機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 登場兵器

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 02:08 UTC 版)

登場兵器

本作に登場する兵器は、ほかのガンダムシリーズの兵器よりも頑丈さが強調されており、大破してもほとんど爆散はせず、機体がつぶれたり、コクピットなどの急所を突かれて行動不能となる描写が多い。これは監督の長井が以前から「過酷な宇宙空間で運用される兵器は、かなり強固であるはず」という考えをもち、他作品で機体が容易に破壊される描写に違和感を抱いていたことによる[260]。また、他作品の世界では機動兵器の主兵装になることが多いビーム兵器は、ナノラミネートアーマーの存在によってメインウェポンとしてあつかわれず、劇中ではMAがおもに装備する対人用の殲滅兵器という位置づけになっている[67]

モビルスーツ

本作のMSは、厄祭戦の元凶であるMAを倒すために開発された人型兵器とされており、工業技術が低下した戦後の時代では希少かつ高価な存在となっている。フレームから新規に製造できる工業力をもつ勢力はギャラルホルンのみとされ、そのほかの勢力はレストアした厄祭戦時代の機体や当時の設計図を元に製造した機体を使用している[12]。鉄華団の活躍でギャラルホルンの権威が失墜して以降は、各勢力による軍備拡張が推し進められ、流通台数も拡大する[261]

他作品よりも機体のフレーム構造に踏み込んだ設定がなされており、規格化された各種フレームに装甲や武装を施すことで機体のバリエーションを生み出している。同一フレーム機同士は高い互換性があり、別の機種でもパーツの交換が行える。フレーム自体を改造・換装した機体もあり、ほかの同型機よりも体型が大きく変貌している機体も多い[262][263][264][265]

厄祭戦当時は阿頼耶識システムを用いた操縦インターフェイスが使用されていたが、戦後は技術の悪用を恐れたギャラルホルンによって禁止され、網膜投影やコンピュータによる支援プログラムを併用した手動操縦が主流となる[132]。厄祭戦時代の残存機体も多くがインターフェイスを換装して運用されているが、宇宙海賊などの非合法組織では、ヒューマンデブリの少年兵用に阿頼耶識を引き続き搭載している機体もある[105]

ガンダム・フレーム

厄祭戦末期にギャラルホルンの前身組織が開発したフレームの一つ[211]。本作のガンダムはこのフレームを採用したMSを指し、条件さえ満たしていればガンダム・グシオンのような外観でもガンダムとして区分される[11]。アグニカ・カイエルやセブンスターズの祖先たちが搭乗し、厄祭戦を終結させた功績をもつことから、ギャラルホルンの象徴としてたたえられている[203][206][266]

通常のMSでは1基のみ搭載されるエイハブ・リアクターを2基搭載しており、その大出力を活かした渾身の打撃でMAを殲滅することを目的としている[267]。しかし、リアクターの並列稼働が技術的に困難をきわめたことから、総生産数は72機にとどまった[211]。コクピットブロックはフレームと一体化しており、パイロットの生残性に優れる[12]。独自の機能として、MAに一定距離以上接近すると、パイロットの安全を無視した最大出力モードに強制移行するプログラムが施されている。なお、阿頼耶識システムにリミッターが設定されている場合、機体側のシステムと競合して駆動系が不調となる弊害が生じる[268]

終戦後はセブンスターズおよびギャラルホルンの貴族と由縁のある機体以外はコクピットを抜き取られたうえですべて現地で廃棄されたとされ、物語開始時点では26機しか現存が確認されていない[144]。また、当時の資料の多くが失われているため整備やパーツの調達が難しく、メカニズム的にも複雑かつ旧型のため満足に稼働する機体は少ない[269][270]

フレームは主役機のコンペティションで篠原保が提出したガンダムをもとに鷲尾直弘がデザインし直し、それに被せるように各デザイナーが分担して外装をデザインしている[271]。各機体の固有名はソロモンの72人の悪魔に由来しており、鷲尾はバルバトスの二枚爪や足先などに悪魔の意匠を反映させたと語っている[272]

