機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 関連メディア

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 02:08 UTC 版)

関連メディア

特別番組

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ふりかえり特番
2016年1月に一部局で放送[420]。第1クールを再編集した内容になっている。ナビゲーターは河西健吾(三日月・オーガス 役)、ナレーションは櫻井孝宏(マクギリス・ファリド 役)。
「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」放送直前SP
第2期放送前の2016年9月25日に放送[421]。出演は宮田俊哉Kis-My-Ft2)、竹若元博バッファロー吾郎)、向清太朗天津)、宇垣美里TBSアナウンサー)。
キスマイ宮田もどハマリ!鉄血のオルフェンズ今から観ても絶対間に合うSP
2017年1月8日に放送[422]。出演は宮田俊哉、向清太朗、佐藤哲夫(パンクブーブー)、岡田紗佳金元寿子(アトラ・ミクスタ 役)。

外伝

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
漫画
原作・原案など 矢立肇、富野由悠季(原作)
鴨志田一(シナリオ)
作画 寺馬ヒロスケ、団伍
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊ガンダムエース
レーベル カドカワコミックス・エース
発表号 2016年6月号 - 2017年1月号(第1シーズン)
2017年7月号 - 2018年5月号(第2シーズン)
巻数 全4巻
ジオラマノベル
  • 脚本 - 鴨志田一
  • キャラクターデザイン原案 - 伊藤悠
  • メカニックデザイン - 形部一平、篠原保[423]、海老川兼武
  • 出版社 - ホビージャパン
  • 掲載誌 - 月刊ホビージャパン
  • 発表号 - 2016年6月号 - 11月号(第1期)
    2017年7月号 - 12月号(第2期)
テンプレート - ノート

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ げっこう)』は、『月刊ホビージャパン』(HJ)と『月刊ガンダムエース』(GA)で同時連載された公式外伝作品。『HJ』ではプロモデラーによる模型作例を用いた鴨志田一によるジオラマノベル、『GA』では寺馬ヒロスケ(作画)と団伍(ネーム)による漫画が連載される。

物語は鉄華団とクーデリアが地球へ向かっていたころより始まり、「厄祭戦で大きな被害を受けた」と本編で言及された月の周辺コロニー群と、月の欠片がラグランジュ点に集まった「ルナズドロップ」と呼ばれる宙域を中心に進行する。

あらすじ(外伝)

第1期
傭兵のアルジ・ミラージは、月のアバランチコロニーの企業「タントテンポ」の頭目テッド・モルガトンの暗殺任務を受けるが、同時にテッド暗殺のために派遣された謎のMSの襲撃を受け、標的であるはずのテッドにかばわれて一命を取りとめる。致命傷を負ったテッドは、アルジと部下のヴォルコ・ウォーレンガンダム・アスタロトと、娘のリアリナ・モルガトンの護衛を託して息を引き取る。アスタロトは本来の姿からかけ離れた姿で修復されており、ヴォルコはそれを元どおりにすることを目指していたが、杖なしでは歩くことさえままならない自分の代わりに、アルジをやむなくパイロットにする。
家族の仇を取るための力を欲したアルジはアスタロトのパイロットとなり、ヴォルコとともに敵のMSを撃破しつつ、それらに装着されていたアスタロト本来パーツを次々と奪還していく。やがて、テッドやリアリナを狙った敵の黒幕が同じタントテンポの幹部であるロザーリオ・レオーネであることを知ったアルジは、同じく幹部のジャンマルコ・サレルノの力を借り、ロザーリオの駆るガンダム・ウヴァルを倒す。
一連の騒動が決着したのち、リアリナはタントテンポの新たな頭目となり、アルジは正式なボディガードとなる。だが、ロザーリオの侍女であったナナオ・ナロリナが、修復中のアスタロトを盗み出すという事件が起こる。アルジとヴォルコはあらためてアスタロトを取り戻す決意を固める。
第2期
リアリナが頭目に就任してから半年後。ギャラルホルンとの交渉のため訪れたドルトコロニーで、アルジたちは何者かに追われるミーナ・セルリアンを保護する。しかしそれが原因で、アルジたちは謎のMS部隊や、ガンダム・ダンタリオンを駆るザザ・フォッシルという男の襲撃を受けることになり、アルジは回収されたガンダム・アスタロトリナシメントによる迎撃を余儀なくされる。やがて、ミーナがギャラルホルンの貴族の令嬢で父親のジルト・ザムルフォートの陰謀で殺されそうになったことが判明し、謎の部隊がジルトの陰謀に巻き込まれたナディラ家配下の者であることや、ザザがミーナの兄ザディエルであることが明らかになる。リアリナはジルトにミーナの引き渡しを要求されるが、これを拒否。アルジは家の罪を償う決心をしたザザとの勝負に打ち勝ち、ザザは妹の安全をアルジに託してジルトとともにアリアンロッドに逮捕される。数か月後、タントテンポは定期航路取得のための交渉を改めて開始し、拘束されていたアルジは仲間たちの下へ帰還する。

登場人物(外伝)

担当声優は、ゲーム『SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS』における配役[424]

