梅田 梅田の概要

梅田

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 11:26 UTC 版)

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梅田
西梅田
梅田
梅田の位置
梅田
梅田の位置
北緯34度42分2.02秒 東経135度29分44.68秒 / 北緯34.7005611度 東経135.4957444度 / 34.7005611; 135.4957444
日本
都道府県 大阪府
市町村 大阪市
北区
面積
 • 合計 0.421682239km2
人口
2019年(平成31年)3月31日現在)[2]
 • 合計 -人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
530-0001[3]
市外局番 06(大阪MA[4]
ナンバープレート なにわ
梅田の位置
※人口がごくわずかな為、秘匿とする。

概要

中之島・梅田方面
東梅田

梅田は大阪の2大繁華街の一つであるキタの中心地であり、一般的にはその玄関口となる大阪駅梅田駅周辺の繁華街を指す。難波周辺のミナミと並んで大阪における商業の中心地である。また、超高層ビルが林立する関西屈指のオフィス街でもあり、堂島中之島船場などともに大阪の中心業務地区(CBD)を構成している。行政上の町名としての梅田は大阪駅およびその南側の御堂筋曽根崎通福島区境に囲まれた範囲に過ぎないが、広域地名としての梅田はキタとほぼ同義に用いられることもある。ただし、曽根崎通の南側に位置し、江戸時代以来の市街地である北新地を指して梅田などと呼ぶケースは稀である。一方、曽根崎通の北側では隣駅となる中崎町駅中津駅 (Osaka Metro)中津駅 (阪急)付近まで梅田と呼ばれることがあり、キタやミナミ同様に地理的な範囲は明確には定義されていない。

大阪駅開業当時の1874年には梅田周辺には田畑が広がっており、1889年市制施行時における大阪市域にも含まれていなかった。このように当時の梅田は江戸時代からの大阪の中心部であった船場堂島などからはずれた郊外の田園地帯であった。市街地の堂島により近い場所に大阪駅を建設する計画もあったが、鉄道黎明期の当時は市街地での鉄道建設への反対運動が根強く、また神戸方面からの線路を京都方面へ直通できるように延伸することを考えて、現在の梅田周辺に建設された。その後、阪神阪急梅田駅といった私鉄の乗り入れや、大阪市の発展とそれに伴う郊外住宅地の拡大により、大阪市北部の鉄道交通の拠点として発達していった。現在ではかつての大阪市中心部を上回る商業・業務機能を備え、大阪を代表する都心部として認識されている。

梅田は巨大な百貨店を複数擁する日本屈指の百貨店激戦区であるとともに専門店・飲食店などが多数集積している。早くから阪急百貨店阪神百貨店といった電鉄系百貨店が本店を構え、1980年代にはミナミの老舗大丸も大阪駅の駅ビルに進出。梅田の百貨店の売場面積は日本一、総売上高も東京新宿に次ぎ全国2位である。とりわけ地域一番店の阪急百貨店うめだ本店伊勢丹新宿店に次ぎ国内2位の店舗別売上高を誇るとともに関西において高いブランド力を持つ。百貨店以外にもルクア大阪HEP FIVEグランフロント大阪、日本一の売上を誇る家電量販店ヨドバシ梅田といった集客力の高いファッションビル・大型商業施設などが集積している。2011年には大阪駅の駅ビルが大阪ステーションシティに再開発され、百貨店・ファッションビル・オフィスなどで構成される日本屈指の巨大複合商業施設が誕生した。また、主要道路の地下にホワイティうめだディアモール大阪といった地下街が発達し、隣接ビル地下にある商業施設群のほか、曽根崎通以南の四つ橋筋の地下にあるドージマ地下センターとも結合しており、あわせて日本有数の規模の地下街を形成している。

梅田のオフィス街は再開発によるところが大きく、ダイヤモンド地区オオサカガーデンシティグランフロント大阪といった再開発事業によって、伝統的な大阪の中心業務地区であった船場中央区)の相対的地位を低下させ、北区内の既存のオフィス街であった中之島堂島を凌駕する超高層ビル群が形成されており、梅田に本社・関西支社等を置く企業が増えた。ただし、梅田周辺は北方向に位置する大阪国際空港(伊丹空港)の着陸進路にあたることから航空法による高さ規制の対象地域であり、同法第49条による制限表面によって200mを超えるようなビルの建築が困難であるため、梅田にあるビルはハービスOSAKAの190mが最高であり、200m越えのビルは存在しない。なお、制限表面は伊丹空港からの半径16.5kmまでは50m離れるごとに1m緩和されるため、梅田でも北側の方が制限がより厳しい。