諸元
ガンダム・バルバトス
GUNDAM BARBATOS
型式番号 ASW-G-08
所属 CGS→鉄華団
全高 18.0m
18.8m(第6形態)
本体重量 28.5t
30.5t(第6形態)
武装 メイス×1(第5形態以前)
ガントレット×1(第2形態以前)
300mm滑腔砲(60mmマシンガン)×1(第2形態 - 第5形態)
GR-Es02 ワイヤークロー×1(第3形態)
太刀×1(第4形態以降)
迫撃砲×2(第5形態)
170mm機関砲×2(第5形態地上戦仕様以降)
レンチメイス×1(第5形態地上戦仕様以降)
搭乗者 三日月・オーガス
ガンダム・バルバトスルプス
GUNDAM BARBATOS LUPUS
型式番号 ASW-G-08
所属 鉄華団遊撃隊
全高 19.0m
本体重量 31.2t
武装 ソードメイス×1
200mm砲 / ロケット砲×2
ツインメイス×2
太刀×1
搭乗者 三日月・オーガス
ガンダム・バルバトスルプスレクス
GUNDAM BARBATOS LUPUS REX
型式番号 ASW-G-08
所属 鉄華団遊撃隊
全高 19.0m
本体重量 32.1t
武装 超大型メイス×1
レクスネイル×2
腕部200mm砲×2
テイルブレード×1
ヒールバンカー×2
対艦ランスメイス×1
搭乗者 三日月・オーガス
ASW-G-08 ガンダム・バルバトス
三日月・オーガスの搭乗機[211]。火星の砂漠地帯に放置されていたところをマルバ・アーケイによって発見され、将来的な転売も見込んでCGS基地の動力炉として利用されていた。発見当初からコクピット周りの部品が抜き取られていたが、ギャラルホルン襲撃の際にナディ・雪之丞・カッサパたちによって三日月のMWのコクピットを組み込まれることで再起動を果たす[132]
各種兵装の換装による高い汎用性が特長で、背部アタッチメントのサブアームを展開することで、接続した武装を使用することができる[273]。鉄華団の主戦力となってからは、敵機から得たパーツや武装を追加・換装していくことで戦闘能力を高めていく。
なお、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズには「バルバトス」という名前のオリジナルMSが本作放送開始前の2011年より登場しているが、直接的な関係はない。
第1形態
火星で発見された当初の姿。両肩の装甲が欠損し、左腕にはガントレットが取り付けられている。厄祭戦から300年以上を経ているため各部が劣化しており、本来の性能を発揮できない状態となっているが、それでもグレイズを圧倒する出力をもつ[211]
再起動時の初期武装は、パイルバンカーとスラスターを備えた高硬度レアアロイ製メイス[274]。クランク・ゼントとの決闘の際は、鹵獲したグレイズの肩アーマーを左肩に装着する[275]
第2形態
火星低軌道上での対ギャラルホルン戦時の姿。白と青に塗り替えられたグレイズの肩アーマーを内外逆向きにして装着している。射撃武装として、60mmマシンガンを同軸配置した折りたたみ式300mm滑腔砲[注釈 21]を装備する。
第3形態
対タービンズ戦時の姿。火星低軌道上で失われたガントレットの代わりに、ガエリオのシュヴァルベ・グレイズから奪取したワイヤークローを装備する[211]
第4形態
厄祭戦時の資料をもとに歳星の技術者たちが復元させた本来の姿。機体の重量バランスとリアクターが再調整されたことで出力が向上し、よりパイロットの感覚に近い挙動が可能となっている[130]。ただし復元されたのは外装だけで、完全に厄祭戦時の性能には至っていないとされる[12]。歳星のファクトリーで錬成された高硬度レアアロイ製太刀を追加装備する[注釈 22][130]。阿頼耶識のリミッターは機体に慣れた三日月に合わせて限界まで外され、ほかの人間では機体からの情報量に耐えられなくなる[276]
第5形態
地球降下直前にモンターク商会から提供されたパーツで改修された姿[211]。胸部に雪之丞が考案した対キマリス用のリアクティブアーマー、腰部にシュヴァルベ・グレイズ(アイン機)から回収したスラスターを追加している[132]。新武装として両腕にクタン参型の軸発射式迫撃砲を装備する[274]
第5形態(地上戦仕様)
地球降下後にタービンズのエーコ・タービンによって調整された姿[211]。大気圏突入時の戦闘で使用不能となった腰部スラスターを撤去し、サスペンションを地上用に最適化したハイヒール状の足首に換装している[277]。新たな主武装として、先端部が開閉し内部に特殊チェーンソーを備えた大型特殊メイス「レンチメイス」を携帯し、腕部には170mm機関砲を装備する[278]
第6形態
第5形態(地上戦仕様)を再改修した決戦仕様[211]。ミレニアム島での戦闘で失われた両肩の装甲をグレイズリッターのものに換装し、腰部に地上用スラスターを追加している[132]。エドモントンでの戦闘では胸部に鉄華団のマークが入った追加装甲が施される[279]。重量増加によって瞬発的な機動性は低下したが、無補給状態での継戦能力は向上している[280]
ASW-G-08 ガンダム・バルバトスルプス
エドモントン戦以降の戦いで修復困難な損傷を受けたバルバトスを、歳星のMS工房でオーバーホールした姿[234]。「ルプス」とは歳星の整備長が付けた名で、ラテン語で「」を意味する[281]
三日月の戦闘データをもとに反応速度と機動性の向上を目的とする改修がなされている[234]。外装に軽量かつ避弾経始に優れた曲面装甲、腰部に専用スラスター、足首に全領域対応型サスペンションを採用することで、ダメージを最小限に抑えつつ得意の近接戦闘に持ち込めるよう設計されている[282]。阿頼耶識システムを通じたパイロットと機体の同調もさらに推し進められ、前腕部フレームの延長や反応指数の調整が行われている[281]。普段は右腕が不自由な三日月に配慮し、阿頼耶識システムの接続ケーブルはコクピット外まで伸長されている[283]
武装は、メイスと剣の特性を併せ持つ専用武器「ソードメイス」、腕部アタッチメントに選択装備される20mm機銃内蔵の200mm砲またはロケット砲、乱戦に適した小型の「ツインメイス」2基、歳星で新たに打ち直された新型太刀[282]。背部のサブアームはクローが増設され、武器の保持だけでなく後方への攻撃手段として機能する[284]
ASW-G-08 ガンダム・バルバトスルプスレクス
ハシュマル戦で損傷したバルバトスルプスを、歳星のMS工房で再改修した姿。「レクス」はラテン語で「王」を意味する。ハシュマル戦を経て機体との一体化が進んだ三日月の戦闘データをもとに、反応速度が理論上の限界値にまで高められ、各関節部もパイロットの肌感覚と一致させた繊細な調整がなされている。外装にはハシュマルの残骸が一部流用され、より三日月の戦闘スタイルを反映させた獣のような外観に変貌している。特に前腕部は人型を逸脱するほどに巨大化し、内部には肘を支点に展開するサブアームが収納されている[285]
武装は、両端にパイルバンカーを搭載し柄の伸縮機構をもつ対艦用超大型メイス、素手での刺突に適した希少金属製のマニピュレーター「レクスネイル」、腕部に内蔵された200mm砲、ハシュマルの装備を転用した背部の有線射出式「テイルブレード」、かかとに内蔵されたパイルバンカー「ヒールバンカー」[286]。追加兵装として対艦ランスメイスが設定されている[287]
火星本部からの脱出時には、左腕を第1形態のものに換装し、左肩にレギンレイズの肩部装甲を装着した最終決戦仕様が考案されるが、未採用となる[288]
諸元
ガンダム・グシオン
GUNDAM GUSION
型式番号 ASW-G-11
所属 ブルワーズ
全高 18.0m
本体重量 44.4t
武装 頭部バルカン砲×2
グシオンハンマー×1
90mmサブマシンガン×1
バスターアンカー×4
手榴弾×4
グシオンアックス×1
グシオンチョッパー×1
搭乗者 クダル・カデル
ガンダム・グシオンリベイク
GUNDAM GUSION REBAKE
型式番号 ASW-G-11
所属 鉄華団
全高 18.0m
本体重量 35.1t
武装 120mmロングレンジライフル×1
グシオンリベイクハルバード×1
シールド×1
300mm滑腔砲(60mmマシンガン)×2
搭乗者 昭弘・アルトランド
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
GUNDAM GUSION REBAKE FULLCITY
型式番号 ASW-G-11
所属 鉄華団実働二番隊
全高 18.2m
本体重量 36.5t
武装 120mmロングレンジライフル×4
ロケット砲×2
ナックルガード×2
シザース可変型リアアーマー×1
グシオンリベイクハルバード×1
300mm滑腔砲(60mmマシンガン)×2
レールガン×1
追加装備 長距離飛行用バックパックユニット
搭乗者 昭弘・アルトランド
ASW-G-11 ガンダム・グシオン
ブルワーズのクダル・カデルの搭乗機。高密度のスペースデブリ地帯で発見され、その宙域で活動する海賊たちの間を転々としてきた[104]
リアクターの出力を最大限に活かす超重装甲を装着することで、対空機銃をものともしない堅牢さを得ている。この装甲と内部フレームに組み込まれた専用の延長パーツによって肥大化した体型となっている。発見後は宇宙戦に対応した改修が施され、各部の高出力スラスターによって見た目に似合わない機動性を発揮する。しかし燃費性能は非常に悪く、装甲内部に増設された大型推進剤タンクを用いても稼働時間は短い。コクピットはクダルの阿頼耶識システムに対する不信から、通常タイプに換装されている[159]
武装は信号弾も発射可能な頭部バルカン砲、15トン以上の重さをもつスラスター内蔵の質量破壊武器グシオンハンマー、射撃用の90mmサブマシンガン、胸部内蔵の400ミリ砲バスターアンカー4門、腰サイドアーマー裏に2発装備される投擲用の手榴弾。追加兵装として、射出可能なハンマーと実体刃鎌で構成されるグシオンアックス、鉈の峰側に増速用のスラスターが内蔵されたグシオンチョッパーが設定されている[289]
ASW-G-11 ガンダム・グシオンリベイク
鉄華団が鹵獲したグシオンを、タービンズの技術者たちが全面改修した姿。グレイズ改に次ぐ昭弘・アルトランドの搭乗機となる[211]。「リベイク」は「焼き直し」を意味する[290]
外装をバルバトスの予備装甲に換装したことで本体重量が軽量化され、欠点だった稼働時間の大幅な延長と重力下での運用能力を獲得している。改修前の脛部装甲は背部のブースターポッド2基に、背面装甲は腰部のリアスカートに改造されている。ブースターポッドにはグレイズの腕を転用したサブアームが内蔵され、武装の携行も可能となっている。リアスカートは取り外して手持ちのシールドにすることで、改修前と同様の高い防御力を発揮する。頭部は精密射撃モードへの変形機構を備えており、阿頼耶識システムを利用し遠距離支援用の高感度センサーによって対象物や電磁波を視覚化してパイロットに伝達する。改修前は取り外されていた阿頼耶識システムは、鹵獲したマン・ロディのパーツを用いることで再搭載されている[291]
武装はグレイズのライフルにテイワズ製の延長バレルとスコープを増設した120mmロングレンジライフル、柄の伸縮機構とパイルバンカーを備えた「グシオンリベイクハルバード」[292]
ASW-G-11 ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
エドモントン戦後、損傷の激しかったグシオンリベイクを歳星のMS工房でオーバーホールした姿。「フルシティ」は、コーヒー豆の「フルシティロースト」に由来する[293]
厄祭戦時代の資料をもとに当時の機体性能の再現を行いつつ、昭弘が得意とする近接格闘の仕様強化が図られている。リアクターのエネルギー伝達率を上げるために装備の全面的な見直しが行われ、背部のサブアームや頭部の変形機構はより洗練された形状に再設計されている[235]
武装はメインアームの単発式ナックルロケット砲、すべての腕部に装備される攻防一体のナックルガード、両手持ちのシザースに変形する大型シールド兼用の可変型リアアーマーに加え、旧リベイクの武装を選択装備する[294]。タービンズの救援任務では、新型の長距離飛行用バックパックユニットとレールガンを装備する[292]
諸元
ガンダム・キマリス
GUNDAM KIMARIS
型式番号 ASW-G-66
所属 ギャラルホルン
全高 19.3m
本体重量 31.7t
武装 グングニール(120mm砲)×1
コンバットナイフ×1
スラッシュディスク×2
搭乗者 ガエリオ・ボードウィン
初代ボードウィン卿
ガンダム・キマリストルーパー
GUNDAM KIMARIS TROOPER
型式番号 ASW-G-66
所属 ギャラルホルン
全高 19.1m
本体重量 32.7t
武装 デストロイヤー・ランス(140mm機銃)×1
キマリスサーベル×1
キマリスシールド×1
機雷
搭乗者 ガエリオ・ボードウィン
ガンダム・ヴィダール
GUNDAM VIDAR
型式番号 ASW-G-XX[注釈 23]
所属 ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
全高 18.5m
本体重量 30.9t
武装 バーストサーベル×1(予備刀身×6)
110mmライフル×1
ハンドガン×2
足部ハンターエッジ×4
搭乗者 ヴィダール(ガエリオ・ボードウィン)
ガンダム・キマリスヴィダール
GUNDAM KIMARIS VIDAR
型式番号 ASW-G-66
所属 ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
全高 19.5m
本体重量 34.5t
武装 ドリルランス(200mm砲)×1
ドリルニー×2
刀×1
シールド(特殊KEP弾用弾倉×8)×2
搭乗者 ガエリオ・ボードウィン
初代ボードウィン卿
ASW-G-66 ガンダム・キマリス
ボードウィン家の始祖が搭乗していた機体。厄祭戦後は式典などの形式的な行事に使用されていたが、シュヴァルベ・グレイズに次ぐガエリオ・ボードウィンの搭乗機として再度実戦に投入される[206]
西洋の甲冑騎士のような外観が特徴で、近接戦闘に特化している。各部の高出力ブースターによって高い機動性と突進力を発揮し、特に脚部ブースター展開時は、姿勢制御能力の低下と引き換えに素早い方向転換と急加速を可能にしている[295]。長距離移動や低軌道上での戦闘では、オプションの背部ブースターを追加装備する[295]。頭部には高速移動中に目標を確実に捕捉するための高精度センサーが内蔵されており、頭頂部が尖った独自の構造をもつ[296]。ガエリオ自身は阿頼耶識システムの施術を受けていないため、コクピット内装はグレイズ系のものに換装されている[295]
武装は120mm砲内蔵の大型ランス「グングニール」、腰背部に懸架された至近距離用の折りたたみ式コンバットナイフ、両肩に内蔵された高硬度レアアロイ製の射出兵器「スラッシュディスク」[206]。頭部には4門の閃光弾発射口を備え、使用時はシャッターでセンサーを遮蔽する[296]
ASW-G-66 ガンダム・キマリストルーパー
外装の大半を換装した地上戦・長期戦仕様[211]。頭頂部のセンサーがトサカ状に変更され、装甲の小型化と削減を行うことで機体を軽量化している。リアスカートはスラスターを備えた大型タイプに換装され、脚部を四本脚に変形させた「トルーパー形態」となることで、ホバリングによる高速移動が可能となる[297]。胸部左右にはリアクター直結型の圧縮回路と冷却機関を備えた「マルチスロットアクセラレーター」が内蔵されているが、用途不明のため使用されていない[注釈 24][265]
武装は140mm機銃とスラスター機構を内蔵した「デストロイヤー・ランス」、予備武装の「キマリスサーベル」を収納した「キマリスシールド」、リアスカート側面の6門の散布口から投下する機雷各種。手持ち武装の保持を確実に行うため、腰部にはサイドスカート兼用の折りたたみ式サブアームを装備している[297]
ASW-G-XX[注釈 23] ガンダム・ヴィダール
エドモントン戦で損傷したキマリスに、アリアンロッドの技術チームによる修復と擬装を施した姿。ヴィダールに扮したガエリオが引き続き搭乗する。改修はスキップジャック級戦艦の内部で行われ、オセアニア連邦産業コロニー群での反乱鎮圧作戦で初めて実戦投入される[299]。機体名は北欧神話に登場する神「ヴィダール」に由来する[300]
エイハブ・ウェーブの固有周波数を欺瞞するため、バックパックにダミーのリアクターを1基搭載している。制御系には戦死したアイン・ダルトンの脳を利用した疑似阿頼耶識システム「阿頼耶識TypeE」を搭載。フレーミングした敵に対してシステムが機体をパイロットの肉体ごと強制的に操作することで、従来の阿頼耶識の欠点である脳神経への負荷を克服しながら機体性能を限界まで引き出すことを可能としている[301]。一連の経緯によりその存在はギャラルホルン内部でも最高機密とされ、詳細はラスタル・エリオンを始めとするごく一部の人間しか知らない[302]
武装は、刀身を切り離して炸裂弾としても使用できる「バーストサーベル」、試験型の110mmライフル1挺、フロントスカートに収納される近距離用ハンドガン2挺、つま先とかかとの格闘用ブレード「ハンターエッジ」。両腰のバインダーにはサーベルの予備刀身が片方3本ずつ収納され、引き抜く際はバインダー自体が後方にスライドすることで円滑な抜刀を可能としている[303]
ASW-G-66 ガンダム・キマリスヴィダール
正体を公表したガエリオに合わせてガンダム・ヴィダールの偽装を解除した姿で、厄祭戦当時から存在する宇宙用の決戦仕様。阿頼耶識TypeEも引き続き搭載されている[304]
武装は、回転式の穂先と200mm砲2門、ダインスレイヴ用特殊KEP弾の発射機構を備える「ドリルランス」、両膝に収納された回転射出式パイルバンカー「ドリルニー」、左腰に懸架された高硬度レアアロイ製の刀、バックパック両側のサブアームに接続されたシールド2枚。シールドにはスラスターのほかにダインスレイヴ用の動力ユニットと予備弾倉が片方4発ずつ内蔵されており、ドリルランスと接続することで発射体勢となる[305]
諸元
ガンダム・フラウロス(流星号)
GUNDAM FLAUROS (RYUSEI-GO)
型式番号 ASW-G-64
所属 鉄華団実働一番隊(流星隊)
全高 17.8m
本体重量 29.9t
武装 背部レールガン×2
120mmマシンガン×2
アサルトナイフ×2
ダインスレイヴ×1
搭乗者 ノルバ・シノ
ASW-G-64 ガンダム・フラウロス / 流星号(りゅうせいごう)
鉄華団管理下の火星ハーフメタル試掘場でプルーマとともに発見された機体。発掘後は歳星のMS工房にてリアクターの再起動とオーバーホールが行われ、獅電改(三代目流星号)に次ぐノルバ・シノの搭乗機となる。発掘時は白い機体色だったが、シノの要望で彼のトレードマークであるピンクの塗装とノーズアートが施され、「四代目流星号」として完成する[162]
2基のリアクターの出力を遠距離砲撃に特化させた機体で、地上では腰部を起点に下半身を180度回転させた四足歩行の砲撃モードに変形することで、射撃時の姿勢安定と反動吸収、発射後の素早い回避機動を可能としている[162]。発掘時はコクピットが取り外されていたため、テイワズ系MSのコクピットが新たに移設される[163]
武装は、背部の超長距離射撃用レールガン[注釈 25]2門、背部から両脇に展開する手持ち兼用の120mmマシンガン2挺、先端が鉤状に湾曲したアサルトナイフ2本、前腕部のシールド[163]。レールガンはダインスレイヴであるため、鉄華団では禁止条約すれすれの弾丸を使用している[162]。また乱戦下では、ロングバレルから移動時の砲撃に適したショートバレルに換装して運用される[306]。革命軍とアリアンロッドとの戦いでは、テイワズ製MSのフレーム材を加工して製造された本来のダインスレイヴ弾頭を使用する[注釈 26]
諸元
ガンダム・バエル
GUNDAM BAEL
型式番号 ASW-G-01
所属 ギャラルホルン革命軍
全高 18.0m
本体重量 30.0t
武装 バエル・ソード×2
電磁砲×2
搭乗者 マクギリス・ファリド
アグニカ・カイエル
ASW-G-01 ガンダム・バエル
ガンダム・フレームの第1号機にして、アグニカ・カイエルのかつての搭乗機[307]。純白の機体色と背部の可変式スラスターウィング、左肩の角笛のエンブレムが特徴で[203]、悪魔の名を冠したガンダム・フレームでありながらも天使のような外観をもつ[308]。厄祭戦当時は圧倒的な戦闘力でMAたちを駆逐し、ガンダム・フレームが特別視されるきっかけを作った[307]。戦後はアグニカの魂が宿る機体として神格化され、機体を操る者はギャラルホルンの頂点に立つ資格を得ると伝えられている[220]。戦時中の姿で現存する数少ないMSでもあり[注釈 27]、コクピットも当時の阿頼耶識システム対応型のままであるため、阿頼耶識を禁止したギャラルホルン内には動かせる者がおらず、長らくヴィーンゴールヴの地下祭壇に安置されていた。自身に阿頼耶識手術を施したマクギリス・ファリドによって300年ぶりに起動し、ギャラルホルン革命軍の錦の御旗となる[203]
武装は腰背部の可動式ブレードホルダーに懸架された両刃剣「バエル・ソード」二振り[注釈 28]と、左右ウィングに1門ずつ内蔵された電磁砲[203]。ソードの刀身部には特殊技法で精錬された希少金属が使用されており、加工の難しさからほかの近接武器よりも小型軽量ながらも、MSをフレームごと切断する切れ味を発揮する[308]
マクギリス・ファリド事件後はラスタル陣営に回収され、コクピットを撤去した状態で再度封印される[121]