タントテンポ
アルジ・ミラージ
声 - 安田陸矢
主人公。16歳[17]。鋭い目つきが特徴で、右腕に機械の義手を装着している[425]。5年前に自分の右腕と家族を奪ったガンダム・フレーム機に復讐すべく、傭兵業を営みながら仇のガンダムを探している[426]。右腕は再生治療で元どおりにすることもできたが、生身の腕より強い力を得られるという理由で、あえて義手を着けている[427]
その生い立ちから無愛想でシビアな言動が多いが、受けた恩には報いる義理堅い性格。女性が苦手という一面があり、相手の目を見て話すことができない[426]
ダディ・テッドの暗殺任務の最中にロザーリオが差し向けたトリアイナの襲撃に遭うが、テッドの指示を受けたヴォルコからガンダム・アスタロトを託されてこれを撃破。以降は命を救ってくれたテッドへの恩義と、自身の復讐を果たすためにアスタロトのパイロットとなる[17]。リアリナがタントテンポの頭目になってからは、仇のガンダムを調査することを条件に彼女のボディガードとなる[428]
ヴォルコ・ウォーレン
声 - 興津和幸
月のアバランチコロニー群を拠点とする複合企業「タントテンポ」の構成員で、アスタロトの本来の所有者[277]。16歳[429]。アバランチコロニーからの提供資金を管理するギャラルホルンの一家門ウォーレン家の出身だが、10年前に父親の不正取引を理由に家を取りつぶされ、家族と財産をすべて失った[430]。額に埋め込まれた記憶チップから膨大なデータを引き出すことができ、それをもとにアスタロトの整備や装備の復元も手がけている。しかし、埋め込み手術の影響で身体能力と空間認識能力が大きく低下しており、杖がなければ歩行もままならない[426]。不自由な自分の体では操縦できないアスタロトをアルジに託し、以降は行動をともにする[17]
リアリナ・モルガトン
声 - 種﨑敦美
テッドの一人娘。17歳[431]。ドルトコロニー群で学生として暮らしていたが、父の死をきっかけにタントテンポの頭目争いに巻き込まれる。礼儀正しく、相手の目を見て話すことを信条としているため、自分と目を合わせないアルジには不満を抱いている[426]
アバランチコロニーに向かう道中でハクリ兄妹に襲撃されるが、テッドの遺言を受けたアルジとヴォルコに命を救われ、以降は父の敵を討つために2人を雇い入れる[426]。ロザーリオが父を殺した首謀者であることを知ってからは頭目になることを決意し、ジャンマルコの後ろ盾を得て新たな頭目に就任[428]。組織の空中分解を防ぐため、月と火星の定期航路利用権の再取得に奔走する[432]
テッド・モルガトン
タントテンポの頭目。通称「ダディ・テッド[17]。右腕にアルジと同型の義手を装着している[433]。古くよりウォーレン家と付き合いが深かったため、家を取り潰されたヴォルコとアスタロトを引き取った[430]
暗殺任務を請け負ったアルジの標的となるが、トリアイナの襲撃からアルジをかばって致命傷を負い、アルジとヴォルコに娘の安全を託して死亡する[433]
ブブリオ・インシンナ
アバランチコロニーのアンダー3に住む老紳士で、テッドの元相談役[427]。リアリナから頭目争いの激化したタントテンポの中で最も信用できる人物として頼られるが、実際はロザーリオに脅されており、アルジたちをアバランチ1に差し向ける[430]
ジャンマルコ・サレルノ
声 - 武内駿輔
タントテンポ六幹部の一人で、輸送部門の責任者。29歳[427]。女と戦いを好み、富や権力に執着しない性格[429]。MSパイロットとしても有能で、みずから前線で戦う武闘派として知られている[427]。事業の自由度を保つためにギャラルホルンへ巨額の上納金を支払うテッドの方針に反感を抱いており、当初は暗殺の首謀者と目されていた。しかし実際はロザーリオに濡れ衣を着せられただけで、アルジたちがロザーリオに襲われた際は援軍に現れる[430]。その後、アルジの力量を確認するとリアリナに協力することを決め、内乱終結後は頭目となったリアリナの後見人となる[428]
ロザーリオ・レオーネ
声 - 辻親八
タントテンポ六幹部の一人で、銀行部門ウェスタバンクの頭取。十数年前は宇宙海賊に所属するMSパイロットだったが、テッドに見出されてからは急速に頭角を現し、右腕としてタントテンポの発展に尽力してきた。しかし内心ではテッドに成り代わろうとする野望を抱いており、それを察知して自身を更迭しようとしたテッドを暗殺し、次いで自身が頭目となるのに障害となるリアリナの命を狙う[434]。タントテンポ所属後もパイロットとしての腕は健在で、みずからガンダム・ウヴァルを駆ってアルジのアスタロトを圧倒するも、アルジの捨て身の攻撃の前に敗北し、直後にナナオにコクピットを貫かれて死亡する[428]
ギャラルホルン(外伝)
ヴィル・クラーセン
アバランチ地区を管理するギャラルホルンの役人[434]。ロザーリオと結託してタントテンポの資金を不正利用しており、その罪を仕えていたヴォルコの父親に被せ、ウォーレン家没落の原因を作った[435]
イズナリオの不正事件後は、玉突き人事で監査局月方面監査室室長となる[436]
ジルト・ザルムフォート
ギャラルホルンの通商関連の首席交渉官。セブンスターズに次ぐ名家で、月と火星の定期航路を管理するザルムフォート家の出身[432]。長年にわたってアフリカンユニオン中央議会と不正取引をしていたが、エドモントンでの一件で厳しくなった内部監査の摘発を免れるために、ミーナを利用してすべての罪をナディラ家に被せる[435]。ミーナの生存を知ると、保身のために自らリナリアにミーナの引き渡しを要求するが決裂。息子のザディエルにミーナの確保を命じるが、騒ぎを聞きつけたアリアンロッドに拘束され、2か月後、家を取りつぶされる[437]
ザザ・フォッシル
声 - 八代拓
ガンダム・ダンタリオンを駆る自称傭兵の青年[432]。20歳。粗野ながらも育ちのよさを感じさせる言動が特徴[438]。その正体はジルトの息子で、ザルムフォート家の嫡男である「ザディエル・ザルムフォート」その人[439]。妹のミーナの死の真相を探るためにダンタリオンを強奪し、身分を偽って独自に行動[435]。ミーナの生存とジルトの不正を知ると、父親と家の罪を償うためにあえてザルムフォート家に帰還。ドルトコロニー宙域でアルジと戦うことでアリアンロッドを呼び寄せ、拘束される[437]
物語への登場に先駆けて、ダンタリオンとともにトレーディングカードアーケードゲームガンダムトライエイジ」に登場している。
ミーナ・セルリアン
アルジの妹と同じ名前の少女。複数の勢力に身柄を狙われていたところをアルジに助けられ、タントテンポに保護された。その正体はジルトの娘「ミーナ・ザルムフォート」。表向きはナディラ家の不正を知ったことでシャトルの爆破に巻き込まれ死亡したことになっているが、密かに生存しており、追手から逃れるために記憶喪失を装っていた[439]。ザルムフォート家が取りつぶされた後は、生存が公表されなかったことで生死がうやむやとなり、キムとともにタントテンポに残る[437]
デイラ・ナディラ
声 - 上田麗奈
ザルムフォート家にならぶ名門ナディラ家の次期当主。乗機はガンダム・グレモリー。女性だが、政略結婚でミーナの婚約者になっている[437]。先代当主である父親がジルトによってアフリカンユニオンとの癒着の濡れ衣を着せられたことでギャラルホルン内での権限を失い、南極近くの島に身を隠す[439]。ザルムフォート家の不正が暴かれたのちに、新当主としてナディラ家の復興を果たし、失脚したジルトに代わって首席交渉官となる[437]
ジジル・ジジン
声 - 土師孝也
ナディラ家が独立管理してきた極秘の内部統制部隊「オレルス」の隊長。乗機はオルトリンデ。自分が仕えるナディラ家の潔白を証明するためにミーナを追っており、彼女の安否を確認するため、あえてタントテンポに拘束される[436]。ミーナの生存を知ると、すべての真相を探るためにヴィルと接触するが、彼の差し金によって交通事故に偽装される形で暗殺される[435]
そのほかの人物(外伝)
サンポ・ハクリ
声 - 鈴木崚汰
傭兵業を営むヒューマンデブリの少年。17歳[425]。乗機は頭部と左肩が青く塗られたハクリ・ロディ[431]。冷静沈着で、戦闘時は妹のユハナをサポートする[425]。ヒューマンデブリの身分から脱し、ユハナを学校に通わせるという夢をもつ。
ロザーリオの命令でリアリナの乗るシャトルを強襲するが、アルジのアスタロトに敗北し、見逃されるかたちで撤退[431]。その後はジャンマルコに脅されて、ロザーリオに狙われたアルジたちに味方する[430]。リアリナの頭目就任後は、ザザからの依頼でユハナとともにミーナの身柄を狙うが、オレルスの介入で失敗[436]。その後は再びタントテンポに雇われ、戦闘を恐れてしまったユハナに代わり、改修されたウヴァルユハナを与えられる。
ユハナ・ハクリ
声 - 小松未可子
サンポの妹。16歳。乗機は頭部と左肩が黄色く塗られたハクリ・ロディ。兄と反対に好戦的な性格で、戦闘時は前衛を担う[425]。大金を稼いで自分たちの身を買い戻すことを夢見ているが、自由になってもサンポと傭兵稼業を続けることを望んでいる。
アスタロトの攻撃を受けて負傷し、兄とともに撤退[431]。その後はジャンマルコに人質として囚われていたが、合流後はサンポとともにリアリナに協力する[430]。リアリナの頭目就任後は、ザザからの依頼で一度はミーナの身柄を狙うが、その後は再びタントテンポに雇われる。アルジとの戦闘で戦いによる死に恐怖を抱き、戦意喪失してしまう。それ以降、戦闘はサンポに任せている。
ナナオ・ナロリナ
声 - 大地葉
ロザーリオに仕える素性不明の女[430]。眼鏡を架けた妖艶な美女で、おっとりした雰囲気に似合わない胆力と、給仕から操艦までこなす能力をもつ[427]。ロザーリオの指示で動いていたが、別の人物の指示で彼を殺害し、改修されたアスタロトを盗んで逃走する[428]。以降は消息不明だったが、デイラの潜伏場所を伝えるため再びアルジたちに接触する[436]。その後、ザザと共謀してリアリナを誘拐、その際にアルジの仇のガンダム・フレームの名前を教える[435]
キム・セルリアン
ミーナとともに追手から逃げていた少女[432]。以前はドルトコロニーのスラムに住む若い女たちをまとめ上げていたが、ドルトの暴動で仲間たちを亡くしている。スラムに流れ着いたミーナを保護して以降は、彼女の姉を名乗り行動をともにする[439]

