検索エンジン 歴史

検索エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:14 UTC 版)

歴史

欧米における歴史

検索エンジンのはしりは1994年スタンフォード大学ジェリー・ヤンデビッド・ファイロが開発したYahoo!である[7]。Yahoo!はディレクトリ型の検索エンジンでインターネットの普及に大きな役割を果たした[7]

その後、ウェブ上の情報を自動的に探索して情報を索引として整理するロボットまたはクローラと呼ばれるプログラムが開発された[7]。ロボット型検索エンジンの中でもラリー・ペイジセルゲイ・ブリンが開発したGoogle検索は検索結果のランキングと高速検索に優れていたため検索エンジンのトップに躍り出た[7]

2009年にはマイクロソフトが新たな検索エンジンとしてBingを発表した[7]

日本における歴史

黎明期

日本のインターネット普及初期から存在した検索エンジンには以下のようなものがある。黎明期には、豊橋技術科学大学の学生が作成したYahho[8] や、東京大学の学生が作成したODiN早稲田大学の学生が作成した千里眼など、個人の学生が作成したものが商用に対して先行していた(いずれも1995年に作成、日本電信電話株式会社のNTT DIRCECTORY、サイバースペースジャパン(現・ウェブインパクト)のCSJインデックスは1994年に作成)。これらは単に実験用に公開されていただけでなく、多くの人に用いられていたものであり、黎明期のユーザにとっては知名度、実用度ともに高いものであった。またMondouなどのように研究室(京都大学)で作成したものもあった。

Yahoo! JAPAN の独走

1995年12月にソフトバンクがアメリカ合衆国Yahoo!株を一部買い取り、翌年4月から日本版にローカライズしたYahoo! JAPANをサービス開始した。同年7月の展示会Interopでは机2つぶん並べる程度の小規模ブースで出展する程度の力の入れ具合で、ソフトバンクの一部署として開始する程度だったものが、もともとの米国Yahoo!の知名度、90年代後半のインターネット利用者人口の増加、ディレクトリ型だけだった検索をロボット型も追加、サイト登録した一部のウェブサイトの紹介をするYahoo! Internet Guide(ソフトバンククリエイティブ出版)との連携、日本Yahoo!株高騰のニュースでインターネットを利用しない人にも名前が知れ渡るなど、様々なプラス要因と経営戦略が見事に当たり、検索サイト首位の座を固めた。そして、検索サイトの集客力を武器にニュース、オークションなど、検索サービス以外のサービスを含めたポータルサイトとしての独走を始めた。

群雄割拠

1997年頃から、WWW(World Wide Web)の爆発的な拡大に伴って、ディレクトリ型のみであったYahoo!のウェブディレクトリの陳腐化が急速に進んだ。この頃、infoseekgooに代表されるロボット型検索エンジンが人気を集め始め、Yahoo! JAPANはロボット型検索エンジンにgooを採用するなど、群雄割拠の時代になった。

Googleの台頭

Google1998年に稼動させたGoogle検索は、従来の検索エンジンがポータルサイト化へと進む流れに逆行し、独創的な検索技術に特化し、バナー広告等を排除したシンプルな画面と2000年Yahoo!のロボット型検索エンジンに採用されたことにより、急速に人気を集めた。いつしか[要検証]ウェブページ検索の世界シェアのトップに躍り出たとされている。また日本においても、GoogleYahoo!などの検索エンジンを利用すること=「ググる」というネットスラングが生まれた。この状況に危機感を募らせたYahoo!は、2004年にロボット型検索エンジンを独自技術Yahoo! Search Technology (YST)(Yahoo!が買収したInktomiと、Overtureが買収したAltaVistaAlltheweb等の技術を統合した)に切り替えた。同年、GoogleやYahoo!のエンジンに匹敵すると言われるTeomaを利用した検索エンジン、Ask Jeeves(現・Ask.com)が「Ask.jp」として、2005年、オーストラリアで誕生したMooterが日本に進出し、検索サービスを開始した。