グレイズ・フレーム

ギャラルホルンの現行MSに採用されているフレーム。紛争鎮圧や治安維持を目的に開発された結果、厄祭戦時代のフレームよりも構造の大幅な簡略化と軽量化がなされ、高い生産性と整備性を実現している。採用機共通の特徴として頭部にエイハブ・ウェーブや赤外線を探知する球状のセンサーユニットを内蔵しており、周囲の装甲を展開することで索敵モードとなる[310]。MA殲滅を目的としたガンダム・フレームに比べると、出力面や特定の局面下におけるポテンシャルでは劣るが、運用性を考慮した機械としての完成度ではこれを上回る[311]。全体として優れたバランスと汎用性を持っているが、突出した能力はない[312]

デザインは海老川兼武が担当しており、西洋の騎士や竜をモチーフにしつつ、旧式のガンダム・フレームよりも洗練されたイメージが押し出されている[313]

諸元
グレイズ
GRAZE
型式番号 EB-06
EB-06s(指揮官機)
所属 ギャラルホルン
全高 17.8m
本体重量 30.2t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
GR-W02 320mmバズーカ砲×1
GR-E01 8.8mシールド×1
ダインスレイヴ×1
搭乗者 クランク・ゼント
アイン・ダルトン
オーリス・ステンジャ(指揮官機)
コーラル・コンラッド(指揮官機)
イオク・クジャン(指揮官機)
ギャラルホルン兵士
グレイズ(地上戦仕様)
GRAZE GROUND TYPE
型式番号 EB-06j
所属 ギャラルホルン
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
GR-H02 バトルブレード×1
GR-E01 8.8mシールド×1
搭乗者 コーリス・ステンジャ
ギャラルホルン兵士
グレイズリッター
GRAZE RITTER
型式番号 EB-06r
EB-06rs(指揮官機)
所属 ギャラルホルン地球外縁機動統制統合艦隊
全高 18.7m
本体重量 32.1t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
GR-Hr01 ナイトブレード×1
搭乗者 カルタ・イシュー(指揮官機)
マクギリス・ファリド(指揮官機)
カルタ親衛隊
マクギリス部下
グレイズシルト
GRAZE SCHILD
型式番号 EB-06Q
所属 ギャラルホルン
武装 ハルバード×1
大型シールド×1
搭乗者 ギャラルホルン兵士
グレイズ改
GRAZE CUSTOM
型式番号 EB-06/tc
所属 鉄華団
全高 17.9m
本体重量 28.2t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
GR-W02 320mmバズーカ砲×1
搭乗者 昭弘・アルトランド
流星号(グレイズ改弐)
RYUSEI-GO (GRAZE CUSTOM II)
型式番号 EB-06/tc2
所属 鉄華団
全高 18.9m
本体重量 31.2t
武装 GR-W01 120mmライフル / ショートバレルライフル×1
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
搭乗者 ノルバ・シノ
EB-06 グレイズ
ギャラルホルンの主力量産型MS[310]。機体名称は、北欧神話に登場する「ラーズグリーズ」に由来する[314]。カラーリングは地上型がモスグリーン、アーレス所属機が紫、アリアンロッド所属機がダークグリーン[211]、イオク・クジャン機がダークカーキとイエロー[315]、アリアンロッド所属のダインスレイヴ運用型が明灰色[316]、革命軍所属機がブルー[317]
装備の換装であらゆる環境に対応する万能機として設計されており、後継機の開発が疑問視されるほどに現場での運用評価は高い[318]。パイロットを問わない高い操縦性をもつ一方で、平準化された性能に不満をもつ上級パイロットもおり、より高性能のシュヴァルベ・グレイズが開発されるきっかけとなった[12]
地上型は重力下での運用に適した軽量装甲を採用し、大腿部に2基のメインブースターを装備。宇宙型はブースターを腰部から背部に移動させることで、高速移動能力を得ている。指揮官機はエイハブ・ウェーブ下での運用に対応した小型ブレードアンテナが頭部に追加され、通信距離が一般機の2倍に強化されている[318]
基本武装は、ショートバレルへの換装も可能な120mmライフルと、接近戦用の9.8mバトルアックス。オプションとしてナノラミネートアーマー製の8.8mシールド、肩部ラックに懸架可能なロケット式の320mmバズーカ砲、マニピュレーター用の姿勢制御グリップを備えた大型ブースターが用意されている[319]。マクギリス・ファリド事件では、左腕部をダインスレイヴ用の電磁投射機に換装し、頭部センサーユニットを望遠カメラ型のものに変更した機体をアリアンロッドが投入する[320]
EB-06j グレイズ(地上戦仕様)
地球の地上部隊に配備されている機体[211]。腰部に「GR-E03 地上用ブースターユニット」を装備し、足首は補助ホバーユニット内蔵の大型タイプに換装されている[132][321]。独自の武装として、軽量で取り回しに優れたバトルブレードを背部に装備する[211]。カラーリングは太平洋方面防衛部隊が灰色、エドモントン駐留部隊が赤茶色。
EB-06r グレイズリッター
地球外縁軌道統制統合艦隊およびヴィーンゴールヴに配備される姉妹機。カラーリングは、カルタ・イシューおよびカルタ配下の機体がライトブルーグリーン、マクギリス・ファリドおよび石動・カミーチェ配下の機体がライトブルー、マクギリス機がブルーとイエロー。
低軌道上での戦闘に対応した高機動型で、姉妹機となるグレイズとは異なる鶏冠状の頭部アンテナと、スラスター内蔵の大型肩部装甲をもつ。これらの設計は兵器としての実用性だけでなく、ギャラルホルンの理念を体現するという思想が反映されており、式典行事にも使用されている[93]。フレーム機の汎用性も健在で、宇宙ではグレイズと共通の背部ブースター、地上ではグレイズ地上戦仕様と同型の大腿部ホバーユニットを装着する[277]。指揮官専用機は肩部装甲が延長されるほか、鶏冠状の頭部アンテナおよびコクピットハッチ周りのデザインが変更されている。マクギリスが艦隊司令に就任してからは機体の全面的な見直しが行われ、重力下での機動性を最大限活かせるように改修されている[223]
武装はグレイズと共通のものに加えて、騎士剣を模した両刃のナイトブレードを装備する。式典にも参列する機体であることから、ナイトブレードは標準装備の帯剣にも優雅さを含んだ形状が採用されている[93]
EB-06Q グレイズシルト
アリアンロッドに配備されるカスタム機。「シルト」はドイツ語で「盾」を意味する[322]。顎部にチンガードを装着し、頭頂部とシールドに赤のラインをあしらっている点以外は通常の地上型グレイズと同一仕様[223]。重力下での都市や拠点制圧戦が主任務であり、集団戦闘を得意とする[323]。武装はハルバードと大型シールド[223]
EB-06/tc グレイズ改
鉄華団が鹵獲した2機のグレイズから、使用可能なパーツを抜き出して1機に集約した改修機。エイハブ・リアクターはクランク機のものが使われており、オーリス機のリアクターはタービンズの手により売り払われる。本来は鉄華団の運営資金の足しとして転売される予定だったが、火星低軌道上で遭遇したギャラルホルンを迎撃するために昭弘・アルトランドが搭乗し、以降は鉄華団の正式な戦力となる[158]
バルバトスの攻撃で損傷した頭部や肩アーマーは独自品に交換され、背部には単発式の高推力ブースターが増設されている[211]。改修前よりも上半身の装甲強度は低下しているが、軽量化によって宇宙空間での機動性が向上している。グレイズの利点である整備性と操縦性の高さも引き継がれており、MWの整備経験しかない鉄華団のメカニック陣や阿頼耶識システムに慣れていた昭弘にもあつかいやすい機体となっている[158]
武装は通常のグレイズの標準装備に加え、火星低軌道ステーションでアーレス所属機から奪ったバズーカ砲を肩部にマウントする[319]
EB-06/tc2 二代目流星号 / グレイズ改弐(グレイズかいに)
テイワズの技術で再改修されたグレイズ改。グシオンリベイクに乗り換えた昭弘に代わってノルバ・シノが搭乗する[324]
シノの要望で全身がピンクに塗り替えられ[注釈 29]、側頭部にはライド・マッスによる眼と牙のノーズアート、後頭部には大型アンテナが追加されている。
肩部装甲とリアスカートが百錬のものに換装され、内蔵されたスラスターによって機動性と姿勢制御能力が向上している。脚部にはクタン参型の小型アームを接続するための機構が追加され、背部に装着されるメインユニットと併用することで、軌道上での戦闘で高い優位性を発揮する。操縦系統には、鹵獲したマン・ロディの阿頼耶識システムを導入。グレイズの完成された制御系統に無理やりシステムを組み込んでいるため交感能力はガンダム・フレームに遠くおよばないが、鉄華団パイロットにはむしろあつかいやすい機体となっている[324]
諸元
シュヴァルベ・グレイズ
SCHWALBE GRAZE
型式番号 EB-05s
所属 ギャラルホルン
全高 18.1m
本体重量 32.5t
武装 GR-W01 120mmライフル×1
GR-Es01 ショートライフル+GR-Hs01 16.5mランス×1(ガエリオ機)
GR-H01 9.8mバトルアックス×1
GR-Es02 ワイヤークロー×1
搭乗者 マクギリス・ファリド
ガエリオ・ボードウィン
アイン・ダルトン
石動・カミーチェ
EB-05s シュヴァルベ・グレイズ
グレイズと共通の試作機から発展したカスタム機。指揮官やエースパイロット用に開発された姉妹機で、低出力時の安定性に劣るぶん、高出力が求められる高機動戦闘で真価を発揮する。背部に惑星間航行艦の技術を用いた「GR-Es01 フライトユニット」を装着しており、肩部・腰部・脚部のブースターを併用することで、重力下でも高い飛行能力を発揮する[325]。頭部は上下二段式のセンサーと大型アンテナを採用した独自の形状をもつが、内部にはグレイズ・フレーム共通の球状センサーが収納されている[231]。コクピットはユニット化されており、緊急時には機体から切り離しが可能[326]。青のマクギリス機や紫のガエリオ機など、パイロットに合わせたカラーリングやカスタマイズが施された機体が多い[231]。のちにガエリオ機はアイン・ダルトンに[211]、マクギリス機は石動・カミーチェに譲渡される[223]
武装はグレイズと共通で、左腕に有線射出式のワイヤークローを追加装備する[231]。ガエリオ機は、ショートライフル先端に対ラミネートアーマー用の16.5mランスを装着している[327]
諸元
グレイズ・アイン
GRAZE EIN
型式番号 EB-AX2
所属 ギャラルホルン
全高 22.2m
本体重量 38.6t
武装 専用大型アックス×2
肩部格納式40mm機関銃×2
パイルバンカー×2
スクリューパンチ×2
ドリルキック×2
搭乗者 アイン・ダルトン
EB-AX2 グレイズ・アイン
ギャラルホルンが密かに開発した阿頼耶識システム用の実験機。実験終了後は一度廃棄されたが、阿頼耶識システムの施術を受けたアイン・ダルトンを生体ユニットとして組み込むことで起動し、エドモントンでの鉄華団迎撃に投入される[262]
パイロットと機体の一体化を推し進めた結果、より生身の感覚に近くなるように腕部と脚部が再設計されている。これによって通常のグレイズよりも大型化したが、阿頼耶識システムとの交感によって俊敏かつ繊細な機動を実現している[262]
武装は背部の専用大型アックス二振り、肩部格納式40mm機関銃2門、両腕に装備された使い捨て式のパイルバンカー2基。両手部とクロー状の両足部はそれぞれ高速回転することでスクリューパンチ、ドリルキックとして機能する[328]
諸元
フレック・グレイズ
HLOEKK GRAZE
型式番号 AEB-06L
所属 アーブラウ防衛軍
ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
アファム設備 ほか
全高 13.8m
本体重量 25.2t
武装 90mmサブマシンガン×1
専用小型アックス×1
頭部ミサイルポッド×4
搭乗者 アーブラウ防衛軍兵士
鉄華団地球支部団員
アリアンロッド兵士 ほか
AEB-06L フレック・グレイズ
ギャラルホルンが各経済圏用に開発したグレイズの輸出版モデル[329]。他のグレイズ・フレーム機よりも小型かつ簡便な構造となっており、オリジナル機の性能にはおよばないが、操縦の容易さから練度の低いアーブラウ防衛軍の主力機や[330]、民間の作業機として使用される。SAUとの紛争時は、鉄華団にも配備される[320]。アリアンロッドではダインスレイヴ弾頭の補充機として運用される[320]。武装は専用の90mmサブマシンガンと小型アックス、ウェポンベイを兼ねた頭部のミサイルポッド4門[320]。カラーリングは、アーブラウ防衛軍所属機がライトグレー、アリアンロッド所属機はライトパープル、アファム設備所属機は茶色。