鉄道駅はJR大阪駅、阪神大阪梅田駅阪急大阪梅田駅のほかに、Osaka Metro梅田駅東梅田駅西梅田駅、JR北新地駅と私鉄や地下鉄の駅が集積しており関西最大のターミナル駅となっている。梅田地区の鉄道駅は総称して「大阪・梅田駅」または「大阪駅・梅田駅」などと言われることもある。これらの駅の合計の利用者数は1日約240万人を誇り、新宿駅渋谷駅池袋駅に次いで世界4位である[5]東京都以外の駅では第1位である。

三菱地所を中心として大阪駅北側の梅田貨物駅跡地のうめきたエリアの再開発が進行中である。2013年に先行開発区域(第1期)として複合商業施設であるグランフロント大阪が開業した。現在はグランフロント大阪の西側のエリアで第2期開発が進行中であり、大規模な都市公園やホテル・オフィスなどで構成される。2024年に一部区域の先行街開き、2027年度に全体完成が予定されている[6][7]。また、JR西日本は大阪駅北側の梅田貨物線東海道本線支線)を地下化し、2023年にうめきた2期地区に大阪駅の地下ホーム(建設中の仮称:北梅田駅)を地下に設置する予定である[8]。これにより関空特急「はるか」が停車できるようになり、関西国際空港から梅田へのアクセスが向上する。さらに、大阪駅駅地下ホームは2031年開業予定のなにわ筋線が乗り入れる予定であり、南海電車沿線や関西国際空港とのさらなるアクセス向上が見込まれている[9]。他にも阪神百貨店の建て替えや、大阪中央郵便局跡地の再開発など、梅田は関西で最も再開発が盛んに行われている。

歴史

1955年(昭和30年)頃の大阪駅前の夜景

江戸時代以前は下原と呼ばれる低湿地帯で、泥土を埋め立てて田畑地を拓いたことから「埋田」と呼ばれた。後世になって字面が悪いので、西成郡曾根崎村露天神社ならびに同郡北野村綱敷天神社にゆかりのあるから「梅田」表記になったと言われている[注釈 1]

1764年曾根崎新地から北へ伸びて梅田墓地(現大深町梅田貨物駅)へ至る「梅田道」が開かれたが、周辺は田畑ばかりの「ドタ」と呼ばれる寂れた土地だった。1874年に曾根崎村に開業した大阪駅は「梅田すてんしょ」などと呼ばれ、1897年には曾根崎村・北野村とも大阪市北区へ編入され、1900年の大字改編により、旧 曾根崎村の西部に梅田町・東梅田町・西梅田町・北梅田町の4町が起立した。

開業時の大阪駅は現在の西梅田スクエア付近に位置していたが、1901年の大阪駅移転に伴って梅田の中心は東へ移動した。1906年には現在のハービスENT付近に阪神大阪梅田駅が開業するが、1939年に大阪駅南側地下へ移転している。大阪駅移転の1901年を挟んで、前に実施された上述の町名と後に開業した駅名とのズレは顕著で、西梅田駅が梅田町と東梅田町の境界線上に位置するほどである。当初の梅田町はおおむね現在の梅田二丁目と三丁目にあたり(西端部は西梅田町)、ダイヤモンド地区と呼ばれる現在の梅田一丁目は、もと曾根崎中・曾根崎上のそれぞれ一部と東梅田町だった。なお、東梅田町全域を含むダイヤモンド地区の北部は1940年に梅田に改称されている。

ちなみに、東梅田駅は曾根崎中に位置し、阪急大阪梅田駅・大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)梅田駅が位置する芝田・角田町は旧 北野村である。なお、曾根崎村の旧村域には阪神資本、北野村の旧村域には阪急資本による施設が多い。広大な梅田貨物駅は、東海道本線より南側の東部は梅田町、西部は西梅田町、北側の南西部は北梅田町だが、北側の北西部の中津南通は旧 西成郡中津町大字下三番の一部、中西部の佐藤町、北東部の牛丸町、中東部の大深町、南東部の松本町は旧 北野村の一部となる。なお、東海道本線より北側は、1944年に大深町に統合されている。

発展の方向が北大阪に転じた第二次世界大戦後、大阪市街の北玄関である梅田は巨大化の一途をたどる。ダイヤモンド地区の南半に残った梅田繊維街は1969年新大阪センイシティーへ移転し、再開発が本格化した。さらには広大な梅田貨物駅の跡地のうち南西側にオオサカガーデンシティ、北東側にグランフロント大阪と続いた。

かつて曾根崎村西部の名に過ぎなかった梅田は、曾根崎村と北野村以外にも、豊崎町大字本庄・南浜、中津町大字光立寺・下三番、鷺洲町大字大仁なども包含する広域地名となるに至った。1978年におおむね曾根崎中・曾根崎上のそれぞれダイヤモンド地区内・梅田・梅田町の範囲において梅田一 - 三丁目の現行住居表示が実施された。




