機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの概要

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 19:07 UTC 版)

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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
Mobile Suit Gundam
Char's Counterattack
監督 富野由悠季
脚本 富野由悠季
製作 伊藤昌典
出演者 古谷徹
池田秀一
弥生みつき
鈴置洋孝
安達忍
佐々木望
川村万梨阿
音楽 三枝成章
主題歌 TM NETWORK
BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
撮影 古林一太
奥井敦
編集 布施由美子
配給 松竹
ファゾム・イベンツ[注釈 1]
公開 1988年3月12日
2000年1月24日(FFF)[6]
2019年9月13日(4DX)[7] / 2020年6月19日(4DX)[8]
2019年12月5日 [注釈 1]
上映時間 120分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 11億6000万円
配給収入 6億2000万円
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公開時のキャッチコピーは「宇宙世紀0093 君はいま、終局の涙を見る…」。同時上映は『機動戦士SDガンダム [注釈 2]』。配給収入6億2000万円、観客動員数103万人。DVDは30万枚出荷[12]

2019年9月13日に機動戦士ガンダム40周年プロジェクト『ガンダム映像新体験TOUR』として4DX上映された[13]

作品解説

『逆襲のシャア』というタイトルは、1984年頃に『機動戦士ガンダム』の続編小説企画のタイトルとして一般に告知されたものであった。しかし、翌年に『機動戦士Ζガンダム』製作が決定したことで、同企画も番組の小説版として『機動戦士Ζガンダム』に改題された経緯がある。また、小説『ガイア・ギア』の連載前予告タイトルは『機動戦士ガイア・ギア 逆襲のシャア』であった(連載後は変更されている)。

ガンダム作品史上、初めて3DCGを導入した作品でもある[注釈 3]。制作当時、CGを扱うこと自体が高コストで時期尚早であったため、回転するスペースコロニー等、手書きのみでは正確なアニメーションを行うことが難しい場面で用いられている。

ガンダムシリーズのアニメ映画としては初めてテレビアニメの再編集ではない完全新作として制作され、主題歌にTM NETWORKを起用した。なお、サンライズアニメーション作品企画部が用いる共同ペンネーム「矢立肇」のクレジットは使用されていない。

メカニックデザインは、主役のνガンダムについてはΖガンダムΖΖガンダムと同様にコンペ形式で多数のデザイナーが参加、その中で鈴木雅久らが中心になって数多くのラフデザインを提出し、最終的に出渕裕がまとめている[注釈 4]。ネオ・ジオン軍のモビルスーツは出渕裕がデザインしている。

スペースコロニーのサイド1・ロンデニオンとスウィートウォーターの描写などに3DCGが使用されているが、単なるCG作画ではなくCGモデルに手書き画像を貼り付けるテクスチャマッピングによりセル画との質感の差を低減しているなど当時としては先進的な技法が使用されている[注釈 3][注釈 5]。CG制作はトーヨーリンクスが担当している。

『機動戦士Ζガンダム』で可変機構が組み入れられ、『機動戦士ガンダムΖΖ』では巨大化・大出力化が進んできたモビルスーツであるが、本作品ではシンプルな人型の機体が中心となっている。サイコミュ回路を金属粒子に封じ込めて機体のフレームに使うサイコフレームが登場し、ファンネルが、初めて主役機にも装備された。

あらすじ

宇宙世紀0093年。先のグリプス戦役以降消息不明だった、元ジオン公国軍エース・パイロットで、ジオン共和国創始者ジオン・ズム・ダイクンの息子であるシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)は、幾多の戦いを経ても旧態依然として地球から宇宙移民を統制し続ける地球連邦政府に対し、ネオ・ジオンを率いて反乱の狼煙を上げる。

ネオ・ジオンは、小惑星5thルナを地球連邦政府があるチベットラサに衝突させようとする。かつてのシャアの宿敵アムロ・レイらが所属する連邦軍の外郭部隊ロンド・ベルの奮闘も空しく、5thルナ落下を阻止することはかなわなかった。

ネオ・ジオンは、アデナウアー・パラヤを始めとする地球政府高官と密かに裏取引を行い、スペースコロニー・ロンデニオンにて停戦交渉に合意する。停戦に安堵する地球連邦の思惑と裏腹に、シャアは取引によって得た小惑星アクシズを地球に衝突させるべく、再び作戦を開始した。

合意が偽りであることを察していたロンド・ベルは核ミサイルを準備、やがてネオ・ジオンとの間で戦端が開かれる。アムロは自ら開発に加わった新型モビルスーツν(ニュー)ガンダムを駆り、アクシズを目指す。一方、アクシズを内部から爆破して軌道を逸らすロンド・ベルの作戦は成功するかに見えたが、アクシズの一部は既に地球の引力に捉われていた。巨大な岩塊が地球に落下しようとする中、アムロはシャアと一騎討ちをしてシャアに勝ち、νガンダムでアクシズを押し戻したが、アムロとシャアは行方不明になった。