レギンレイズ・フレーム

グレイズ・フレームから発展した新型フレーム。グレイズ・フレームの完成度の高さから開発が停滞していたが、エドモントン戦で鉄華団に敗北した事態を受けて本格配備の動きが加速する[224]。グレイズ・フレームの特長を継承しつつ、その始祖であるヴァルキュリア・フレームの構造も取り入れられており、可動範囲の拡大や、高出力と重武装に対応した強化が行われている[331]。頭部はグレイズ・フレームと同じく索敵モードへの変形機構を備えているが、内蔵センサーは3連ターレット式の複眼タイプに変更されている[331]。デザインは海老川兼武が担当している[332]

諸元
レギンレイズ
REGINLAZE
型式番号 EB-08
EB-08s(指揮官機、ジュリエッタ機)
所属 ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
全高 18.5m
本体重量 31.9t
武装 GR-W11 130mmライフル×1
マルチウェポンパック
(グレネード×1、4連回転式ランチャー×1、大型ソードユニット×1)
GR-E11 ガントレット×2
ツインパイル×2(ジュリエッタ機)
腕部機関砲×2(ジュリエッタ機)
長距離レールガン×1(イオク機)
GR-Hr01 ナイトブレード×1(イオク機)
搭乗者 ジュリエッタ・ジュリス
イオク・クジャン(指揮官機)
アリアンロッド兵士
レギンレイズ・ジュリア
REGINLAZE JULIA
型式番号 EB-08jjc
所属 ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
全高 29.9m
本体重量 43.3t
武装 ジュリアンソード×2
クロー×2
脚部ブレード×2
機関砲×2
大型ブレード×1(地上戦仕様)
大型シールド×1(地上戦仕様)
搭乗者 ジュリエッタ・ジュリス
EB-08 レギンレイズ
グレイズの後継機。カラーリングは、ジュリエッタ機が緑に白に塗り分け、イオク機はダークカーキに黄色の塗り分け、一般機は緑にダークグレーの塗り分けとなっている。
運用の利便性を重視したグレイズに対し、こちらはフレーム強度の高さを活かした対MS戦重視の設計に改められている。18機の初期生産型がアリアンロッドに配備され、一部はパイロットに合わせた改修が施される[224]
武装はグレイズよりも大口径化された130mmライフル、グレネードまたは4連回転式ランチャーに換装可能なバレルと大型ソードで構成されるマルチウェポンパック、シールドとナックルガードを兼ねたガントレット2基。高機動・高出力に重きを置いた近接格闘仕様のジュリエッタ機は、柄尻にワイヤーアンカーを内蔵した試作型ツインパイル2基と腕部機関砲を、長距離支援用のイオク機は試作型の長距離レールガンとナイトブレードをそれぞれ装備する[333]
EB-08jjc レギンレイズ・ジュリア
アリアンロッドに同行する研究チームが開発した試験機。より強い力を求めていたジュリエッタが受領し、ギャラルホルンにおける試作機の慣例にならってヤマジン・トーカによって「ジュリア」と命名される[334]
操縦性を犠牲にした単機性能優先の思想で設計されており、エドモントンでのグレイズ・アインの戦闘データを活用した結果、大型で生物的な形状となっている。地上戦を想定したグレイズ・アインとは対照的に宇宙空間での運用を想定しており、全身に大型フライトユニットやブースターが増設されている[225]。ただし、地上戦においても通常のレギンレイズを上回る性能を発揮する[335]。高速飛行時は、腰部ブースター裏に付随するブーツ状のスラスターユニットを足首に装着する[225]
武装は、蛇腹状のウィップモードに変形する両前腕部の「ジュリアンソード」、腕部マニピュレーターを換装したクロー、脚部のブレード、肩部フライトユニット内蔵の機関砲。ジュリアンソードは、先端と内部ワイヤーにヴァルキュリアブレードと同じ希少金属を使用しており、ウィップモード時に電気信号を流して攻撃の軌道を変えたり、刃を少しずつスライドさせることでドリルのように使用できる。鉄華団本部の制圧作戦では、右手のクローが通常のレギンレイズのものに換装され、携行武装も専用の大型ブレードと大型シールドに変更される[336]

ゲイレール・フレーム

グレイズ・フレームの一世代前にあたる旧式フレーム。グレイズ・フレーム機の配備後は訓練用などを除き大半が退役しているが、一部は傭兵部隊などに非合法的に流出している[257]。デザインは海老川兼武が担当している[337]

諸元
ゲイレール
GEIRAIL
型式番号 EB-04
所属 ギャラルホルン ほか
全高 17.9m
本体重量 29.8t
武装 110mmライフル×1
シールドアックス×1
ピッケル×1
搭乗者 ガラン・モッサ
ゲイレール・シャルフリヒター
GEIRAIL SCHARFRICHTER
型式番号 EB-04jc4
所属 ギャラルホルン ほか
全高 17.9m
本体重量 33.5t
武装 110mmライフル×1
ピッケル×1
クロウシールド×2
ハンドグレネード×2
ランドメイス×1
搭乗者 ガラン傭兵隊兵士
EB-04 ゲイレール
グレイズの前世代主力機。ガラン・モッサの搭乗機はラスタル・エリオンが手配したものであり、コクピットがグレイズのものに換装されているほか、大破した個体や登録コードを抹消された試作機のパーツを用いることで、内部の精密パーツやエイハブ・ウェーブの固有周波数が偽装されている[338]
武装はドラムマガジン式の110mmライフル、攻防一体のシールドアックス、コロニーの解体作業にも使用されるピッケル。地上用オプションとして、大型のホバーユニットを腰背部に装着する[338]
EB-04jc4 ゲイレール・シャルフリヒター
重装甲と重装備に対応した姉妹機。「シャルフリヒター」はドイツ語で「処刑人」を意味する[339]。通常のゲイレールとは、頭部の装甲やホバーユニットを標準装備するなどの違いがある。豊富な種類の武装を使い分けることで、混戦状況下において真価を発揮する[339]
武装はドラムマガジン式110mmライフル、建設工具を転用したピッケル、ランドメイス、内側にハンドグレネードなどを収納できる両肩のクロウシールド[340]