注釈

  1. ^ 梅田の名の由来となった梅は、1871年まで太融寺町にあった綱敷天神社御旅所(現在は茶屋町に移転し、綱敷天神社御旅社に改称)境内の紅梅である。
  2. ^ 新阪急ビル大阪神ビルを建て替え。2018年9月現在はI期棟のみ完成。

出典

  1. ^ 大阪府大阪市北区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年10月4日閲覧。
  2. ^ 住民基本台帳人口・外国人人口”. 大阪市 (2019年7月26日). 2019年10月4日閲覧。
  3. ^ a b 梅田の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 世界の駅別乗降者数ランキングに驚愕! | 身の回りの気になることまとめサイト”. malmsdeen.com. 2020年2月19日閲覧。
  6. ^ うめきた2期地区(民間提案街区)開発事業 開発事業者に選定”. 三菱地所. 2020年2月19日閲覧。
  7. ^ うめきた(大阪駅北地区)プロジェクト” (日本語). 大阪市. 2021年1月30日閲覧。
  8. ^ 仮称「うめきた駅」、正式名は「大阪駅」 改札内連絡通路を設け一体化 JR西(毎日新聞)”. Yahoo!ニュース. 2020年3月25日閲覧。
  9. ^ キタ─ミナミに新動脈 なにわ筋線、31年春開業”. 日本経済新聞 (2017年5月24日). 2020年2月18日閲覧。
  10. ^ 大阪観光局© (2018年1月29日). “茶屋町界隈”. OSAKA-INFO. 2020年3月23日閲覧。
  11. ^ 平成28年地価公示ランキング”. あなたの街の地価ランキング・地価マップ. 木浦税務不動産鑑定事務所. 2016年9月20日閲覧。
  12. ^ “ヨドバシカメラ、JR大阪駅前に複合型高層タワー”. 日本経済新聞 電子版 (日本経済新聞社). (2016年8月31日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD31H0K_R30C16A8000000/ 2016年9月10日閲覧。 
  13. ^ “梅田に高さ150m「ヨドバシタワー」建設へ”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2016年8月31日). オリジナルの2016年8月31日時点におけるアーカイブ。. http://archive.is/4AatA 2016年9月10日閲覧。 
  14. ^ ヨドバシ梅田直結の「LINKS UMEDA」地下1階~7階を紹介。“何でも揃う”200の専門店が集う - トラベルWatch 2019年11月15日(2019年11月28日閲覧)
  15. ^ 大阪梅田エリアで最大級の約1,000室 (仮称)ヨドバシ梅田タワーにおけるホテル出店のお知らせ 2020年初春開業予定 - 阪急阪神ホテルズ 2018年8月7日(2018年8月7日閲覧)
  16. ^ 新ブランド “Hotel Hankyu RESPIRE(レスパイア)” (仮称)ヨドバシ梅田タワーにおけるホテル名称決定のお知らせ 2019年11月 開業予定 - 阪急阪神ホテルズ 2019年3月20日(2019年3月20日閲覧)
  17. ^ 大阪・梅田地下街:初の全体像 高低差7m、CGで再現毎日新聞、2014年8月19日 15:00(最終更新 8月19日 16:33)。インターネットアーカイブのキャッシュ)
  18. ^ 大阪・梅田の地下街 迷わず歩ける?”. 朝日新聞デジタル (2012年2月19日). 2012年2月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年1月10日閲覧。
  19. ^ 【関西の議論】訪日客が「迷宮」と呼ぶ梅田地下街 攻略のゲームアプリ登場か…本日も〝遭難者〟が続出”. 産経WEST. 産経新聞 (2015年12月21日). 2017年1月7日閲覧。
  20. ^ 難易度が高過ぎる「梅田ダンジョン」 日本人観光客でも攻略できず“遭難””. SankeiBiz. 産経デジタル (2015年12月23日). 2017年10月27日閲覧。
  21. ^ 梅田ダンジョン【OSAKA 1min.+】 - YouTube日本放送協会
  22. ^ http://building-pc.cocolog-nifty.com/map/2015/02/post-28b0.html
  23. ^ http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/cmsfiles/contents/0000317/317457/keikaku.pdf
  24. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果” (日本語). 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  25. ^ 北区内の通学区域一覧”. 大阪市 (2018年12月6日). 2019年10月4日閲覧。 “(ファイル元ページ)
  26. ^ 郵便番号簿 2018年度版 (PDF)”. 日本郵便. 2019年6月10日閲覧。


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