注釈

  1. ^ a b 2019年にガンダム40周年を記念して[1]、サンライズとファゾム・イベンツがアメリカの映画館で一夜限りの上映を開催[2][3]。12月5日19時から、およそ400館で同時に行われた[4]。上映後には11月のアニメNYCに参加した富野監督[5]のインタビューと、『閃光のハサウェイ』の予告映像が公開された。
  2. ^ 「激闘編 ガンダム大地に立てるか!?」「休日編 ジオン・ホテルの脅威?ガンダム・ペンション破壊命令!」の2本。
  3. ^ a b 公開当時に映画館で販売されたパンフレットでは、CGとアニメの合成を「映画史上初の試み」であると公称していた[14]
  4. ^ ジェガンのみ佐山義則がクリンナップを担当している。
  5. ^ このうちロンデニオンの映像はのちに『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のラストカットで登場するサイド6・リボーの映像としても流用された。
  6. ^ 卵型のカプセルの中に蓄光ガン消しが入っており、種類はνガンダムサザビーリ・ガズィラー・カイラムギラ・ドーガ

出典

  1. ^ 機動戦士ガンダム40周年プロジェクト”. gundam40th.net. 株式会社サンライズ. 2020年6月16日閲覧。
  2. ^ (Event info)IN THEATERS DEC 5「Gundam 40th Anniversary Celebration: Char's Counterattack」”. ファゾム・イベンツ (2019年10月21日). 2020年6月17日閲覧。
  3. ^ Gundam 40th Anniversary Celebration: Chars Counterattack (2019)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2020年6月17日閲覧。
  4. ^ Mercedes Milligan(メルセデス・ミリガン) (2019年10月21日). “‘Char’s Counterattack’ Returns to Theaters for Gundam’s 40th Anniversary”. アニメーション・マガジン. Animation Magazine, Inc.. 2020年6月17日閲覧。
  5. ^ 11月15日を「ガンダムデイ」に認定!ニューヨーク最大のアニメイベント「アニメNYC」開幕!”. GUNDAM.INFO. 株式会社サンライズ (2019年11月16日). 2020年6月16日閲覧。
  6. ^ Mobile Suit Gundam: Char's Counterattack (1988)”. IMDb(Release Info). Amazon.com. 2020年6月16日閲覧。
  7. ^ ガンダム映像新体験TOUR「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 4DX」好評につき一部劇場で上映期間延長決定!”. GUNDAM.INFO. 株式会社サンライズ (2019年9月24日). 2020年6月16日閲覧。
  8. ^ ガンダム映像新体験TOUR『逆襲のシャア』&『ガンダムNT』4DX上映劇場にイオンシネマ7館が追加決定!”. GUNDAM.INFO. 株式会社サンライズ (2020年6月15日). 2020年6月16日閲覧。
  9. ^ a b 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | GUNDAM.INFO” (日本語). GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト. 2020年8月25日閲覧。
  10. ^ お盆&夏休み読者プレゼント!『逆シャア』アムロや『ガンダムW EW』GUNDAM UNIVERSE ウイングガンダム、『ガンダムF91』ROBOT魂などのフィギュアを合計7名に!” (日本語). 電撃ホビーウェブ. 2020年8月25日閲覧。
  11. ^ 株式会社インプレス (2020年7月15日). “ガンダム映画の最新技術上映、「逆シャア」「00」「NT」4DX追加上映決定。17日から” (日本語). AV Watch. 2020年8月25日閲覧。
  12. ^ 月刊ascii2008年5月号
  13. ^ 「ガンダム 40周年プロジェクト」本格的に始動!シネマ・コンサート他、各種イベントを展開!2019年4月7日 機動戦士ガンダム40周年プロジェクト
  14. ^ 「PRODUCTION NOTE アニメ史上初の試み! CGとアニメの合成によるニュー“ガンダム”ワールド」『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(映画パンフレット)』松竹株式会社事業部、1988年3月12日。
  15. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア:出渕裕「最初の印象は最悪で…」 富野監督の“可愛い”一面も明かす”. MANTANWEB (2019年9月16日). 2019年9月17日閲覧。
  16. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)』254ページ
  17. ^ 『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー3 シャア編』276ページ
  18. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(後篇)』253ページ
  19. ^ 後にこの小説版νガンダムのデザインを元に「Hi-νガンダム」と呼ばれる機体としてデザインや設定が新たに起こされ、ゲームへの登場や模型化などを経て独自の立ち位置を確立した。
  20. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア”. 講談社コミックプラス. 2020年7月17日閲覧。
  21. ^ 新装版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア”. 講談社コミックプラス. 2020年7月17日閲覧。
  22. ^ 新・新装版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア”. 講談社コミックプラス. 2020年7月17日閲覧。
  23. ^ 富野由悠季「ベルトーチカ・チルドレン」コミカライズ決定”. ナタリー (2014年5月26日). 2015年5月26日閲覧。
  24. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(1)”. KADOKAWA. 2020年7月22日閲覧。
  25. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(2)”. KADOKAWA. 2020年7月22日閲覧。
  26. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(3)”. KADOKAWA. 2020年7月22日閲覧。
  27. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(4)”. KADOKAWA. 2020年7月22日閲覧。
  28. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(5)”. KADOKAWA. 2020年7月22日閲覧。
  29. ^ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア”. SANKYO. 2020年7月22日閲覧。
  30. ^ 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に使用された地球儀、実物がまだあった!


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