登場兵器(外伝)

諸元
ガンダム・アスタロト
GUNDAM ASTAROTH
型式番号 ASW-G-29
所属 タントテンポ
全高 18.2m
本体重量 30.6t
武装 デモリッション・ナイフ×1
ライフル×1
コンバットナイフ(仕込みナイフ)×2
210mm対物ライフル×1
パンツァー・ファウスト×2
搭乗者 アルジ・ミラージ
ガンダム・アスタロトオリジン
GUNDAM ASTAROTH ORIGIN
型式番号 ASW-G-29
所属 ギャラルホルン
全高 18.5m
本体重量 32.2t
武装 スレッジハンマー / γナノラミネートソード×1
ショットガン×1
ライフル×1
ガンダム・アスタロトリナシメント
GUNDAM ASTAROTH RINASCIMENTO
型式番号 ASW-G-29
所属 タントテンポ
全高 18.9m
本体重量 34.5t
武装 デモリッション・ナイフ×1
バスタード・チョッパー×1
ライフル×1
ショートナイフ×2
搭乗者 アルジ・ミラージ
ASW-G-29 ガンダム・アスタロト
厄祭戦後に月面の巨大クレーターで放置されていたガンダム・フレーム機。発見したウォーレン家に代々受け継がれてきたが、ウォーレン家の没落後に闇市場に出回り、すべての外装が剥ぎ取られたフレームのみの状態でタントテンポに買い取られた[426]。テッドの死後はアルジ・ミラージに託される[433]
欠損した外装をスピナ・ロディなどのパーツで補っており、左右非対称のいびつな形状に変貌している[17]。左前腕には百錬のサイドアーマーに三本指のマニピュレーターを組み合わせた外付け式サブナックル、両腰には崩れた重心バランスを調整するためのブーストアーマーを装備している[440]。ほかのガンダム・フレーム機にはない特徴として、右腕に後述の専用武装を運用するための特殊なエネルギー伝達機構を備えるが、その武装がすでに失われているため使用されていない。操縦系は義手を介した神経接続を行うことができ、阿頼耶識システムには劣るものの柔軟な操縦を可能としている[433]
武装は背中に装備された折りたたみ式の超大型刀「デモリッション・ナイフ」、ブーストアーマー下部に格納された仕込みナイフ、機体とともにウォーレン家が管理していた専用ライフルと210mm対物ライフル、パンツァー・ファウスト[426]。デモリッション・ナイフは振り下ろしながら刀身を伸長することで、敵の予想を上回る間合いからの攻撃を可能としている[433]
のちにガンダム・ウヴァルなどから奪還した純正パーツを装着した完成度82パーセントの状態まで復元されるが、ナナオ・ナロリナによって木星圏の闇市場に流され、再び半分のパーツが失われる[441]
ASW-G-29 ガンダム・アスタロトオリジン
闇市場に流れる前の本来の姿[442]。全身が真紅で塗装され、両肩とコクピットハッチにはウォーレン家の家紋が刻まれている[440]。バランスに優れた機体で、両肩の可変装甲とバックパックのブースター尾翼を水平展開した飛行形態に変形することで、重力下でも高速かつ高々度の飛翔を長時間行うことができる。この能力を活かして長距離からの援護攻撃や物資輸送を担っていたが、厄祭戦後は再現不能なロストテクノロジーとなっている[443]
武装は高機動戦闘に適した中距離用ショットガンと、鞘に収めることでスレッジハンマーにもなる専用武装「γナノラミネートソード」。γナノラミネートソードは、右手のケーブルから圧送されたエイハブ粒子による「γナノラミネート反応」を刀身面に起こす機構をもち、ナノラミネートアーマーに対して極めて有効な威力を発揮する。しかし、エイハブ粒子の圧縮は厄祭戦当時の技術をもってしても非常に困難で、戦後は飛行能力とともに失われた技術となっている[440]
ASW-G-29 ガンダム・アスタロトリナシメント
ジャンマルコ・サレルノが買い戻したアスタロトを再度改修した姿。「リナシメント」は「ルネッサンス(再生)」のイタリア語表記[444]
アルジの力量不足を補うためにヴォルゴが考案した重武装と重装甲が施され、あらゆる局面で有利に戦えるよう設計されている。左腕のサブナックルはガルム・ロディの脚部装甲を改造した大型タイプに、バックパックは重量増加に対応した大推力タイプにそれぞれ換装され、右肩にはサブアームとシールドを兼ねた折りたたみ式のシールドアームが追加されている[441][444]。追加装備で重量バランスが調整された結果、ブーストアーマーは撤去されている[445]が、それでもアルジ以外には乗りこなせないほど不安定な機体となっている。
武装は一部の配置が変わった以外は改修前と同じで、新たにパイルバンカー射出機能を内蔵した大剣「バスタード・チョッパー」が追加されている。装填された弾頭は炸薬式のダインスレイヴと呼べる代物で、至近距離であればナノラミネートアーマーを貫通する威力をもつ[445]。デモリッション・ナイフと合体することで射撃姿勢を安定させるとともに、近接戦闘時のデモリッション・ナイフの強度不足を補う役割をもつ[444]
諸元
トリアイナ
TRIAINA
型式番号 MPM02/AC[注釈 34]
所属 タントテンポ
全高 18.5m
本体重量 32.8t
武装 JEE-205 130mmアサルトライフル×1
専用マニアゴナイフ×2
搭乗者 タントテンポ構成員
MPM02/AC[注釈 34] トリアイナ
要人暗殺任務に特化した百錬のカスタム機[442]。機体名はギリシャ語で「3つの歯」を意味する。重力下での運用に適した軽量装甲を装着し、機動性を活かした一撃離脱戦法を得意とする。頭部にはシルクハット型のセンサーユニットを増設している[433]
武装は130mmアサルトライフル[注釈 35]と専用のマニアゴナイフ2振り[433]
テッド暗殺をもくろんだロザーリオの指示でテッドの屋敷を襲撃するが、起動したアスタロトに撃破される[433]
諸元
ハクリ・ロディ
HAKURI RODI
型式番号 UGY-R41/H
全高 17.6m(サンポ機)
17.3m(ユハナ機)
本体重量 38.6t
武装 チョッパー×1(サンポ機)
ロングアックス×1(ユハナ機)
90mmサブマシンガン×1
手榴弾
搭乗者 サンポ・ハクリ
ユハナ・ハクリ