テイワズ・フレーム

テイワズが宇宙海賊などへの対抗策として、厄祭戦後期に設計された高出力機を原型に開発したフレーム。エイハブ・リアクターは厄祭戦当時のものを流用しているが、ギャラルホルン以外の勢力では初めてフレームから新造された[341]。機体名称は、後述のイオ・フレームとともに中国の宝剣を参考にした漢字名が使用されている[342]。デザインは篠原保が担当している[343]

諸元
百里
HYAKURI
型式番号 STH-14s
所属 テイワズ
全高 18.5m
本体重量 33.4t
武装 JEE-101 110mmライフル×2
ナックルシールド×2
JEE-102 輪胴式グレネードランチャー×1
JEE-103 四連式ロケットランチャー×1
搭乗者 ラフタ・フランクランド
STH-14s 百里(ひゃくり)
哨戒・偵察任務用に開発された高機動型MS。戦闘時は百錬2機との小隊運用を基本としている[241]
ブースターとエイハブ・ウェーブ探知用のセンサーを内蔵した大型バックパックを装備し、両腕を収納することで巡航形態に変形する。バックパック装着時は機体重心が上半身に大きく偏るため、地上での運用には適さない。バックパックは兵装ラックとしての機能も有しており、高精度センサーによる索敵に特化した情報支援型や、拠点防衛用の火力支援型などのバリエーションも存在する[241]
主武装は2挺の110mmライフルや炸裂弾を8発装填している輪胴式グレネードランチャー[211][319]。バックパック下部は攻防一体のナックルシールドとなる[241]
諸元
百錬
HYAKUREN
型式番号 STH-05(一般機)
STH-05/AC(アミダ機)
所属 テイワズ
全高 18.2m
本体重量 35.5t
武装 JEE-201 100mmライフルカノン×1(一般機)
JEE-205 130mmアサルトライフル×1(アミダ機)
JEE-202 片刃式ブレード×1
JEE-203 ナックルガード×2
JEE-103 四連式ロケットランチャー×1
JEE-102 輪胴式グレネードランチャー×1(アミダ機)
搭乗者 アジー・グルミン
アミダ・アルカ(シングルナンバー機)
漏影
ROUEI
型式番号 STH-05R
所属 タービンズ
全高 18.2m
本体重量 32.2t
武装 ヘビークラブ×1
80mmハンドガン×1
JEE-205 130mmアサルトライフル×1(ラフタ機)
JEE-102 輪胴式グレネードランチャー×1(アジー機)
搭乗者 ラフタ・フランクランド
アジー・グルミン ほか
STH-05 百錬(ひゃくれん)
汎用型主力MS。カラーリングは一般機が青系統、アミダ・アルカが搭乗するシングルナンバー機はピンク系統に塗装されている。本格的な量産体勢はまだ整っておらず、現状では先行生産された44機のみが稼働している[98]
全領域での運用を想定しており、アステロイドベルトやデブリ帯といった障害物の多い環境では近接格闘で威力を発揮する耐衝撃性に優れた重装甲を装備し[98]、重力下では軽量化された装甲を装備する。また、9つの下部組織に配備された初期型9機は「シングルナンバー」と呼ばれ、リアクターやフレームに高純度の「木星メタル」を使用したことで10機目以降の機体を上回る反応速度と最高出力を発揮する[240]
主武装は装填数20発の100mmライフルカノン、腰背部の鞘付き片刃式ブレード、サイドアーマーの一部を兼ねる放電機能を備えたナックルガード[98]。アミダ機は、ライフルカノンの代わりにエウロ・エレクトロニクス製の130mmアサルトライフルを装備する。また、百里と共通のオプション兵装として、各種弾頭を選択可能な四連式ロケットランチャーを肩部に追加装備する[319]
STH-05R 漏影(ろうえい)
タービンズが素性を隠しつつ鉄華団を支援するために、アミダとアジー・グルミンの百錬を改修した機体。アミダ本人は支援には直接参加しないため、彼女の機体にはラフタ・フランクランドが搭乗する。重力下戦闘を考慮して装甲を軽量化し、背部左右の開閉可動式大型ブースターと、脚部のブースターによって高い機動性を発揮する。これらの改修パーツはテイワズの開発部門で製造された試作品だが、ラフタたちの戦闘データが評価されて正式に量産化される[344]
武装は80mm口径ながらも高威力を発揮するハンドガンと、破壊力に優れた接近戦用のヘビークラブに加え、テイワズ製MSの装備を選択使用する[344]
諸元
辟邪
HEKIJA
型式番号 STH-20
所属 テイワズ
鉄華団
全高 18.3m
本体重量 32.9t
武装 110mmバヨネットライフル×1
トビグチブレード×1
両腕部回転ブレード×2
JEE-102 輪胴式グレネードランチャー×1
JEE-103 四連式ロケットランチャー×1
搭乗者 ラフタ・フランクランド
アジー・グルミン
ハッシュ・ミディ
STH-20 辟邪(へきじゃ)
百里と百錬のコンセプトを統合した後継機。獅電よりも高性能の量産機に位置付けられているが、その分開発には時間がかかり、現状では数機のテスト機が完成するに止まっている。百里の高機動性と百錬の高出力を両立しつつ、増加傾向にあるヒューマンデブリの阿頼耶識システム搭載機に対抗して、パイロットの負担を軽減した高い操縦性を実現している。両肩と背部、両足首関節内には展開式のスラスターを備え、これらすべてを展開した突撃形態となることで、一撃離脱戦法から超接近戦まで幅広く対応できる[345]。一方、地上戦のデータが不十分なため、大気圏内では不利になるという欠点が存在する[346]
武装は専用の110mmバヨネットライフルと、切っ先が湾曲したトビグチブレード、ライフルの固定具や防御にも使用される両手首の小型回転ブレードに加え、テイワズ製の各種装備を選択して携行する[345]

イオ・フレーム

テイワズ・フレームの本格的な量産化を目的に再構築されたフレーム。フレーム自体は新規設計だが、細部が調整されている以外はテイワズ・フレームとほぼ同じ構造をもつ[347]。テイワズ・フレームと同じく、エイハブ・リアクターは厄祭戦当時のものを流用している[179]。デザインは形部一平が担当している[348]

諸元
獅電
SHIDEN
型式番号 STH-16
所属 鉄華団 ほか
全高 18.1m
本体重量 28.5t
武装 ライフル×1
パルチザン×1
ブレーディッドバッド×1
ライオットシールド×1
ガントレットシールド(ナックルガード)×1
搭乗者 ライド・マッス
ダンテ・モグロ
デルマ・アルトランド
ラフタ・フランクランド
アジー・グルミン
ハッシュ・ミディ ほか
獅電改(流星号)
SHIDEN CUSTOM (RYUSEI-GO)
型式番号 STH-16/tc
所属 鉄華団実働一番隊(流星隊)
全高 19.7m
本体重量 29.7t
武装 ライフル×1
パルチザン×1
ガントレットシールド(ナックルガード)×1
搭乗者 ノルバ・シノ
ライド・マッス
雷電号
RAIDEN-GO
型式番号 STH-16/tc
所属 鉄華団実働二番隊
全高 19.7m
本体重量 29.9t
武装 ライフル×1
パルチザン×1
ガントレットシールド(ナックルガード)×2
搭乗者 ライド・マッス
エンビ
獅電オルガ機
SHIDEN ORGA'S CUSTOM
型式番号 STH-16/tc2
所属 鉄華団
武装 ライフル×1
肩部シールド×1
パルチザン×1
ライオットシールド×1
搭乗者 ユージン・セブンスターク
STH-16 獅電(しでん)
性能バランスに優れた汎用機。テイワズ直系となった鉄華団に格安で優先配備され、おもに実働隊の隊員たちが搭乗する。鉄華団所属機はワインレッド、テイワズ所属機は紺色に塗装されている[349]
単機の性能ではグレイズにおよばないが、操縦性と集団戦を重視した仕様にすることでこれを補っている[350]。頭部メインカメラには複数の高感度センサーが内蔵され、開閉式の装甲バイザーによって保護されている。このバイザーは運用環境や視野の変更、個体識別に対応した数種類のバリエーションが製造されている[179]。なお、信頼性などの問題から阿頼耶識システムは非搭載となっている。
武装はライフルと、柄の伸縮機構をもつパルチザン、殴打に特化したブレーディッドバッド、機体の半身を覆うライオットシールド、先端部に刺突用の突起をもつナックルガード兼用のガントレットシールド[223][179][351]
STH-16/tc 獅電改 / 三代目流星号
ノルバ・シノが搭乗する改修機。グレイズ改弐に次ぐ三代目の流星号であり、グレイズ改弐の戦闘データや阿頼耶識システムが移植され、ピンクの塗装やノーズアートなどの特徴も継承されている[352]。一般機とは対照的に単機での戦闘を重視しており、両肩アーマーに大型スラスターを追加することで機動性の向上が図られている[353]
STH-16/tc 雷電号(らいでんごう)
ハシュマルとの戦闘で破損した獅電改を改修した機体。フラウロスに乗り換えたシノから、ライド・マッスに譲渡される[171]。ライドの要望で黄色に塗り替えられ、左肩に稲妻のマーキングが施されている[注釈 30]。超近接戦闘を想定し、ガントレットシールドを両腕に装備している[223]。アリアンロッドの包囲網突破時はライドが不在のため、エンビがパイロットを代行する。
STH-16/tc2 獅電オルガ機
マクマード・バリストンが、獅電を大量購入した鉄華団への心づけとして贈ったカスタム機[355]。オルガ・イツカの専用機であることにちなみ、団員からは「王様の椅子」と呼ばれる[352]。白とグレーの機体色に赤いラインマーキング、バイザーの一本角、左肩のシールドが特徴[223]。対ハシュマル戦でオルガが搭乗しようとするが三日月に止められ、アリアンロッドの包囲網突破作戦では死亡したオルガに代わりユージン・セブンスタークが搭乗する[352]

ロディ・フレーム

厄祭戦中期に大量生産され、幅広く普及した汎用型フレーム[105]。胴体中央フレーム内にコクピット収納スペースがあり、エイハブ・リアクターは背部に突出したかたちで配置されている。戦後は民間の作業機や宇宙海賊のMSの骨格として流用されている[16]。デザインは形部一平が担当している[356]

