楽天グループ 拠点

楽天グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 08:41 UTC 版)

拠点

本拠地

2015年6月22日より、グループ企業を集約し効率化を図るため[6][7]、本社を東京都世田谷区玉川二子玉川)の二子玉川ライズにある新社屋「楽天クリムゾンハウス」の地上2階から27階(隣接する「楽天クリムゾンハウス アネックス」の3階・4階も占有)に順次移転し、9月下旬に一部の関係会社を除き概ね移転完了。

移転前の本拠地

2003年10月から2007年8月まで楽天の本社が入居していた六本木ヒルズ森タワー
2006年9月から2015年8月まで楽天の本社だった品川シーサイドノースタワー

2003年10月に本社を東京都港区の六本木ヒルズ森タワーに移転したが[2]、業務拡大による人員増大と拠点分散を解消するために、品川シーサイドフォレスト内に、2006年9月から2007年8月にかけて本社の移転を行った。ビルには楽天が退去するまで「楽天タワー」と名付けられていた。地上23階建て、延べ床面積3万696m2。なお、最寄駅となる東京臨海高速鉄道りんかい線品川シーサイド駅の表示板の傍らには、2007年8月1日から2015年7月31日まで副名称「楽天タワー前」や楽天マークの表示板が掲示されていた。

拠点

2020年8月現在、日本の東京都内4拠点の他に19の支社、1つのオフィスがある。その他、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアにおいて事業展開している[8](下記「#海外子会社」を参照)。

沿革

ビジネスモデル

ブランドの統一

他社のサービスを買収することで事業を拡大していったため、提供するサービス名が統一されていない状態が続いていたので、楽天ブランドへの一体化を進めている。

  • 2004年7月 - DLJディレクトSFG証券を「楽天証券」に社名変更。あおぞらカードを「楽天クレジット」に社名変更。
  • 2004年9月 - 旅の窓口を「楽天トラベル」に統合
  • 2005年10月 - 国内信販を「楽天KC」に社名変更
  • 2005年12月 - サイバーブレインズを「楽天リサーチ」に社名変更
  • 2010年5月 - イーバンク銀行を「楽天銀行」に社名変更
  • 2011年8月 - 楽天クレジットを「楽天カード」に社名変更
  • 2012年6月 - ビットワレットを「楽天Edy」に社名変更(サービス名も「Edy」から「楽天Edy」に改める)
  • 2013年4月 - アイリオ生命保険を「楽天生命保険」に社名変更
  • 2015年1月 - オーネットのサービス名を「楽天オーネット」に変更
  • 2015年5月 - トランスバリュー信託を「楽天信託」に社名変更[24]
  • 2018年7月 - 朝日火災海上保険を「楽天損害保険」に社名変更[25]

また2006年から、「楽天」の文字の真ん中に赤丸に白抜きの「R」を組み合わせた佐藤可士和によるデザインのロゴに統一していった。同時に、FAXシートや封筒等の社内書類も佐藤可士和デザインの物を導入していた。

2018年7月2日からは、漢字の「一」をモチーフにデザインされたコーポレートロゴに一新され、楽天カードや楽天生命保険などのグループ会社のコーポレートロゴや、楽天市場などのサービスロゴも順次新ロゴへ切り換わっている[26]

経営上の特徴

創業以来のEC事業と、M&Aや業務提携を近年積極的に行っている。売り上げの約4割を占める金融関連の事業が中核になってきており、本業が金融会社の色合いが強くなってきている。また、多額の有利子負債を抱えることはない[27]

楽天は2006年5月に発表された平成18年度第1四半期の連結決算では、ネット市場などのEC事業カンパニーの売り上げが前期比84.4%増の127億2,000万円であり、収益向上の理由として利用料の変更とカード決済サービスを挙げている。一方で、2006年1月から3月現在の新規出店数は1460店・退店数は836店(全体1万5781店の5%)と発表している。前期の新規出店数2126店・退店数802店と比べて店舗数は減少しているが利益は増加している。

この原因として、2006年6月28日のZAKZAKの分析では、2002年に基本料金に加え100万円以上の売り上げやメール配信数に応じて超過料金を徴収する「従量課金制度」を導入したことにより店側の支払いを今までより一気に5倍に増やしたことに加えて、2006年に売り上げ100万円までに対して約4%の「システム利用料」を課金する制度に改訂されて店側の負担がさらに増えた(これまで無料だった)ことにあるとしている。

雇用・教育

楽天グループは新卒雇用社員の新人研修において、「家族・親族・知人・友人を勧誘してクレジットカードに入会させる」という課題を設定している[28]。この勧誘によって入会した者の個人情報には「紹介者ID」が付記され、新卒の誰を経由して入会したかを社が把握できるようになっている[29][30]

2012年7月より社内公用語の英語化[11] を実施しているが、成果[31][32] および高評価[33] とともに、弊害[28][34] も報じられている。

2016年7月より社内規定上の配偶者の定義を改定し、同性パートナーを含むものとすることとした。楽天の従業員は同性同士であっても、パートナーの両者および第三者の証人による署名が記載された会社指定の書類を提出し受理されれば、配偶者を持つ従業員が対象とされる福利厚生を受けられる[35][36]

スポーツ興業における完全キャッシュレス化

楽天の完全子会社が運営するプロスポーツチーム(NPB東北楽天ゴールデンイーグルスおよびJリーグヴィッセル神戸)では、2019年シーズンから、両チームの運営会社が管理者として運営するホームスタジアム(楽天生命パーク宮城[37] およびノエビアスタジアム神戸[38])での主催試合の開催日に、スタジアム内外の全店舗を対象に「完全キャッシュレス化」へ取り組んでいる。

「完全キャッシュレス化」とは、スタジアム内外の店舗やカウンターで物品や観戦チケットを購入する場合の決済手段を、原則として「楽天ポイントカード」「(楽天カードなどの)クレジットカード」「(楽天銀行デビットなどの)デビットカード」「楽天ペイ」「楽天Edy」に限ることを指す。現金の収受を一切実施しないため、諸般の事情でクレジットカードを保有していない観客(未成年など)や、該当するキャッシュレス決済手段に馴染みのない観客には、2019年からスタジアム内に新設した「楽天キャッシュレスデスク」で対応。現金の両替、「楽天Edy」カードのレンタル・販売、現金チャージ機の運用といったサービスを提供している。ただし、東北楽天およびヴィッセルが関与しない試合を開催する日には、現金も物品や観戦チケットの購入に利用できる。

この取り組みについて、楽天の担当者は「球場で完全キャッシュレス化をすることによって、街中にそれが広がり、日本のキャッシュレス社会を後押しすることになるのではないか」とキャッシュレス社会の推進を担うための取り組みであることを示している[39] が、ハフィントン・ポスト日本語版はこの取り組みを「社会実験」と評し、「『キャッシュレス化で来場者の購買行動はどう変わるか』『どの時間帯にどんな物がどれだけ売れるのか』など、貴重なデータを膨大に集めることができる」と指摘している[40]

なお、東北楽天では2020年シーズン開幕から、同年春に開始予定の楽天ペイと東日本旅客鉄道(JR東日本)発行の電子マネー「Suica」の連携サービス開始に先駆けて、新たに交通系電子マネーも追加されることになった[43][44]


  1. ^ 施設名称は「二子玉川ライズ・タワーオフィス」で、東急や東急不動産が開発した二子玉川ライズ内にあるオフィス・ホテル棟。
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