機内食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 02:04 UTC 版)
概要
狭義には航空会社のサービスとして無料で(航空運賃の一部として)機内で乗客に提供される食事を指すが、パイロットや客室乗務員が機内で仕事中(デッドヘッドを含む)にとる食事も機内食である。一方、「空弁」など、当該機体を運航する会社とは無関係に乗客が持ち込んだ食事は機内食とは呼ばれない。航空自衛隊や海上自衛隊(対潜哨戒機)においても、長期間の飛行の際は機内食が準備され、冷凍化されたものを電子レンジで温める方式がとられている。
通常は空港近辺の工場で製造され機内に積み込まれ、離陸後に機内にあるギャレー(厨房)で加熱後、各席に配膳される。国際線では一定時間以上の飛行では要望に応じて機内食を提供しなければいけないことが国際航空運送協会(IATA)の取り決めで決まっている。全体的には飛行時間が長くなるほど、また座席が上級になるほど、食事が充実する傾向にある。
格安航空会社では、簡素化されていたり、有料化されていたり、短い時間のフライトでは提供がない場合もある。
歴史
- 世界初の機内食
1919年10月にハンドリー・ページ・トランスポート(現・ブリティッシュ・エアウェイズ)がロンドン発パリ行きの便で機内食を提供したのが世界初である[1][2]。世界初の機内食はサンドイッチと果物のみであった[1]。
- 機内食の歴史関連の写真
種類・分類
朝食、昼食、夕食、軽食(スナック)、間食などに分類されている。
座席のクラス、たとえばエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラス、エグゼクティブクラスなどによっても分類されている。
次節の#機内食の内容で詳しく説明する。
注釈
出典
- ^ a b c d “世界最大規模の機内食工場、その驚愕のスケールとは(1)”. CNN.CO.JP. (2016年5月21日) 2018年2月23日閲覧。
- ^ 中村浩美『読んで愉しい旅客機の旅』光文社
- ^ 平尾 ナヲキ. マンガ うんちくエアライン. KADOKAWA/メディアファクトリー
- ^ 特別食 - デルタ航空日本支社
- ^ ダイニング - 特別食 - シンガポール航空
- ^ 機内特別食のご要望 - エミレーツ航空
- ^ エミレーツ航空
- ^ ユナイテッド航空
- ^ 機内食による食中毒の事例
- ^ a b “世界最大規模の機内食工場、その驚愕のスケールとは(2)”. CNN.CO.JP. (2016年5月21日) 2018年2月23日閲覧。
- ^ a b c “世界最大規模の機内食工場、その驚愕のスケールとは(3)”. CNN.CO.JP. (2016年5月21日) 2018年2月23日閲覧。
- ^ ANAの機内食を自宅で、人気の裏にある「外様」の奮闘 日経ビジネス(2021年1月18日)2021年1月19日閲覧
- ^ コロナで需要減 シンガポール航空が旅客機で機内食レストラン NHK(2020年10月25日)2021年1月19日閲覧
- ^ 米デルタ航空、無料の機内食復活 CNN(2017年2月19日)2017年2月25日閲覧
- ^ 機内サービスの競争激化、アメリカンも機内食無料へ CNN(2017年3月16日)2017年3月19日閲覧
- ^ “スカイマークとネスレ日本が10月から共同プロジェクトを開始” (PDF). スカイマーク、ネスレ日本 (2016年9月14日). 2017年12月15日閲覧。
- ^ “また乗りたくなる空の旅プロジェクト”. スカイマーク. 2017年12月15日閲覧。
- ^ “機内販売メニュー・無料サービス”. スカイマーク. 2017年12月15日閲覧。
- ^ “足のばシート”. スカイマーク. 2017年12月15日閲覧。
- ^ 新機内サービス「モーニングサービス」の開始 ならびに「北海道味噌バター雑炊」の販売開始について (PDF) (2016年10月28日、AIR DO)
- ^ 機内サービス(フジドリームエアラインズ)
- ^ 飛行機内でのお飲み物/アメニティ|スターフライヤー2020年3月14日閲覧
機内食と同じ種類の言葉
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