諸元
マン・ロディ
MAN RODI
型式番号 UGY-R41
所属 ブルワーズ
JPTトラスト ほか
全高 17.1m
本体重量 40.6t
武装 頭部バルカン砲×2
90mmサブマシンガン×1
ハンマーチョッパー×1
手榴弾×2
搭乗者 昌弘・アルトランド
ビトー
アストン
デルマ
ペドロ
ランドマン・ロディ
LANDMAN RODI
型式番号 UGY-R41
所属 鉄華団
全高 17.0m
本体重量 40.2t
武装 頭部バルカン砲×2
90mmサブマシンガン×1
ハンマーチョッパー×1
手榴弾×2
搭乗者 アストン・アルトランド
タカキ・ウノ
デルマ・アルトランド
チャド・チャダーン
ダンテ・モグロ ほか
UGY-R41 マン・ロディ
宇宙海賊や圏外圏組織が運用している機体。カラーリングはブルワーズ所属機が濃淡2色の緑色、JPTトラスト所属機がカーキと薄紫の2トーン[175]
積載量の限界まで強度を上げた重装甲を装着することで、防御力を高めている。各部のスラスターによって宇宙空間での充分な機動性を確保しているが、重量化による燃料消費量の多さから稼働時間は短い[105]。脚部はコストダウンのために足首関節を省略した純粋なスラスターとなっており、重力下での歩行能力を持たない[357]
武装は頭部のバルカン砲2門、腰部に懸架される90mmサブマシンガン、鉈の峰側に打撃用のハンマーが付いたハンマーチョッパー、腰サイドアーマー裏側に手榴弾、腕部内側にはワイヤーフックを内蔵する[358]
UGY-R41 ランドマン・ロディ
鉄華団がブルワーズから鹵獲したマン・ロディを地球用に改修した機体。脚部が宇宙・地上兼用のレッグブースターに換装されており、阿頼耶識システムの恩恵によって重力下でも高い機動性を発揮する[359]
地球支部の撤退後は、本部の戦力として再配備される[223]
諸元
スピナ・ロディ
SPINNER RODI
型式番号 UGY-R38
全高 18.5m
本体重量 41.3t
武装 ライフル×1
ブースト・ハンマー×1
アンカー・ポッド×2
搭乗者 ドルト組合員
アミダ・アルカ(隊長機)
UGY-R38 スピナ・ロディ
多くの勢力で普及しているMS[211]。指揮官機は頭部にブレードアンテナを備える。カラーリングは通常機が水色、傭兵時代のアミダ・アルカの隊長機がピンク[360]、レンジー部隊がグレー。本来は作業機のため、戦闘能力は軍用MSよりも劣る[132]。武装は下部にグレネードを搭載したライフルと、腰部ラックに懸架された推進機内蔵のブースト・ハンマー、杭を射出する両脚部の4連装アンカー・ポッド[361]
ドルトコロニーの労働組合は蜂起した際にコロニーの外壁修復作業に使っていた数機を使用するが、あらかじめ火器やスラスターが不調となる細工が施されていたため、ギャラルホルンに一方的に破壊される[362]
諸元
ガルム・ロディ
GARM RODI
型式番号 UGY-R45
所属 夜明けの地平線団
全高 18.6m
本体重量 38.2t
武装 ライフル×1
ブースト・ハンマー×1
手榴弾×2
シールド×1
300mmロングライフル×1
バスターソード×1
搭乗者 夜明けの地平線団団員
UGY-R45 ガルム・ロディ
夜明けの地平線団が運用する重装甲機。カラーリングは一般機が茶色、頭部にブレードアンテナを備え、両肩にシールドを装備した隊長機が灰色。フレームの汎用性を活かし、高い機動性と防御力を両立させている[363]
武装は小型のライフル、300mmロングライフル、ブースト・ハンマー、バスターソード、フロントアーマー左右に装備した手榴弾、シールド[364]

ヘキサ・フレーム

ロディ・フレームに次いで多く生産された厄祭戦中期のフレーム。頭部に設置されたコクピットブロックが特徴[365]。デザインは形部一平が担当している[300]

諸元
ユーゴー
HUGO
型式番号 IPP-66305
所属 夜明けの地平線団
JPTトラスト ほか
全高 19.7m
本体重量 29.9t
武装 110mmマシンガン×1
300mmロングライフル×1
円月刀×2
バスターソード×1
アンカー射出クロー×2
脚部クロー×2
小型ミサイル×4
搭乗者 サンドバル・ロイター
夜明けの地平線団幹部
傭兵 ほか
IPP-66305 ユーゴー
民間警備会社や宇宙海賊などに普及している機体。
中・近距離での戦闘支援を目的としており、集団戦において真価を発揮する。装甲を軽量化することで高い機動性を発揮する反面、耐弾性は低く、厄祭戦で多くの機体が撃墜され個体数が激減している。コクピットは頭部フレームに外付けされており、被撃墜時の緊急脱出が容易な構造となっている。脚部フレームは逆関節構造となっており、第3、第4の腕としても機能する[111]
武装は、月のラグランジュ点を拠点とする企業「ヘパイストス」製の110mmマシンガン、背部に懸架される正式武装の円月刀二振り、デブリ宙域での捕縛・強奪に適した腰部のアンカー射出クロー2基、マニピュレーターとしても機能する脚部クロー、側頭部の小型ミサイル4基。双子の機体は、マシンガンと円月刀の代わりに300mmロングライフルとバスターソードを背部に装備する[366]
カラーリングは、夜明けの地平線団団長のサンドバル・ロイター機がブルー・オレンジ・ホワイトの3色、幹部である双子の兄がピンク・ブラウン・ホワイトの3色、弟が濃淡2色のグリーンとホワイトの3色を基調とする。また、JPTトラスト所属機はカーキと薄紫となる[366]
諸元
ジルダ
ZILDA
型式番号 IPP-0032(一般機)
IPP-0032S(SAU軍仕様)
所属 SAU防衛軍
オセアニア連邦 ほか
全高 19.8m
本体重量 29.7t
武装 ワイヤー・ガン×1(一般機)
クロウ・バー×1(一般機)
ライフル×1(SAU軍仕様)
パイル付きシールド×1(SAU軍仕様)
ソードクラブ×1(SAU軍仕様)
搭乗者 オセアニア連邦コロニー反乱軍
SAU防衛軍兵士
IPP-0032 ジルダ
SAU防衛軍やオセアニア連邦が運用している機体[367]。バックパックから頭部を覆うフード状のパーツがコクピットになっている[368]。高い機動性と装備の豊富さから、戦地を問わない汎用性を発揮する[223]。武装はオセアニア連邦所属機が作業用工具を転用したワイヤー・ガンやバール状のクロウ・バー。SAU軍仕様の機体はライフル、パイルクロウを装備したシールド、背部にマウントされるソードクラブ[369]。カラーリングは、SAU防衛軍がダークブルーとライトイエロー、オセアニア連邦所属機がグレーの濃淡2色。

ヴァルキュリア・フレーム

厄祭戦末期に製造されたフレームの一つ[211]。同時期のフレームよりも軽量かつシンプルな構造が特長で、高いエネルギー効率を実現している[370]。戦場の主力となりうる性能をもちながらも、同時期に開発されたガンダム・フレームが注目されたため生産数は9機に止まり、実戦記録もほとんど残されていない[331]。しかし、戦後はその設計思想が再評価され、ギャラルホルンのMS開発の礎となった[257]。頭部センサーを露出させた索敵モードなど、各部にグレイズ・フレームとの共通性をもつ[107]。デザインは海老川兼武が担当しており、曲線を多用することで、兵器然としたグレイズとの差別化が図られている[313]

諸元
グリムゲルデ
GRIMGERDE
型式番号 V08-1228
所属 モンターク商会
全高 18.5m
本体重量 29.2t
武装 110mmヴァルキュリアライフル×1
ヴァルキュリアブレード×2
ヴァルキュリアシールド×2
搭乗者 モンターク(マクギリス・ファリド)
ヘルムヴィーゲ・リンカー
HELMWIGE REINCAR
型式番号 V08Re-0526
所属 モンターク商会→ギャラルホルン
全高 21.1m(角込み)
本体重量 43.9t
武装 ヴァルキュリアバスターソード(ショートクラブ)×1
電撃角×2
搭乗者 石動・カミーチェ
V08-1228 グリムゲルデ
モンタークに扮したマクギリスが搭乗する真紅のMS。グレイズ・フレーム機の直接の原型機でもある[107]
ヴァルキュリア・フレームの利点を活かした軽量な高機動機として完成し、宇宙・地上の両方で高い適応性を発揮する。ただし、軽量ゆえに近接戦闘時の打撃力は低く、有効打を与えるには機体の的確な重心コントロールが要求される[107]。また、機体の素性を隠すために、コクピット周辺は最新式のものに換装されている[371]
武装は機体の重量バランスを考慮して開発された「110mmヴァルキュリアライフル」、両腕の「ヴァルキュリアシールド」、希少金属製の「ヴァルキュリアブレード」二振り。シールドはブレードの鞘も兼ねており、先端から刀身を直接展開させることが可能[107]
V08Re-0526 ヘルムヴィーゲ・リンカー
グリムゲルデを護衛任務用に改装した機体[223]。ハシュマルの迎撃任務においてマクギリスから石動・カミーチェに与えられる[227]。厄祭戦時代に実在した対MA用の姉妹機「ヘルムヴィーゲ」を再現した重装甲と重装備が施され、増大した自重を支えるためにリアクター出力をフレームに多く配分する調整が施されている[227]。ヘルムヴィーゲが300年を経て現代に転生したという意味を込め、機体名の末尾には「リインカーネーション」を由来とする「リンカー」が付記された[313]
武装は対MA用に設計された伸縮式の巨大剣「ヴァルキュリアバスターソード」と、攻撃対象の内部に電流を流して破壊する頭部の電撃角。バスターソードの柄には打撃用のショートクラブが備えられ、剣と分離して使用することもできる。不使用時は腰部前面の装甲を展開して懸架する[227]

モビルアーマー

本作のモビルアーマー(MA)は、戦争の自動化が進むなかで開発され、厄祭戦勃発の直接的な原因となった自律型無人兵器と設定されている。悪魔の固有名をもつガンダム・フレームとは対照的に、天使の名を冠している[138]

MSと同じエイハブ・リアクターとナノラミネートアーマーに加えて、高出力のビーム兵器とサブユニット「プルーマ」の生産機能を備え、厄祭戦時は全人口の4分の1を虐殺した最強の兵器として君臨していた。人間を無差別に殺すためだけに特化しており、市街地などの人口密集地を優先して攻撃するようプログラミングされている。対抗兵器であるMSも敵として認識し、特に人間のいるコクピットを執拗に攻撃する「習性」をもつ[138]

アグニカ・カイエルとセブンスターズの祖先たちによって全機が破壊されたと伝えられているが、実際は休眠状態のまま放置された機体も存在する[67]。厄祭戦後はギャラルホルンの厳重な情報統制によって存在を徹底的に隠蔽され、厄祭戦の資料を多く保有するテイワズのデータベースにすら一切の情報が記載されていなかった。

デザインは鷲尾直弘が担当しており、ガンダム・フレームよりも生物的なイメージが押し出されている[313]