UGY-R41/H ハクリ・ロディ
ハクリ兄妹が仕事先のデブリ帯で発見したマン・ロディを接近戦用に改修した機体[442]
発見時に破壊されていた頭部とコクピットブロックは新規品に換装され、同時に機動性の向上も図られている。サンポ機は左肩と後頭部が青、ユハナ機は左肩と前頭部が黄色で塗装されている。本来のコクピットに採用されていた阿頼耶識システムは撤去されている[431]
武装は腰背部に懸架される90mmサブマシンガンと手榴弾で、サンポ機はチョッパー、ユハナ機はモーニングスター付きのロングアックスを専用装備する[431]
諸元
カッリスト
KALLISTO
型式番号 STH-14/T2C
所属 タントテンポ
全高 18.6m
本体重量 31.4t
武装 JEE-103 四連式ロケットランチャー×2
可変型ブレードシールド×2
搭乗者 タントテンポ構成員
STH-14/T2C カッリスト
ジャンマルコ・サレルノが所有する百里の改造機。機体名はアルテミスの従者「カッリスト」に由来し、「最も美しい」という意味をもつ。青系のカラーリングとスタビライザー型のバックパックが特徴で、両腕にはアスタロトオリジンの肩部バインダーを流用した可変型ブレードシールドと、改造前と同型の四連式ロケットランチャーを装備する[446]
アンダー3に滞在していたアルジたちを襲撃するが、ナイフによる接近戦を挑んだアルジのアスタロトに両腕を切断され、ブレードシールドを奪還される[427]
諸元
ラブルス
LABRYS
型式番号 UGY-R41/T2C
所属 タントテンポ
全高 19.5m
本体重量 40.2t
武装 ハンマーチョッパー×1
90mmサブマシンガン×1
手榴弾
搭乗者 アルジ・ミラージ
UGY-R41/T2C ラブルス
要人警護用に改造されたタントテンポのロディ・フレーム機。重装甲と強化センサーを内蔵した円柱状の頭部が特徴で、武装はマン・ロディと同じ[446]
カッリストの随伴機としてアンダー3に派遣されるが、ギャラルホルンのMS部隊に制圧される[427]。また、アスタロトがナナオに奪取されてからジャンマルコが買い戻すまでの間、アルジが代替機として本機に搭乗している[432]
諸元
ガンダム・ウヴァル
GUNDAM VUAL
型式番号 ASW-G-47
所属 タントテンポ
全高 18.9m
本体重量 31.5t
武装 グレイブ×1
210mm対物ライフル×1
マイニングハンマー×1
ラウンドシールド×1
スパイクシールド×1
搭乗者 ロザーリオ・レオーネ
ガンダム・ウヴァルユハナ
GUNDAM VUAL YUHANA
型式番号 ASW-G-47
所属 タントテンポ
全高 19.8m
本体重量 33.6t
武装 210mm対物ライフル×1
チェーンソー×2
ハルバード(ソード、チョッパー)×1
スパイクシールド×1
搭乗者 サンポ・ハクリ
ASW-G-47 ガンダム・ウヴァル
タントテンポが解体事業に入札していた廃棄コロニー内で発見されたガンダム・フレーム機。当時の現場責任者だったロザーリオ・レオーネによって密かに運び出され、タントテンポの内部抗争に投入される[434]
背部の高出力バックパックと脚部のブースターによって高い機動性と運動性を発揮し、単独での長距離飛行も可能としている。発見当初はフレームのみの状態だったため、ロザーリオと懇意のヴィル・クラーセンが調達したアスタロトオリジンの外装を装着している[434]
アスタロトとの初対決時の武装は、両端に刃を備えた長尺のグレイブと210mm対物ライフル。再戦時は、先端部に回転機構を組み込んだマイニングハンマーと、左腕の非装甲部位を保護する小型のラウンドシールド、右肩に打撃用の突起を備えたスパイクシールドを装備する[434]
ASW-G-47 ガンダム・ウヴァルユハナ
アスタロトに敗北したウヴァルをジャンマルコが回収し、サンポ・ハクリの乗機として調整した姿。機体名はユハナの独断で命名された[447]
サンポの要望を取り入れつつ、出力とアスタロトの支援に適した長距離攻撃能力の強化が図られている。撤去されたアスタロトオリジンの外装に替わり、新調された青と黄色の外装を取り付けている[447]
武装はバックパックから展開する機構に変更された210mm対物ライフル、両腕に装備されたチェーンソー、ソードとチョッパーで構成されるハルバード[447]
諸元
リーガルリリー
REGAL LILY
型式番号 EB-06/TC2
所属 タントテンポ
全高 19.2m
本体重量 32.8t
武装 ベロウズアックス×1
JEE-101 110mmライフル×1
搭乗者 ジャンマルコ・サレルノ
EB-06/TC2 リーガルリリー
ジャンマルコ・サレルノの専用機。鉄華団がテイワズ経由で売却したグレイズの改造機で、黄色いカラーリングと背部の赤い耐熱マント、大きく形状が変貌した脚部が特徴。武装は110mmライフルに加え、別ルートから調達した超大型質量兵器「ベロウズアックス」を装備。ベロウズアックスは打突部分が多関節構造となっており、スイング時に鞭のようにしなることで攻撃力とリーチを増している[448]
諸元
アードラ
ADLER
型式番号 不明
全高 22.4m
本体重量 41.3t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H02 バトルブレード×1
対MSクロー×1
搭乗者 ナナオ・ナロリナ
アードラ
ナナオ・ナロリナが搭乗するグレイズ・フレーム機。機体名はドイツ語で「」を意味する。白基調としたカラーリングと、独自の形状の頭部や肩部、バックパックが特徴。専用武装として対MSクローを装備する[449]
デザインおよび設定の原型は、2016年にバンダイホビーサイトで開催された「鉄血のガンプラコンテスト」の最優秀作品「グレイズ・アードラ」[450]
諸元
強襲特化型百里
HYAKURI ASSAULT SPECIALIZED
型式番号 STH-14s/as
全高 18.5m
本体重量 36.0t
武装 ヴァイスクロー×2
210mm対物ライフル×2
STH-14s/as 強襲特化型百里(きょうしゅうとっかがたひゃくり)
