SEED ASTRAY R』 ではダコスタとジャンク屋チームの計らいによってバルトフェルドとともに救命され一命はとりとめたとされたが、最終的に公式設定で死亡扱いとなる。
  11. ^ なお、名称において引用したのは「下村(シモムラ)」のみである。インタビューにおいてはファーストネームのマルコと合わせて「シモムラ・コマル」であるとの指摘もなされたが、設定制作スタッフはこれを否定している[29]
  12. ^ ミゲルたちの初対面を描いた山口恭史の漫画版 『SEED featuring SUIT CD』 角川書店と、シン・アスカのアカデミースクール時代を描いた久織ちまきの漫画版 『THE EDGE Desire』 角川書店、第2巻。
  13. ^ これによってプラント側はNジャマーを投下し、同陣営に対して友好姿勢を表明する国家にのみエネルギー供給を行う政治的駆け引きを行った[31]。しかし、その要求を受託しなかった地球連合国家では通信網の破壊、エネルギーの途絶が発生し、餓死・凍死による死者が地球における総人口の10パーセントである10億人に達した(エイプリル・フール・クライシス[30][32]。なお、プラントは戦前には地球へのエネルギー供給を担うほどの生産力をもっていた[33][34]
  14. ^ アニメでは言及されずラクスの独断のように描かれているが、漫画版ではシーゲルも関与していた
  15. ^ ウズミが感知していなかった旨の説明はアニメーション第27話(リマスター版25話)作中においてもエリカ・シモンズの口頭で述べられている。その一方で、設定を担当した下村敬冶は書籍記事において、G兵器開発がオーブ内のほかの派閥による独断であったことは確かであるが、ウズミはその立場から国際問題化することでこれを処分することが可能であったため、少なくとも地上でM1アストレイが開発された段階では黙認の体をとっていたのではないかという見解を示している[39]。また、同じく設定を担当した森田繁は書籍記事において、『SEED DESTINY』の設定においては生前のウズミがアカツキ開発を承認しているため、オーブ寄港時には二枚舌を用いていた旨の見解を示している[29]
  16. ^ フルネームは 『SEED HDリマスター』 のエンディングクレジットと、『アニメKC180 機動戦士ガンダムSEED 7』 講談社による表記で、『機動戦士ガンダムSEED キャラクター大事典』 ラポートデラックスでの「アフメド・エル・ホセ」は誤り。
  17. ^ 現実の世界において、人間に対する遺伝子強化(ジェネティックエンハンスメント)はWHO世界保健機関が21世紀初頭現在既に「ヒトの遺伝子強化はおこなってはならない」との立場を表明している。
  18. ^ ゲームソフト『スーパーロボット大戦W』では、そのギャグのセンスを「マキ・イズミ以下」と評している。
  19. ^ アニメの劇中ではオリジナルと思われる法衣を着続けており、「導師」という肩書きでも呼ばれ続けている。
  20. ^ ただ、これらはあくまでもムウやラウの、C.E.71年当時の主観による評価である。実はC.E.47 - 48年時に撮影された、存命時のアルと4歳のムウを撮った写真が残っており、そこには満面の笑顔を浮かべたムウを肩に担いだ、同じく緊張感や威圧から解き放たれ額のシワも消え満面の笑顔を浮かべた父アルの、二人の仲の良い姿が映っている。劇中では上記のムウ本人の口による父ラウへの評価が語られるのと前後して、あるいはラウが「私にはあるのだよ!人類を裁く権利がな!!」というセリフを語るのと前後して、その写真がともに画面へ映るという演出が入る。