諸元
ハシュマル
HASHMAL
全長 35.2m
本体重量 49.8t
武装 頭部ビーム砲×1
腕部クロー×2
運動エネルギー弾射出装置×2
超硬ワイヤーブレード×1
ハシュマル
フラウロスとともに火星のハーフメタル試掘場で発掘された地上用MA[372]。機体名は主天使に由来する[138]
下半身に相当する部位がなく、翼のような肩アーマーと歩脚を兼ねた長大な腕部から、巨大な鳥のような外観をもつ。両肩の付け根部分には、子機のプルーマにエネルギーを供給するためのマイクロウェーブ照射装置を内蔵している[67]
武装は頭部に内蔵されたビーム砲1門、腕部クローに内蔵された運動エネルギー弾射出装置2門、後頭部に接続された特殊合金製の超硬ワイヤーブレード[67]
発見当初は活動を停止していたが、降下してきたイオク・クジャンのMS部隊に反応して再起動。クリュセ近郊の農業プラントを壊滅させ、鉄華団やマクギリスたちを圧倒するが、阿頼耶識のリミッターを解除したバルバトスに頭部の制御中枢ユニットを破壊され、行動を停止する[373]
プルーマ
MAの体内で自動生産される小型サブユニット。機体名はイタリア語に由来する[138]。虫や甲殻類のような形状で、機体の素性を知らないテイワズの技術者たちからは「MWもどき」と呼ばれる。単機の戦闘力ではMSにおよばないが、物量と高度な連携行動で圧倒する。母機の修復やそれに必要なエネルギーと資材の調達も担っており、母機は補給が続く限り、新たなプルーマを無限に生産し続けることが可能。データリンクしている母機が破壊されると、プルーマも連鎖的に活動を停止する。武装は前面部のレールガン1門と、鋭利な前脚のクロー、ドリルとして機能する尾[191]

モビルワーカー

厄祭戦後の世界における主要兵器および作業機械。装甲戦闘車両の延長上にあるメカで、水素エンジンを動力源とする[374]。エイハブ・リアクターとナノラミネートアーマーを備えたMSよりも戦闘能力は大きく劣るが、安価で数が揃えやすく、MSの持ち込みが禁止された都市部でも運用可能なことから、普及台数は多い。デザインは寺岡賢司と海老川兼武が担当している[375]

諸元
CGSモビルワーカー
CGS MOBILE WORKER
型式番号 TK-53
TK-53/c(指揮官機)
所属 CGS→鉄華団
全高 3.5m
本体重量 2.2t
2.4t(指揮官機)
3.2t(新型機)
武装 30mmマシンガン×2
ミサイルランチャー×2
60mm砲×2(新型機)
搭乗者 三日月・オーガス
オルガ・イツカ
ユージン・セブンスターク
昭弘・アルトランド
ノルバ・シノ
ビスケット・グリフォン
ダンジ・エイレイ ほか
CGSモビルワーカー(宇宙型)
CGS MOBILE WORKER SPACE TYPE
型式番号 TK-53/s
所属 鉄華団
全高 3.5m
本体重量 2.3t
武装 30mmマシンガン×2
ミサイルランチャー×2
搭乗者 オルガ・イツカ
ユージン・セブンスターク
ノルバ・シノ
タカキ・ウノ ほか
TK-53 CGSモビルワーカー
CGSの主力機[273]。他勢力のMWよりも旧式で性能も大きく劣っている[211]。武装は30mmマシンガンやミサイルランチャーを機体の両側に選択して装備する。後部にカーゴベイを取り付ることで、輸送機としても使用可能。下部の三脚部分は走行用ローラーとなっている。参番組の機体は、非合法な阿頼耶識システム対応機となっている。指揮官機は後部に搭乗ブロックが設けられ、センサー類が追加されている[376]。エドモントンに駆け付けた新型機は、新たに60mm砲を装備して火力を向上させている[377]
通常機は黄土色だが、三日月機と新型機は白、昭弘機は青、シノ機(初代流星号)はピンク、複座式の指揮官機は濃い茶色でそれぞれ塗装されている[378]
TK-53/s CGSモビルワーカー(宇宙型)
鉄華団によって改造された宇宙仕様型[211]。機体色はシノ機が地上型と同様のピンク、そのほかは薄い青。三脚部のローラーがスラスターノズルに換装され、胴体後部に推進剤タンクが追加されている[319]
諸元
鉄華団新モビルワーカー
TEKKADAN NEW MOBILE WORKER
型式番号 TK-56
所属 鉄華団
全高 3.9m
本体重量 2.8t
武装 60mm機銃×2
110mmロケッド弾ポッド×2
チェーンガン×1
搭乗者 ハッシュ・ミディ
ザック・ロウ
メイル ほか
TK-56 鉄華団新モビルワーカー
エドモントン戦後に鉄華団に配備された新型機。砲手と操縦手による複座型コクピットを採用しており、阿頼耶識システムの施術を受けていない新規団員が搭乗する。武装は60mm機銃2挺と後部の6連装110mmロケッド弾ポッド2基、チェーンガン[379]
諸元
ギャラルホルンモビルワーカー
GJALLARHORN MOBILE WORKER
型式番号 NK-17
所属 ギャラルホルン
全高 6.3m
本体重量 3.6t
武装 大口径砲×1
ミサイル×32(後方火力支援タイプ)
チェーンガン×1
搭乗者 ギャラルホルン兵士
NK-17 ギャラルホルンモビルワーカー
ギャラルホルンに配備されている新型機。一般のMWよりも大型で高出力を発揮する。武装は機体上部の大口径砲と下部の対人用チェーンガン。また、大口径砲の代わりに8連装ミサイルランチャーを4つ、計32基を搭載した後方火力支援タイプも存在する[377]
諸元
ユニオンモビルワーカー
UNION MOBILE WORKER
型式番号 UW-33
全高 4.3m
本体重量 2.8t
武装 40mm機関砲×1
40mmグレネード×1
12.7mm対人機銃×1
搭乗者 ドルト組合員
鉄華団団員
UW-33 ユニオンモビルワーカー
木星の重工業メーカーが開発し、多くの勢力が自衛目的で使用している最新鋭機。武装は上部の40mm機関砲のほか、40mmグレネードや12.7mm機銃も装備可能[380]。ドルトコロニーの労働組合がGNトレーディングを通じて購入するが、最後まで武力行使を控えていたため一方的に破壊される[190]。鉄華団も地球降下後、戦力を補強するためにアンカレッジで約20両をテイワズ経由で購入する[380]
諸元
HDモビルワーカー
HD MOBILE WORKER
型式番号 HD-21
全高 4.1m
本体重量 2.9t
武装 115mm砲×1
7.62×51mm砲×1
60mmロケットランチャー×6
搭乗者 夜明けの地平線団団員
HD-21 HDモビルワーカー
夜明けの地平線団が運用する機体。武装は主砲の115mm砲、主砲下にある対人用の7.62×51mm砲、左右のバインダーに3基ずつ備えた60mmロケットランチャー6基[379]
諸元
アーブラウ仕様モビルワーカー
ARBRAU MOBILE WORKER
型式番号 UW-33
武装 大型砲×1
搭乗者 アーブラウ防衛軍兵士
UW-33 アーブラウ仕様モビルワーカー
アーブラウ防衛軍に配備されているMW。ユニオンモビルワーカーをベースに、大型の旋回砲塔を装備することで火力を増強している[381]
諸元
SAUモビルワーカー
SAU MOBILE WORKER
型式番号 SAU-17
全高 4.0m
本体重量 3.1t
武装 200mm砲×1
機銃×1
多用途ランチャー×8
搭乗者 SAU防衛軍兵士
SAU-17 SAUモビルワーカー
SAUに配備されている都市戦・森林戦用の近接打撃型MW。武装は200mm弾頭を放つ大口径の旋回砲塔、砲塔右部に備えた機銃、後部左右に4基ずつ持つ多用途ランチャー[379]

艦船

強襲装甲艦 / 汎用戦艦

厄祭戦時代に運用されていたエイハブ・リアクター搭載艦。標準艦の全長は340m[382]。MSやMWの艦載機能をもち、各種砲塔や機銃、ミサイルなどの火器、艦体固定および敵艦補足用のアンカーを装備している。通常火器が効きにくいナノラミネートアーマー搭載艦艇に対しては、同じナノラミネートアーマー製の前面装甲による吶喊や、歩兵による制圧戦が効果的とされる。約300年後の本編では、民間業者を含めた多くの組織が改修を繰り返して運用している[211]。デザインはイサリビを海老川兼武が担当し、そのほかを寺岡賢司が担当している。

諸元
イサリビ
ISARIBI
艦籍番号 NOA-0093
所属 CGS→鉄華団
全長 300m[383]
武装 主砲×5
対空砲×2
ミサイル発射管×8
ワイヤーアンカー×2
艦長 オルガ・イツカ
ユージン・セブンスターク
NOA-0093 イサリビ
方舟に係留されているCGSの母艦[211]。CGS消滅後は、宇宙における鉄華団の旗艦として使用される。本来の艦名は「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」だが、CGSの名残を嫌ったオルガによって「イサリビ(漁り火)」と改名される[384]。航海中はライド・マッスによって、艦内や船体に鉄華団の団章や絵が描かれていく。戦闘時には、艦橋を船体内部に収納する機構をもつほか、阿頼耶識システムとの連動による操艦モードを備える[385]。MSは艦底部の発艦カタパルトからうつ伏せ状態で射出される[386]。武装は前部の連装主砲4基、後部主砲1基、艦橋両横の対空砲2基、両側舷に各4門ずつ計8門備えた閃光弾や煙幕弾などの各種弾頭を装填可能なミサイル発射管、艦首のワイヤーアンカー2基[387]
諸元
ハンマーヘッド
HAMMERHEAD
艦籍番号 TIR-0009
所属 タービンズ
全長 380m
武装 主砲×5
対空砲×2
ミサイル発射管×12
対艦ナパーム弾
艦長 名瀬・タービン
TIR-0009 ハンマーヘッド
タービンズの母艦。左右に張り出した巨大な艦首装甲が特徴。武装はイサリビと同位置にある主砲5基と対空砲2基、艦首装甲部のミサイル発射管12門、対艦ナパーム弾など。艦内には応接室や名瀬の子供たち用の託児室も設けられている[388]
オルクスの船
オルクス商会が運用する汎用戦艦[378]。カラーリングは緑色。イサリビとの戦闘で艦体を損傷する。
ブルワーズ戦艦
ブルワーズの所属艦。カラーリング以外はイサリビに似た姿をしている。暗礁宙域での戦いで鉄華団とタービンズに敗れ、戦利品として鉄華団に接収される。鉄華団の地球降下時はイサリビの盾として利用され、敵艦隊からの艦砲射撃で破壊されるが、積載していたナノミラーチャフをばら撒き、イサリビを一時的に見失わせる[389]
NOA-0132 ホタルビ
鉄華団の武装輸送船。貨物用輸送船をベースに中央船体をイサリビと同型に改修し、両舷に専用格納庫を増設することでMSの搭載数を増やしている[390]。武装は艦橋後部の主砲1基、艦橋両横の対空砲2基、艦首のミサイル発射管8門とワイヤーアンカー2基。革命軍とアリアンロッドとの戦いで甚大な損傷を受け、最後はイサリビがスキップジャック級に肉薄するための盾として使用され、撃沈される[388]
夜明けの地平線団戦艦
夜明けの地平線団の所属艦。サンドバルの旗艦は、艦首に飛行甲板ユニットを装着している[391]