ドルトコロニー群へ向かうアルジたちを襲撃した百里の改造機。両腕に接続された多関節クローアーム「ヴァイスクロー」によって、変幻自在かつ強大な攻撃力を発揮する。また、射撃武装としてバックパックのオプションラッチに210mm対物ライフル2挺を装備する[450]
デザインおよび設定の原型は、アードラと同じく「鉄血のガンプラコンテスト」に出品された「百里剛腕(ひゃくりごうわん)」[450]
諸元
ガンダム・ダンタリオン
GUNDAM DANTALION
型式番号 ASW-G-71
全高 18.0m
21.0m / 23.4m
(パーフェクトカウル装備時 / 同飛行形態時)
本体重量 27.1t(ネイキッド)
39.5t(Tブースター装備)[451]
45.3t(Bブースター装備)[452]
64.2t(パーフェクトカウル装備)
武装 ベイオネット・ライフル / ベイオネット・ソード×1
ケラウノス×1
バイデント×1
アイギス×1
追加装備 Tブースター
Bブースター
搭乗者 ザザ・フォッシル(ザディエル・ザルムフォート)
ASW-G-71 ガンダム・ダンタリオン
ザザ・フォッシルことザディエル・ザルムフォートの搭乗機。ザルムフォート家の始祖が搭乗していたガンダム・フレーム機で、厄祭戦終結間際に開発されながらも高い戦果を挙げた実績から、戦後はザルムフォート家の象徴として語り継がれてきた[438]。当初は白と青を基調とした機体色だったが、のちにザディエルの意向で、ザルムフォート家の紋章カラーであるダークブルーと赤に塗り替えられる[453]
ほかの姉妹機の戦闘データをもとに数度の設計変更が行われた結果、単独であらゆる戦局を打開する万能機として完成した[454]。機体の一部を変形させることで、多彩なオプション兵装の装着が可能となっている[438]。フレーム自体にも独自の改修が施され、特に膝関節は機動性を高めた柔軟な構造となっている[455]
武装は接近戦用の銃剣「ベイオネット・ソード」に変形する100mm口径の「ベイオネット・ライフル」、専用滑腔砲「ケラウノス」、補助ブースターを備えたシールド兼用の長槍「バイデント」[注釈 36]、大型クローに変形するシールド「アイギス」[458]
初出は「ガンダムトライエイジ 鉄華繚乱」[459]
ネイキッド
重力下戦闘に対応した軽装状態で、機動性と俊敏性に優れた格闘形態[438]
ハーフカウルT
攻防一体の大型バックパック「Tブースター」を背部に装備した状態。通常時は大推力を活かした強襲と一撃離脱戦法を可能とし、近接戦闘時はバックパックを軸に機体の腕部をブースターカウルに収納することで、巨大な腕部「ギガンティックアーム」を形成する[460]
ハーフカウルB
脚部を覆う重装甲となる「Bブースター」を腰部に装備した状態[458]
フルカウル
ハーフカウルT・Bを併用した形態。両カウルをブースター形態で装着した姿は「フルブースト装備」と呼ばれる[461]
パーフェクトカウル
フルカウル装備に、アイギスを頭部と胸部の増加装甲として装着した形態。ネイキッドの露出部分をほぼ完全に覆うことで、死角のない攻撃力と防御力を得ている[461]
諸元
グレイズシュタッヘル
GRAZE STACHEL
型式番号 EB-06N
所属 ギャラルホルン内部統制部隊「オレルス」
全高 18.6m
本体重量 32.0t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H06 スタンスティック×1
EB-06N グレイズシュタッヘル
ギャラルホルン内部統制部隊「オレルス」に配備されるグレイズのカスタム機。機体名はドイツ語で「棘」を意味する。脚部のショックアブソーバーが強化されており、高い隠密性を活かした一撃離脱戦を得意とする。機体各部には固定用アーム、左腕部にはワイヤークローが追加されており、姿勢制御能力が高められている[462]
武装は120mmライフルと、敵MSの関節部やセンサーの破壊に特化した「スタンスティック」[462]
諸元
オルトリンデ
ORTLINDE
型式番号 V03-0907
所属 ギャラルホルン内部統制部隊「オレルス」
全高 18.8m
本体重量 29.9t
武装 ヴァルキュリアダブルブレード×1
バインダー×1
搭乗者 ジジル・ジジン
V03-0907 オルトリンデ
ジジル・ジジンが搭乗するヴァルキュリア・フレーム機。機体名は楽劇『ニーベルングの指環』第一夜『ワルキューレ』の登場人物に由来する。白を基調としたカラーリングと、左頭部のワンサイドホーンが特徴。厄祭戦時はグレモリーの僚機として運用された[463]
武装は展開・分離機構を有するヴァルキュリアダブルブレードと、フレームに直結した左肩の防御用バインダー。これらはダインスレイヴの使用を前提にした装備であり、戦後の禁止条約制定にともない仕様を変更された経緯をもつ[463]
諸元
ガンダム・グレモリー
GUNDAM GREMORY
型式番号 ASW-G-56[464]
全高 20.5m[464]
本体重量 33.4t[464]
武装 バトルアンカー×1
搭乗者 デイラ・ナディラ
ASW-G-56 ガンダム・グレモリー
ナディラ家に代々継承されてきたガンダム・フレーム機。現在の所有者およびパイロットはデイラ・ナディラ。黒いフード状の頭部装甲が特徴で、死神を想起させる外見をもつ。この装甲にはナノラミネートアーマーを幾重にも重ねた「ナノラミネートコート」が施されており、MSとしては最高水準の防御力を有している[465][464]。この装甲で敵の攻撃を受けつつカウンター攻撃を決める戦術を得意としており、先陣や偵察、単独での作戦行動など運用法は多岐にわたる。ナノラミネートコートは圧倒的な耐衝撃性をもつ反面、生産に莫大な時間的コストが掛かるため一般採用されることはなく、厄祭戦後は製造技術自体が失われている[464]
武装は錨状の刃をもつ長柄の「バトルアンカー」。厄祭戦時に片側の刃が欠損したため、現在は死神の鎌のような形状となっている。刃が欠けたことで結果的に軽量化されているが、重量バランスが悪化しているためパイロットには高い練度が求められる[464]
ガンダム・セーレ
アルジの仇としてナナオが示したガンダム・フレーム機[435]
メリクリウス
ジャンマルコが座乗する強襲装甲艦[427]

