横浜駅 概要

横浜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 15:16 UTC 版)

概要

公開保存されている二代目横浜駅の基礎等遺構(西区高島)

横浜市の中心駅で、JR・私鉄・地下鉄の各線が集まるターミナル駅である。当駅は合計6社局が乗り入れており、2021年9月時点で、一駅に乗り入れる鉄道事業者数が日本最多である。

1日平均の乗降客数は約230万人(2019年度)で、年間乗降客数は約8億4100万人となる。この数字は新宿駅渋谷駅池袋駅についでJR東日本管内4位である[注 1]

現在の横浜駅は三代目である[4]。初代は桜木町駅に改称され、二代目の「横浜駅」は現在の横浜市営地下鉄高島町駅付近にあったが廃止された[4]。現在も国道1号「高島町交差点」脇に駅舎基礎部分の遺構が残されており、横浜市認定歴史的建造物となっている[5][6][7]

当駅周辺は巨大な百貨店ファッションビル、専門店街などの商業施設、飲食店などが集積しており、首都圏有数規模の繁華街が広がっている。横浜市政の中心である関内エリアとともに横浜市のツインコアの1つとして横浜都心に指定されている。

当駅は構内や駅周辺で次々と大きな工事が行われて、実質1915年の開業以来未だにすべての工事計画が完全に終了していないと言われており、「日本のサグラダ・ファミリア」と揶揄されている[新聞 1][新聞 2][8]。現在は駅ビルおよび駅周辺の大規模再開発事業が2011年から進行している。詳細は「#エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)」を参照。

2008年4月から、当駅に乗り入れる4社と横浜市や市民団体が俯瞰図・構内図・広域図・断面図に点字を施した「横浜駅さわる地図バリアフリーマップ」を配布している[新聞 3]。点字のないPR版もある。

JR横浜駅の事務管コードは▲460114である。

乗り入れ路線

各社局の駅の位置関係

以下の6社局が乗り入れている。各社局の駅に駅番号が付されており、あわせて記す[相鉄 1]

上記のうち、JR根岸線、相鉄本線、みなとみらい線は当駅を起点とし、東急と横浜高速鉄道は直通運転を行っており、2社が同じ施設に発着している。東急東横線は当駅を終点としている。

京浜急行電鉄は、当駅からは都営地下鉄浅草線を介して京成電鉄北総鉄道(一部時間帯のみ)へ直通運転を実施している。また東急と横浜高速鉄道も、東京メトロ副都心線を介して東武鉄道西武鉄道との5者による相互直通運転を実施している。

JR東日本の乗り入れ運転系統

JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である東海道本線および当駅を起点に根岸駅を経て大船駅とを結ぶ根岸線の2路線であるが、一般列車の運転系統は以下のように多岐にわたっている(詳細は路線記事および「鉄道路線の名称」参照)[9]。当駅は「YHM」のスリーレターコードが付与されている。

  • 東海道線:東海道本線大船駅以西の藤沢駅小田原駅方面に直通する中距離電車湘南電車)。当駅以北の東京方面は京浜東北線に対して、当駅以南大船駅までは横須賀線に対して速達列車としての役割を果たしている。東京駅を発着する系統と、東京駅・上野駅経由で宇都宮線・高崎線に直通する上野東京ラインが運行されている。 - 駅番号JT 05
  • 横須賀線:東海道本線(品鶴線経由)を経て、大船駅より線路名称上の横須賀線を走る。当駅以南大船駅までは東海道線列車に対して各駅に停車する。上りは多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する。 - 駅番号「JO 13
  • 湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、戸塚駅から西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で東海道線と高崎線間、横須賀線と宇都宮線間をそれぞれ直通する。 - 駅番号「JS 13
  • 京浜東北線根岸線:東海道本線川崎駅・東京駅方面と横浜駅・根岸線方面とを結ぶ近距離電車で、当駅を経由する全列車が両線で直通運転を行っている。 - 駅番号「JK 12
  • 横浜線:横浜線の起点は東海道本線東神奈川駅であるが、日中の多くの列車と朝夕の一部の列車が当駅を経由して根岸線に乗り入れる。駅番号は京浜東北線・根岸線と同じ「JK 12

東海道本線の線路は、当駅以西の大船駅方面が東海道線用列車線と横須賀線用線路(旧貨物線)との複々線、当駅以東の東京都心方面はこれらに加えて根岸線に直通している電車線(京浜東北線)を加えた3複線となっており、京浜東北線と横浜線が電車線、東海道線が列車線、横須賀線と湘南新宿ラインが横須賀線用線路を使用する。電車線(京浜東北線)と東海道線列車線は川崎駅経由の本線、横須賀線用線路は武蔵小杉駅経由の支線(品鶴線)を経由する。 JRの主な優等列車としては、東海道本線経由で伊東線伊豆急行線などに直通する特急「踊り子」「サフィール踊り子」(基本的に東京駅発着であるが、前者は1往復が新宿駅方面から湘南新宿ラインと同じルートで運転される)、横須賀線のルートから総武本線成田線を通じて成田空港へ向かう特急「成田エクスプレス」、さらに夜行列車として東海道本線経由で山陰・四国方面へ向かう寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」などがあり、基本的に全ての列車が停車する。しかし、東京都心 - 湘南地区間の利用客を遠近分離する観点から、朝夕ラッシュ時に運行される特急「湘南」(一部は東海道貨物線経由で運転されるため当駅を経由しない)は通過する[9]

JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となる[9]


記事本文

  1. ^ なお、大阪駅梅田地区の鉄道駅を1つの駅と見なした場合、大阪・梅田駅が4位となり、横浜駅は5位となる。
  2. ^ なお、2代目横浜駅は、現在も高島町交差点前のマンション敷地内に遺構の一部が残っている。
  3. ^ a b 当初は2020年5月30日の開業が予定されていた[JR東 4] が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が発令されたことを受けて、同施設の開業が延期された。ただし同ビルのオフィスフロアについては4月に先行開業している[JR東 5][JR東 3]
  4. ^ a b このうち、ワークスペース「STATION SWITCH」は、2020年7月1日より、一部の座席を「STATION WORK」として利用できるようになる予定[JR東 7]
  5. ^ 当初は2020年6月5日の開業が予定されていた[JR東 4]が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が発令されたことを受けて、同施設の開業が延期された[JR東 5][JR東 3]
  6. ^ 当初は2020年6月17日の開業が予定されていた[JR東 4]が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が発令されたことを受けて、同施設の開業が延期された[JR東 5][JR東 3]
  7. ^ 2021年(令和3年)3月改正時点では1826E(6時51分発)から1846E(9時09分発)までの列車が交互発着となる[18]
  8. ^ 下り列車については、特急「踊り子」「サフィール踊り子」および特急「湘南」の先を走っている普通列車の多くが当駅5番線にて待避を行う。また上り方面については、朝に4本設定されている旅客線経由の特急「湘南」の待避を当駅にて行う(平日のみ)。2020年ダイヤ改正以前は日中時間帯に上り「踊り子」「スーパービュー踊り子」の待避を当駅にて行っていたが、2021年現在は前述の1880Eが臨時「踊り子54号」(繁忙期のみ運行)の待避を行うのみとなっている。
  9. ^ この点、1964年の東海道新幹線開業時点は「ひかり」が全列車通過し、2008年に全列車停車駅となるまで「のぞみ」「ひかり」の通過列車が存在していた新横浜駅とは対照的である。
  10. ^ 2004年(平成16年)2月1日開業。
  11. ^ 2004年(平成16年)2月1日より営業開始。
  12. ^ 総工費200万円。鉄筋コンクリート造り、2階建て(一部地階あり)。
  13. ^ 横浜新興倶楽部の裏側、現在の横浜新都市ビルの中心付近。
  14. ^ もともとは駅の構内通路で、自由通路化に伴い12.5mに拡幅され、改札口も現在地に移転した。1981年(昭和55年)11月20日には、通路を36mまで拡幅した。
  15. ^ 初代横浜駅の駅舎から通算すると4代目である。
  16. ^ 1982年(昭和57年)10月に「YSCスポーツクラブ横浜」として平沼地区へ移転。
  17. ^ なお第一広場は、横浜駅前バス停周辺。
  18. ^ 最終便のみ大豆戸交差点止まり。
  19. ^ 最終便とその前の便のみ、八反橋止まり。
  20. ^ 「浜5」系統は、土曜休日のみ第2ターミナル着。また、一部、途中の洪福寺止まりの便が設定されている。
  21. ^ 富士山五合目夏季の登山シーズンの特定日に1往復延長運転
  22. ^ a b 季節運行
  23. ^ 土休日日中の便は、よこはま動物園北門まで運行。
  24. ^ 旧 横浜駅西口駅前第二交通広場。なお第一交通広場は、現在のみなみ西口(現在は相鉄ジョイナス・幸栄地区の一部)にあった。
  25. ^ 横浜駅周辺は西区であるが、鶴屋町地区のみ神奈川区となっている。
  26. ^ エクセルホテル東急跡地ときた西口鶴屋地区の旧東横線使用地。
  27. ^ 2015年9月引き渡し予定。

利用状況

  1. ^ パブリックアート「太陽とこども」(利根山光人)(日本交通文化協会)
  2. ^ ほこりだらけの「太陽とこども」のレリーフ、いつ掃除してるの?はまれぽ.com 2012年10月8日)
  3. ^ 横浜駅「太陽とこども」を再展示へ(日本交通文化協会 2020年5月29日)
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 編集部「横浜の鉄道 : その歴史」『調査季報』第121巻、横浜市、1994年12月20日、 44-52頁、 NDLJP:10306151
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  6. ^ 第二代横浜駅(横浜 近代遺跡地図情報)
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