機動戦士ガンダムF90 ニュータイプ版

機動戦士ガンダムF90

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 15:08 UTC 版)

ニュータイプ版

漫画の連載開始の前後に発行されたアニメ雑誌『ニュータイプ』1990年7-8月号の記事には、漫画とは異なるストーリーのあらすじが掲載された。なお、タイトルは『機動戦士ガンダムF-90』とハイフンが付く。

あらすじ(ニュータイプ版)

宇宙世紀0100年、ラー・カイラム級戦艦「アドミラル・テアンム」で、ユーリー・ミノフスキーはMI(機械知性)搭載の最新鋭MS、開発コードF-90のテスト・パイロットを務める[14]。試験プログラムが終了に近づいた頃、地球では接近する小天体が話題となる[14]。しかしその正体は、旧ジオン公国軍のミノフスキー博士が20年前に放った衛星兵器であり[15]、核ミサイルを搭載し、無差別兵器破壊プログラムがセットされていた[14]。博士の孫であるユーリーは、F-90でこれを迎え撃つ[15]

登場人物(ニュータイプ版)

ユーリー・ミノフスキー
F-90のテスト・パイロット。祖父でありMSの生みの親とも言えるミノフスキー博士にコンプレックスを抱いており、あまり他人と付き合わない性格になっている。しかし、パイロットとしてはかなりの才能をもつといわれる[14]

登場兵器

ガンダムF90
漫画、ゲームともに主役機として登場するF90の1号機。
ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様[注 1]
オールズモビルに改造されたF90の2号機。漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場し、ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』には登場しない。
ガンダムF90 II
オールズモビルから奪取した2号機を改修した機体。設定のみが存在し、漫画『機動戦士ガンダムF90』やゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』には登場しない。後年の『F90』を扱ったゲームや、漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』に登場している。

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』向けにデザインされたオールズモビルの機体については、多くの資料でF90と連続して掲載しており、ゲーム未登場のグランザムも同時に掲載している。

このほかに、漫画(サイバーコミックス版)では以下の機体も登場する。

SDクラブ版では、以下の機体も登場する。

また、F90の設定中に登場する以下の機体は詳細な設定が存在しており、一部資料に掲載されている。

MSA-120

諸元
MSA-120
(MSA-0120[16]
型式番号 MSA-120
建造 アナハイム・エレクトロニクス
生産形態 試作機
頭頂高 15.0m[16]
本体重量 17.5t[16]
全備重量 54.1t[16]
出力 3,040kW(ノーマル)〜6,800kW(メガ・ブースト時)[16]
推力 180,000kg(ノーマル)〜230,000kg(メガ・ブースト時)[16]
武装 ハイパーメガランチャー×1
ハイインパクトガンx1

アナハイム・エレクトロニクスが次期主力MS開発計画(ATMS)においてサナリィ社の「Fシリーズ」に対抗するため競争試作した小型MS。連邦軍による次期主力MS選定においてF90に敗退する[17]

連邦軍から宇宙世紀0111年に提示された次世代MS規格の策定要求[18][19]に対し、RGM-109 ヘビーガンの発展型として開発された[19][注 2]。開発はアナハイムでRGM系量産機など主力MSのほとんどを手掛けたZIONIC事業部が担当した[13]。選定過程において、1次審査では「最大出力」「耐弾性」「運用コスト」「機動戦力」の4つの点をコンピュータ・シミュレーションにおいて比較。「最大出力」と「耐弾性」はMSA-0120が、「運用コスト」と「機動戦力」はガンダムF90に軍配があがり、模擬戦による二次審査ではF90が圧倒的な勝利で終わった(その完勝ぶりは圧倒的な勝利に居並ぶ審査官が感銘さえも覚えたという)[21][注 3][注 4]。これにより地球連邦軍は次期主力MSの開発をサナリィに一任する事とした。しかしMSA-0120の瞬発力と耐弾性は軍部に評価され、サナリィの次期主力機開発にあたり連邦軍より要求条件として追加される[13]

漫画『機動戦士ガンダムF90』、ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』など当初の関連作品には登場していないが、のちの漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』でガンダムF90との模擬戦の様子が1コマのみ描かれた。

武装
メガ・ブースト
エネルギーCAPの技術を応用し瞬間的に出力を増加させることで高い機動性を発揮する新技術[23][注 5]
蒸発式アップリケ・アーマー
機体表面に施された装備で、耐ビーム・コーティングのように被弾時に装甲を蒸発させることで本体へのダメージを最小限に食い止める機構[16][23]。上述のメガ・ブーストと共に対ビーム兵器用の機能とされる[16]
ハイパーメガランチャー[16]
詳細不明。資料によってはハイパー・メガ・ランチャーとも記載される[23]
ハイインパクトガン
ミノフスキー・クラフトを利用した疑似重力[16]を敵機へ衝突させる兵装[23]

プラモデルシリーズ

  • 1/100 F90 ガンダムF90 A・D・Sタイプ(コンバーチブル)
  • 1/100 F90P ガンダムF90 Pタイプ
  • 1/100 F90V ガンダムF90 Vタイプ
  • 1/100 F90IIL ガンダムF90II Lタイプ

F90 A to Z PROJECT

いずれもプレミアムバンダイ限定販売品[24]

  • MG 1/100 F90 ガンダムF90[24]
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Eタイプ&Sタイプ[24]
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Fタイプ&Mタイプ[24]
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Bタイプ&Kタイプ[25]
  • MG 1/100 F90II ガンダムF90II Iタイプ
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Oタイプ&Uタイプ
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Dタイプ&Gタイプ
  • MG 1/100 F90 ガンダムF90 2号機
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Iタイプ(木星決戦仕様)
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Rタイプ&Vタイプ
  • MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Wタイプ

注釈

  1. ^ 火星独立ジオン軍仕様は『MS大全集2013[+線画設定集]』では白黒ページにのみ掲載されている[要ページ番号]
  2. ^ 外観こそ特異だがMSA-0120はヘビーガンの改良発展型にすぎない機体であるとした資料も見られる[20]
  3. ^ U.C.0111年10月にMSA-120を下し、F90が正式採用を勝ち得た[22]
  4. ^ 高価格ゆえに採用が見送られたとする資料もみられる[16]
  5. ^ メガブースト・エネルギーCAP利用の新技術と記述した資料もみられる[16]

出典

  1. ^ a b F90 A to Z PROJECT”. バンダイホビーサイト. 2020年3月29日閲覧。
  2. ^ ABOUT”. バンダイホビーサイト. 2020年3月29日閲覧。
  3. ^ SDクラブ第15号、第17号〜第20号まで連載されたが、雑誌休刊のため未完に終わり、単行本化されていない。
  4. ^ 26種類のミッションパックを持つ「ガンダムF90」がついにMGに!”. GAME Watch. 2020年2月16日閲覧。
  5. ^ プレミアムバンダイの「1/100 MG ガンダムF90」商品販売ページの説明文より。
  6. ^ F90 A to Z PROJECT公式ページ”. バンダイホビーサイト. 2020年2月16日閲覧。
  7. ^ ガンダムエース2019年8月号”. KADOKAWA. 2020年2月16日閲覧。
  8. ^ a b c 『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション (B‐CLUB SPECIAL)』バンダイ、1991年5月、48-58頁。ISBN 978-4891891558
  9. ^ 『ガンダムF91』の物語の12年前である。
  10. ^ 『グレートメカニック14』双葉社、2004年10月、45頁。ISBN 4-575-46424-4
  11. ^ 機動戦士ガンダムF90”. KADOKAWA. 2020年3月29日閲覧。
  12. ^ a b MSヒストリカVol.5 2010, p. 32.
  13. ^ a b c 1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン 1990, p. 組立説明書.
  14. ^ a b c d ニュータイプ9007 1990, p. 4-5.
  15. ^ a b ニュータイプ9008 1990, p. 13.
  16. ^ a b c d e f g h i j k l Cyber comix No24 1990, p. 3.
  17. ^ ガンダム辞典Ver1.5 2009, p. 368.
  18. ^ モビルスーツハンドブック 1992, p. 14-15.
  19. ^ a b ガンダムF91オフィシャルエディション 1991, p. 62.
  20. ^ 最新MS造形資料集 1992, p. 79.
  21. ^ MSヒストリカVol.6 2010, p. 29-30.
  22. ^ シルエットフォーミュラ91 2000, p. 8.
  23. ^ a b c d ガンダム辞典Ver1.5 2009, p. 301.
  24. ^ a b c d プレミアムバンダイにて「MG ガンダムF90」&ミッションパックセット3種、2020年5月発送分予約受付スタート!”. GUNDAM.INFO. 2020年2月27日閲覧。
  25. ^ F90 A to Z PROJECT「MG ガンダムF90用 ミッションパック Bタイプ&Kタイプ」本日13時より予約開始!”. GUNDAM.INFO. 2020年2月27日閲覧。
  26. ^ a b c d ガンダムエース2105 2021, p. 354.
  27. ^ a b c d e f g h i j k l m n ガンダムエース2010 2020, p. 28-29.






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