書誌情報

ゲーム

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG

テレビ本編のスタッフが参加する公式スピンオフのゲーム『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』と、完全オリジナルゲーム『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で構成されるゲームアプリ[470]。2022年春に配信予定[471]

『ウルズハント』はテレビ本編第1期直後を舞台とし、火星との開拓競争に敗れて罪人の流刑地となった金星の「ラドニッツァ・コロニー」を中心に展開する[472]

スタッフ(G)
  • 監督 - 長井龍雪[472]
  • シリーズ構成 - 鴨志田一[472]
  • キャラクターデザイン原案 - 伊藤悠[472]
  • キャラクターデザイン - 千葉道徳[472]
  • メカデザイン - 鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原保[472]
  • 美術 - 草薙[472]
  • 音楽 - 横山克[472]
  • プロデューサー - 小川正和[473]、藤原康則[474]
  • アニメーション制作 - SUNRISE BEYOND[475]
登場人物(G)
ウィスタリオ・アファム
主人公。両親の早世により、若年ながらコロニー管理会社「アファム設備」の社長を務める少年。金星を観光立国にする夢をもつ。ギャラルホルンより貸与されたフレック・グレイズの操縦経験があり、正体不明のMS襲撃の際は端白星を起動させる[476]
デムナー・キタコ・ジュニア
ウィスタリオの教育係兼世話役[472]
コルナル・コーサ
「ウルズハント」の水先案内人を称する少女[472]
レンジー・ダブリスコ
オムデン・コロニー・カンパニー所属のMSパイロット[477]
シクラーゼ・マイアー
元ギャラルホルンの士官でオムデン・コロニー・カンパニーの暗殺者。上官を殺害し、組織を脱走した過去をもつ[477]
登場兵器(G)
諸元
ガンダム・端白星
GUNDAM HAJIROBOSHI
全高 18.6m[478]
本体重量 32.9t[478]
武装 スマートメイス×1
クラブシールド×1
110mmショートレンジライフル×1
搭乗者 ウィスタリオ・アファム[478]
ガンダム・端白星(ガンダム・はじろぼし)
ラドニッツァ・コロニー管理区画の動力部奥に隠されていたガンダム・フレーム機。金星の古称である機体名や大改修を受けた形跡が確認できること以外の詳細は不明で、デムナー・キタコ・ジュニアの祖父が発見してから人知れず整備が続けられてきた[472]。エイハブ・リアクターによる優れた運動性能が特徴で、機動性やウィスタリオに配慮して兵装類も軽量なもので構成される[476]
武装は汎用性と重量バランスに優れた「スマートメイス」、可変式クローとニードルを備えた攻防一体の「クラブシールド」、威嚇牽制を主とする110ミリショートレンジライフル[478]
諸元
ガンダム・マルコシアス
GUNDAM MARCHOSIAS
型式番号 ASW-G-35[479]
全高 18.7m[479]
本体重量 34.3t[479]
武装 バスタードメイス / 大太刀×1
短剣×4
ナックルガード / クロー×2
レールガン×2
シールド×1
搭乗者 不明[479]
ASW-G-35 ガンダム・マルコシアス
厄祭戦で失われたとされる幻のガンダム・フレーム機。戦後に現存が確認されている26機には含まれておらず、機体の手がかりは不自然なほどに何も残されていないが、ギャラルホルンのデータベース内にはリアクターの固有周波数が記録されていることから、実戦投入されたことは確実視されている[480]
最大の特徴は、背部と腰部の左右に計4枚装備された大型バインダーで、4枚すべてが対MA戦用の折りたたみ式サブアームとして機能する。翼を模した背部バインダーの形状から優雅な印象をもつが、すべてのサブアームを展開した場合は悪魔の名を冠するガンダム・フレームらしい威容となる[注釈 37][480]
武装は、鞘に納めた状態で重量級の「バスタードメイス」としても使用できる大太刀一振り、各バインダーに収納・保持される短剣4本、反転させてクローとしても使用できる両腕の格闘用ナックルガード、機体唯一の射撃武装である腰部バインダー内のレールガン2門、サブアームの展開を妨げないよう小型化された左腕のシールド[480]
シュヴァルベ・カスタム(シクラーゼ機)
シクラーゼ・マイアーが搭乗するシュヴァルベの改造機。一部武装の撤去と腰部へのブースター増設によって、機動性が向上している[477]
エンゾ
レンジー・ダブリスコが搭乗するヘキサ・フレーム機。高強度の装甲が装着されており、武装として三連ロックブレイカーを装備する[477]

そのほかの作品

『鉄血のオルフェンズG』に先駆けて、ガンダムシリーズのクロスオーバー作品に本作のキャラクターやメカニックが登場している。また、2019年8月21日リリースの『スーパーロボット大戦DD』にて「スーパーロボット大戦シリーズ」への初参戦を果たした[481]。2021年10月28日に発売された『スーパーロボット大戦30』では、DLCとして参戦している。

漫画

『月刊ガンダムエース』にて、2015年12月号から礒部一真による本編のコミカライズ作品が連載を開始[482]。2017年1月号からは、本編第2期に相当する内容が『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐』として連載され、2018年12月号で完結した。

2019年1月28日からは、『ウルズハント』公式サイトにて菊野郎による公式4コマ漫画『ゆるてつ』が連載中。

プラモデル

取扱説明書には劇中で言及されてない設定や補足が記載されている[12]。商品の特徴として、従来はマスターグレードなどの高価格キットでしか再現できなかった内部フレームを、ハイグレードなどの低価格帯(1,000円前後)キットで実現している[注釈 38]

ドラマCD

2017年4月2日に行われたイベント「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ THE LAST FLAG」の朗読劇に加えて、新作短編ストーリーが収録される。