出典

  1. ^ a b c “話題作で“田中美央祭り”が開催 『ゴジラ-1.0』雪風元艦長の堀田役&『ガンダムSEED FREEDOM』マードック役に続き劇場版『ブレーザー』出演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2024年2月28日). https://www.oricon.co.jp/news/2316284/full/ 2024年3月5日閲覧。 
  2. ^ 『SEED』3話
  3. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』30話
  4. ^ ゲームソフト『機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。
  5. ^ ガンダムSEED、33話
  6. ^ 「帰ってきちゃったSEED120%」、『公式ガイドブック2 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 崩れゆく絆』 角川書店など。
  7. ^ a b 小説版SEED FEEDOM 下巻 2024, 第5章.
  8. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』38話
  9. ^ a b c d 小説版SEED FEEDOM 下巻 2024, 第4章.
  10. ^ CHARACTER”. 劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. バンダイナムコフィルムワークス. 2024年3月26日閲覧。
  11. ^ a b 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED (1) すれ違う翼』 角川スニーカー文庫。a…41頁。「ハマ」は誤り。b…179頁。
  12. ^ a b 『データコレクション17 機動戦士ガンダムSEED 上巻』 メディアワークス。
  13. ^ 『SEED』12話より
  14. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』43話
  15. ^ 機動戦士ガンダムSEED - 明日への翼 公式ガイドブック 3. 角川書店. (2003-11). p. 96. ISBN 4-04-853688-5 
  16. ^ 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED 5 終わらない明日へ』角川書店、2004年2月1日、251-253頁。ISBN 4-04-429105-5
  17. ^ a b 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED (4) 舞い降りる剣』 角川スニーカー文庫。a…316頁。b…34頁。c…21 - 23頁。
  18. ^ 「SEED MSV戦記 『Field 03:エンデュミオン C.E.70/06/02』」 を初出とする。
  19. ^ 『ガンダムSEED』2話
  20. ^ 『機動戦士ガンダムSEED RGB ILLUSTRATIONS “DESTINY”』角川書店、2006年8月、62頁・66頁。(ISBN 9784048539920)
  21. ^ セルDVD 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』収録の 『MOBILE SUIT GUNDAM SEED ASTRAY RED FRAME』(レンタル版未収録)、および『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル vol.2 DESTINY MSV編』 ホビージャパンMOOK、204頁など。
  22. ^ カードゲーム 「GUNDAM WAR 第19弾 変革の叛旗 『U-S175 ブレイズザクウォーリア(シホ・ハーネンフース機)』」 など。
  23. ^ 『機動戦士ガンダムSEED MODELS VOL.2』 ホビージャパン、142頁。
  24. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』42話
  25. ^ a b 小説版SEED FEEDOM 下巻 2024, 第6章.
  26. ^ 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED (2) 砂漠の虎』 角川スニーカー文庫、255頁。
  27. ^ 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY (2) さまよう眸』 角川スニーカー文庫。
  28. ^ 公式ホームページのコラムにてコメント。
  29. ^ a b 『パーフェクトアーカイブス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』竹書房、2006年5月、168-170頁。 (ISBN 978-4812426876)
  30. ^ a b c d e f g h 双葉社「機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラ メカニック&ワールド」(ISBN 978-4-575-46469-6)より 215-220頁参照
  31. ^ メディアワークス「電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED」(ISBN 4-8402-2817-5) 72-73頁参照
  32. ^ 双葉社刊「機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラメカニック&ワールド」より
  33. ^ 後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED 1 すれ違う翼」角川スニーカー文庫 15頁。(ISBN 4-04-429101-2)
  34. ^ a b c 双葉社刊「機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラメカニック&ワールド」216-217頁
  35. ^ a b 角川スニーカー文庫「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 1」(ISBN 4-04-429701-0) 148頁、および180-182頁参照
  36. ^ 角川スニーカー文庫「機動戦士ガンダムSEED 5 終わらない明日へ」(ISBN 4-04-429105-5) 44-45頁参照
  37. ^ 『公式ガイドブック 機動戦士ガンダムSEED 運命の再会』 角川書店。
  38. ^ 『公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED 明日への翼』 角川書店。
  39. ^ 『グレートメカニック9』双葉社、2003年6月、68-73頁。ISBN 978-4575464146
  40. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』40話
  41. ^ 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED (5) 終わらない明日へ』 角川スニーカー文庫。
  42. ^ 角川スニーカー文庫「機動戦士ガンダムSEED 1 すれ違う翼」(ISBN 4-04-429101-2) 33-35頁参照
  43. ^ 角川スニーカー文庫「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 2」(ISBN 4-04-429703-7) 81頁参照
  44. ^ 『アニメKC179 機動戦士ガンダムSEED 6』 講談社、56頁。
  45. ^ a b 『アニメKC180 機動戦士ガンダムSEED 7』 講談社、92 - 93頁。
  46. ^ a b 後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED 2 砂漠の虎」角川スニーカー文庫 20-21頁。(ISBN 4-04-429102-0)
  47. ^ 後藤リウ 『機動戦士ガンダムSEED (3) 平和の国』 角川スニーカー文庫、251・281頁や、アニメ特別篇 「AFTER-PHASE 星のはざまで」 など。
  48. ^ 角川スニーカー文庫「機動戦士ガンダムSEED 4 舞い降りる剣」(ISBN 4-04-429104-7) 21-23頁参照
  49. ^ ときた洸一『SEED ASTRAY』第2巻
  50. ^ ガンダムSEED、32話より
  51. ^ ときた洸一『X ASTRAY』第1巻
  52. ^ 「AFTER-PHASE 星のはざまで」
  53. ^ 同『X ASTRAY』第2巻
  54. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』45話
  55. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』46話
  56. ^ 『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター版』43話/44話





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