検索エンジンの多様化

検索という行為が一般化するにつれて、各種目的別に多様化した検索エンジンが現れるようになった。ブログの情報に特化した検索TechnoratiやblogWatcher、商品情報の検索に特化した商品検索サイト、サイトの見た目で検索するMARSFLAG、音楽検索、動画検索、ファイル検索、アップローダ検索ほか、次々と新しい検索エンジンが生まれている。

また、検索エンジンでは判断できない抽象的な条件などでの検索を人手に求めた、OKWave人力検索はてななどの「人力検索」「ナレッジコミュニティ」と呼ばれるサービスも登場した。

近年ではパソコンだけでなく携帯電話や携帯型ゲーム機からもウェブサイトが検索される傾向が高くなり、GoogleやYahoo!をはじめとする携帯向けのモバイル検索サイトが登場し活気がでている。

対応端末の多様化

ソフトバンクYahoo! JAPANボーダフォンを買収し、KDDIがGoogleと提携するなど、携帯電話の分野で検索エンジンの戦いが激化してきている。モバイル検索の分野は長らく公式サイトと呼ばれる世界がユーザーの囲い込みを行っていたため、脚光を浴びることが少なかった。


  1. ^ The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine(英語、Sergey Brin and Lawrence Page,Computer Science Department, Stanford University)
  2. ^ グーグルの検索順位決定についてーそのアルゴリズム
  3. ^ “「Yahoo!カテゴリ」終了へ 「役割終えた」”. ITmedia. (2017年6月29日). http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/29/news079.html 2020年1月10日閲覧。 
  4. ^ 渡辺隆広 (2006年6月26日). “バリューコマース、「ルックスマート」を閉鎖”. SEMリサーチ. 2020年1月10日閲覧。
  5. ^ goo カテゴリー検索 サービス終了のお知らせ”. goo (2019年7月29日). 2020年1月10日閲覧。
  6. ^ Internet Watchの記事 "プライバシーが保護される分散型サーチエンジン「YaCy」~地道な開発が続く"
  7. ^ a b c d e 時実象一、都築泉、小野寺夏生 『新訂情報検索の知識と技術 第3版』情報科学技術協会、2010年、58頁。 
  8. ^ 3/3 Yahhoという検索エンジンがあった [企業のIT活用 All About]”. 2017年10月18日閲覧。
  9. ^ たとえば 検索エンジンのキャッシュは著作権侵害か?(2002.3 スラッシュドット・ジャパン)などを見よ
  10. ^ コンテンツをめぐる課題(参考資料) (PDF) (2006.11 コンテンツ専門調査会 企画ワーキンググループ(第3回) - 知的財産戦略本部)
  11. ^ http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0803/google.htm
  12. ^ Internet Archive 検索エンジンに現れる広告サイトは2.4倍危険? - ワークスタイル - nikkei BPnet
  13. ^ Internet Archive マカフィー、「検索エンジンの安全性に関する調査報告」第3版を公開 ~毎月2億7,600 万件を超える検索がユーザを危険なサイトへ誘導~ - マカフィー株式会社
  14. ^ ITmedia エンタープライズ 検索エンジンは危険なリンクでいっぱい――McAfeeが調査報告
  15. ^ INTERNET Watch 危険な検索結果が多いサーチエンジンは米Yahoo!~米McAfee調査
  16. ^ OCN navi(サーチエンジン登録ガイド)
  17. ^ 当時のMondouのサイト(2004.10.14収集、ウェブアーカイブ)
  18. ^ ディレクトリサービス"NTT DIRECTORY"(研究開発の歴史)(NTT)
  19. ^ Hole in One - マルチメディア/インターネット事典
  20. ^ エキサイトが検索ディレクトリ「Hole-in-One」を買収(1998.7 internet watch
  21. ^ 当時のCSJ INDEXのサイト (1999.2.18収集、ウェブアーカイブ)





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