発売日 タイトル 規格品番
2017年12月27日 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」EPISODE DRAMA 壱 GBCL-2024
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」EPISODE DRAMA 弐 GBCL-2025

サウンドトラック

発売日 タイトル 規格品番
2016年3月23日 TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」Original Sound Tracks LACA-9448/9
2017年3月29日 TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」Original Sound Tracks II LACA-9490/1

ラジオ

鉄華団放送局

ラジオ大阪では毎週日曜日に2015年10月4日から2017年4月2日まで放送され、インターネットラジオステーション音泉では毎週日曜日に2015年10月4日から2017年4月9日まで配信された。その後、音泉にて同年5月28日から8月27日まで毎月最終日曜に延長配信が実施され、翌2018年6月29日・8月31日に限定配信が行われた。パーソナリティは河西健吾(三日月・オーガス 役)と寺崎裕香(クーデリア・藍那・バーンスタイン 役)。寺崎の産休中は、彼女に代わって第79回を内匠靖明(昭弘・アルトランド 役)、第80回を松風雅也(ガエリオ・ボードウィン 役)、第81回を斉藤壮馬(ヤマギ・ギルマトン 役)がパーソナリティを務めた。第19回は、櫻井孝宏(マクギリス・ファリド 役)と松風による『ギャラルホルン放送局』が、第74回は、内匠、石谷春貴(チャド・チャダーン 役)、濱野大輝(ダンテ・モグロ 役)、熊谷健太郎(アストン・アルトランド 役)、室元気(デルマ・アルトランド 役)による『元・ヒューマンデブリ放送局』が本放送を乗っ取る形で放送・配信された。2016年12月には、バンダイナムコエンターテインメントのガンダムゲーム公式ポータルサイト「ガンダムパーフェクトゲームス」によるコラボレーション企画「鉄血のゲームアプリ祭」の開催を記念して、『出張版 鉄華団放送局』が配信された[490]

ゲスト
08回:梅原裕一郎(ユージン・セブンスターク 役)
09回:村田太志(ノルバ・シノ 役)
第13回:梅原裕一郎、内匠靖明 ※12月24日に行われた公開録音。
第17回:TRUE(第2エンディングテーマ担当アーティスト)
第23回:井上喜久子(カルタ・イシュー 役)
第25回:細谷佳正(オルガ・イツカ 役)
第26回:内匠靖明、内田雄馬(アイン・ダルトン 役) ※4月1日に行われた公開録音[491]
第29回:金元寿子(アトラ・ミクスタ 役)
第30回:鷲尾直広(メカニックデザイン)、谷口廣次朗(企画担当)
第33回:内山夕実(フミタン・アドモス 役)
第34回:形部一平(メカニックデザイン)、谷口廣次朗
第38回:天﨑滉平(タカキ・ウノ 役)、田村睦心(ライド・マッス 役)
第41回:横山克(音楽)
第42回:松風雅也
第44回:斧アツシ(ナディ・雪之丞・カッサパ 役)
第46回:千葉道徳(キャラクターデザイン)、有澤寛(チーフアニメーター)
第47回:松風雅也、速水奨(イズナリオ・ファリド 役) ※8月22日に行われた公開録音。
第48回:内田雄馬
第49回:斉藤壮馬
第52回:村田太志、内匠靖明、天﨑滉平、石谷春貴、濱野大輝
第53回:小川正和(プロデューサー)
第60回:天﨑滉平、熊谷健太郎
第64回:逢坂良太(ハッシュ・ミディ 役)、木村昴(デイン・ウハイ 役)
第68回:村田太志
第75回:天﨑滉平
第76回:櫻井孝宏
第77回:金元寿子
第78回:細谷佳正、長井龍雪(監督)
第79回:日笠陽子(ラフタ・フランクランド 役)
第81回:長井龍雪、伊藤悠(キャラクターデザイン原案)
第82回:内匠靖明
第84回:内匠靖明、田村睦心 ※2018年8月26日に行われた公開録音。
ラジオCD
ラジオCD「鉄華団放送局」
Vol. 発売日 新規録り下ろし特別版ゲスト 過去配信回 規格品番
1 2016年3月30日 花江夏樹(ビスケット・グリフォン 役) 第1回〜第8回 TBZR-0601/2 (CD)
GOODS-0244(CD+アクリルキーホルダーセット)
2 2016年5月25日 細谷佳正 第9回〜第17回 TBZR-0656/7
3 2016年7月27日 金元寿子 第18回〜第25回 TBZR-0693/4
4 2016年9月28日 櫻井孝宏、松風雅也[注釈 39] 第26回〜第33回 TBZR-0722/3 (CD)
GOODS-0245 (CD+アクリルキーホルダーセット)
5 2016年11月30日 村田太志、斉藤壮馬 第34回〜第41回 TBZR-0752/3 (CD)
GOODS-0281 (CD+アクリルキーホルダーセット)
6 2017年1月25日 島﨑信長(イオク・クジャン 役) 第42回〜第49回 TBZR-0787/8
7 櫻井孝宏、前野智昭(石動・カミーチェ 役)[注釈 39] 第50回〜第57回 TBZR-0789/90
8 2017年3月24日 鳥海浩輔(名瀬・タービン 役)、田中敦子(アミダ・アルカ 役) 第58回〜第64回 TBZR-0839/40
9 2017年6月28日 松風雅也、内田雄馬[注釈 39] 第65回〜第71回 TBZR-0868/9
10 梅原裕一郎、田村睦心 第72回〜第78回 TBZR-0870/1
11 2018年9月26日 内匠靖明、村田太志 第79回〜第83回 TBZR-1029
スピンオフラジオ[注釈 39]
商品名 発売日 パーソナリティ 規格品番
「ギャラルホルン放送局〜アリアンロッド編〜」 2017年1月25日 大川透(ラスタル・エリオン 役)
松風雅也(ヴィダール 役)
TBCR-0791
「流星号放送局」 2017年4月26日 村田太志
斉藤壮馬
TBCR-0843
ノミネート
第2回アニラジアワード最優秀男性ラジオ賞新人枠[493]

裏鉄ラジオ!