ギャラルホルンの艦船

ハーフビーク級戦艦
ギャラルホルン宇宙艦隊の主力戦艦。全長400m。エイハブ・リアクターやナノラミネートアーマーを搭載しているが、強襲装甲艦とは異なる思想で設計されている[392]。MSは艦底部に備えたカタパルトで発艦し、帰艦時は後部ハッチから収容される[393]。武装は前部の連装主砲2基とミサイルランチャー、艦橋両横の対空砲4基。カラーリングはアリアンロッド艦隊がブルーグレー、地球外縁軌道統制統合艦隊は白。デザインは形部一平が担当している[394]
スレイプニル
ボードウィン家の専用艦。カラーリングは青紫。
ヴァナディース
地球外縁軌道統制統合艦隊の旗艦で、カルタの座上艦[392]
GHS-1889(艦名不明)
石動が乗ってきた艦。鉄華団とともに夜明けの地平線団と戦う。
スキップジャック級戦艦
アリアンロッドの旗艦を務める超巨大戦艦で、ラスタルの座乗艦。カラーリングは白。全長800m[395]。艦名はカツオを意味する[396]。楕円形の船体が特徴で、左右両舷に3基、計6基のカタパルトを持つ[395]。格納式の艦橋は二層式でメインブリッジの下にサブブリッジがある。武装は連装主砲9基(艦橋前に6基、艦橋両横に2基、艦橋後ろに1基)、対空砲8基(艦首部に2基、艦橋両横に4基、両舷のカタパルト下部に2基)、艦首部から胴部に備える無数のミサイル発射管、両舷の巨大なワイヤー付アンカー[396]
強襲揚陸艦
ギャラルホルンの海上艦艇。武装は主砲やミサイル発射基。

テイワズの艦船

TIR-0009 ハンマーヘッド
ハンマーヘッド」を参照。
TIR-0102 黄金のジャスレイ号
JPTトラストが保有する装甲巡洋艦。ギャラルホルンのハーフビーク級をベースに艦首と艦橋部の装甲が大幅に補強されているが、その代償としてブリッジの収納機構や主砲が省略されている。MS発進口は後部にあり、ハーフビーク級と違って船尾に向けて発艦する。武装はミサイルランチャーと艦橋両横の対空砲4基[397]
鉄華団との抗争でバルバトスルプスレクスの超大型メイスを艦橋に打ち込まれ、ジャスレイもろとも破壊される[391]
歳星(さいせい)
テイワズの本部である大型惑星間巡航船[130]。全長7キロメートル[398]。中央部にマクマードの屋敷や市街地がある大規模な回転重力区をもち、後部にはMS工房などの資源加工工場が存在する[399]

そのほかの艦船

ビスコー級クルーザー
ギャラルホルンや民間企業で運用されている非武装の箱型宇宙艦艇。全長50m。艦体後部はMSを搭載可能なコンテナになっている[400]
ヴィルム
マクギリスとガエリオが火星支部へ向かう際に乗っていた艦[401]
小型コンテナ船
コロニー間の輸送に使われる小型挺[402]。ドルトコロニー組合員やオセアニア連邦の反体制派は、左右のハッチ内に計4基の4連装ミサイルランチャーを搭載することで武装化している。

そのほかの兵器

諸元
クタン参型
KUTAN TYPE-III
型式番号 JEE-M103
所属 テイワズ ほか
開発 エウロ・エレクトロニクス
全長 32.2m
本体重量 12.9t
武装 バルカン砲×2
300mm滑腔砲×2
選択式装備 各種アタッチメント武装
乗員人数 3名
搭乗者 ナディ・雪之丞・カッサパ
JEE-M103 クタン参型(クタンさんがた)
テイワズの下部組織「エウロ・エレクトロニクス」が、近距離輸送用の「クタン壱型」をベースに開発した輸送機。テイワズ以外の組織にも供給されている[188]
長距離移動用の大型プロペラントタンク付きブースター2基を後部スラスターに接続している。2本の大型アームで輸送物やMSを抱え込む構造をもち、ドッキングしたMS側から機体を操作することもできる。武装を施すことで戦闘にも転用可能で、装甲化された両側面の小型アームは、MSの盾や格闘武器としても使用される。ただし、機体自体にはエイハブ・リアクターが搭載されていないため、ナノラミネートアーマーよりも装甲強度は劣る[188]
MS滑空用グライダー
ギャラルホルンのMS用グライダー。大気圏突入が可能で、シールドとしての機能も備える[132]

  1. ^ 現在は公式サイトのSpecial「C.G.S. Archive」に自動的にリダイレクトするようになっている。
  2. ^ 同時間枠の歴代最低視聴率は『STAR DRIVER 輝きのタクト』が記録した1.2%[50]
  3. ^ 志願兵と区別するために、左肩側に赤い縦ラインが引かれた衣服を着用している[69]
  4. ^ テイワズに加入してからは経営が軌道に乗っているという報告がオルガたちに寄せられる[76]
  5. ^ 監査局のトップは局長で、その下に特務一佐〜特務三尉と続く。統制局のトップは統制幕僚長で、支部幕僚長、准将と続き、作戦指揮を実行する佐官、MSパイロットを務める尉官、MWや車両の運転、生身で行動する下士官に分類される[84]
  6. ^ ボードウィン家のガンダム・キマリスはガエリオにより実戦投入されるが、バクラザン家の機体の詳細は不明。
  7. ^ 損壊した際には、宇宙的な影響が発生するとされる[127]
  8. ^ そのため三日月はよく「火星ヤシ」と呼ばれるデーツに似た果実を食して糖分を補給している[16]
  9. ^ 劇中では装甲表面が結晶構造を形成することで、ビームを周囲へ散乱させる演出になっている[138]
  10. ^ プロデューサーを務めた小川正和は、インタビューにおいて、厄祭戦後に人類同士の戦争が発生し、月面においてもダインスレイヴが使用された可能性を示唆している[143]
  11. ^ この理由は劇中で明言されていないが、長井は「幼少期に栄養失調だったかもしれないから」、小川と企画担当の谷口廣次朗は「阿頼耶識システムの影響で成長阻害を起こしている可能性があるから」と回答しており、実際のオルガとの年齢差は1歳くらいしかないとされる[134][16]
  12. ^ 演じた河西は「仲間と認めている相手や気になる人は覚えるが、それ以外の他人には関心がない。」、「自分もどう接すれば仲良くなれるか分からない。」と話している[146]
  13. ^ 劇中で「人殺しを楽しんでいる」とクダルから指摘された[147]ことを思い出したときのみ暗い表情をしていた。
  14. ^ 河西は三日月の姿勢について「初めて人を殺した時から善悪の判断がついていないのでは」と述べている[148]。また長井は三日月を「天才の奇形性」と表現しており、強く天才であるが故に異常性のあるキャラクターとして作ったと語っており[18][16]、劇中の行動から、放送終了後のインタビューで「悪という観点から見れば極悪人」と明言している[149]
  15. ^ a b コーラルの調査書より。
  16. ^ ヴィダールの仮面には阿頼耶識を介した活動を補助する役割を持っている[208]
  17. ^ コクピット内は培養液で満たされているため、機体を通さなければ会話ができなくなっている。
  18. ^ a b 厄祭戦前後から存在する文化で、さまざまな揉めごとを解決するために戦争の代わりとして行われるもの。決闘を挑む際は挑戦者が赤い布を掲げて敵陣に赴く[214]
  19. ^ そのため鉄華団には一定の理解を示していたが、最終目的のために降伏を申し入れたオルガを門前払いした。
  20. ^ ハンマーヘッド艦内にいる乳幼児のほか、すでに就学年齢に達している年長組がいる[236]
  21. ^ 文献では「滑腔砲」、プラモデルの取扱説明書では「滑空砲」と記述されている。
  22. ^ 2度目のグシオンとの戦闘以降は柄が追加され、運動エネルギーの伝達効率が改善される[188]。しかし三日月は太刀を斬る武器と認識していなかったため、対グレイズ・アイン戦終盤で初めて使い方を理解する[17]
  23. ^ a b トレーディングカードゲーム『ガンダムクロスウォー』のカード「ガンダム・ヴィダール(BT05-013)」では「ASW-G-66」と表記されており、正体がガンダム・キマリスであることを暗示していた。
  24. ^ デザインを担当した形部は本放送終了後、『伝説巨神イデオン』に搭乗するゲル結界のような脳細胞を破壊する兵器という構想を経て、接近戦用のビーム照射機「エイハブ・レーザー・キャノン」として設定していたことを明かしている[298]
  25. ^ シノによって「ギャラクシーキャノン」と命名される。
  26. ^ シノによって「スーパーギャラクシーキャノン」と命名される[163]
  27. ^ そのため、デザインを担当した鷲尾はインタビューの中で、「ほかのガンダム・フレーム機よりも高性能というわけではなく、性能面ではむしろ三日月に合わせてモスボールされたルプスレクスや、武装の汎用性が高いキマリスヴィダールのほうが上回っているのではないか」と見解を述べている[308]
  28. ^ デザインした鷲尾は、グリムゲルデのヴァルキュリア・ソードを仕立て直した装備と想定している[309]
  29. ^ 当初はグレイズ改の改修部分と同じく安価な白で塗装される予定だったが、ブルワーズから得た戦利品の中に赤系統の塗料が含まれており、シノの意向でこちらの色に塗装される[324]。ベースがクランクのグレイズであるため、彼を尊敬していたアインからは「下品な色」と酷評される。
  30. ^ 形部は、「ライドが地球で見た雷をイメージして塗った」と想定しており、「雷電号」の名はそのイメージに加えて、「ライドの獅電」の略という意味を込めている[354]
  31. ^ a b TBS系列局が所在しない秋田県福井県徳島県佐賀県を除く(遠距離受信および区域外再放送は含めず)。
  32. ^ 第1話放送前夜祭で上映されたメイキング映像。
  33. ^ 商品名は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐』。
  34. ^ a b 当初はTMPM02/ACと表記された[433]
  35. ^ ジオラマノベルの記述では110mmライフルとなっている。
  36. ^ 初出のガンダムトライエイジ公式ツイッターでは「パイデント」と紹介された[456]が、後発のメカニカルワークス[457]では「バイデント」となっている。
  37. ^ デザインを担当した鷲尾は、サブアームでMAの子機を各個撃破しつつ主武装による近接戦闘でMA本体を叩く戦術を想定しており、各部の重装甲や阿頼耶識システムも考慮すれば、対MA戦で上位の戦闘力を発揮するのではないかとコメントしている[479]
  38. ^ ただし、ガンダム・フレームやグレイズ・フレーム以外のMSのキットは、一部のみの再現となっている。
  39. ^ a b c d 新規録りおろしラジオとして収録[492]





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