2016年1月25日から9月19日まで、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 鉄血の情報局』で配信されたミニラジオ[6]。全22回。パーソナリティは寺崎裕香。

3丁目のおるふぇんちゅ

メガハウス企画による、公式ファンシー系スピンオフ作品。2016年7月から『3丁目のおるふぇんちゅ 〜ミカヅキとオルガの大冒険〜』と題して『月刊アニメージュ』にて松井洋平による絵物語が連載中[494]。同年12月から2017年6月までは、『月刊ガンダムエース』で椎野実によるコミカライズ作品『3丁目のおるふぇんちゅ 〜クーデリアの首飾りはどこ?〜』が連載された[495]。「クリュセ町3丁目にあるセブンスターズ家の御屋敷にこっそり棲みついているネズミたちが『あったかいトコロ』を目指して大冒険を繰り広げる」という設定であり、アニメ本編で「宇宙ネズミ」と呼ばれることから鉄華団はクマネズミ、ギャラルホルンは「ニャラルホルン」としてネコ(アインのみモルモット)に扮している。2017年からはミニフィギュアが順次発売されている。


  1. ^ 現在は公式サイトのSpecial「C.G.S. Archive」に自動的にリダイレクトするようになっている。
  2. ^ 同時間枠の歴代最低視聴率は『STAR DRIVER 輝きのタクト』が記録した1.2%[50]
  3. ^ 志願兵と区別するために、左肩側に赤い縦ラインが引かれた衣服を着用している[69]
  4. ^ テイワズに加入してからは経営が軌道に乗っているという報告がオルガたちに寄せられる[76]
  5. ^ 監査局のトップは局長で、その下に特務一佐〜特務三尉と続く。統制局のトップは統制幕僚長で、支部幕僚長、准将と続き、作戦指揮を実行する佐官、MSパイロットを務める尉官、MWや車両の運転、生身で行動する下士官に分類される[84]
  6. ^ ボードウィン家のガンダム・キマリスはガエリオにより実戦投入されるが、バクラザン家の機体の詳細は不明。
  7. ^ 損壊した際には、宇宙的な影響が発生するとされる[127]
  8. ^ そのため三日月はよく「火星ヤシ」と呼ばれるデーツに似た果実を食して糖分を補給している[16]
  9. ^ 劇中では装甲表面が結晶構造を形成することで、ビームを周囲へ散乱させる演出になっている[138]
  10. ^ プロデューサーを務めた小川正和は、インタビューにおいて、厄祭戦後に人類同士の戦争が発生し、月面においてもダインスレイヴが使用された可能性を示唆している[143]
  11. ^ この理由は劇中で明言されていないが、長井は「幼少期に栄養失調だったかもしれないから」、小川と企画担当の谷口廣次朗は「阿頼耶識システムの影響で成長阻害を起こしている可能性があるから」と回答しており、実際のオルガとの年齢差は1歳くらいしかないとされる[134][16]
  12. ^ 演じた河西は「仲間と認めている相手や気になる人は覚えるが、それ以外の他人には関心がない。」、「自分もどう接すれば仲良くなれるか分からない。」と話している[146]
  13. ^ 劇中で「人殺しを楽しんでいる」とクダルから指摘された[147]ことを思い出したときのみ暗い表情をしていた。
  14. ^ 河西は三日月の姿勢について「初めて人を殺した時から善悪の判断がついていないのでは」と述べている[148]。また長井は三日月を「天才の奇形性」と表現しており、強く天才であるが故に異常性のあるキャラクターとして作ったと語っており[18][16]、劇中の行動から、放送終了後のインタビューで「悪という観点から見れば極悪人」と明言している[149]
  15. ^ a b コーラルの調査書より。
  16. ^ ヴィダールの仮面には阿頼耶識を介した活動を補助する役割を持っている[208]
  17. ^ コクピット内は培養液で満たされているため、機体を通さなければ会話ができなくなっている。
  18. ^ a b 厄祭戦前後から存在する文化で、さまざまな揉めごとを解決するために戦争の代わりとして行われるもの。決闘を挑む際は挑戦者が赤い布を掲げて敵陣に赴く[214]
  19. ^ そのため鉄華団には一定の理解を示していたが、最終目的のために降伏を申し入れたオルガを門前払いした。
  20. ^ ハンマーヘッド艦内にいる乳幼児のほか、すでに就学年齢に達している年長組がいる[236]
  21. ^ 文献では「滑腔砲」、プラモデルの取扱説明書では「滑空砲」と記述されている。
  22. ^ 2度目のグシオンとの戦闘以降は柄が追加され、運動エネルギーの伝達効率が改善される[188]。しかし三日月は太刀を斬る武器と認識していなかったため、対グレイズ・アイン戦終盤で初めて使い方を理解する[17]
  23. ^ a b トレーディングカードゲーム『ガンダムクロスウォー』のカード「ガンダム・ヴィダール(BT05-013)」では「ASW-G-66」と表記されており、正体がガンダム・キマリスであることを暗示していた。
  24. ^ デザインを担当した形部は本放送終了後、『伝説巨神イデオン』に搭乗するゲル結界のような脳細胞を破壊する兵器という構想を経て、接近戦用のビーム照射機「エイハブ・レーザー・キャノン」として設定していたことを明かしている[298]
  25. ^ シノによって「ギャラクシーキャノン」と命名される。
  26. ^ シノによって「スーパーギャラクシーキャノン」と命名される[163]
  27. ^ そのため、デザインを担当した鷲尾はインタビューの中で、「ほかのガンダム・フレーム機よりも高性能というわけではなく、性能面ではむしろ三日月に合わせてモスボールされたルプスレクスや、武装の汎用性が高いキマリスヴィダールのほうが上回っているのではないか」と見解を述べている[308]
  28. ^ デザインした鷲尾は、グリムゲルデのヴァルキュリア・ソードを仕立て直した装備と想定している[309]
  29. ^ 当初はグレイズ改の改修部分と同じく安価な白で塗装される予定だったが、ブルワーズから得た戦利品の中に赤系統の塗料が含まれており、シノの意向でこちらの色に塗装される[324]。ベースがクランクのグレイズであるため、彼を尊敬していたアインからは「下品な色」と酷評される。
  30. ^ 形部は、「ライドが地球で見た雷をイメージして塗った」と想定しており、「雷電号」の名はそのイメージに加えて、「ライドの獅電」の略という意味を込めている[354]
  31. ^ a b TBS系列局が所在しない秋田県福井県徳島県佐賀県を除く(遠距離受信および区域外再放送は含めず)。
  32. ^ 第1話放送前夜祭で上映されたメイキング映像。
  33. ^ 商品名は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐』。
  34. ^ a b 当初はTMPM02/ACと表記された[433]
  35. ^ ジオラマノベルの記述では110mmライフルとなっている。
  36. ^ 初出のガンダムトライエイジ公式ツイッターでは「パイデント」と紹介された[456]が、後発のメカニカルワークス[457]では「バイデント」となっている。
  37. ^ デザインを担当した鷲尾は、サブアームでMAの子機を各個撃破しつつ主武装による近接戦闘でMA本体を叩く戦術を想定しており、各部の重装甲や阿頼耶識システムも考慮すれば、対MA戦で上位の戦闘力を発揮するのではないかとコメントしている[479]
  38. ^ ただし、ガンダム・フレームやグレイズ・フレーム以外のMSのキットは、一部のみの再現となっている。
  39. ^ a b c d 新規録りおろしラジオとして収録[492]





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の関連用語

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS